前回、【龍の逆鱗】を手に入れた後は、みんなそれぞれスキルを探しに行ったり残り二つのアイテムを取りに行ったり、クエストをこなしたりしていた。俺もまずは許可証のレベルを最大まで上げる為に使徒を全力で使ってクエストを大量にこなした。
一週間後。カスミはギルドホームの机に突っ伏していた。
どうやら三つのアイテムを集めていける場所のボスが倒せないらしい。サリーとメイプルの話しを少し聞いたが、相手の戦い方はプレイヤーの職によって変わり、ソロ限定。ステが高すぎてどこかに弱体化のフラグがあるのでは?と言われるほど強いらしい。バケモンかな?
「まぁ今の俺にはあんま関係ないか…まずは許可証のレベルと残りの二つのアイテムからだな」
アイテムの方はカスミから聞けたので余裕だが、許可証の方は時間がかかるなー。これ間に合う?
「そういえばイベントの告知がきてたな」
もうそろそろ12月なのでおそらくクリスマスイベントだろう。内容は第三回イベントのようなポイント制になるようだ。
そこから更に時間が経ち、12月の第一週、第五回イベントとしてフィールド探索型イベントが開催された。それにともなってフィールドは白い雪に覆われ空からは静かに雪が降り始めた。
「12月末まで開催される長期イベントかー」
第四層のギルドホーム、その窓から外を眺めると雪が降っており、周りは一面真っ白。
「綺麗でいいよねー……歩きにくくなったりもしないし」
「だね。じゃあ私は適当にイベントモンスター倒してくるから」
「りょーかーい」
ギルドにいたサリーは窓から顔を離すとギルドホームから出ていった。一緒にいたメイプルも窓から離れる。
「今回のイベントは高ポイントのモンスターに出会えたら倒してみようかな。レアドロップ…」
今回のイベントでは討伐対象となるモンスターが四種類いる。その四種類は出現確率と得られるポイントが違っており、最も出現しにくいモンスターは高いポイントの他にも、レアアイテムを低確率でドロップすると運営からお知らせが届いていた。おそらくメイプルの狙いはこのドロップアイテムだろう。
「出会えたらそれだけ倒そう。低ポイントモンスターは足が速くて追いかけるのが大変だったし……」
メイプルはぶつぶつと呟きつつ思考をまとめてギルドホームから出ていった。俺も行くかー。通行許可証もこの一週間で玖まで到達した。あとクエストを一つ二つこなせば上がるだろう。しばらくはイベントモンスターの方をメインにやっていくか。
「【失楽園】」
「「クォォォォ」」
とりあえずモンスターの捜索にと、使徒を2体ほど呼び出して先に向かわせる。
「じゃ、先に探しといてくれ」
「「クォォォォォォォォン!!!」」(*゚▽゚)ノ
しばらくギルドを出て空から探していたのだが、レアドロップを落とすモンスターは見つからない。他のイベントモンスターはいたのになー…
「これで50…っと」ザシュ
うーん、ポイントはそこそこ集まったが、肝心のドロップがない。そろそろ出てきてもいいのでは?
そんな事を考えていると、捜索に行かせていた使徒がこちらにやって来た。
「見つけたのか?」
「クォォォォ」d(^_^o)
おぉー、やはり使徒。俺の使徒は最高だ。本当になんでも出来るな君たちは。
俺は使徒が飛んで来た方向に走りだして目的のモンスターがいる所に向かった。向かった先にいたのは四メートル超の雪だるまであった。石でできた口と目に、人参の鼻。木の枝の腕には袋を持っており、頭には赤色の帽子が乗っていた。まさにクリスマス限定といったような見た目だ。お前どうやって攻撃してくるん?
