その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する 作:時長凜祢@二次創作主力垢
こちらの物語は予め流れを決めた上で執筆しております。
過度な考察などをするための物語ではなく、私が読みたいと思った話を少しずつまとめて書いているものですので、展開の考察、もしくは考察サイトや動画などで語られた非公式考察等の引用などは控えていただけると助かります。
あくまでこれは、一人の女の子が鬼側や人にこんな影響をもたらしてくれたらと言う思いのままに書いている二次創作でありIFの物語です。
考察をしてもらうための話ではなく、鬼側にも穏やかな日々があったらと言う願いを主軸にしているため、深く考えることなく閲覧してください。
なお、そのようなコメントは見つけ次第、非表示欄に移動していますが、あまりにも何度も書かれるようであれば、こちらの物語自体閲覧不可にすることも辞さないため、よろしくお願いします。
猗窩座をビーコンにべべん転移をさせられていたが、私が木登り野犬回避などをしたことが無惨様にバレてしまったため、これからの方針を彼にきっちり決められることとなってしまった。
無惨様が行った取り決めは単純で、1人で勝手に行動を取るなと言う物だった。
“青い彼岸花”を見つけようとして、指示された範囲のさらに外を探そうとしたことに関しては、無惨様からも褒められたし、その判断は正しい物であると評価されたのだが、野犬が彷徨いていたり、獣が彷徨いていたりする中で勝手に行動を取り、自らの命を捨てるような行動を取るのは言語道断だと言われたのである。
まぁ、要約すると、お前は人間で幼児なのだから少しの怪我だけでも死ぬんだぞちゃんとこっちの言うことを聞け、死にたくないだろうと言う意味である。
結果、大体が上弦トップ3・・・・・・特に、自由が利く猗窩座や黒死牟と行動を取る流れとなってしまった。
とは言え、昼間に鬼側が動けないのは明白なため、日中は単体で動くしかないのだが、あらかじめ、猗窩座チェックや黒死牟チェック、時には万世極楽教信者チェックや童磨チェックが夜毎に行われ、日中はチェックを通った山の中に足を運ぶと言うのが、新たなシステムとなっている。
今日もまた、チェック済みの山の中に足を運び、“青い彼岸花”探し。
まぁ、結局のところ空振りで、何の意味もなかったのだが・・・・・・。
「あんたが無惨様に飼われてる稀血の人間ね。ふぅん・・・・・・結構綺麗じゃない。目の色も、髪の色も、顔立ちも全部良いのね。」
「無惨様が言ってたがぁ・・・・・・まさか、こんなに小せえとはなぁ・・・・・・」
「ん?」
無惨様、よくもまぁこんな生活を繰り返すことができたな・・・・・・と遠い目をしそうになりながら無限城の中で過ごしていると、鳴女さんとは全く違う女性の声としゃがれたような男性の声が辺りに響く。
みゆ○ちボイスに逢○良太ボイスだと・・・・・・?
