その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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やせいの クソオヤジが あらわれた ▼

 不意に、彼は私が纏う服へと視線を向けて来た。

 

「・・・・・・今気づいたが、随分と見窄らしい服装をしているな。」

 

「へ?・・・・・・あー・・・・・・言われてみれば。お兄さんの服とは比べ物にならないくらいには古びた質の悪い服ですよね。」

 

「体はそこまで痩せ細っているわけではないようだが、あまりまともに物を食っている様子もない。これでは全く使えんではないか。」

 

「一応、食べさせてはもらっていたんですけどねぇ・・・・・・。」

 

 鬼舞辻から指摘されたことにより、私は自分自身の境遇に対して、わずかなヒントを得る。

 食事は摂らせてもらっていたが、服装は見窄らしく、体も肉付きがいいとは言えないもの。

 となると、私の家は貧乏だったのだろう。しかも、アルビノとか言うあまりにも珍し過ぎる体質な上、容姿は整っている方という。

 ふむ・・・・・・これから考えられるとしたら・・・・・・

 

「どっかに売ろうとでも思っていたのかもしれませんね、私の親。まぁ、正直言って、自身の親には嫌悪感しかなかったので、今更親の考えなどどうでもいいですけど。」

 

 物珍しい上、整っている容姿を利用して、身体を使わせて金を稼ごうとしていた・・・・・・が一番考えられる答えだった。

 もしかしたら、親に対して嫌悪感しかなかったのは、実親からもそのような意味で目を向けられていたからと言う可能性もあるかもしれない。

 まぁ、完全に鬼舞辻は、希少な研究対象として、私のことを持ち帰る気満々だし、今更答えを知ろうとも思えない。

 自分の親に対して、本能的にそんな風に考えてしまうのは、きっとこの容姿のせいであまりいい扱いを受けていなかったのだろう。

 それこそ、実親に対してドライになってしまう程に。

 

 今の時代が、いつ頃の時代かはわからないが、大正であれ、明治であれ、それより前の時代であれ、アルビノの人間なんて不気味だとしか思えない時代なのだから。

 なんせ、昔の時代は、黒髪と黒目が日本人の基準であると言う認識がかなり強い時代だ。

 前世の私が暮らしていた世は髪の色や目の色が違ったとしても、それがその人の個性として認められ、否定的な意見がほとんどない時代だったが、昔の時代はそうもいかない。

 少しでも異質な見た目をしていれば、それを嫌悪し、拒絶し、畏怖し、害する者が沢山出てくる。

 アルビノ特有の白髪や、赤い瞳、雪のような真っ白な肌など、時に“鬼子”や“妖”、よくても“神の使い”などと称され、人として扱われたりはしないだろう。

 

 ─────・・・・・・童磨があんな風に扱われた理由、なんとなく察するなぁ・・・・・・。

 

 童磨もまた、その被害者だったと言えるだろう。アルビノの異質さと似たような異質さを彼は容姿でまとうことになったのだから。

 童磨が生まれたのは江戸時代の頃だったって話だし、今以上に差別化が激しかった時代と考えると、生まれつき持った白橡の髪に虹色の瞳は、神格化されてもおかしくはない。

 まぁ、私の場合は妖扱いされそうかな。虹色の瞳じゃなくて紅色の瞳だしね。

 

「あり得んこともないな。」

 

「ですよね。」

 

 ・・・・・・なんで野生のラスボスと平然と話してんのかな、私。いや、でも、なんとなくだけど、ある程度は珍しい生き物として生かされることが確定してるのがわかってしまうんだよなぁ。

 多分、視界に映る波打つような光がそう思わせているのだろう。

 

 今の鬼舞辻がまとう光はオレンジ色と黄色。揺れている波は緩やかで、怖いと言う感情を抱けない。

 て言うか、最初出会した時に見たのはかなり重苦しい色の光だった気がするんだけど、今の鬼舞辻は普通に明るい色合いだな。

 なんだろう?この光。私にだけしか見えないんだろうなぁってことはよくわかるけど・・・・・・。

 

「おい、お前!!そいつをどこに連れて行くつもりだ!?」

 

 どうしたもんかなぁ・・・・・・と考えていると、何やら荒々しい声が辺りに響き渡る。

 鬼舞辻はその声に気づき、すぐに足を止めた。瞬間、先程まとっていたオレンジと黄色の光が、禍々しい赤へと変わり、揺らぎが明らかに激しくなる。

 至近距離で見えた彼の顔をよく見てみると、青筋が浮かんでいる。

 

 ─────・・・・・・あー・・・・・・もしかしなくても、この色って感情だったりする?

