「ギャァァァァァ!!」ドカァァァァァン
「た、助け…」ザシュゥゥゥゥゥ
「逃げろ!逃げろー!!」
はー、どうもセツナです。俺は現在【機械君主】の力を全力行使してバケモンメイプルも腰抜かすんじゃね?ってくらいのバケモンになってプレイヤー達を爆散⭐︎しています。
「魔法班撃てぇぇぇぇ!!」
「【進入禁止】」
【進入禁止】
HPを消費し、全ての物質を阻む魔法陣を展開する。
撃たれた魔法攻撃は全て謎の魔法陣に受け止められる。そして、セツナの今なお姿を変え続ける武装から全ての砲門が開き、同じ魔法が繰り出される。
「【読込】。解析完了、【典開】」キィィィィン
ドカァァァァァン
「「「ウワァァァァァーーー!」」」キラキラキラキラ
魔法使いたちは全て跡形もなく消し飛び、光となって消えた。勘違いがないように説明しよう。セツナが展開した【進入禁止】は攻撃を阻む結界だけであり、カウンターのような効果などは持ち合わせていない。なぜ習得してない魔法を使えたのかはセツナのスキル【機凱種】にある。【機凱種】とは一言で表せば機凱種という種族の特性を獲得できるスキルであり、機凱種は受けた攻撃を解析し、模倣する種族。なのでセツナにもその特性が備わっているのだ。【進入禁止】で防ぎ、その攻撃を解析し、模倣。【進入禁止】はHP消費が激しく、特性の方もわざと攻撃に当たらないといけない為、防御力が高かったり、スキルで受け止めるなどしないとまともに機能しないのだが、セツナにとってはデメリット足り得ない。
「フゥゥゥ、No.007起動」
そうセツナが口にすると、接続している武装が七つ解除される。セツナは【全典開】を使ったことによりNo.シリーズを既に全て展開している状態。起動という言葉をトリガーにノーリスクノータイムで必殺の武器を使えることが出来るのだ。さらにはスキルの制限解除も行なっている状態な為、同時起動などもお手の者。
「『
No.007『七星剣』は端的に言えば銃剣の形をした七丁の武装。その一つ一つが自立行動でき、様々な魔法の行使に加え、使用者の特性、つまりはスキルの一部を引き継ぐ効果も持ち合わせているのだ。
「さて次だ次!七星剣たちは周りにいるプレイヤーをとにかく倒していけ!それと、、【眷属支配】!使徒たちよ!【巨大化】を使え!」
「「「「「クォォォォォォン!!!!」」」」」o(`ω´ )o
使徒達が貸与したスキルを使用し、身長が約10m近くまで肥大化する。5体の天使を模した巨人に、それを優に超える空を飛ぶ翼の形をした大量殺戮兵器。側から見れば世界を滅ぼす軍団にしか見えない。
そんなセツナ達を見たプレイヤーは……
「「「………」」」スッ
最早抵抗は無意味と悟り、手を合わせ、信じる神に祈りながら消えていく。
戦意喪失
これ以上に言えることがないほど彼らとセツナの戦力差は絶望的だったのだ。
「?なんで土下座してる奴がいるんだ?なんかの儀式?」
君のせいです
そうして夜の間続いた破壊の行進は朝の六時に終わりを告げた。本来ならこれで今回の作戦を終了して、獲得したオーブを自軍に運んで撤退するのだが…
「あばれるのたのちぃ。もっとたおしたい!!」
「「えぇ…」」
声を漏らしたのはサリーとクロム。現在セツナは【全典開】を発動したままで、洞窟の中に入れないので外にいる。彼は他のギルメンとは別行動であった為、使徒たちはいたのだが、ずっと一人ぼっちの状態であった。このイベント中、ほとんどが一人行動であったセツナには多少の寂しさが生まれていたのだ。それを紛らわす為に敵をとにかく倒し続けた結果、だんだん歯止めが効かなくなり、このようなバーサーカーが生まれる訳である。
「おれ、さびしい、だから、てき、みんなころす」
「いやこえーよ。というかお前、もしかして寂しがり屋なのか?」
「普通ギルド対抗戦ってさ、、もっとさ、みんなと頑張るもんだろ?でも俺だけ一人が多かったから…そう考えてたらさ、なんか自分が惨めになってきて……」
「もういい、分かった。なんかすまん…」
「これもしかして私のせいですか?」
サリー、ここはフォローする所かもしれないが今回ばかりは正直に言おう。
「そうだよ」( ꐦ◜ω◝ )
「うっ……でもセツナさんも了承しましたよね!私だけのせいじゃありませんよ!?」
確かに、でも事の発端はサリーだからね。仕方ないね!
