通りすがりの仮面ライダーのヒーローアカデミア   作:諒太郎

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第16話 準備期間

「それで、お願いってなんだ緑谷?」

 

特にこれと言って心当たるがないが一体お願いとは何だろうか?

 

「…特訓に付き合ってほしいんだ!」

 

「あぁいいぜ。俺もちょうど体育館を借りてトレーニングしようと思ったところなんだ」

 

「やっぱり無理だy…え、いいの!」

 

「もちろんだ、クラスメイトが困っていてお願いしてきたんだ。やらないわけがない」

 

「ありがとう冬人くん!」

 

「あぁ。構わない」

 


 

さて、先生に許可もとったことだし

さっさとやるとするかな

ただ…どうやら俺は体育祭で選手宣誓をするらしいから

家に帰ったら何を言うかある程度考えておくか…

 

「さて、まず緑谷に質問だが具体的にどう言ったことを良くしたいんだ?」

 

「僕は個性の調整の仕方を教えてほしくて」

 

「なるほどな…確か緑谷はつい最近、個性が発現したんだっけ?」

 

「あ、ああ!う、うんそうだよ!」

 

「じゃあ緑谷にもう一つ質問だ。どういうイメージで個性を使っているんだ?」

 

「…こう電子レンジの中で卵が割れないようなイメージで」

 

「……なるほど、んじゃ緑谷。

 具体的に何wでどのくらいの卵の大きさを想定したイメージなんだ?」

 

「え?!……確かに何wでどのくらい大きさかなんて考えたこともなかった…」

 

「なるほどな、そりゃあうまくいかないわけだ。

 イメージがぼんやりとしていると出来るものも出来なくなるからな。」

 

「な、なるほど…!」

 

「あまりイメージが難しい物なら別のイメージでやればいい

 そうだな…例えば…」

 

俺はベンチに置いていたコーヒーの空き缶を拾い上げた

 

「お前の肉体を空き缶(これ)

 そしてこの中に入っている液体が個性だとしよう」

 

「そしてお前の内容量を個性に耐えられる上限とすると

個性の出力を上げすぎると溢れてしまい、お前はケガをしてしまう

だが逆に言えばこれを越えなければお前は個性を自由に使えると思うんだ」

 

「!!なるほど!」

 

「さぁ次に実践だ実践

 今のイメージを反芻しながらゆっくりと個性を発動させろ

 ただし、一点じゃなくて全体にやるようにな」

 

「え?!」

 

「そりゃそうだろ?俺が変身する時、一部分だけしか変身してたことがあったか?」

 

「…なるほど!

そうかそうだよな!最初っから全体に個性を発動させれば一手遅れることも無くなるし

 さらに身体能力も向上できるはず、そうかそうだったのか!!

 

そうやってアウトプットをして情報を取り込むのはいい事だ!!

いいぞ…!実に…実にいいぞ!緑谷出久!

 

「何で忘れてたんだ、水でよかったんだ……!!

 僕の容量がまだ小さいならその受け皿に合う量を注げばいい……!

 全身……常時!身体許容上限(5%)!!」

 

そう叫ぶと緑谷の

赤い光が全身を駆け巡り。全身に緑色の光で輝き始めた!

いいね…!いいね…!!最ッッッ高だね!!!

そうやってスポンジのように吸収し成長していく姿!実にいいぞ!

 

「おぉ!できたのか!!」

 

「なんとかね…!!」

 

「……緑谷。その状態で動けるか?」

 

「わかっ……らない……! どれくらいの力で、どれくらいの速度で動けるのかっ……!!」

 

「なるほどな、ひとまず個性の制御ができたのなら次のフェーズだ」

 

「まずはその状態で一歩を踏み出すんだ

 それを繰り返すんだ

 大丈夫、焦らなくていい落ち着いてやればいい」

 

「ぐっ…!」

 

すると緑谷はゆっくり一歩を踏み出して歩き出した!

 

「や、やった!出来た!」

 

「いっよし!なら次は少し走るぞ!」

 

「うん!」

 

その言葉と共に俺たちは一緒に体育館をぐるっと一周走った

 

「いいね!いいね!!」

 

「っはぁ…はぁ…」

 

走り終わると緑谷は個性を解除しその場に座り込み明らかに疲れた様子を見せた

 

「おっと慣れないことをしたから体が追い付かないか、ほれ水」

 

そう言うと俺は座り込んだ緑谷の真横にペットボトルの水を置いた

 

「あ、ありがとう…ゴクゴクぷはぁ…

は、はは…やったよ!遂に僕も個性の制御が出来た!!」

 

それを言うと緑谷はボロボロと笑顔のまま涙を流した

 

自分のやりたいことを出来るようになったんだ

そりゃあ嬉しいに決まってるよな

 

「良かったな、あとはそれを毎日少しずつやればいい。焦らなくていい」

 

「うん!」

 

そんな会話をしていると

 

「あれ?冬人やないか」

 

司が体育館の入り口に立っていた

 

「おお司か、先輩とは会ってきたか?」

 

「あぁさっき会ってきたで。ただまぁ、むっちゃ怒られたで…」

 

「……まぁ確かに2か月くらい消息不明だったら怒られるよな…」

 

「あぁ…次からはもっと人に頼るわ…それと緑谷と冬人はここで何をしとったんや?」

 

「トレーニングだ、緑谷は個性の制御の特訓を教えて欲しくてここに来たんだ」

 

「ほぉん…で出来るようにはなったんか?」

 

「う、うん!今はまだ継続時間が短いけどね…」

 

「そらぁ良かったな、僕も負けられへんわ!ちなみにどんな風に意識して使っとるんや?」

 

「えっと…全身に個性を流し込む感じで…」

 

「なるほどな…ありがとな参考になったわ!」

 

「それならよかった!」

 

「そう言えば…あの状態をなんて呼ぶんだ?技名的な奴は決めないのか?」

 

「え!?えっと…”フルカウル”とか…かな?」

 

「お、いいじゃないか!」

確かカウルってバイクとかの外装を意味した単語だったか

全身を覆うように個性を発動させているように見えるからのネーミングか?

 

「なぁ冬人」

 

「ん?どうした司よ」

 

「僕もトレーニングしたいんやけどええかな?」

 

「あぁもちろんいいぞ」

 

確か司は近接戦が苦手と言ってたしそれの対策か?

まぁ何はともあれ

 

「よし…!あと2週間、体育祭に向かって頑張るぞー!」

 

「「おぉー!!」」

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