HP極振り自傷型両手剣使いのNWO   作:如月神綺

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ほんとにすみません。一ヶ月以上も更新が遅くなってしまって……
投稿ペースがががガガガ


体力特化と新開放

俺はクエストで手に入れたスキルを確認しながら通行許可証のランクを上げることに専念し始めた。まず通行許可証のランク上げは町中にあるお使いクエストなどをやって行けば、自然と上がるようだ。あの店主のクエストは対象外らしい…

まぁそれが分かったので、町中を駆け回ってNPCに話しかけては片っ端からクエストを受けた。ほとんど荷物を運んだり、採取系の依頼だったので、使徒をフル活用して迅速にこなした。お陰で【失楽園】のレベルがVになり、使徒を6体召喚できるようになった。

 

 

 

そんな感じで一週間ほど過ごしていたら、俺の通行許可証の文字は漆まで上がった。正直に言えばもう少し上がって欲しかったけど、、、

それと、【呪いに蝕まれし者、呪いを喰らう】で獲得したスキルをギルドで確認していたのだが………

 

「まじか…」

 

【封神の杭•災呪】

呪いの効果

装飾品スロットが一つ増える。装飾品スロットの上限がなくなる。

装備解除が不可能となり、STR•VIT•AGIにポイントが触れなくなる。

 

【封竜の鎖•災呪】

呪いの効果

【災呪】の装備を三つ以上装備した際、HPを(【災呪】装備の数×0.5)(【災呪】装備の数×1.3)倍にする。

装備解除が不可能となり、HP•MPを除く全てのステータスに振るポイントが10倍となる。

 

 

なんかめちゃくちゃな強化が入ってるんですけど!?

これ絶対【人ヲ、海ヲ、空ヲ、地ヲ】の効果だよな。多分呪いのデバフ軽減がメリット部分を強化したんだろうな。にしてもこれはやばすぎません?なんだよ装飾品スロットの上限をなくすって!!それにHP増加の方に至っては最低でも3.9倍にするとかおかしいだろ!?

 

「デメリットがあったとしても強すぎないか?でも災呪自体が珍しいから妥当なのか?」

 

そう呟いたその時、確かに感じられる地鳴りが四層全体に発生した。

 

「なんだ?」

 

それと同時に運営からの通知が届く。何かのイベントだろうか…。メッセージを開いて確認する。

 

【プレイヤーが初めて玖の鳥居を突破したため町が本来の姿を取り戻しました。またこれによりアイテム、クエストが追加されました】

 

「本来の姿…なんかマップに変化でもあるのか?」

 

とりあえずギルドから出てみる。すると、明らかに変わっている点があった。

 

「おお……あれは……鬼か?」

 

そこには人ならざる者、ぱっと見て分かるような鬼などを始めとして物怪や妖怪と呼ばれるような者達が闊歩していた。第四層のテーマは妖怪と呪術の町だった。

 

しばらく近くを見て周り、何か他に違う箇所がないかを見てみるとカスミからギルドチャットに立札が写った写真が送られてきた。

 

【次代の主は赤鬼の角、龍の逆鱗、天の雫を持つ者に託す】

 

「三つともそれっぽい奴は見てないな。龍の逆鱗……黒竜の素材ではないだろうし…」

 

とりあえず再探索だ。他のプレイヤーも一斉に探索を始めてるし、今まで静かだった町は賑やかになってるな。

新しいアイテムを見て回ることにしよう。適当に近くの店に足を入れてみたが、人間だった店主は狐の尻尾と耳を生やした女性に変わっていた。

 

「化けてたのか?」

 

新しい商品を見て回る。実用的なアイテムからそうでないものまで、この店だけでも見たことのないアイテムはいくつもあった。その中でも特に目に入る物があった。

紐でくくられた三枚の御札である。片方は白い御札、もう片方は黒い御札のアイテムだった。

 

「黒い方は三分間対象のスキルを一つランダムで使用不能…白い方は事前にスキルを選んでおいてそのスキルが封印される時に身代わりになると…」

どちらも枚数分、つまり三回ずつ使えると…

 

「これはやばいな。まさかのスキル封印か…」

 

デメリットとすればランダム性がある事と、どちらも一セットずつしか持てないということか?

