その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する 作:時長凜祢@二次創作主力垢
こちらの物語は予め流れを決めた上で執筆しております。
過度な考察などをするための物語ではなく、私が読みたいと思った話を少しずつまとめて書いているものですので、展開の考察、もしくは考察サイトや動画などで語られた非公式考察等の引用などは控えていただけると助かります。
あくまでこれは、こんな存在がいたら、鬼側や人にこんな影響をもたらしてくれるのではと言う思いのままに書いている二次創作でありIFの物語です。
考察をしてもらうための話ではなく、鬼側にも穏やかな日々があったらと言う願いを主軸にしているため、深く考えることなく閲覧してください。
なお、そのようなコメントは見つけ次第、非表示欄に移動していますが、あまりにも何度も書かれるようであれば、こちらの物語自体閲覧不可にすることも辞さないため、よろしくお願いします。
無惨様とのお晩酌を過ごした日の翌日。
いつものように、無限城で過ごしながらのんびりしていたところ、ふと、昨夜の晩酌のことを思い浮かべ、ある疑問を脳内に過らせていた。
「・・・・・・そう言えば、今はこの通り、10歳前後の小娘ですが、人間である以上、成長も老化もするのですよね?
いつまで無惨様の養女、娘として過ごせるのでしょうか?無惨様、お若い見た目しておりますし。」
「「「「・・・・・・・・・・・・言われてみれば・・・・・・。」」」」
頭を過った疑問を隠すことなく口にすると、一緒に過ごしていた黒死牟、童磨、堕姫、妓夫太郎の四人が同時に反応する。
「確かに、アンタって、今はチビだけど、アタシ達と違って年齢は重ねていくわよね?」
「しっかりとした食事をしている分・・・いずれは上背も高くなる・・・。無惨様の娘であると・・・公に言えるとしたら・・・良くて・・・あと数年辺りが限界だろう・・・・・・」
「てことは何だァ?いずれは無惨様の元から離れねぇといけねぇってことになんのかァ・・・・・・?」
「女は10代半ば辺りで、大体の婚姻の適齢期を迎えるからね。無惨様の手元から離れなくてはならないのは間違いないような気もするよ。」
ポツリと口にした疑問から、この場にいる全員が、人間が持つ特性であり、鬼からは失われる特性である、成長と老化に対して話始める。
─────・・・・・・そっか。令和だと18歳辺りまで結婚はできないけど、昔の時代なら、普通に16歳や17歳で結婚していてもおかしくないのか。
─────・・・・・・特に、無惨様は立場的に金持ちに分類する人間として生活しているから、余計に。
そこまで考えて、じゃあ、私はこれから先どうなるのだろうかと首を傾げる。
鬼であれば、姿を変貌させることが可能だが、人間にそのような力はない。
「ですよね?結婚したことにして、ずっと表には出ず、無限城でお留守番になるのでしょうか?」
「どうだろうねぇ・・・・・・。」
「無惨様に・・・聞いた方が・・・良いかも知れぬな・・・」
「うさぎの見た目いいから、遊郭に来る手もあるけど、無惨様のお立場を考えると、流石にそれはなんか変だし・・・・・・」
「だなァ・・・・・・。つか、仮にうさぎが遊女になったところで、ここにいる全員、うさぎに何処の馬の骨かもわからねぇ奴のそう言う相手をさせたいのかって話だよなァ・・・・・・」
「却下だな・・・」
「もちろん、俺も反対だね。うさぎちゃんが変な奴に汚されちゃうなんて絶対に嫌だし。」
「アタシも絶対に嫌。あっちの世界を知ってるから余計にね。場合によっては、本当に気色悪い相手をさせられるもの。」
「そのようなことをさせるわけがなかろう。莫迦か貴様らは?」
そんな話をしていると、スパンッと襖が勢いよく開かれた。同時に、慣れ親しんだ声が辺りにこだまする。
黒死牟達はすぐに視線を無惨様に向けるなり、その場で跪き、頭を下げた。
「随分と大所帯になっていると思い、足を運んでみれば、妙な話をしておるではないか。
何故そのような話になっている?うさぎに遊女の真似事をさせろと言うのか?
