性欲が食欲に変わったイッセー   作:桜散る度に増える社畜

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乙女の敵を倍加させたい読者が多くて草生えますよ


寝て食え

グラウンドにて向かい合う2人。

流石に素人に聖剣出すのはと木刀を持ちゼノヴィアは軽く素振りを行う。

 

「それでは貴様が負ければあの動画を消し主に対する侮辱行為を誠心誠意を持って謝罪しろ」

 

「俺が勝ったらアンタらのこの後の動きをこっちが決める……か……」

 

「どうした?怖気付いたか?」

 

「いや、別に俺にはメリット無いんだなぁって改めて思っただけだ」

 

その負けるとは微塵も思って無さそうな姿に怒りが湧くゼノヴィア。

佇まいを見ても戦いとは無縁で隙だらけであるにも関わらずだ。

イライラしながら問いかける。

 

「ならば、条件を追加するか?」

 

「じゃあアーシアに誠心誠意持って謝罪しろって言われて出来んのかよ?」

 

その条件を言われ口を噤んでしまった。

出来ない。

やってはいけない。

異端である者への謝罪なんて。

その考えを表情から察したのか赤龍帝は馬鹿にしたように笑う。

 

「そんな顔するくらいなら条件追加なんて言うなよ」

 

その視線はどう考えても出来ないだろ?と言っているようだった。

それに対してもはや手加減と言う言葉は消え失せた。

叩きのめし主へと謝罪をさせてやる。

 

「ルールは相手の降伏か意識を失うまで……と決めたけど本当に良いのイッセー?貴方はあくまで素人よ?」

 

「やり方はいくらでもある。穏便に終わらせるさ」

 

どこまで煽れば気が済むのか?

私だって戦士だ。

素人に負けるはずが無いのになぜここまで言われなければならない?

 

「舐めるな……」

 

「ゼノヴィア……わからないのは仕方ないけどダメよ……イッセー君は……」

 

「わかったわ……それでは始め!!」

 

リアスの合図と共に脳天目掛けて振り下ろす。

並の相手なら意識を確実に失う一撃を受けてイッセーはカウンターと言わんばかりに肩に触れる。

 

「とりあえず寝とけ」

 

軽く触れられた感触を受けると共に私は抗えない眠気に襲われた。

イリナの言う勝てないは龍の魂と相性がいいが為に起きた身体と言うより精神の変質。

どの伝承に置いても龍は死に絶えるその瞬間まで意識を保つ強靭さが浮き彫りになる。

故にイッセーもまた死に絶えるまで意識を失わない。

あり方が龍その物に幼少よりなっている。

男女と揶揄われたイリナを庇い子どもの力とは言えエスカレートした暴力を耐え切ったイッセーは一撃で気絶出来るほど軟弱な作りから変質されていた。

アーシアも回復しようが無い。

ただ眠る事しか出来ない一撃を持ってこの戦いは終わった。

そして目覚めればパチパチと何かが爆ぜる音で目が覚めた。

 

「ここは……?」

 

「旧校舎の部室よ」

 

リアスからの言葉で覚醒する。

負けたのか……?

あんな軽い一撃で眠らされた以上否定する材料は無かった。

 

「全くライザーの時もそうだけどあの子は普通に戦えないのが難点ね……」

 

「教えてくれ……私はどうして眠らされたのだ?」

 

「血糖値を倍加させたらしいわよ」

 

血糖値だと……?

そんな物でどうやって寝かせると言うのだ?

 

「人間は急に暴食したりすると血糖値が上がって意識を失うように寝ちゃうらしいわよ」

 

音の発生源の方に目を向けると草鞋の様な揚げ物を作ってるのが見えた。

その姿がどうしようも無く楽しそうで主を侮辱した姿と一瞬同じ人物だと思えなかった。

負けた以上もう謝らせる事は出来ないが屈辱だった。

我らにとって代え難いものを侮辱した奴が楽しそうにしているのが。

だが、疑問にも思った。

なぜあんな笑顔を浮かべる奴が主を侮辱する様なことを言ったのか。

 

「おっ、起きたか?とりあえず食って休んどけ」

 

身体は深い睡眠をとったせいか絶好調だったが逆らう気がしなかったので草鞋の様な揚げ物に齧り付いた。

美味い。

教会ではこんな贅沢な品は出なかったからか余計にそう思ってしまう。

 

「言っとくが俺は信仰の全てを否定してるわけじゃ無いからな?」

 

その言葉に驚いた。

あれだけの事を言いながら信仰を否定してないとは思っていなかったからだ。

 

「でゅっちーみたいな信仰を押し付けない奴も居るのはわかってるしアンタたちみたいに心の拠り所でそれ以外の頼る場所がない奴も居るのもわかる」

 

それしか頼る場所がない。

その言葉は重かった。

言われてみれば他の拠り所なんか無かった。

主さえ居てくれれば死ぬ迄戦える。

ずっとそう思ってきたからだ。

 

「でもさ、その拠り所が弱者を切り捨てたり違うものを排斥しようとするなら一旦立ち止まって考えるべきだと思う」

 

「何故だ?」

 

「何か自分が裏切られた時に拠り所の所為にしちゃうからだよ」

 

そう言われてなんとなく想像が出来た。

魔女と呼ばれた彼女と同じ立場になった時に私の祈りが足りなかったと自責しようが信仰をしてない周りから見れば主が居なければと思われてしまうのかも知れない。

そうなってしまえばきっと信仰をしている人達に迷惑になる。

その連鎖を見てしまえばきっと最終的には信仰があるからと思ってしまうかも知れないな。

 

「信仰は自由だからどんなに祈ってもいいと思うけど違う考えも認めないと宗教は弾圧と変わらない」

 

「そうだな……弱いものを見限るのは主の考えに反するな」

 

魔女……いや、アーシア・アルジェントに身体を向ける。

 

「すまなかった。教会が君を処断した事は間違いでは無いと思っているが違う方法があったと今なら冷静に判断できる」

 

「私は……聖女と呼ばれた事も魔女と呼ばれるきっかけも全て主からの試練だと思っています」

 

その声は震えていながらもしっかりと力強かった。

イリナも隣に移動ししっかりと聞き始める。

 

「その試練は確かに辛い事もいっぱいありましたが良縁もありました。だから、私は主を裏切ったつもりもあの行動で後悔もありません」

 

「私からも謝るわ。貴女の信仰を蔑ろにしてごめんなさい」

 

そう我々が他人の信仰を疑ってはいけない。

主に祈られた献身を疑ってしまったら全てを疑わなければならない。

それは教えに対する冒涜である。

 

「ま、とりあえず熱々のうちに食っとけ。この後木場とも戦う事になるし」

 

「・・・えっ?」

 

「木場はでゅっちーからエクスカリバーにどんな事しても許されるって言われてるしなぁ」

 

心の中でまさか最強のエクソシストがそんな許可を出したのかっ!?と混乱する。

そうすると木場と思わしき男性がため息を吐きながら赤龍帝に注意をする。

 

「イッセー君、でゅっちーはアカウント名だから伝わらないよ」

 

その言葉に最強のエクソシストは関わって居ないのだと少し安心した。

だが、エクスカリバーに何をしてもいいなんて誰が許可を出す?と疑問が出てきた。

 

「ちゃんとヴァスコ・ストラーダって伝えないと」

 

よりにもよって熾天使にすら直訴出来るレベルの最強の騎士と謳われる最強の師匠が出てくるとは思わなかった。

短編だと5話までしか投稿できないんだけどもう少し続けた方がいい?

  • もう少し
  • まだまだ行ける
  • どっちでも
  • 満足したから大丈夫
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