性欲が食欲に変わったイッセー   作:桜散る度に増える社畜

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最初の方は念話みたいな感じで他の人には聞こえないって設定でオネシャス
アンケート期限は次話投稿まで


無いのなら 捕まえようよ ホトトギス

これじゃない……

白龍皇のヴァーリは心の中で呟く

美味いそれはいい

だが、満たされきれない

戦いへの欲を埋めるほどではない

誰よりも強くありたい

だが、養父に迷惑かけてしまうのは現状ではだめだ

それこそ神々への挑戦くらいでなければそれはやってはいけない

だが、飢えている乾いている

俺の飢餓感を埋める何かが欲しい

赤龍帝が目覚めていればまだ楽しみはあったのに未だにそれは現れない

 

「はーい、特製チャーシューバカ盛味噌ラーメンね!」

 

そこには小さな山があった

なんだあれ……人の食べるサイズなのか?

見ている限りチャーシューだけで1キロ超えてそうなんだが……

いや、器がおかしい

器っていうかあれ中華鍋じゃないか

 

「いただきます」

 

えぇ……?

えっ、一口そんな入る?

いや、熱いよな

湯気めちゃくちゃ出てるし

冷まさず啜るとかアイツやばくないか?

 

『ガァァァァ!?口の中が焼ける!?何故だ!?ブレスを吐ける俺がたかだか食事で!?』

 

『赤いのかっ!?』

 

はっ?

あのやばいの食ってるの俺のライバルなのか?

いや、その前に何が起こってる?

 

『あいつ、本当に人か?発想が狂ってる』

 

『どういう事だ?』

 

『あの男……自らの口とドライグの口を完全リンクさせている』

 

口をリンク?

そんなことになんの意味が?

 

『口の中の情報がダイレクトに伝わるということだ。赤いのからしたら口の中に焼けた石が突っ込まれるようなものだろう。ドラゴンがいくら強いとはいえ感じるのはあの男が感じたものだ……耐性なんて意味を持たん』

 

慈悲とか無いのか……我が宿敵は……

ヤツらにどんなやり取りがあってあの様な事をしてるかは分からないが弱者と強者の立場が入れ替わってるじゃないか

 

『待ってくれ、白いのが居る!宿敵ガァァァ!?』

 

『大丈夫だ。今から食の素晴らしさを教え込んでやる。まずは熱い(物理)美味さと重い(質量と脂)美味さと痛い(別料金50円で頼める激辛豆板醤)美味さを教えてやる。運がいいな1度にこんなに美味さを知れるなんて』

 

赤黒い豆板醤……?

ヤバい感じがする

生存本能があの皿に乗ってる劇物から逃げろと叫んでいる

 

「イッセーさん、わかってると思いますが普通の辛さじゃないんで気をつけてくださいね」

 

店員からの声掛けににこやかに返事をしてるいるところを見ると何回か頼んでるのか?

はっ?

全部行ったぞアイツ

チャーシューを3枚頬張り幸せそうな表情をしている

 

『アァァァ!?何だこれは!?痛みの後に染み込んだタレの甘みやスープの塩っけが美味い!だがァァァァ、この痛みぃぁぁぁ』

 

『これが辛いって味だ覚えとけ』

 

何だこれ……

多分赤い龍は死にかけてるんだろうな……もう死んでるけど

数分後奴は食い切った

その顔には満足感と幸福感に溢れたにこやかな表情だった

気になった食事だけで満たされるアイツと満たされない俺で何が違うのか

話してみたいと思った

 

「ちょっといいか?」

 

「ん?なんだ?」

 

「少し聞きたいことがあってな」

 

公園のベンチに座り……

 

「俺はヴァーリ。白龍皇だ」

 

「あー、あのドラゴンが言ってた宿敵ってやつか?」

 

「その通り、俺と君は戦う宿命にある……が少し気になってな。君はなんであんな幸せな表情が出来るんだ?」

 

気になってしまう

ドラゴンを宿したら大なり小なりドラゴンの戦闘欲の影響を受けて満たされないはずなのだ

戦闘欲が他に行ったとしても満たされない

その筈なのに……

 

「難しく考え過ぎなんじゃないのか?」

 

「難しく……?」

 

「美味いもの食べて満腹になって次はどんなものを食おうか考える。満腹になった瞬間は満足しても1時間もすれば次の飯を考え期待してるし満たされてるのはほんの少しの間だ」

 

確かに常に満たされてるわけじゃない

次を考えている

でも、一瞬とはいえ満たされてる

そこが気になってしまう

 

「んー、全力で楽しんでないんだろうな。目標もあるんだろうし……」

 

「そうだ。だが、俺の戦闘欲で周りへの迷惑などを考えるとな……養父には恩がある。戦闘欲が恩を超えてしまえば俺はきっと止まれない」

 

「なら、作ってしまえばいいんじゃないか?」

 

「は?」

 

作る?

何を?

だが、その言葉は目から鱗だ

俺を満たす対戦相手を作るか

確かにいいアイディアだ

 

「俺だって理想の飯を作ったりしてるしラーメンでも対戦相手でも時間はかかっても作ってしまえば誰にも迷惑かけないんじゃないのか?」

 

「いやだが、1人や2人対戦相手が出来たとしても手の内がわかりきってしまったら……」

 

「才能あるやつバンバンスカウトすればいいじゃん」

 

仲間を作りみんなで戦い続け成長していく

だが、最強になる為にはそんな甘えた環境で良いのか?

住む場所は?

鍛錬する場所は?

戦う場所は?

食費は?

 

「まぁ、金稼ぎながら戦いたいなら傭兵とかか?なんかファンタジーみたいな人(?)がいっぱい居るんだろ?強い奴倒せみたいな依頼もあるかもだしなぁ」

 

「そう……だな。やらないうちから諦めたら意味が無いな。ありがとう赤龍帝」

 

「納得してくれたら良かった。後しばらくは満足出来ないだろうから料理とかやってみたらどうだ?理想のラーメン目指して」

 

いいな、理想のラーメンか

見たところ赤龍帝はまだ弱い

それならば強くなるまで待つのも一興だな

俺は仲間を集め鍛え上げ必ず奴を殺し頂点である真なる赫龍帝へと挑む

これは俺が本当の意味で自由になる1歩目の会話だ

短編だと5話までしか投稿できないんだけどもう少し続けた方がいい?

  • もう少し
  • まだまだ行ける
  • どっちでも
  • 満足したから大丈夫
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