その娘は、私の養子として引き取ったのだぞ?立場的にもそのようなことをさせるわけがなかろう。」
不快感を露わにしながら、刺々しい声音でこちらの話に対して否定する無惨様に対し、鬼となっている四人は冷や汗をかき始める。
あ〜・・・・・・無惨様めちゃくちゃ苛立ってんなぁ・・・・・・と思いながらも、その苛立ちが怒りにまで入っておらず、まだ抑制できる範囲にあることを確認できた私は、ポリポリと軽く自身の頬を掻いた。
「申し訳ありません、無惨様。昨晩、あなたが月見酒ならぬ月見稀血を嗜まれていたことを思い出しまして、そこから酒を嗜める年齢にまでなった時、私はどのように過ごせば良いのかと疑問に思ってしまったのですよ。
人間と言う特性上、私は成長と老化は避けて通れませんしね。」
苦笑いをこぼしながら、ことの発端を説明すれば、無惨様はキョトンとした表情を見せる。
しかし、すぐに私が言いたいことに納得したのか、「ああ・・・・・・」と小さく声を漏らした。
「・・・・・・言われてみれば、お前は私達鬼とは違い、成長と老化は免れぬな。永久的に子供と言うわけにもいかぬ故、いずれは手を打たなくてはならない議題か・・・・・・」
思ったよりすぐに苛立ちが鎮静化したため、黒死牟達が一時的に困惑するのが光でわかる。
まぁ、私自身も無惨様が、こちらの言葉ですぐに切り替えを行うとは思っていなかったのだが、落ち着いてくださったのであればよし。
「お前であれば、どのように周りから怪しまれるのを防ぐ?」
なんて考えていると、無惨様が、私に対して質問の言葉をかけてきた。
どのような提案を出すのかと問われるとは思わず、何度か瞬きを繰り返す。
「え?私ですか?そうですね・・・・・・」
だが、無惨様から質問が来たと言うのに、言葉を返さないなどと言う不敬を行うわけにもいかないため、少しだけどのようにして回避するかを考えた。
「もし、私が無惨様と同じ立場になったとしたら、変化術を応用し、少しずつ年を重ねていくように描写しますね。
この年齢になったら、少しだけ皺を増やすとか、高齢になるにつれて、肌のたるみを増やすとか。
そして、養子が成人した辺りで、自身は隠居するフリをして退場し、養子が娘であるならば、別の鬼や、自身の手を回している存在を、娘の婿として迎え入れた体で、自身は裏方に回る。
もしくは、表から退場し、ある程度時間が経った頃、髪の色や見た目を変化させ、自身が娘の婿としてやって来て、立場を継承した人間として振る舞う・・・・・・でしょうか?」
どうすれば周りを丸め込み、新たな立場として変化させることができるかを考え、口にしてみれば、無惨様は小さく頷く。
「やはり、それが一番手っ取り早い方法だな。」
そう言って無惨様は、少しだけ考え込むような様子を見せたのち、その場で変化の術を使用する。
その瞬間、無惨様の姿は、二十代辺りの男性から、少しだけシワが増えた中年程の姿をした男性へと変わった。
「このような感じか?取引先として接して来た人間の中で、比較的歳を取った人間を基にしてみたが。」
「お〜・・・・・・流石は無惨様・・・・・・。確かに、そのお姿であれば、私が成人したとしても、違和感なく過ごせそうですね。」
変化ってすげぇ・・・・・・と内心で思いながらも、今の姿ならば、自身が大人になっても違和感は生じないと口にすれば、無惨様は鏡に自身の姿を映し込んだ。
少しだけそれを見つめたのち、ふむ・・・・・・と顎に手を添える。
「少しだけ歳を重ね過ぎているか?だが、あまりにもシワが少ないようであれば、逆に周りから怪しまれるか・・・・・・。
・・・・・・少しだけ、年を重ねていく人間も研究する必要がありそうだな。
そのあと、どこで一旦表舞台から離れ、別の姿をした若者としてうさぎの元に戻るかなども考えておく必要がある・・・・・・」
真剣な顔をして、これから先、起こり得るであろう現実の乗り越え方を考え始める無惨様の姿に、私達は何度か瞬きを繰り返したのち、その場で顔を見合わせる。
「おい、貴様ら。年齢の重ね方を学べそうなことはないか?」
「「「「!?」」」」
「何だ?私が質問するのはおかしなことか?」
「「「いいえ、滅相もありません!!!」」」
「おかしなことでは・・・ありませぬ・・・・・・」
あー・・・・・・上弦の鬼さん達がちょいとばかり無惨様から圧力を・・・・・・と、現状に思わず苦笑いをこぼしてしまう。
しかし、まさか、無惨様が上弦の鬼に質問するとは思いもよらなかったな・・・・・・。
「何か使えそうな案はないのか?発言を許可する故、言ってみろ。」
「そう・・・・・・ですね・・・・・・。一つの例ならば、やはり遊郭に来る男達の観察でしょうか?」
「もしくは、芸妓として宴会に紛れ込み、人間を観察する・・・・・・とか・・・・・・」
「そうですねぇ・・・・・・あ。極楽教には様々な年齢の男がおりますし、そちらを観察をするのもありかと思われます。」