 

 それにより、光が何かを察してしまい、少しばかり引きたくなる。

 しかし、私は鬼舞辻に抱えられたままな上、逃げ出さないようにするためか、落とさぬように、しっかりと子供を抱き上げる親の図を作り上げているため、離れることもできない状態だった。

 

 あれ?この人、もう月彦として動いてんの?だとしたら大正?原作開始時?それとも、堕姫ちゃんを抱える妓夫太郎さんでも見てやり方学んだ?

 逃げられねー・・・・・・と遠い目をしそうになりながらも、声の方へと視線を向けてみれば、そこには物凄く荒くれ者みたいな男がいた。

 同時に私は嫌悪感に襲われ、本能的に察してしまう。あ、こいつ、私の親だと。

 

「ああ、すみません。突然現れたものですから、少しばかり驚いてしまって。

 私は通りすがりの者なんですが、こちらの、少し変わった身なりのお嬢さんが、川辺の方で倒れていたもので、少しばかり介抱をしていました。もしや、あなたのお子さんですか?」

 

 

 あ! やせいの クソオヤジ が あらわれた

 

 

 なんて脳内でふざけたことを考えながら、某ポケットなモンスターのBGMを記憶から再生していると、鬼舞辻が言葉を紡ぐ。

 彼は真っ直ぐとクソ親父に視線を向けたまま・・・・・・だが、明らかにめんどくさい、邪魔だと言う感情がハッキリとわかるような状態だった。

 

 光の色は禍々しく、トゲトゲとした鋭さのある激しい波であるにも関わらず、その声は非常に穏やかで、一瞬、ちょっと気持ち悪いと思ってしまう。

 もし、この光が本当に感情を示す物だとしたら、感情が欠乏している童磨とか見たらどうなるんだろ?

 色んな意味で頭が痛くなりそうな気がする・・・・・・。

 

「そうだ。そいつは俺の娘だ。白子のガキが生まれるとは思わなかったがな。見目はすでに死んじまった嫁によく似て整ってやがるんだ。

 間違いなく金になるガキだろ。もうちょいでかくなったら、売り飛ばすつもりなのさ。」

 

 酒が入ってるのかこちらをどうするつもりでいるのかを話したクソ親父は、「わかったらとっととガキ置いて帰んな」と吐き捨てるように言葉を紡ぐ。

 そんなクソ親父を見ながら、鬼舞辻は不快感を色としてまとう。どうなってもし〜らね・・・・・・と見放すように目を逸らせば、鬼舞辻はすぐに考え込むような仕草を見せ、口を開く。

 

「ふむ・・・・・・話はわかりました。では、私がこの子を買い取りましょう。」

 

「あ?」

 

 ええ・・・・・・?まさかの買い取り宣言です・・・・・・?と困惑しながら鬼舞辻に視線を向ければ、相変わらずめんどくさい、邪魔、さっさと終わらせたいと言いたげな色をまとっていた。

 しかし、クソ親父はそんな鬼舞辻の雰囲気など気にしていないのか、一瞬訝しげな眼差しを向ける。

 

「お金が必要なのでしょう?ならば、私がこの子を買い取ります。それならば、あなたも問題ないのでは?」

 

 クソ親父の眼差しなど気にすることなく、鬼舞辻は何かをクソ親父に差し出した。

 クソ親父は最初、困惑しながらも差し出されたものを見たが、すぐに目を見開き、それをひったくるように奪い取る。

 よく見てみると、それは何やら音がする巾着袋。貨幣でも入っていたのだろうか?

 

「こ、こいつぁ・・・・・・!!」

 

「それをお渡ししますので、この子を引き取らせていただけますね?」

 

「ああ・・・・・・!こんだけありゃあ、十分遊んで暮らせそうだ!そのガキは好きなように連れて行きな!

 でかくなったら遊郭にでも売ろうと思って仕方なく世話してやったが、ガキでもこれだけ払ってもらえんなら構わねぇ!