「・・・・・・えーっと、どちら様でしょうか?」
まさかの事態に嘘だろ・・・・・・と思いながらも振り向いてみれば、そこには上弦の陸である妓夫太郎&堕姫の鬼兄妹が立っていた。
あちゃ〜・・・・・・無惨様ガチ勢のお嬢さんと妹ガチ勢の鬼ぃちゃんがいらっしゃったかぁ・・・・・・なんて内心冷や汗をダラダラになりながらも話しかければ、彼女は口元に笑みを浮かべて私の方に近寄ってきた。
「アタシは堕姫よ。無惨様に従う鬼の一体よ。」
「俺ァ妓夫太郎だァ。堕姫と同様、無惨様に従う鬼だなァ・・・・・・。お前のことは無惨様から聞いてるぞォ。
少々変わった仔兎を拾ったってなァ・・・・・・。どんなもんかと思っていたが、随分と小せえなァ・・・・・・」
「仔兎・・・・・・まぁ、確かに私はお姉さん達から見たら仔兎ですね。初めまして。私はうさぎです。無惨様に半年程前に買い取られた稀血の娘です。」
無惨様が仔兎って言ったのかな・・・・・・と疑問を脳裏に浮かべながらも、その場で正座をして頭を下げれば、堕姫ちゃんは小さな笑い声を漏らし、妓夫太郎さんは私のことを見下ろす。
その後、堕姫ちゃんは私の方に近寄って、顔を上げるように言ってきた。
静かに顔を上げてみれば、堕姫ちゃんは私を見つめながら口元に笑みを浮かべている。
どうやら、彼女にとって私は美しい者判定のようで、罵倒地獄だけは避けられそうである。
そのことにホッとしながらも、私は目の前にあるボンッキュッボンッなナイスバディを見つめて瞬きを繰り返す。
うん・・・・・・
「・・・・・・鬼の人ってすごいですね。物凄く寒そうな格好をしていますけど、あなたは物凄く元気いっぱいのようで。」
「当たり前じゃない。鬼はね。老いることも、病気になることもないのよ。まぁ、アンタは人間だからわからないでしょうけど、私はこの数百年間、全く年を取ってないし、病気もしていない。
だからずっと美しいままなのよ。アンタも見た目良いんだから、さっさと鬼になった方がいいわよ?」
冬場に見たらこっちが風邪引きそうだと思いながら、堕姫ちゃんに話しかければ、彼女は自信満々に鬼について話してくる。
ついでとばかりに、私に鬼化することを推奨してきた。
・・・・・・まだ無惨様は私を鬼にするつもりないみたいなんだけどな。
「助言をくださりありがとうございます。綺麗な人に、綺麗って言われて嬉しいです。
無惨様からは、いずれは私も鬼にすると言われておりますが、まだ、私の血にどんな影響をもたらしてしまうかとか、そもそもが私を鬼にできるのかとか、色々調べることがあるらしいので、鬼になるのは時間がかかると思いますが、私が鬼になった際は、よろしくお願いしますね。」
笑顔で堕姫ちゃんにお礼を言えば、彼女は一瞬キョトンとした表情を見せる。
しかし、すぐに私の前にしゃがみ込み、ムニッと頬を触ってきた。
「いいわよ。その時は少しくらい仲良くしてあげる。にしても、アンタ、随分と頬もちもちしてるわね。」
「子供だからですかね?割と幼いとほっぺたとか丸々してるんですよね。まだ、あなたのように体が成長してないので。」
「名前は教えてやったでしょう?アタシは堕姫よ。堕姫って呼びなさい。」
「うにぃ・・・・・・ちょっと頬ひっぱりゃにゃいれふりゃはい・・・・・・」
「あっはは!ブッサイクねぇ。ほら、早く呼びなさい。アタシが許してあげてるんだから。」
「ふぇ〜・・・・・・堕姫・・・・・・でいいんれす?」
「ええ。構わないわよ。」
何で私、この鬼のお姉様にいじられてんだろ・・・・・・と少しだけ遠い目をしたくなりながらも、彼女の周りにある感情の光を見る。
彼女の周りにあるのは、楽しいと言う気持ちを示す跳ねるようなオレンジ色の光。
この人、めちゃくちゃ上機嫌だな・・・・・・と内心で思っていると、彼女の手が私の元から離れる。
同時に、私がいた部屋のすぐ近く・・・・・・無惨様の研究室がある方の襖が開き、中から無惨様か現れた。
「堕姫と妓夫太郎か。どうやら、今回は城に足を運んだようだな。」
「はい、無惨様!」
「ここしばらくの報告に足を運ばせていただきましたァ。」