「やはり・・・人間に紛れ込む中で・・・あらゆる世代の人間を・・・観察するのがよろしいかと・・・・・・」
「ふむ・・・・・・どれも手段としては問題なさそうだな・・・・・・。」
無惨様が周りを頼ってる・・・・・・と瞬きをしながら見つめていると、彼はしばらくの間考え込んだのち、小さく頷いた。
「貴様らが口にした案を採用する方が効率は良さそうだな。うさぎの養父を務める商人という立場だけでは、集められる情報が少な過ぎる。
利用できるものは利用した方が良いしな。少しばかり、貴様らの意見を採用するのも気分転換にはなりそうだ。」
まさかの事態に、上弦達はびっくりしたような表情を見せる。
しかし、すぐに無惨様からわずかながらに苛立ちを向けられたため、その表情を一瞬、強張らせたのち、静かに頭を下げた。
「そろそろ夜が来る。持ち場に戻れ。」
「「「「御意。」」」」
無惨様からの解散命令に、上弦達が承諾の言葉を口にすれば、辺りに琵琶の音が鳴り響いた。
それにより、集まっていた上弦の鬼は、一瞬にして姿を消し、城内には、私と無惨様、それと、離れた位置にいる鳴女さんだけとなる。
「・・・・・・何というか、初めて会ったあの日から、随分と変わられましたね、無惨様。」
それを確認した私は、無惨様を見つめながら、随分と変わったと告げる。
まさか、私からそのようなことを言われるとは思っていなかったのか、無惨様は一瞬驚いたような表情を見せたあと、フン・・・・・・と軽く鼻を鳴らす。
同時に姿をいつもの青年の姿へと戻した彼は、目の前にちょこんと座っている私の元に歩み寄り、ひょいとこちらを抱き上げた。
「そうだな・・・・・・。お前と関わっているせいか、妙に毒気が抜かれている自覚はある。
これまでの私ならば、苛立ちを覚えていたであろうが、お前の間抜けな表情や、無防備な様子を見ていると、ひたすら脱力感に襲われるのだ。」
「え〜・・・・・・まさかの私のせいですか?」
「お前以外に誰がいると言うのだ?」
「・・・・・・思い浮かびませんねぇ・・・・・・・・・。」
苦笑いをこぼしながらも、私を抱え上げる無惨様の腕の中で力を抜けば、彼は鳴女さんに視線を向けた。
その瞬間、辺りに琵琶の音が響き、いつもの無惨様が過ごす三つの部屋に接続されている私の自室が現れる。
まぁ、初めて部屋を与えられたあの日に比べて、大分私物は増えてしまったけど。
「少し待っていろ。夕餉の前に今夜分の採血を行う。」
「わかりました、無惨様。・・・・・・昨夜も言っていた通り、やはり、まずは私を鬼にするための研究に重きを置くのですか?」
「そうだな・・・・・・。現状では、必要な情報や記録が少なく、研究道具にも限界が来ている。
さらに細かく調べることができるようになる技術が開発されるには、もうしばらくは時間がかかりそうだからな。
今できる最も効率がいい研究は、お前の稀血を損なうことなく、鬼にするための研究がいいと結論を出している。」
“なるほど”・・・・・・と相槌を打ちながら、その場に座っていれば、無惨様は研究室の方へと向かった。
その背中を見つめながら、“やっぱり、原作の無惨様とは比べ物にならないくらい、丸くなられたな”・・・・・・と小さく笑いながらも、今日の夕飯は何かな〜・・・・・・なんて、くだらないことを考えるのだった。
うさぎ
あれ?成人しちゃったら、私の扱いって・・・・・・?とふと考えてしまった稀血の白ウサギ。
様々な案を上弦が口にする中、無惨様から自身の扱いは娘のまま辻褄を合わせていくと言われ、これからも彼の手元に置かれることが決まった。
鬼舞辻無惨
珍しく上弦が四体も集まっているなと考えていたところ、聞き捨てならない会話が聞こえて来たため突撃して来た鬼の始祖。
うさぎから、自身の年齢が変わったらどうするのかと言う疑問を告げられ、いずれはぶち当たる現実に固まり、頭を悩ませた。
上弦の壱、弐、陸
珍しく無限城に集まっていた四人の上弦の鬼。
うさぎから成人したらどうしたらいいのだろう?と言う疑問がこぼれ出て来たため、真剣に話し合った結果、変なことは絶対にさせたくないと満場一致の回答を叩き出した。
①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?
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①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
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②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
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どちらも読みたいから本編とifで見たい