その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する 作:時長凜祢@二次創作主力垢
こちらの物語は予め流れを決めた上で執筆しております。
過度な考察などをするための物語ではなく、私が読みたいと思った話を少しずつまとめて書いているものですので、展開の考察、もしくは考察サイトや動画などで語られた非公式考察等の引用などは控えていただけると助かります。
あくまでこれは、こんな存在がいたら、鬼側や人にこんな影響をもたらしてくれるのではと言う思いのままに書いている二次創作でありIFの物語です。
考察をしてもらうための話ではなく、鬼側にも穏やかな日々があったらと言う願いを主軸にしているため、深く考えることなく閲覧してください。
なお、そのようなコメントは見つけ次第、非表示欄に移動していますが、あまりにも何度も書かれるようであれば、こちらの物語自体閲覧不可にすることも辞さないため、よろしくお願いします。
「うさぎ。こちらに来い。」
「?はい、無惨様。」
黒死牟や玉壺から茶道と華道の話を出され、無惨様からもじゃじゃ馬なところを矯正するのにちょうどいいのではないかと言う理由から、許可が出されたことにより、無惨様が人間社会に紛れている間、そっちの屋敷に与えられた部屋で学ぶと言う生活が新たに追加されてしばらくした頃。
彼岸花が咲く時期ではないからと、“青い彼岸花”の捜索は週に三回のみさせられているため、無限城の中で過ごすことが多い状況の中、無惨様から声をかけられる。
不思議に思いながらも、自分のところに来いと言う指示に従って近づいてみれば、彼は私の体をさっさと抱き上げ、鳴女さんへと視線を向けた。
その瞬間、鳴り響く琵琶の音。同時に景色は次々と変わり、無限城内のどこかへと二人して飛ばされる。
「・・・・・・えっと?」
「先日話した通り、ある程度顔を合わせておくべき鬼は複数いるからな。ちょうど、今日は最後の上弦の者が、報告に来る日だ。同席しろ。」
「ああ・・・・・・なるほど。わかりました。」
どこに飛ばされるのだろうかと思っていると、無惨様から、私を呼んだ理由を告げられる。
どうやら、今日は半天狗が報告に来る日だったようだ。そのため、私は顔合わせのために呼び出された・・・・・・。
呼ばれた理由に納得しながら、すぐに承諾の言葉を紡げば、無惨様と一緒に広い部屋へと移動させられる。
確か・・・・・・上弦会議の時は随分と離れた位置に隠れていたようだったけど、こっちにはすぐに顔を出すのだろうか?
「し、白い髪に赤い瞳・・・・・・!なんと面妖な・・・・・・っ・・・・・・怖しい怖しい・・・・・・!」
「うっわ、なんかいた・・・・・・」
「ヒィイイイッ」
なんてことを考えていると、かなり離れた位置から声が聞こえて来た。
視線を向ければ、そこには半天狗がおり、原作通りビクビク怯えながらこちらを見据えていた。
・・・・・・声をかけた瞬間、悲鳴あげられたんだけど。流石に怯え過ぎじゃない?
「いつものことだ。無視しておけば良い。なんなら、あまり顔を合わせることすらしなくとも構わん。
基本的に、向こう側が関わって来たのであれば相手をする・・・・・・その考え方で動け。」
「わかりました。」
じーっと怯える半天狗を見つめていると、無惨様から基本的には向こう側から関わってこない限り放置していても構わないと告げられ、それに従うことを承諾する。
私が自身の命令に頷き、承諾したのを確認した無惨様は、再び半天狗へと視線を向け、静かに口を開いた。
「半天狗。この娘は私が義理の娘として引き取っている稀血の人間だ。とは言え、積極的に関われとは言わぬが、報告の都度騒がれても敵わん。
顔と匂いくらいは覚えておけ。言っておくが、貴様と言えど、うさぎに手を出すことは許さぬ。わかったな?」
「ヒ、ヒィイイイ!わ、わかりました・・・・・・!無惨様の御息女様に不快な思いなどさせぬように努めて参りますぅ・・・・・・っ」
・・・・・・とうとう、無惨様が人間社会に紛れ込む商人さんモード以外でも私のことを義理の娘扱いし始めてしまった。
いや、まぁ、認識としては間違いないけど、どんどん鬼側に私=鬼舞辻の義理の娘って話が広まっていくぅ〜・・・・・・。
─────・・・・・・無限城に基本的に足を運ぶのは十二鬼月に分類する鬼ばっかだから、私の立場を周知させておくのはまぁ納得だけど、十二鬼月から鬼殺隊に話が伝わったりしないといいな・・・・・・。
もし伝わったとしたら、私は追われる対象になりかねないし、無惨様の情報が漏洩するような事態にはなりたくないから勘弁願いたいのだけど・・・・・・。
そんなことを思いながら、無惨様に抱っこされていると、無惨様は口を開き、ここしばらくの間の報告をするように半天狗に指示を出した。