「それで、殺ってきていい?」( ꐦ◜ω◝ )
「なんでキレてるんだよ。ちょっと待ってろ…」
クロムがそう言うと俺以外のみんなが話し合いを始めた。何話してるん?
「どうする?このまま暴れてもらうか?(ボソッ)」
「うーん、私的には良いと思うんですよ。メイプル同様、あの姿のままホームに戻ってきちゃってるのでほとんどのプレイヤーはうちのギルドが関係してることバレちゃっているでしょうし…(ボソッ)」
「メイプルも【暴虐】状態のままだしねー。僕も賛成だよ。(ボソッ)」
「まぁ問題はセツナに一日中戦う体力が残っているかどうかなのだが…(ボソッ)」
「やる気はあるみたいだしいいんじゃないかしら…(ボソッ)」
クロム、サリー、カナデ、カスミ、イズがセツナの方を見る
「…………」( ꐦ◜ω◝ )
この時、五人の思った事はただ一つ
「「「「「(あっ、これ駄目って言っても無理なやつだ)」」」」」
「フゥ……じゃあ、お願いします」
「オッケー!!」( ^∀^)
「ただ【炎帝の国】と【集う聖剣】は攻撃しないでくださいね。こっちにも色々計画があるので…」
「それくらいならいいよー。じゃあ行ってきまーす!!」♪( ´▽`)
そうしてセツナは再び使徒たちと破壊の限りを尽くしに向かう。もはや誰も彼を止めれる者はいない。これからセツナの被害に遭う人たちに向かって、五人は手を合わせて合掌した。
ちなみに極振り組の三人は…
「みんななんの話してるのかな?」
「さぁ…でもセツナさん楽しそうでしたね」
「何か良い事でもあったんですかね?」
話し合いに不適切と判断され、蚊帳の外にいる。
突如現れた地獄のようなこの環境では凡人から順に死んでいく。一人また一人と倒れていく。セツナがそこをゆっくりと通りすぎるだけでほとんどのプレイヤーが光となって消えていく。
「ヒャッハーーーーーー大盤振る舞いじゃー!!No.021、No.026、No.049起動!!」
セツナが起動した武装は全て広範囲攻撃やデバフを撒き散らす武装。それぞれの武装の連結が解除され、解き放たれる。
「『
セツナが起動した武装は範囲内の全てを問答無用に貫く槍。何もかもを燃やし尽くす斬撃を放ち、周りを火の海にする剣。確実にヘッドショットする悪を許さない魔弾。
殺意マシマシである。相手は中小規模のギルド達であり、これでも過剰戦力である。しかしセツナはこれでも足りないと言わんばかりに新しいスキルを発動する。
「【王冠】【栄光】【基礎】」
【王冠】
思考と創造を司る。
5分間、範囲内に存在する自分を含む味方の与えるダメージが50%上昇する。(クールタイム30分)
【栄光】
名誉、荘厳、壮麗を表す。
10分間、自身が従う存在(使役、テイムモンスター)がいればいるほど与えるダメージが上昇する。(最大100% クールタイム30分)
【基礎】
根本、基盤を表す。
10分間、HP•MPを除く全てのステータスを+15する。(クールタイム30分)
「ニィ…悪いと思ってるけど俺のストレス発散に付き合ってくれ」
敵対したプレイヤーはセツナを悪魔、邪神、人間兵器などと呼ぶ。他プレイヤーからすればこういった印象になるのは仕方なかった。
展開された兵器はセツナの周りを飛び回り、プレイヤーを貫き、切り裂き、焼き払って倒していく。その後に残るのは焼け野原。なんとかスキルなどで生き残った者達も火傷の状態異常で倒れていく。遠くから反撃しようと割合効果付きの攻撃をしても、セツナの【進入禁止】で受け止められ、カウンターをくらう。また、当たった所で【無限なる者】によりダメージ上限は固定されており、【無限光】に蓄積されたエネルギーもあるので、一発二発くらった所でそこまで痛くもないのだ。
結果、取り囲んでいたプレイヤー達は完全にセツナを諦めて包囲を解いて離れることになった。
当然セツナが無事に離れさせてくれるはずもなく、使徒たちと一緒に高速で飛び回り、有り余る武装の実験台となってしまった。
その後、ほとんどのギルドを潰し、次の標的を探そうとしたのだが、残るのはサリーが攻撃するなと言っていた大規模ギルド達。しかし、ほとんどのギルドは抗争しており、これだと巻き込んでしまうのでホームに戻ることにした。大変スッキリいたしました!!
