HP極振り自傷型両手剣使いのNWO   作:如月神綺

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体力特化と機械ノ母

「はぁ、なにしよ」

 

「どうしたいきなり?」

 

俺は今ギルドホームにいるのだが、マイとユイの毒竜RTAを終えた後、二人はサリーから立ち回りなどを教えてもらってるらしい。なので、今の俺には仕事といえるもんがない。

 

「いや、やることがいきなりなくなったからさ」

 

「じゃあレベル上げか素材集めでもすればいいんじゃないか?」

 

クロムがそう言う。いやそうなんだけどさ、同じことは結構飽きるんだよ

 

「あっ、そういえばイズさんどこいった?」

 

「イズならイベントに備えてダンジョンで素材集めに行ってるぞ」

 

「えー、、じゃあまだあれはできてないのか?」

 

前に頼んだ『神核』と『竜核』の武器は完成してないのかな?

 

「カナデはたしか図書館に篭ってるんだっけ?ちょっと聞きたいことあったんだけどなー」

 

なんかクエストかなんかをやってるらしいから邪魔するのはいけないだろうかなー、、

 

「なんだ、カナデに聞きたいことって?」

 

「いや、三層の町の事についてな、、なんか知ってることある?」

 

「うーん、たしかこの町の機械は神様に与えられたみたいなことくらいしか知らんぞ?」

 

ふーん、神様ねー。もしかしてこの歯車とその神様?ってやつに関係あるかもな、、

 

「ちょっと町の散策行ってくるわ」

 

「おう、それじゃ、俺もレベリングに行くか」

 

クロムはイベントに向けてレベル上げに、俺はもう一度町の散策を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

「どこ、ここ?」

 

え、まじでどこ?ただいま俺は町を散策してたんだが、裏路地に入ったりと、まだ見られてない所を探してたんだけど、、

 

「マップが変化してる。周りの状況しかわからん。」

 

マップが霧にかかってる。制限系エリアか?

 

「ええと、ここの名前は、、『忘れられた墓場』?」

 

え、ここ墓なの?でもなんか空気が澄んでいるというか、、神聖な感じがするんだが、、

そう考えながら歩いていると、

 

「あれが墓か?」

 

機械で出来た木の下に管理されていないのか朽ち果てている墓のようなものがあった。しかしそこには、錆びた機械の花やおもちゃなどが供えられているように置かれていた。

 

「だれか墓参りしてたのか?えーと、名前は、、【Alice】?」

 

誰だろ。NPCか?クエストっぽい感じもしないしな、、

 

「うーん、周りにおかしな所はないし、ただの墓にしか見えないんだけどなー……………ん?」

 

かぶっていた埃や土をはらっていたら歯車型の窪みを見つけた。

 

「これ、もしかして………」

 

インベントリに入れていた『ともにゆく夢』を取り出すと、

 

「お、ピッタリハマったな」

 

歯車はちょうどはまり、なにかのノイズが流れ始めた。

 

『これは名も知らぬあなたに送るお願い』

 

『この歯車が現れたということは私は既にこの世にはいないのでしょう。おそらく私の愛し子が町を守り、希望を与えているでしょうね』

 

『私の子は機械の王と呼ばれています。私の知恵と自我を与えた私の子どもです。あの子は機械と歯車が好きでした。何かを作るたびに私に見せてきて、褒めてあげるとそれはもう嬉しそうにしてくれるのです。表情を作った覚えはないのですが、母親だから分かるのですかね』

 

『すこし話が脱線しましたね。あの子は機械の創造主であり、私の最高傑作です。設計的にはまず簡単には壊れません。しかし、この世の全てに永遠はないのです。私の子もそうです。』

 

『あの子が壊れる、または何か異常が発生した時の為にこれを設計しました。あの子に何かあるとこのオブジェクトともう一つの『かつての夢』のランダムテレポートを行い、停止命令の実行を開始します。『かつての夢』は停止命令解除を、『ともにゆく夢』にはこの映像記録データを入れています。』

 

『それでは本題です。私の力を受け継ぎ、あの子を眠らせてあげて欲しいのです。きっと無茶をしでかして苦しい思いをしていますから。最後に私に出来ることなんてこれくらいしかありませんから』

 

『これは私の我儘であり、勝手な押し付けです。でも、どうか、あの子の事を、よろしくお願いします』

 

 

 

 

『映像記録を終了します』

 

 

 

 

「…………………はぁ、こんなこと言われたら、、やるしかないだろ」

 

俺は再び『ともにゆく夢』に触れた。

 

『条件を満たしました。最高権力保持者【Alice】の許可を確認。対象との同期化を開始します。』

 

 

 

そうして、歯車が俺の体の中に取り込まれた。そして、

 

 

 

『膨大な魔力を体内から感知。魔力量が許容値を超過した為、同期化を一時停止。……一部の身体機構を変容させ、同期化を再開……………同期化を完了しました。…貴方が彼女の思いを叶えることを………願っています。』

 

 

 

 

 

 

 

 

『原初ノ母の力を受け継ぎました。』

 

<Skill>

『【機凱種】を獲得しました。』

『【機械君主】を獲得しました。』

『【万機ノ祖】を獲得しました。』

 

【機凱種】

肉体の一部が機械に変容される。様々なスキルが内包されており、偉大な機械の母の全てが存在する。

 

【機械君主】

機械を作り、統べる力。これは継承であり、願いであり、思いである。

 

【万機ノ祖】

始まりの一。原初の一つの力を扱える。己の命を力に新たな機械を生み出す。

 

 

 

 

「よし」

 

マップは既に元に戻り、何かの目印が写し出されていた。

 

「……あんたの願いは叶えるよ。こんなもん貰っちまったし。」

 

そうして俺は彼女の力を行使する。使い方は分かる。あの同期化の際にやり方を教わった。まさか時間加速まで使うなんてな。

 

「【機械君主】」

 

【万機ノ祖】と同じく、命を削り、機械を作り出す力。ゲーム的に言えばHPを消費することで機械を作るのだ。彼はHPの約9割を使い発動した。

 

「【読込】No.108『正典•終末機構』【典開】」

 

解析と実行を行うと、セツナの装備は変形していた。礼服と鎧は機械的な翼となり、武器は銃火器に変形し、頭には人工的な天使の輪が形成された。

 

「なるほど、一部だけの典開なんだけど、ほんとにすごいなこのスキル。自由に弄れるのかよ」

 

セツナはそう言って自分の武装を眺める

 

「おっと、こうしちゃいられんな。そろそろ行こうか」

 

彼はゆく。彼女の願いを叶えるために

 

「【制速違反】!!」

 

彼は流星となり、機械の王のところに向かった。

 




どうも作者です。やばいですね、結構勢いで書いてしまいました。
今回の機械神の話はオリジナルマシマシで、私の想像で書いてます。セツナくんが使用したスキルやら技はノーゲーム•ノーライフの機凱種の技です。『正典•終末機構』はカノンと読みます。見た目は機凱種の装甲と同じイメージですね。
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