無惨様からの言葉に、堕姫ちゃんと妓夫太郎さんはすぐに頭を下げ、報告のために口を開く。
とは言え、彼女らの報告も、私や、他の上弦の鬼とほぼ同じ物で、変わり映えと呼ばれるものは何一つとして存在しなかった。
「ご苦労。これからも続けて私の命をこなすことだ。」
「「はっ!」」
「・・・・・・堕姫。」
無惨座からの命令に、堕姫ちゃんと妓夫太郎さんの二人はすかさず返事をする。それを確認した無惨様は、静かに堕姫ちゃんの名前を呼んだ。
堕姫ちゃんは、まさか無惨様から名前を呼ばれるとは思わなかったのか、一瞬だけびっくりしたような表情を見せたが、すぐに彼の話を聞く姿勢を見せる。
「現在は“青い彼岸花”を捜索するための時間を増やしているところでな。
お前の元にはあらゆる地域から遊女との戯れを目的に足を運ぶ人間どもがいる。
お前の元にも太客はかなりいたであろう?そやつらを利用し、“青い彼岸花”を探させろ。
そうだな・・・・・・“青く美しい花を見たいが、自身は遊郭を出ることができない。飾りではなく、自然に咲いた花を見つけて持ってきてほしい”とでも言えば、お前の美貌に釣られた人間どもをある程度傀儡にすることはできるだろう。
青い花・・・・・・彼岸花によく似た青い花を探すように命じておけ。」
無惨様から行われた、これまでにない命令に、堕姫ちゃんと妓夫太郎さんは目を丸くする。
しかし、すぐに彼の言葉に頷き、その命令を承諾した。
「話は以上だ。これからも励むように。」
二人が頷いたのを確認した無惨様は、話を打ち切るようにして言葉を紡ぎ、再び姿を消す。
時間帯的に、日の光を克服する鬼の試行と、食事のための外出と言ったところか。
「・・・・・・ちょっとうさぎ。」
「はい?どうかされましたか?」
そんなことを思っていると、堕姫ちゃんが私に話しかけてくる。
どうやら、彼女は無惨様からの新たな命令にかなり驚いていたようで、それに関して私に問いかけたいようだ。
「無惨様から新しく命令されたけど、いつからそんな話になっていたのよ。」
「“青い彼岸花”を探す時間を増やす・・・・・・なんて、これまで言われたことがねェからなァ・・・・・・。何があったんだァ?」
堕姫ちゃんと妓夫太郎さんのよく似た瞳が私に向けられる。
二人の視線を一心に浴びた私は、静かに口を開いた。
「実はですね・・・・・・無惨様や、上弦の鬼・・・・・・と言っても、壱から参までの三人ですが、彼らの話を聞いて、“青い彼岸花”と呼ばれる花は、夜ではなく、日中に咲く可能性があるのでは・・・・・・と言う考えに行きつきまして・・・・・・。
なんせ、夜の間だけ動ける無惨様が、幾千、幾万もの夜を探し回って見つけられないと言うお話しでしたからね、
もしかしたら、日中に咲くことがある花なのでは・・・・・・と思ったんです。」
私の説明を聞き、堕姫ちゃんと妓夫太郎さんは何度か瞬きを繰り返す。
しかし、私が言ってる言葉は一理あると思ったのか、妓夫太郎さんは納得したような様子を見せていた。
「なるほどなァ・・・・・・」
「もしそうだったら、アタシ達じゃ絶対に見つけられないじゃない!!」
「月下美人のように、夜にだけ咲く花とかであれば、鬼の皆さんでも簡単に見つかったかもしれませんねぇ・・・・・・」
堕姫ちゃんがあげた怒鳴り声に、真実を知ってる私は、ですよね〜・・・・・・と苦笑いをこぼしそうになる。
だけど、それは表に出さないように我慢して、再び口を開いた。
「もちろん、夜に咲く可能性も否めませんが、折角、自身の容姿や、能力、話術や立場などで人間に関わりがあるわけですから、食糧としてだけでなく、使える駒として動かすのも有りではないかと思いまして。
実際、私は人間なので日の光で命を落とすことはありません。別の要因・・・・・・例えば、病気とか事故、犯罪に巻き込まれて命を落としてしまう可能性はありますが、日の光の中を動き回れるだけでも役に立つ時は役に立ちます。
その中でも堕姫達の周りには、力がある大人や、確かな人脈を持つ人、富裕層など表に沢山の駒を所有する人間もいますし、その特性を利用すれば、食糧として喰らうだけでなく、働き蟻や働き蜂のように動かすこともできると思いませんか?」