 へへ・・・・・・!もうガキの世話しなくていいなら清々すらぁなぁ!!」

 

 どうやら、予想通りお金が入っていたようだ。物珍しい見た目と整った顔立ちである自覚はあったため、ごねるかと思ったが、そっちの予想は外れたらしい。

 そんなことを思っていると、鬼舞辻は、「では・・・」と短く答えたのち、私を抱えたまま移動し始める。

 

 大人しく抱っこされたまま運ばれていれば、徐々に彼がまとう色が落ち着きを取り戻す様子が伺えた。

 色も赤から黄色やオレンジといった明るいものへと変化し始め、波も緩やかなものへと変わる。

 

「・・・・・・あのクソ親父がすぐに私を手放すなんて・・・・・・。あの巾着袋、かなりの金額を入れていたんですか?」

 

 これならば、話しかけても問題なさそうだと思いながら、静かに問いかければ、鬼舞辻は一度私に視線を向けたあと、再び前を向いて歩き始める。

 程なくしてクソ親父からかなり離れた位置に辿り着くと、辺りに楽器の音が響き、視界に入っていた景色が、木々が生い茂っていた森の中から、どこかの建物の中へと変わる。

 

「長くこの世を生きていれば、金銭はどうしても必要になるからな。金銭を入手する経路は確立してあるのだ。

 それにより、行動に必要な金銭を稼ぎ、巾着の中に入れていた。ああいう相手は、さっさと要求されたものを手渡すに限るからな。」

 

 あ、無限城だ・・・・・・と、視界に映り込む景色を見ながら考えていると、鬼舞辻が巾着に入っていたものが何かを口にした。

 そう言えば、ファンブックか何かで、鬼舞辻は玉壺の壺を売り払うことで活動資金を稼いでいた話が出ていたんだっけ?

 残念ながら、ピクシブやウィキペディア情報で見た程度だったため、本当かどうかわからないけど。

 

「なるほど・・・・・・。それで私の買い取りを・・・・・・。お買い上げありがとうございます・・・・・・?」

 

「何を言っておるのだお前は?」

 

 鬼舞辻から冷静に引いたようなツッコミを入れられる。

 先程まで複数の色が混ざっていた光は、灰色へと変わっており、不規則な揺らぎを見せていた。

 緩やかな揺らぎとは違い、波の大きさに違いがある。表現としては、もにょもにょと言った感じだろうか?

 

 ─────・・・・・・あれ?もしかして鬼舞辻を困惑させちゃった?

 

 だとしたら、相当なやらかしをしてしまっているような気がしてならない。

 まぁ、怒りとか殺意を向けられるよりも何倍もマシだけど。

 

「すみません。」

 

「全く・・・・・・妙に調子を狂わせて来る子供だな。」

 

 おそらく困惑と思わしき感情の色が大きくなる中、私は辺りを見渡す。

 ・・・・・・原作や劇場内で無限城は見てるけど、実際に見てみると本当にめちゃくちゃな建築物だな。

 本来ならば、天井がある場所に床があって、座敷のようなものがあり、壁かと思えばまた別の部屋がある。

 変な位置に襖があったりするし、重力を無視した水辺もある。

 

「・・・・・・うええ・・・・・・?めちゃくちゃな景色過ぎる・・・・・・。」

 

 リアルで見て思うことはこれだけだった。

 某ポケットなモンスターにあった反転した上、色々破れてるアレのような場所を、まさか、生で見るようなことになろうとは・・・・・・。

 

「ここ、どこです・・・・・・?」

 

「お前がこれから過ごす場所だ。部屋はちゃんと与えてやろう。外には出られんがな。」

 

 “それって監禁、もしくは軟禁って言うんですが?”、と思わず口にしそうになるのを堪えながら、違法建築どころではないめちゃくちゃな建物を見渡す。

 一体、どれだけの部屋がここにあんのよ・・・・・・。

 

「・・・・・・はぁ・・・・・・。まぁ、ここに住まうことになることはよくわかりました。景色がめちゃくちゃ過ぎて、正直思考が止まりそうですけど。

 ところで・・・・・・私はお兄さんに買い取られたわけですが、お兄さんのことは、なんとお呼びしたら?」

 