 

「……とりあえず、買っとこ…」

 

効果も試したいし、御札を二色とも購入して使ってみよう。他にめぼしい物はないな。見た目が変わるつけ耳とかアクセサリー系が多いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数日、ギルドチャットから【楓の木】全員で龍退治に向かうことが決まった。

とりあえずメイプルさえいれば全員で行くことでの被弾増加のリスクがほぼなくなる。サリーの持つ情報を元に全員のスキルを活かして、【龍の逆鱗】をドロップするボスを倒す手順を立てることとなった。

 

「情報からすると……空中から電気の玉を吐き出す。高度を下げたタイミングで魔法や弓で攻撃。魔法攻撃が軽減されるため弓推奨。一定値までHPを減らせば地面すれすれまで降りてきての突進や爪攻撃、ブレス……貫通攻撃は爪だけ。しばらくすると空に戻っていくみたい。あとはダンジョン形態ではない。これくらいかな」

 

「これもうほぼ勝ちだな」

 

だよなー。メイプルへの有効打の量が敵の勝率に直結するから、クロムの言うことももっともだ。

 

「私は【竜殺し】のスキルを持っているから地上での攻撃役にまわろう」

 

ちなみにカスミのスキルはドラゴン、龍などというモンスターへのダメージが増加するだけで俺の持っている【竜殺し】とは倍率が低かったり追加効果がなかったりする。まぁ原初ノ竜が特別だからなー。それで獲得したスキルもそうなるわ。

 

「ユイと私も降りてきた所を攻撃する役でお願いします」

 

マイとユイも地上攻撃のメンバーに入り地上に降りた龍が生き残ることが出来ないであろう布陣が完成した。クロムとメイプルを突破してマイとユイを倒さなければ死は免れないだろう。

 

「メイプルと僕が空の龍を攻撃する感じかな?僕達は遠距離攻撃に乏しいから」

 

「そうね、でも……それしかないと思うわ」

 

魔法攻撃が軽減されるとはいえ、カナデの魔法も貴重なダメージ源である。

 

「結構時間はかかると思うけど……負けることはないかな」

 

基本方針が決まってきてサリーがまとめて、さて出発という雰囲気になったその時

 

「んー……私も作戦を思いついたんだけど、いい?」

 

「俺も。多分一番安全だと思う」

 

「どうぞ…」

 

まずはメイプルが思いついた作戦を聞き、その後に俺の作戦を話した。

 

 

 

 

 

 

【楓の木】の一行は龍のいる場所に続く魔法陣がある山頂へと向かい山を登っていた。道中飛びかかってくるモンスターはメイプルの守護に弾かれ、使徒たちに蹴散らせた。

 

「到着!」

 

「うん、あの魔法陣だね」

 

目の前には煌々と輝く魔法陣。それに乗れば即戦闘フィールド。

 

「セツナさん、いけます?」

 

「大丈夫でしょ。一瞬でいけると思うよ?」

 

サリーの発言に答えて、全員が魔法陣の光に包まれてその場から消えていく。

到着したのは荒野であり、そこには遥か高い暗い空、そこを真っ白い鱗を持った龍が飛んでくるのが見える。

低空飛行でない状態では魔法攻撃すら届かない。そんな高みから龍はバチバチと音を立てて白く輝く玉を俺達に向かって放つ。それはきっちりとメイプル達のいる場所に落ちた。

 

「うん、大丈夫!」

 

「防御貫通じゃない。ヨシ!!」

 

「じゃあメイプル、予定通りいこう」

 

「うん!じゃあ、カスミ?」

 

「ああ、分かってる」

 

降り注ぐ攻撃など意にも介さず龍討伐の準備が進んでいく。メイプルは武装を展開し、カスミは武装を上手く避けつつメイプルの背中にしがみつくと、イズから貰った【ドーピングシード】を使って【STR】を上げる。

メイプルは上を見て龍の位置を確かめるとその砲口を地面に向ける。

 

「じゃあ行ってくる!」

 

爆炎と爆風が地面を駆け抜け、メイプルとカスミは上空へと飛んでいく。

吐き出す玉を貫いて高速で龍の口元まで辿り着いた。カスミは龍の頭に飛び乗って、メイプルはそのまま体の横を飛びつつスキルを発動する。

 

