HP極振り自傷型両手剣使いのNWO   作:如月神綺

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少し遅くなってしまいすみません。


体力特化と第四回イベント③

あれからしばらくして、メイプルとサリーが帰ってきた。その時にドレッドがここに襲撃しに来たことを全員に伝えた。みんな驚いていた。

 

「よく勝てたな」

 

「まぁ相性が良かったからな」

 

実際にそう。サリーのような回避型プレイヤーにはまず負けないだろうな。この文字化け武器があれば絶対勝つもん。俺に勝てる可能性があるのメイプルやクロムなんかの死なねえってのはくそ強いんだよスタイル。

 

「無理しすぎだよ」

 

「……ごめん」

 

あっ、サリーがメイプルに怒られてる。なんか珍しい。

 

「取りあえず、オーブは全部設置しておくね」

 

サリーのインベントリから十個のオーブがゴロゴロと出てくる。

 

「サリー、何であんなに無理したの?別にもうちょっと早く帰ってきても良かったんだよ?」

 

「ああ……それは……取りあえず…カナデ?」

 

「なんだい?」

 

「カナデ、早速だけどこれを覚えて」

 

そう言ってサリーがカナデに見せたのは自分のマップだった。

 

「これは……すごいね」

 

その場にいた全員の目に飛び込んできたのは今回の広大なフィールドほぼ全ての情報が詰まったマップだった。十二時間走り続けて作り上げたマップにはギルドの位置や規模などももちろん書かれている。いやすごいなまじで

 

「私は……ちょっと、限界みたいだから……カナデ、みんなのマップに書き写してあげて」

 

「ん、了解。もう覚えた」

 

カナデも相変わらずだったわ。超人的記憶力で難題を余裕でクリアしちゃったよ。

 

「ありがとう……メイプル、セツナさん、プランBで」

 

プランBとは前衛部隊が崩壊した際にする作戦。実際にイベントをやっていると予想とは違う部分も多かったし、早々にこれを発動することとなっちゃったなー。

プランB。

またの名をメイプルとセツナの解放策。防衛という枷を取り払って、外へと放つのである。既にほぼ全てのギルドがサリーによってその位置を暴かれているので、あとはそこに化物を放り込むだけ。猛獣みたいに言うやん。

 

「防衛が危なくなったら呼んで、飛んで帰ってくるから」

 

「回数制限はある?」

 

サリーの問いにメイプルが答える。

 

「距離にもよるけど……サリーを助けにいった時の距離なら一日に二往復出来るかどうか……かな?」

 

む?なんの話だ?聞いてみたところサリーの所に向かった移動方法についてとのこと。【機械神】の兵器を破壊することで飛ぶ方法で、移動用に使い切ってしまうと攻撃の分がなくなってしまうので慎重に使わなくてはならないらしい。

 

「遠くまで順に回収して飛んで帰ってくるね」

 

サリーのマップのお陰でギルドを探す必要がなくなり、メイプルは最短距離を移動出来るようになる。大幅な時間短縮だやったね!

 

「少し……休むね」

 

「うん、バトンタッチだね」

 

サリーからメイプルへ。今ここに準備は整った。

 

「じゃあ、明日の朝から行ってくるね」

 

「とりあえずはメイプルとは別行動がいいのか?」

 

「うん、そうだね。プランBもそういう作戦だったし、とりあえず二人にマップを写すよ」

 

カナデは次々と俺らのマップに情報を書き入れていった。

 

 

 

 

 

 

翌朝。一つの中規模ギルドが無事朝を迎えて伸びをしていた。

 

「はぁ……やっと一日目が終わった」

 

「夜襲があったりして大変だったよな」

 

「……敵襲!敵は数人!!」

 

朝の静かな空気を切り裂いて敵襲の報告が届く。数人と聞いてある程度警戒して敵のいる方向をゆったりと見た全員は緊張にその身を固まらせた。何かに身を隠すこともなく堂々と現れたのは純白の鎧と礼服。五人の使徒を率いれる最強を打破したプレイヤー。

 

死神。

暴力の化身。

一番イカれてる奴。

 

ギルドの襲撃に一度も顔を出していなかったセツナが歩いてくるのだ。

 

「まじかよ!?無理じゃねぇか!」

 

「諦めるんじゃねえ!なんとか守るぞお前ら!!」

 

「「「おう!!」」」

 

気合いを入れたその瞬間、セツナたちは既に距離を詰めていた。

 

「出来るだけ手の内は手を明かさないように、、【大切断•首】」

 

唯一明かしている攻撃スキル。しかし、そのスキルはまさに絶望だった。立っていたプレイヤーの首を真っ二つに切り裂いた。そうして光となって消えたプレイヤーに目もくれず近づいてくる。純粋な暴力、逃れられない死が、真っ向から向かって来る。敵の位置も、攻撃手段も、おおよそのステータスも知っている。対策も考えた。しかし、それだけでは足りなかった。セツナが一歩進むごとに明確な死が這い寄ってくる。希望などない。狙われたギルドは等しく光となって消えていく。

 

「まずはオーブが一つ。この調子で集めていくか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからしばらく。ほとんどの狙っていたギルドの所に行って、そこを防衛していた人たちの首を斬ったり食ったりを繰り返して、オーブが10個手に入った。

 

「順調だな。さて次は、あっちか。【天翼】」

 

何回か襲撃して気づいたけど、やっぱ空かの襲撃に慣れてる奴はいなかったな。そもそも空を飛べたりする奴が珍しいからな。それに飛んでた方が地味に早いんだよな。目立つけど

 

「さてと、次の場所は、、あそこか」

 

おっとなんと襲撃されてるではありゃーせんか。ふむ、どっちも数は10かそこら。中規模ギルドくらいか?

 

「丁度良いな。どっちも全滅させれば棚ぼたゲットできるかも」

 

さて、範囲攻撃か。なんかあったかな?………【機械君主】を変則起動させるか?いや、今回は質より量だな!

 

「さてと、それなら【原初回帰】はいらんな。【機械君主】」

 

そうして、俺の体から機械が生成され始める。

 

「【読込】No.084…『格納式戦略武器(インベントリア)』起動」

 

セツナの後ろに無数の黒い穴が生まれる。

 

「今回は、、電磁加速砲、機関銃、擲弾銃をそれぞれ30門解放。」

 

そうして黒い穴から様々な銃が姿を現し、銃口を向ける。

 

「自動追尾を開始。全砲門待機。」

 

突如現れた武器には気づいてないな。それじゃあ、

 

キィィィィィィィィン

 

「停止解凍!全砲門、連続掃射!!!」

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

チュドォォォォォォォン

 

「ウワァァァァァァァァ!?」

 

「なん、なんで銃なん、、」ダァン

 

「退却!退却ーーー!!」

 

一人、また一人と被弾していく。セツナが出した銃たちは全てそこそこの威力であり、尚且つその弾の方に至ってはセツナのHPを消費し続けることで無限に撃てる。消費量はセツナにとっては微々たるものでありその気になれば1000を越える銃器を放射しながら歩き回れる。

 

「おぉー!やっぱ銃はかっこいいよなー。……そろそろ終わったかな?」

 

ものの数分で20人ほどいたプレイヤーたちは全滅。残ったのはオーブのみ。

 

「おっ、ラッキー!襲撃してた奴らもオーブいくつか持ってる!!」

 

ここのオーブを合わせて三個。二個だけか、、まぁ無いよりましだな。

 

「次は何処に行こうかなー」

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