青き春の物語(ブルーアーカイブ) ガンヴォルト   作:コーヒーこめ

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蒼き銃弾

夜更け、仕事を終えて寝巻きに着替えようとしたその時だった。

アヤネからの緊急入電が舞い込んできた。

 

「セリカが行方不明!?」

 

「はい、今日のことが心配で...部屋を見に行ったんですが...」

「カバンも制服も見当たらなくて...。」

 

「電話はしましたか?」

 

ノノミの質問にアヤネは返答する

 

「はい、ですが数時間前から電源が入ってないらしくて...」

 

「まさか...ヘルメット団の連中?」

 

シロコが不安な表情を見せている。

僕はオノゴロフロートでの悲惨な出来事を思い出すも、焦る気持ちを抑えてシッテムの箱を取りだした。

 

───

「アロナ!」

 

「先生、どうしましたか?」

 

「セリカの居場所を特定、可能なら座標も調べてくれ。」

 

アロナは事情を察し、直ぐに座標を調べてくれた。

 

「...はい!」

 

───

「ど、どうしましょう...このままだとセリカちゃんが...」

 

いつものほほんとしたノノミが狼狽える様子を見せている。

僕は落ち着かせるために、みんなに声をかけた。

 

「みんな、落ち着いて。」

「今、連邦生徒会のセントラルネットワークにアクセスして、セリカの居場所を特定した。」

 

「セントラルネットワークに...そんな権限をお持ちなのですね...。」

 

実際にはそんな権限はないんだけどな...

だが今は緊急事態、手段を選んでいる暇は無い。

 

「彼女の反応は今、郊外の砂漠地帯に向かっている。」

 

僕が指し示した場所を見て、アヤネは何かを思い出し説明する。

 

「このエリア、以前危険要素の分析をした際にカタカタヘルメット団の主力が集まっていると確認できた場所です。」

「ということは...やはりカタカタヘルメット団の仕業...!!」

「なるほどね~、帰宅途中のセリカちゃんを拉致して、自分たちのアジトに連れていったってことかー。」

 

「学校を襲うくらいじゃ物足りなくて、人質をとって脅迫しようってとこかな。」

 

シロコとホシノは状況を把握したようだ。

人質を使えば僕たちは学校を渡してくれると思っているのか...

 

「なら急ごう。」

「座標計算が完了すれば、僕の能力で彼女の居場所にワープできるはずだ。」

 

「そんなことが出来るんですか?」

 

ノノミが僕に尋ねる。

 

「前は国に降ってくるミサイルを止めたこともあったんだ。」

「アジトにワープするくらいなら問題ないよ。」

 

「うへー、先生はなんでもありだね〜。」

 

ホシノは驚きつつも関心を見せる。

 

「でも万が一ワープ出来たとしても、座標を間違えたら無事では済まないんじゃ...」

 

「あの時は精密に蒼き雷霆を扱えなかった状態だったけど、今なら大丈夫だと思う。」

 

「ん、なら安心だね。」

 

「よっしゃー!じゃあ行ってみよー!」

 

───

 

 

(ガタン、ガタン)

 

揺られる車両の中でセリカは目を覚ます

 

「う、うーん...。」

「...へ!?」

「こ、ここは!?私、攫われた!?」

 

セリカは目を覚ました衝撃の頭痛に耐えながらも、当たりを見回し状況を把握する。

 

「ここ...トラックの荷台...?」

「暗い...けど、隙間から少し光が漏れてる。」

 

隙間からのぞき込むと、外には砂漠の上に線路が敷かれているのが見えた。

 

「線路...まさか!?ここ、アビドス郊外の砂漠!?」

「...そ、そんな。ここからじゃ、どこにも連絡が取れない...」

 

セリカは現状に絶望し、その場に崩れ落ちる。

 

「みんな心配してるだろうな...。」

「...このままどこかに埋められちゃうのか。誰にも気づかれないように...。街を去ったって思われるんだろうな...裏切ったって思われるのかな...」

「誤解されたまま、みんなに会えないまま死ぬなんて...。そんなの...ヤダよ...。」

 

セリカは罪悪感と孤独感を感じ、瞳に涙を浮かべていた。

その時だった。

 

(ドカーーーン!!!)

 

突如巨大な音とともにセリカが乗せられていたトラックが爆発した。

セリカはそんな状況に目を白黒させた。

 

「な、何っ!?」

 

『セリカちゃん発見!生存確認しました!』

 

通信越しに声が聞こえる、その声はセリカがよく知ってる声だった。

 

「あ、アヤネちゃん!?」

 

「こちらも確認した、半泣きのセリカ発見。」

 

「な、泣いてなんかないわよ!」

 

「泣かないでください、セリカちゃん!私たちがその涙を拭いて差し上げますから!」

 

「だー!!もう違うってば!!」

さっきの涙はどこへ行ったのか、シロコ達にからかわれ、セリカはいつもの調子を取り戻した。

 

「セリカ、君が無事でよかった。」

 

「先生まで!どうやってここまで来たの!?」

 

「先生がここまで連れてきてくれたんだよ~、来る途中少しバリバリしたけどね〜」

 

ホシノがセリカに説明するが、セリカは開いた口が塞がらなかった。

 