 内心で鬼舞辻と呼びまくっていたが、実際は互いに名前など伝えていない関係性であることに違いはない。

 もし、口を滑らせて名前など呼んでしまったら、殺されかねない状態のため、慎重にいかなくてはならない。

 鬼舞辻が研究対象のモルモットに名前を教えるかどうかわからないが、念のため聞いておいた方がいいだろう。

 

「そうだな・・・・・・周りからは下の名で呼ばれている。鬼舞辻無惨・・・・・・それが私の名だ。」

 

「鬼舞辻無惨・・・・・・では、私を買い取られている以上、私はお兄さんの所有物であることに変わりはありませんし、立場的にも下になるので、無惨様・・・・・・とお呼びしたらよろしいでしょうか?」

 

 あれ?意外とあっさり教えてくれたぞこの鬼・・・・・・と思いながらも、名前を復唱して問いかければ、彼は肯定するように頷いた。

 従順に指示を聞いたからだろうか?灰色の光に黄色が混ざり、程なくして穏やかな揺らぎを見せる。

 どうやら正解だったようだ。まさか、鬼舞辻を無惨様と呼ぶような日が来ようとは・・・・・・。

 原作やアニメを見ていた時、鬼舞辻無惨ってフルネームで呼ぶか、鬼舞辻or無惨と呼び捨てにしていたから、少し違和感。

 でも、自分の命を守るためには、我慢しなくてはならないこともある。

 

「お前や貴様呼びでは誰を呼んでいるのかもわからんな。名は?」

 

 などと思っていると、鬼舞辻、改め、無惨様は私に対して名前を聞いて来る。

 しかし、思いつく名前が一つもなく、かつての前世の名は、あまりにもこの時代には不釣り合いのような気がしてならないものだった。

 私は母親から生まれたはずだが、早くに亡くしてしまったのだろう。名前を与えられていたのは間違いないが、それよりも、あのクソ親父から、「おい」とか「お前」とか「ガキ」と最近までずっと呼ばれ続けていたせいで、その名前がわからなくなってしまっていた。

 

「・・・・・・申し訳ありません、無惨様。ずっと、あのクソ親父から名前で呼ばれておらず、かつて名前は与えられていたはずではあるのですが、思い出せません。」

 

 こればかりは申し訳ないと思いながらも、名前を忘れてしまったことを伝えれば、無惨様は私を少しだけ見つめたのち、考え込むような様子を見せる。

 

「ならば、これからはうさぎと名乗れ。その方が区別がつくのでな。」

 

 ・・・・・・まさかの無惨様直々の命名を受けてしまった。

 あれか?白髪赤目のせいか?白髪赤目のせいだな?思ったより安直なネーミングをされるんだな?

 まぁ、でも、この身なりならば、別に名前負けはしないだろう。ちょっと可愛らし過ぎるような気もするけど。

 成長したらどんな見た目になるのやら・・・・・・。不細工にはならないと思うけど。

 

「わかりました。これからはうさぎと名乗ります。名前を考えてくださりありがとうございます、無惨様。」

 

 色々と思うところがないと言えば嘘になるが、それを素直に口にしてしまったら、間違いなく第二の人生が終了してしまう。

 鬼滅の刃の世界に、稀血として生まれた時点で早死にする確率は大だけど、少しでも長く生きるために立ち回る方が賢明だろう。

 

「無惨様。お呼びでしょうか?」

 

「!?」

 

 なんてことを考えていると、不意に、辺りに女性の声が聞こえてきて、思わずビクッと反応してしまう。

 声の方へと視線を向けてみれば、そこには鳴女さんがおり、鳴女さんは、体を跳ねさせた私を見て、驚いたような様子を見せた。

 

「ああ。つい先程、珍しい子供を見つけたため拾ってきた。この娘はうさぎだ。

 稀血の白人(しろびと)など、これから先の世で見つかるかどうかもわからんからな。

 こちらの研究につき合わせるつもりだ。稀血ゆえ、鬼を引き付けやすいが、この娘は私の所有物だ。誰であっても手を出すことは許さん。

 この城で過ごすことになるから、どこかの部屋を与えてやれ。わかったな?」

 

「かしこまりました。」

 