私の問いかけに、堕姫ちゃんはすぐに頷く。そして、口を緩やかに開いた。
「確かに、アンタの言ってる通り、ブサイクで喰う気すら起きない人間は駒にして使い潰すのもいいわね。
アタシのために使われる人間は沢山いるし、無惨様からの命令もあるから好きなだけ利用させてもらおうかしら。」
「そうだなァ・・・・・・人間どもは喰いもんってだけじゃなく、使える捨て駒にすることもできるしなァ。
堕姫なら、簡単に人間を落とすことも出来るだろうし、帰ったら早速やってみりゃいいんじゃねーかァ?」
「そうね。帰ったら早速、ブサイクどもに命令してあげましょ。」
堕姫ちゃんと妓夫太郎さんの二人がすんなりと頷くのを見て、私は小さく笑みを浮かべる。
うん。どんどん鬼陣営が人間を利用する術を覚えていっちゃってるけど、人脈が広がればそれだけで“青い彼岸花”を見つけられる可能性も上がってくる。
鬼殺隊のみんなにも死んでほしくないし、“青い彼岸花”を早く見つけることができたら、ある程度は悲劇を軽く出来るかも知れない。
ただ、今はまだ、そんな考えのまま、立ち回ることができるけど、炭治郎達が鬼殺隊に入る時代になったら、きっと、原作通りの流れが始まり、無惨様達は終わりを迎えることになる。
そうなったら最後、私はどうするべきか・・・・・・
─────・・・・・・今はまだ、答えを出すにまで至らないかな。
そこまで思案して、私は自身の脳裏に過った今出せる最大限の答えを思い浮かべ、それをその場で振り払う。
今はただ、少しでも、かつての苦しい過去を・・・・・・辛い環境から逃げるために、ひとのみちをはずれることとなってしまった彼らに、穏やかな生活を送ってほしいと祈りたい。
うさぎ
まさかの陸か〜い・・・・・・と遠い目をしていたが、悪役令嬢の如く堕姫につっつかれるどころか、割と気安く対応されてしまった稀血のうさぎ。
自身の容姿の良さに守られたことに安堵しながらも、堕姫と妓夫太郎と言葉を交わした
鬼がやったことは許せない派だが、それはそれとして、穏やかな生活を奪われた彼らが、少しでも穏やかに過ごせたらと願い、丁寧に、しっかりと向き合いたいと思っている。
堕姫
無惨様に飼われてる稀血の仔兎が気になって無限城に報告ついでに足を運んだ上弦の陸の片割れ。
思っていた以上に美しく、同時に純粋さを感じるうさぎを見て、興味津々で絡みに行く様子がある。
妓夫太郎
無惨様が飼っている稀血の仔兎に興味を持った堕姫に付き合う型で無限城に足を運んでいた上弦の陸の片割れ。
思っていた以上にちっこいうさぎに少しだけびっくりしたが、そういやぁ、こいつも昔はチビだったなァ・・・・・・と少しだけ懐かしくなった。
堕姫がノリノリで絡みに行くので、まぁ、楽しいならいいけどよ、と見守る。
鬼舞辻無惨
堕姫と妓夫太郎が報告に来たので、報告を聞くついでに、人間を利用して“青い彼岸花”を探させろと命じた鬼の始祖。
うさぎの容姿が整っているのは理解しているため、堕姫に会わせても問題ないだろうと情報を教えておいたところ、割と仲良くなっていたので、まぁ、当然か・・・・・・と考えていた。
鬼との接触ストーリーはいくらか考えていますが、陸はともかく、上弦の肆、上弦の伍との邂逅は見たいですか?それとも話の進みを優先して欲しいですか?
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物語の進み優先で壱、弐、参、陸だけで
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長くてもいいから肆と伍も話して欲しい
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肆と伍はいいけど、下弦の伍とは話して
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長くていいから全部見てみたい
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どれでもいい