そんな事を考えていると、持っていた袋で殴りつけてきた。
「ふぁ!?それで攻撃するの!?」
武器をもっていない側から横殴りの攻撃を仕掛けてきた。【生命返還】を使えばおそらく回避は出来るだろう。しかし、俺は武器を持っていない方にもう一つの愛用武器を装備してわざとその攻撃を受けた。
謚峨j關ス縺ィ縺
攻撃を受けて俺は吹き飛ばされたが、それと同時に相手も切り刻まれたようなダメージエフェクトが出現した。
「やっぱこの反射便利だなー…っと!!」
すぐさま【生命返還】でAGIを上昇させてスキルを放つ。
「【暴走刺突】」
STRとAGIを2倍にするスキル。今回のイベントはクリスマス関連なのか、イベントモンスター達は火属性が弱点。まぁそんなの関係なしに純粋な火力で巨大な雪だるまは大剣二本で体を貫いて、爆散させた。
「意外と強くはあったけど、別に苦戦はしないなー」
次は火属性のスキルで倒してみるか…ん?
「おっ、ドロップアイテムあるじゃん!」
雪の上に落ちているアイテムの元へと走って近づいていく。真っ白な雪に映える緑色の包装に赤のリボンが巻かれた箱。それを拾い上げて、アイテム名を確認する。
「プレゼントボックス……クリスマスに開けられるアイテムか」
今はまだ使うことが出来ないもののクリスマスから何日間か使用可能なアイテムで、中には何かがランダムで入っていると記載されている。
「後一つは欲しいなー…もう少し探索しよう」
そう言って、俺はまたあの雪だるまを探しにいった。その際に出て来たイベントモンスターは【機械君主】のNo.026『
まぁそんなこんなで、プレゼントボックスをあの後更に二つも手に入れることができた。
時は流れてクリスマスを少し過ぎて、手に入れたプレゼントボックスを開けられるようになった。え?その間何があったって?………
まぁそんな些細な事はどうでもいいだろう。
「さてと、開けますか…」
俺は手に入れたボックスの蓋を開けて中を確認する。出てきたのは二つのアイテムと巻物。巻物の方はおそらくスキルを獲得できるアイテムだろう。
「一つはスキルと、もう二つのアイテムはどっちも同じか…」
とりあえずどんなアイテムか確認する為に詳細を見よう…
【大鐘楼】
MPを5消費し、範囲15m以内にいる自分を含む味方のHP•MPを除く最も高いステータスを15%上昇させる。効果は3分続き、使用5分後に再使用が可能になる。
『白亜の奇跡』
消費型アイテム。砕く事で選択したレベルが存在するスキルを最大で三つ上昇させる。
「なるほど、スキルの方は支援系か…これは結構使えるな。そしてアイテムの方は…うん、やばいな。」
スキルの方は使い勝手が良さそうだし、パーティー攻略の時はお世話になるだろう。しかしアイテムの方は正直唯一無二の効果をしている。
強制的にスキルを進化させると言っても過言ではないアイテム。これはどうしたらいいか…
「うーん、これいけるか?」
このアイテムを何に使うかだが、これは決まっている…【失楽園】だ。俺はこれ以外のレベルがあるスキルはほとんど使わないし、そいつらはレベルを上げようと思えば上げれるのだ。でも【失楽園】は結構特殊なスキルだし、もしかしたら対象外かもしれない。
「まぁ試しにやってみるか。失敗しても二つあるんだし…もし無理だったらギルドの誰かにあげようかな?」
そうして『白亜の奇跡』を手に掴んで握り潰した。STRほぼ0だったけど簡単に砕けたな…
『『白亜の奇跡』を使用しました。』
Skill
『【失楽園V】が【失楽園VIII】に進化しました。』
「おぉーー、まさかいけるとは!よーし、それならもう一つもすぐに使おう!」
『『白亜の奇跡』を使用しました。』
Skill
『【失楽園VIII】が【失楽園X】に進化しました。』
今度は二つしか上がらなかったな。もしやXが最大なのか?まぁこれで使徒を11体召喚できるようになったし別にいいけど!よし、近くで召喚してみr………
ゴォォォォォン
何処からか鐘のような音が聞こえた。
何かが動いたような気がした。
時計の針が進んだような気がした。
そして、使徒達が喝采をあげたような気がした。
何か、、、何かが、、、
Skill
『【失楽園X】は【
すこし強引すぎましたかね?
ついにセツナくんが【失楽園】のレベルをMAXにしました!
ちなみに【失楽園】のレベルを上げる方法はプレイヤーキル、ボス討伐、使徒の【信仰の証】の使用など。一番効率が良いのは【信仰の証】の使用。