 まさか、稀血の人間がいるとは思わなかったのか、鳴女さんからしばらくの間、ガン見されてしまったが、すぐに無惨様が私に関して鳴女さんに説明されたため、鳴女さんはその話を聞き、素直に従う。

 

「・・・・・・私は、鳴女と申します。」

 

「あ、うさぎです。無惨様から名を与えてもらいました。」

 

「わかりました。では、うさぎ様の部屋に移動させます。」

 

 鳴女さんと短く自己紹介を交わせば、辺りに琵琶の音が鳴り響く。

 その瞬間、景色は一瞬にしパッと変わり、かなり和風で、どことなく豪勢なお部屋へと飛ばされた。

 

「ここならばちょうどいいな。」

 

 部屋を移動した瞬間、無惨様は先程からずっと抱えていた私を床に下ろす。

 あまり、人を丁寧に扱うとは思えない彼が、ここまで丁寧に私を扱うとは思わなかったが、怪我をするよりは何倍もいいか。

 

「広いお部屋ですね。」

 

 そんなことを思いながら、部屋の中をぐるりと見渡すが、無惨様は何も言わない。

 余計なお話はしない方がいいか・・・・・・冷静に考えながら思っていると、何回か琵琶の音が鳴り響き、次々と景色が変化する。

 それにより、私の部屋は完全に孤立した部屋に変わったようで、なぜか目の前には穏やかな日本庭園へと繋がっている縁側が作り上げられた。

 

「私は基本的にここに接続した三つの部屋にいる。逃げられるとは思わぬことだな。」

 

 あ、無惨様の監視付きですか・・・・・・と苦笑いをこぼしたくなりながらも、私は彼と向き直る。

 

「大丈夫ですよ、無惨様。あなたに買い取られた以上、私はあなたの所有物ですから、逃げたりなどいたしません。

 ですが、信用ならないと思われるのも無理はないので、どうぞ、好きなだけ監視してくださいませ。」

 

 そして、念のために逃げるつもりはないことを告げながらも、監視の方はしてくれても構わないことを告げれば、無惨様は一瞬だけ目を丸くする。

 しかし、すぐに考え込むような様子を見せた後、すぐ側にあった部屋へと移動してしまった。

 首を傾げながら、その背中を見送っていると、無惨様は部屋から何かを持ってくる。

 それは、いくつもの本と、筆と炭、それと、複数枚の紙だった。

 

「先程から話していて思っていたが、お前はなかなかに頭が良いようだな。

 少しばかり知能がどれ程のものか調べる。拒否は許さん。」

 

「あ、はい。」

 

 ・・・・・・無限城に入った瞬間、真っ先に調べられる私のIQ・・・・・・?と引き攣った笑みを浮かべそうになりながらも、その指示に従うことに頷けば、そのままテストタイムへと突入してしまった・・・・・・。

 う〜ん・・・・・・どうしてこうなった・・・・・・?

 

 




 アルビノ少女
 無惨命名:うさぎ。アルビノと稀血と言う類稀なる体質を持って生まれてしまったがゆえに、鬼舞辻により実親から買い取られてこの度彼の所有物になってしまう。
 原作知識から無惨がどんな存在であるかを把握している上、感情が色の入った光として見える特質性があるため、彼と見事なまでにコミュニケーションを取る。

 通りすがりの鬼の始祖
 髪白いし、肌も白いし、目は赤いしで、真っ先に「うさぎ」が思い浮かんだため、アルビノ少女にうさぎと名付けた鬼の始祖。
 なんかこの人間、やたら頭がいいな?と感じてしまい、試しに知能を測るために何かしらの出題をしてみることにした。
 人間であるうさぎの心は読めないが、まるで自身の感情を見計らったかのように話しかけてくるし、話しかけられたくない時は普通に話しかけず大人しくしてるしでかなり調子が狂うと思っている。
 稀血であるにも関わらず、食らおうと言う気持ちは出てこないし、何やら落ち着くので、なんか普通にうさぎと話している。

 鳴女
 自身が慕う鬼の始祖が稀血な上、アルビノな人間を拾ってくるとは思わずかなりびっくりした琵琶の鬼。
 無惨様の所有物ですね。把握いたしました、とうさぎを様付けで呼ぶ。
 稀血のうさぎを見てもお腹が空かないのでちょっと不思議。

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