半天狗は怯えながら口を開き、無惨様への報告を行うのだった。
܀ꕤ୭*
「ん?うさぎか・・・。どうかしたのか・・・?」
「あ、黒死牟・・・・・・。」
昼間の半天狗の様子に仕方ないことだけど・・・・・・と思いながらも、あそこまではっきりと言われたことに傷ついていないはずもなく、周りが少し変わってるだけだと理解していながらも、嫌だったことは変わらないため、複雑な気持ちを抱いていると、黒死牟が話しかけてきた。
どうやら、無限城に戻って来ていたようで、こちらがぼーっとしてることに気がついたようだ。
「いやぁ、どうしたとかってわけじゃないのですが、ちょっと今日、最後の上弦の方と顔合わせをしましてね。
常に怯えてるは、こっちの容姿を怖ろしいと言ってくるはで、なんとも言えない気持ちになりまして。
いや、まぁ、自身の姿が面妖なのはわかっているので、本来はそうなるのだろうなと思ったり。
ただ、常に怯えられている物ですから、ちょっと複雑な気分でして。」
少しだけ黙り込んだ私は、昼間に自身のみに起きたことを黒死牟に告げる。
彼は六つの目を何度か瞬きさせたのち、納得したような様子を見せた。
「半天狗に・・・会ったのか・・・。確かに・・・あの男は常に怯えている・・・。私も・・・顔を合わせるたびに・・・怯えられている記憶がある・・・。
力量の差から・・・怯えられるのは仕方ないことだとは思っているため・・・私は・・・特に気にしていないのだが・・・初めて会ったお前は・・・やはり・・・少しだけ思うところがあるようだな・・・」
ちょっとだけしょぼんとしていると、黒死牟は優しく私に声をかけながら、ちょいちょいと小さく手招きをしてくる。
そのことに気づいた私は、すぐに黒死牟に近寄った。私が近寄って来たのを確認した黒死牟は、こちらにそっと手を伸ばし、静かに私を持ち上げた。
「・・・・・・堕姫や妓夫太郎、玉壺や猗窩座、そして、童磨と黒死牟、無惨様・・・・・・。皆さんは私のことを気にせず受け入れてくださいましたし、私もそれが嬉しかったのですが、やはり、怯える人はいるのですね。
人は誰しも、自身とは違う物を見たり、自身が持ち合わせていない物を持ち合わせている存在を見たりしたら、何かしら拒絶したり、妬んだりすることがあるのは、物語の中でもあり得ること・・・・・・。
物語は作られた物ではありますが、必ず基礎となる部分は人間にもありますし、それが心境だったりすることもあるため、仕方ないとは思うのですが、やっぱりちょっとだけ傷つきました。」
「そうか・・・。」
「私って、やっぱり見た目から不気味なのでしょうか・・・・・・。まぁ、鬼でもない人間が、元から白い髪や赤い目をしていたら、おかしいと思うのも納得できますし、何とも言えないですけど。」
「確かに・・・それも一意見としては間違いないだろう・・・。だが・・・うさぎは・・・不気味な子供ではない・・・。
人間からしたら・・・私達の方が不気味だ・・・。少しだけ・・・容姿が違うと言うだけで・・・人間であることに変わらぬお前は・・・不気味な娘ではない・・・。」
ポツリと呟いた言葉に、黒死牟はすかさず不気味ではないと返してくる。
そうだといいけど・・・・・・と、少しだけ弱ったメンタルの中で考えていると、優しく頭を撫でられた。
「ちょっと。何シケた面してんのようさぎ。」
「何かあったのかァ?」
大人しく頭を撫でられていると、今度は堕姫ちゃんと妓夫太郎さんが姿を現した。
まさか、二人が来るとは思っておらず、驚いて二人に視線を向けてみると、二人は黒死牟に一度だけ頭を下げては、私の方に視線を向けて来た。
「何があったのよアンタ。いつも笑ってるくせに、随分と萎れてるじゃない。」
「えっと・・・・・・」
「先程・・・どうやら半天狗と顔を合わせたらしくてな・・・。面妖な娘だと言われ・・・怖ろしいと言われてしまったようだ・・・。」
「はぁ!?」
「ああ・・・・・・あのいつもびくついてる爺さんに会ったのか・・・・・・」
堕姫ちゃんからの問いかけに答えるべきか否か悩んでいると、黒死牟が何があったのかを彼女に話してしまった。
彼の話を聞いた堕姫ちゃんは、すかさず怒りを露わにし、妓夫太郎さんは納得したように、しかし、少しだけウザがるような表情を浮かべる。
「アンタねぇ!!そんなくだらないことでウジウジしてんじゃないわよ!!アンタはアタシが認めた美しさを持ってんのよ!?無惨様だってアンタの容姿が整ってるって納得してるんだから、あんなジジイの話に一々傷つく必要ないでしょ!?」
「あの爺さんは会うたびにそんなことを言う奴だからなァ・・・・・・。一々傷ついても疲れるだけだぞ。」
私に対して一々気にするなと二人して告げてくる。