「【滲み出る混沌】!」

 

「【終ワリノ太刀・朧月】!【紫幻刀】!」

 

飛ぶ龍の巨体の横をすり抜けるようにしてメイプルの攻撃が、背中の上では尻尾の方向へと走りながらのカスミの攻撃がそれぞれHPを削り取っていく。本来魔法攻撃でちまちま削るのが正攻法であるこのモンスター。はっきり言おう。そういう奴は時間がかかる。俺はそいつらを爆速で倒したい。だって焦ったいから。なので……

 

「カスミー!メイプルー!戻ってこーい!」

 

「分かりましたー!」

 

「分かった!……【跳躍】!」

 

紫の煙を振り払いつつ、カスミがほとんど転ぶような形で飛び込んできたのをメイプルは受け止めた。降下し始めた龍と共に地面に落ちてきた。しかし龍の方はまだ完全に落下していない。多少高度が落ちたくらい。まぁそれで十分なんだけど…

 

「後は皆に任せよう!」

 

降りてくる龍の姿を見たクロムはメイプルのいない間攻撃を受け止めていた盾を下ろした。

 

「来るぞ!」

 

「オーケー。というわけで……血を啜り、肉を喰らい、かの者を締め付けよ【か細き飢餓の鎖(グレイプニル)】」

 

か細き飢餓の鎖(グレイプニル)

終わらない飢えは汝を死ぬまで縛りつけるだろう。

MPを消費し続け、MPが0になるか、自身で解除しない限り対象を拘束し続ける。

[詠唱式]血を啜り 肉を喰らい かの者を締め付けよ

 

これは【黒き竜王:継承(ミラボレアス)】にある黒竜の魔法の一つ。対象を選択し、MPが続く限り拘束する魔法。俺のMPは決して多いわけではないが【無限光(アイン•ソフ•オウル)】の生命ゲージを消費して減ったそばから回復していく。いくら鎖を壊そうがしばらくは絶対に動けない。やはり黒竜の魔法は全部強い。

 

「イズさん、準備は?」

 

「大丈夫、準備は出来てるわ!」

 

ユイとマイは両手に大槌を持って拘束された龍に突っ込んでいく。

マイとユイは【ドーピングシード】に、カナデが盛れるだけ盛った【STR値強化】の支援魔法、サリーもほぼ使う機会がなかった【鼓舞】を使って底上げされている。そして俺にもそのバフがある。

 

龍は咆哮をして鎖を引きちぎろうとする。しかしいくら暴れようと鎖は千切れずに龍を地面に繋ぎ止めている。

 

「【神罰】!【地獄楽】!【生命返還:STR】!【臨界解除】!【王冠(ケテル)】!【栄光(ホド)】!【基礎(イェソド)】!【峻厳(ゲブラー)】!」

 

「「【飛撃】!」」

 

「【大切断•首】」

 

振り抜いた大槌から放たれた四つの衝撃波は龍の顔面に当たり、大剣により胴体と別れを遂げた。龍のHPは全損した。

 

「セツナは置いといて、あの二人もぶっとんでるよな……」

 

「そうね……」

 

「支援魔法積みすぎたかな……?あ、メイプル達も降りてきたね」

 

約30秒でボスを倒し、参加者分の【龍の逆鱗】を手に入れることに成功した。

俺達は魔法陣で元の山頂へと戻り龍退治は終わりを迎えた。

あっ、カスミが最近手に入れた武器のデメリットで体が小さくなっている。いつもの体になれていないようなので、全員でシロップに乗って山を降りていきました。

 




楓の木 最高火力ランキング (バフあり)
一位 マイとユイ →言わずと知れた怪力姉妹
二位 セツナ  →バフの倍率がおかしい
三位 イズ  →爆弾兵器
四位 カスミ →紫幻刀+終ワリノ太刀
五位 カナデ →魔法ぶっぱ
六位 クロム →以外とSTRがある
七位 サリー →死ぬまで殴れば勝てる
八位 メイプル →暴虐ありでも…

バフなしだとセツナくんとメイプルは最下位。しかしバフを積むとセツナくんはSTRだけならマイとユイを超える。君HP極振りだよね?なんでSTR極振りと互角の戦いしてるの?
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