性欲が食欲に変わったイッセー   作:桜散る度に増える社畜

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お気に入り登録が倍加する現象が止まらずただただびっくり。
日刊ランキングも3位になって2度びっくり。
木場きゅんの名前を変換ミスって3度びっくり。
誤字報告、感想、評価ありがとうございます。















でゅっちーのでゅはデュランダルのでゅ


騎士だろうと男子高校生(後編)

ヴァーリが玄関を開け扉を開けてその場にいる人物を見て固まる。

その場にいたのはヴァスコ・ストラーダ。

聖剣としては最上級カテゴリーであるデュランダルの使い手の中でも最強と呼ばれている現役の教会の戦士。

当然この場の誰よりも強い。

それを木場が視認してしまった。

聖剣を憎む木場は止まらない。

魔剣創造を発動し切りかかる。

騎士の駒、風の魔剣、分裂する魔剣を組み合わせた最も手傷をまず負わせる一撃を放った。

だがしかし、相手は最上級の悪魔、堕天使と戦い抜いた猛者。

全てを掴み取る。

 

「何か理由があるのだろう?この食事会の後に聞こう」

 

ちなみにこの男がイッセーの事を知ったのは日本の教会で起きた例の暴走に関わっている為である。

木場は怒りが抑えきれずともせっかくイッセーが企画してくれたのだと……必死に理性をコントロールしていた。

 

「よぅ!イッセー。またご馳走になる」

 

「おーでゅっちー……?どうしたんだ?なんかピリついた空気だけど……」

 

「いやな、ここに居る木場君とはちょいと昔の事でゴタゴタがあってな」

 

「あー、そうなのか。タコパやる前に話しちゃう?焼き始めが遅くなるから日を跨いじゃうかもだけど明日は日曜日だからみんな大丈夫だろうし」

 

顎に手を当てながら少し考えるストラーダ。

解決などは出来ないだろうがこのままギスギスした空気でタコパをすればイッセーはおそらくこう言う催しをやらなくなると断言出来る。

そうなれば最近発覚した赤龍帝としてのドラゴンの氣が爆発しかねない。

それならば先に腹を割って話そう。

そう決めたストラーダはテーブルにドン!と酒を並べていく。

 

「でゅっちー俺ら未成年だから呑めないぞ」

 

「許せイッセー素面で話すにはちと重い話なのだ」

 

「おいおい、穏やかじゃないな?俺も聞いていいのか?」

 

「構わないよイッセー君。僕が悪魔になった理由も知って欲しいしね」

 

それならばと仕込みも終えたので席に着く。

どこから話したものかとストラーダも考え始める。

口火を切ったのはやはり木場だった。

 

「僕が悪魔になったのはそこの男が所属する教会に廃棄処分されそうになったからさ」

 

語られる木場の過去。

その内容にヴァーリは不快感を覚え匙は男泣きを始める。

救いがあったのは敵対視していた種族から味方からは絶望を与えられた。

全てを語り終えストラーダに顔を向けると深々と頭を下げていた。

何故?と木場達は考えたがストラーダからしたら当たり前だった。

 

「その計画に終止符を打ったのは私だ。間に合わず本当に済まなかった」

 

「今更……今更頭を下げて許しを乞うのか!?同胞達はどんな思いで死んで行ったと思ってる!?お前達の傲慢の罪の証が僕という生き残りだ!」

 

「その通りだ。なんの反論も出来ん……故に……」

 

木場に改めて向き直り佇まいを直す。

その目には恐怖も侮りも無く……ただただ覚悟と謝罪が込められていた。

何をされようが受け入れる。

その決死の想いが場を支配する。

 

「あー……口を挟んで悪いが仲間はどんな思いでって言っていたが木場は答えを口にしてただろ?」

 

「な、何を……」

 

「どんな形であれ生きていて欲しかったんじゃないのか?」

 

木場が固まる。

思い出すエクスカリバーを破壊すると誓った原点を。

血反吐を吐き身体から力が抜けていく同士達の言葉を。

 

『君だけでも……』

 

『私達はもう無理だから』

 

『託すよ……』

 

『僕達の願いを……』

 

イザイヤ……』

 

『君は……』

 

『私達の分まで生きて……』

 

消えて行く命の中で彼等は確かに祈った。

君だけでも生きていて欲しいと……

自分達の世界は辛いことばかりだったが生きていれば君はいつかきっと幸せになれると願い繋げた。

そしてリアス・グレモリーは確かにねじ曲がってしまった願いを叶えようとした。

そして救われ鍛え生きてきた。

同士達の仇と憎んだエクスカリバーの破壊の為に。

だが、確かに居場所があり心地よく笑って居られた。

ただただ恥じた。

みんなの想いを受け取ったと思いながら実際やっていたのは一人相撲だ。

それでもきっと同士達は見ていてくれているだろう。

そんな確信があった。

ならば僕が選ぶべきは……

 

「ストラーダさん……」

 

ふと、木場の後ろに大勢の子どもが見えた。

未だに覚えている。

救えなかった子達だ。

恨まれて当たり前の自分を笑顔で見ている。

 

『「地獄を終わらせてくれてありがとう」』

 

これが神の奇跡と言わずとしてなんと言う。

神に見捨てられ教会に見捨てられ人生を終えた子らが終わらせただけの人間にありがとうだと……?

そんな言葉を言われていい訳が無い。

君たちは言っていいんだ。

なぜ間に合わなかったと。

間に合わなかったのは我々の罪なのだから。

 

「僕は恨みを持ってエクスカリバーを破壊するのは辞めます」

 

「何を……?」

 

「僕を信じ紡いでくれた同士への土産話にエクスカリバーを完膚なきまでに超えていきます」

 

あぁ、我々老骨がだらしないばかりに遠回りをした。

次の世代は先を見ている。

果報者だ。

こんな素晴らしい瞬間に立ち会えるとは。

 

「ヴァスコ・ストラーダの名においてエクスカリバーへのあらゆる行為を許そう」

 

これは私が救えなかった者たちへのケジメと世界を変えてくれそうな若者達への激励。

古き悪しき考えをきっと変えてくれる世代。

そう思ってしまう。

 

 

「あぁ、そして終わったら……もう一人の生き残りに会いに行こう」

 

「居たのですか……?僕以外に」

 

「そうだ。特殊な状況だったため私と部下以外は知らぬがな」

 

木場は2つのコップに酒を注ぎひとつをストラーダに渡す。

そしてもうひとつを自分が持ち上げストラーダの胸の前に。

 

「この1杯は誓いの杯この1杯をお互い飲み干し再び酒を交わすまでは死なないと言う。僕が次に貴方に会うのはエクスカリバーを超えた後だ」

 

「騎士としてか。私も教会の戦士としてその誓いを受けよう!」

 

空きっ腹に酒はきついだろと思いすぐさま焼き始めるイッセー。

ヴァーリは元々強いストラーダより年齢が近く伸び代のある木場に興味を持ち匙は何となく巻き込まれそうな予感を感じながらたこ焼きを焼く手伝いをし始めた。

日付が変わる頃には茶目っ気を出したストラーダが全員の飲み物を酒に変えるという暴挙に出て酔っ払ったイッセーが禁手と覇龍を反復横跳びする珍事が起きこいつに酒はダメだと全員が学んだ。

短編だと5話までしか投稿できないんだけどもう少し続けた方がいい?

  • もう少し
  • まだまだ行ける
  • どっちでも
  • 満足したから大丈夫
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