『良かった...セリカちゃん...私、セリカちゃんに何かあったんじゃないかと心配で...。』

「アヤネちゃん...。」

 

アヤネの涙ぐんだ声に、セリカは再び冷静さを取り戻す。

そんなセリカにGVは声をかける。

 

「セリカ、今は目の前の的に集中しよう、行けるかい?」

 

「当たり前じゃない!あいつら、後悔させてやるんだから!」

激昂するセリカを皮切りに、一同はヘルメット団に突撃する。

 

地上にいたヘルメット団員は一掃したが、3両の戦車がGV達を囲っていた。

以前はハスミのように戦車に対処できる生徒がいたものの、今回はそんな生徒はいない。

GV達は窮地に追い込まれていた。

 

『あはは!!無駄無駄!!戦車に勝てるわけねぇだろ!!』

 

『皆さん!すぐに火力支援をします!!』

 

「...アヤネ、爆弾は投げずにそのまま置いといて。」

 

『え?』

GVの指示にアヤネは目を丸くする。

 

「シロコ、ノノミ、ホシノ僕はセリカを連れていく、君たちはできる限り時間を稼いで欲しい。」

 

「GV?」

 

疑問を浮かべるシロコを後目に、GVはセリカに指示を出す。

 

「セリカ、今から僕のやる行動にはなんの疑問も持たないで欲しい。」

 

「...わかった!」

 

セリカは意図を理解出来ずにいたが、GVの言葉に微かな信頼を感じ返事をする

その返事を聞くとGVとセリカは光の粒子となりその場から消える。

 

『はは!あの男に逃げられるとはお前らも運がねぇな!』

『大人しくやられちまいな!!』

 

団員が3人を嘲笑い、攻撃を仕掛ける。

時間を稼ぐ、その意図を理解し3人は戦車の攻撃を防いでいく。

 

戦闘を見下ろせる廃ビルに移動したGVはセリカに銃を構えるように指示し蒼き雷霆を貯め始める。

 

「チャージ...!!」

 

 

 

『おいおい?鬼ごっこはもう終わりか?』

 

いくら戦闘慣れしている3人でも複数の戦車の対処はキツかったのか、疲弊し始める。

その時、GVからの通信が入る。

 

「3人とも、できる限り戦車と離れて!」

 

その言葉に反応し3人はその場から離れる。

 

「今だ!!セリカ!!」

 

瞬間、セリカは引き金を引き銃弾を放つ

一見するとただの銃弾、とても3両の戦車を対処できるようなものではないだろう。

しかし、その銃弾は他とは違い、蒼い光を帯びていた。

 

「サンダー!!!」

 

GVがそう唱えると、銃弾は爆発し数十本の稲妻が、戦車を襲った。

 

『うわあああああぁ!!!』

団員の悲鳴とともに戦車は爆発し、使い物にならない鉄塊となった。

 

 

───

自体が収集し、僕はセリカとともにみんなの元へ戻る。

さっきの攻撃で言葉を失ったのか、全員目を丸くしていた。

その沈黙を破ったのはアヤネだった。

 

「せ、先生...今のは...。」

アヤネの疑問に僕は返答する。

 

「前に蒼き雷霆を使って攻撃の補助をしたことがあったんだ、あの時は剣だったけど銃でも似たようなことが出来るんじゃないかと思ってね。」

 

シロコは目を輝かせ、僕に近づいた。

 

「すごい...GV、次は私の銃でやってほしい。」

 

「被害が大きいし、あまり乱用はできないかな...」

 

「んぅ...」

 

その言葉にシロコは、耳を垂らし落ち込んだ。

僕は指示に従ってくれたセリカに礼を言う。

 

「セリカ、ありがとう。」

 

「う、うるさいわね!別に助けがなくたって、自力で脱出できてたし、ヘルメット団だって私だけで……。

 でも、その……助けてくれてありがとう、GV!」

 

セリカの言葉に僕は驚く、ホシノはニヤリとしながらセリカをからかいだした。

 

「お〜、セリカちゃんがデレた〜」

 

「ち、違うってば!!」

 

「本当に〜?」

 

「そういうんじゃない!!」

 

そんな安心感のあるやり取り見て、僕たちは笑いながら学校に戻って行った。

 

 

───

 

とある高層ビル、巨漢の男は報告を聞き、ため息を漏らしていた。

 

「格下のチンピラごときでは、あの程度が限界か。ここは専門家に頼むとしよう。」

 

そう言うと男は、とある場所に電話をする。

 

「仕事を頼みたい...便利屋...」

───

 

アビドス付近の港、砂漠から死にものぐるいで逃げ出したヘルメット団だったが、突如暗闇から現れた謎の相手に襲撃され、為す術なく倒れてしまった。

 

「な、何もんだ...テメーら...」

 

団員の言葉に深紅の髪をした女は答える。

 

「私たちは便利屋68...。金さえ貰えれば、何でもする...」

「なんでも屋よ。」

 

便利屋と名乗ったその女は無慈悲に笑い、部下を引連れ闇の中へ消えていった。

 

 




「GV、今日のお昼は何がいいですか?」

そういえば蒼き雷霆って銃に雷撃流して威力強化できたよなって事で書きました。
とりあえず座標分かればワープできるとか万能すぎね?

次もお楽しみに、質問アドバイスお待ちしてます。
アスタラビスタ!
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