Side 運営
ゲーム外では運営陣が残りギルド数を表す表示を見つめていた。
「これは……もう終わっただろ」
「だな……」
明るく輝く数字は六という数字を浮かび上がらせている。そしてそれらのギルドは全て現在十位以内であることが確認されている。つまりもう十位以内に入るギルドは確定したということだ。
五日を予定していた今回のイベントは三日目の夜には実質の終了を迎えていた。先程まで凄まじい勢いで減り続けていたギルドの数表示は全く動きを見せなくなった。
「どいつもこいつも殺意高いなぁ!?おい!?特に君だよ、セツナくん!!!」
「今回のイベントの見所編集して動画にするぞ。もうこれといったことは起こらないだろし」
運営達は今回のイベントで撮られた膨大な録画記録に確認する。
「八割近く【楓の木】が映ってるんだが……」
「特にメイプルとセツナくんが多いな」
「セツナくんの大量虐殺を動画にしていいのかな?」
「これ【楓の木】を映さないようにするの無理じゃね?」
「まあ【楓の木】に引っかき回されまくったからなー。イベント終了を早めたのもこのギルドが原因だしな……」
「【炎帝ノ国】は十位、しかもほぼ全滅状態だろ?順位予想もしてたんだが……まあ当たらん」
【炎帝ノ国】はライバルを次々に倒していたが、無理をし続けたために全滅寸前までに至った。ただ、何とか十位圏内に確定させることには成功していた。
「はぁ、メイプルの行動は読めないし、セツナくんは何故か毎回怖いし……」
それは多くのプレイヤーも思っていることだった。メイプルは対策の立てにくく、セツナはいろんな意味で手がつけられないプレイヤーなのだ。
「無理なことを考えても無駄……それより次回の日数……考え直さないとな」
「だな、流石に丸二日余るほど加速するとは……」
プレイヤー達のやる気を読み切れなかったが故のミス。運営達が次回のことを考えていたところで、一人のぬいぐるみが部屋の中にいる全員に聞こえるように言い放つ。
「ねぇ!!誰かセツナくんのスキル修正手伝って!!」
「そうだな、まずはそれからか。流石に今回のは見過ごせないからな」
「でもどうするんだよ。正直な話、程よい調整って無理じゃない?」
「ばっかりゃろう!!死ぬ気で考えるぞ!!おい!!」
「誰かー、エナドリない?今日10本キメるつもりなんだけど…」
「うぉぉぉーーー!!俺はやるぞー!次回のイベント調整と第四層の最終確認、そしてスキルの調整!!あっ、言葉にすると死にそうなくらい過密…」
「アッーーーーーーーー!バグが発生しちゃったよー!!」
「ウワァーーーン、残業が多すぎます!!」
今日も今日とて運営ルームではいつもの日常が繰り広げられております。
「あっ、データふっとんだ」
「「「「カヒュッ」」」」
次回は第四層までは行かせます。投稿ペースを取り戻してみせます。(絶対できるとは言っていない)
それと、セツナくんの【機械君主】の武装について少し解説します。
No.000→最終兵器にして、自爆技。ノゲノラゼロを観た人には分かるアレです。
No.001〜No.009→シングルナンバー。性能が特殊な武装たち。他のNoシリーズよりも基本的に強い。
No.010〜No.79→神話をモチーフにした武器たち。ほとんどが戦闘用武装。Noごとにどこの神話をモチーフに作られてるか分けられている。
20番代はアーサー王伝説、40番代はケルト神話、というように…
変則起動したEXシリーズはシングルナンバーよりも強くて、例外中の例外です。
No.80〜No.108→近未来的武装たちで、神話の武器の再現品ではなく、Aliceの趣味により作られた。基本的にここの武装はリスクが少なく、他のNoシリーズよりもHP消費が少ない。探索や制作などといったサポート系武装もあるにはある。
【全典開】
セツナくんにしかできない。HP消費が秒間100万を軽く超える為、セツナくん以外の人がスキルを獲得しても使用した瞬間お陀仏になる。【無限なる者】のおかげだと思うかもしれないが、シンプルに【神喰らい】と【半神半竜】の極悪コンボが悪さをしている。自傷の60%を回復+HP50%以下の時、”全ての回復効果”2倍。HPが半分以下になることで、自傷した際の回復量が120%になるので、絶対に死にません。本編でセツナくんが『過剰補給』を使ったのはこの極悪コンボに気づいていないだけです。あと『過剰補給』の回復率上昇効果も対象に含まれています。
運営は泣いていい。