その勢いに少しだけ驚いてしまったが、二人の勢い・・・・・・特に、堕姫ちゃんの勢いは凄まじく、少しだけ体を仰け反らしてしまいそうになる。
「いい?アンタは美しいの。アタシの次にだけどね。だから、一々傷つく必要なんかないの。
怖ろしいと言われた?だったら逆に開き直りなさい。他の人間にはない美しさを持ち合わせてるのだから怖ろしいのは当然だってね。
美しい者は何をしてもいいの。アタシや無惨様が認めてるアンタは何をしてもいいのよ。
クソジジイの言葉に傷つかなくてもいいの。自信を持って開き直りなさい。」
そんな私のことなどお構いなしに、堕姫ちゃんは、半天狗の言葉に傷つく必要はない。むしろ開き直ればいいと口にして、私の頬を両手で包むようにして触れてくる。
そのことに目を丸くして、何度か瞬きを繰り返す。
「開き直ればいい・・・・・・ですか・・・・・・?」
「そうよ。アンタはアタシと同じで美しさがある。アタシの次に誰よりも美しいのだから、不細工が怖れるのは仕方ないことなのよ。
だから、傷つかなくていいわ。不細工が美しさを怖ろしく思うのは当然なんだから。
あんな奴に敬語もいらないわね。無様に怯える不細工ジジイなんて相手にする価値もない。」
吐き捨てるように告げられた言葉に、しばらくの間、呆気に取られる。
しかし、彼女らしい発言であり、同時に彼女なりの励ましの言葉であることもわかり、思わず笑い声を漏らす。
私が笑ったからか、堕姫ちゃんも、妓夫太郎さんも、黒死牟すらも口元に笑みを浮かべ、苛立ちや、心配と言った感情が、安堵や喜びを示す明るい色と光へと変わっていった。
「ようやく笑ったかァ。」
「やはり・・・うさぎは・・・穏やかに笑っている方が・・・よく似合う・・・。」
「それでいいのよ。アンタは呑気に笑ってなさい。あんな不細工ジジイがなんか言って来たら、ちゃんと開き直るのよ。アタシと無惨様が認めてあげてるんだから。」
「ふふ・・・・・・そうですね。私は、堕姫や無惨様から認められているわけですし、気にする必要はありませんね。」
堕姫ちゃんの言葉を聞き、元気が出て来た私は、笑いながら彼女の言葉に頷く。
堕姫ちゃんもそれに満足したのか、笑いながら私の頭を撫でてくるのだった。
うさぎ
半天狗の反応に、仕方ない反応だと思いながらも、少なからず傷ついていた稀血のうさぎ。
顔合わせの後に軽く落ち込んでいたところ、堕姫に元気付けられた。
鬼舞辻無惨
半天狗が報告に来ると聞き、うさぎと顔合わせさせたが、半天狗の言葉に落ち込んでしまってるうさぎを見て、余計なことを言ってくれたな、と若干イラッとした鬼の始祖。
のちに、無限城内で堕姫に励まされていることを鳴女から聞き、その苛立ちは治った。
半天狗
報告に向かったところ、
しかし、自身の主より、彼の義理の娘であることを聞かされ、別の意味で怯えると同時に、姫君の不快になるようなことをしたら自身の命が危ないと思ったのか、積極的に関わることはしないことを決めた。
黒死牟
しょんぼりしていたうさぎにあたふたしていた上弦の壱。
半天狗から言われた言葉に傷ついていたことを知り、なんとか励まそうと頑張った。
あとに合流した堕姫がうさぎを完全に励ましたため、安堵すると同時に、褒めることで励ましになるのか・・・と考える。
堕姫
無限城に足を運んでみたら、黒死牟に抱っこされながら落ち込んでるうさぎを見て、何があったのかすぐに聞きに行った上弦の陸の片割れ。
半天狗に言われた言葉に落ち込んでいたことを知り、すかさずあんなジジイの言葉に一々傷つく必要はない、むしろ開き直ればいいとアドバイスした。
妓夫太郎
無限城に足を運んでみたら、黒死牟に抱っこされながら落ち込んでるうさぎを見ることになった上弦の陸の片割れ。
半天狗の言葉に落ち込んでいたことを知り、あのジジイ・・・・・・と少しだけイラッとした。
程なくして堕姫がうさぎを励ます姿を見て、一瞬、驚いてしまったが、彼女の成長に少しだけ嬉しさを感じていた。
①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?
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①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
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②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
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どちらも読みたいから本編とifで見たい