その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する 作:時長凜祢@二次創作主力垢
こちらの物語は予め流れを決めた上で執筆しております。
過度な考察などをするための物語ではなく、私が読みたいと思った話を少しずつまとめて書いているものですので、展開の考察、もしくは考察サイトや動画などで語られた非公式考察等の引用などは控えていただけると助かります。
あくまでこれは、こんな存在がいたら、鬼側や人にこんな影響をもたらしてくれるのではと言う思いのままに書いている二次創作でありIFの物語です。
考察をしてもらうための話ではなく、鬼側にも穏やかな日々があったらと言う願いを主軸にしているため、深く考えることなく閲覧してください。
なお、そのようなコメントは見つけ次第、非表示欄に移動していますが、あまりにも何度も書かれるようであれば、こちらの物語自体閲覧不可にすることも辞さないため、よろしくお願いします。
錆兎と義勇に出会すというトラブルが起き、早くも一週間。
原作で語られていた軸を考えれば、錆兎が手鬼との戦闘により、命を落とした後の軸だが、さて、一体どのような結末を彼らは選択したのやら。
そんなことを思いながら、本日も“青い彼岸花”探しと、少しだけ一人で過ごせる自由時間。
竈門家の近くに咲くことを知ってる側からしたら、なんとも複雑な気分ではあるが、いつかは無惨様にお話するべきなんだろうか。
・・・・・・まぁ、彼に話すべきなんだろう。ただ、話すとして一体どのタイミングで話すべきなのか・・・・・・頭を悩ませながら、山の中をうろうろと散策する。
もちろん、無惨様から与えられた日傘は差したまま、日の光を少しでも遮って。
しかし、すぐに私は日傘を閉じなくてはいけない状況となった。
遠くの方から感じ取れる気配と、普通の人よりはよく、善逸よりは悪い自身の聴力に届いた地面を踏みしめる音に気づいたために。
「・・・・・・また鬼殺隊か。めんどくさいな。」
なんだか、段々ウサギ化してるような気がしてならないと思いながらも、私は日傘を畳んで近場にあった木の陰に身を隠す。
気配の消し方は、無惨様や黒死牟、猗窩座から教えてもらっているため、しっかりと気配を消しながら。
木の陰に身を潜めて聞き耳を立てる。地面を踏みしめる乾いた音や、刀のものであろうカチャカチャと言う無機物の音は、やはりこちらに近づいてきているようだった。
「なぁ、聞いたか?今回の最終選別の話。」
「ああ、聞いた聞いた。脱落者が全くいなかった話だろ?」
「そうそれ。驚いたよな。だって誰も死ななかったんだぜ?」
「本当にな。毎年、必ずって言っていい程、一人から三人くらいしか生き残らねーのに、すげーよな。」
「これまでも何回かかなりの人数が生きてる時があるらしいけど、その時って確か、柱がその生き残りの中から一人は出てくるんだっけ?」
「らしいな・・・・・・。そう言や、噂だと、藤襲山の鬼がほぼ全滅したって話だぜ?」
「マジかよ・・・・・・。じゃあ、今、藤襲山は鬼が一匹もいねーの?」
「さぁ?そこまでは聞いてねーな・・・・・・」
隠れた木に寄りかかりながら、行われている会話をしっかりと聞く。
それにより聞こえてきた内容は、原作と全く違う流れの話で、私は何度か瞬きをする。
─────・・・・・・マジか。どうなるかなぁ・・・・・・とは思っていたけど、全員生き残っちゃったよ。
まさか、自分が言い残したヘンテコな予言を、初対面である錆兎と義勇がしっかり信じてしまうとは・・・・・・と、思わず無言になってしまう。
木から落下してきた珍妙な容姿をしている同年代の女から、告げられた言葉を、あの二人は信じる価値ありと判断したのか・・・・・・と静かに空を見上げた。
錆兎も義勇も、ヘンテコな予言や占いを信じるタイプには見えなかったんだけど、彼らは信じたのか・・・・・・。
─────・・・・・・うーん・・・・・・自分でやったとは言え、まさか本当に救済につながってしまうとは思いもよらなかったな。
─────・・・・・・まぁ、予測はしていたけどね。向こう側の戦力を上げてしまう可能性に関しては。
─────・・・・・・とは言え、本当に、原作知識から引っ張り出して、適当にそれっぽいことを口にしただけで救済できるのはちょっとびっくりしたけど。
そんなことを考えながら、私はまだ聞こえている二人の鬼殺隊の移動する音と気配に意識を向ける。
次の瞬間、彼らの頭上を飛んでいた鴉が、片言で叫ぶように移動するべき方角と、向かうべき場所を告げる。
先程の二人は、一瞬だけビクゥッと肩を震わせたが、すぐにその表情を真剣なものへと変えて、地面を強く蹴り上げた。
かなりの速さで離れていく二つの気配。
完全に気配を感じなくなったタイミングを見計らい、日傘を差しながら静かに木の陰から出て、先程まで鬼殺隊がいた場所に足を運んだ。
「うるさ・・・・・・。アニメを観ていた時も思ったけど、鎹鴉ってマジでやかましいな・・・・・・。」
原作で鎹鴉のセリフに使われていた吹き出しの大きさや刺々しさや、アニメでついた声を記憶の中で反芻しながらも、小さくその場で溜め息を吐く。
そう言えば、カラス役の声優さん達、大御所だらけだった記憶があるな。
鎹鴉役をしてもらうためだけに、ベテラン声優をかき集めたのか?ってレベルのラインナップじゃなかったっけ。
「まぁ、あの鴉達は完全にモブっぽい声だったけど。多分知らない声優さんだな。・・・・・・声優の概念、この世界にはないんだけど。」
なんて、変なツッコミを入れながらも、少しだけ私は考え込む。
錆兎は義勇ですら、きっと、生きていたら錆兎が水柱になっていただろうって言うレベルの剣士であることが原作内で発覚している。
義勇も義勇で、水の呼吸に新たな呼吸を追加することができるくらいには努力家で、実力がちゃんと持ってる存在・・・・・・だけど、彼自身は、背後から襲撃してきた鬼にやられ、意識が朦朧とする中、自身を襲った鬼を斬り伏せる錆兎の姿を見て、そのまま意識を失って、結果的に錆兎が藤襲山の鬼をほとんど倒すと言う実力を発揮し、手鬼と接敵後、命を落としたから、意識を失っていても、七日間生き残るって条件を満たしてしまったため、最終選別を乗り越えた扱いをされることとなったため、明確に乗り越えたと言う認識をしていなかった。
─────・・・・・・となると、錆兎も生き残っちゃってる現状からすると、もしかして水柱って錆兎になっちゃう可能性が高い?あれ・・・・・・これ、ちゃんと原作始まるのかな・・・・・・。
原作では、水柱になったばかりの義勇が、竈門家がある方面に鬼が出たことを聞き、駆けつけた結果、鬼化した禰豆子を止めようとしてる炭治郎を見つけたことにより、物語の開始となった。
もし、今回のズレで、水柱が義勇ではなく錆兎になった場合、水柱になったばかりの錆兎が竈門家に向かう可能性がある・・・・・・?
・・・・・・うん、別の意味でやらかしたかもしれない。義勇は炭治郎の様子を見て考え方を変えたけど、錆兎は考え方を変えてくれるタイプなんだろうか・・・・・・。
─────・・・・・・まぁ、救済した代償だとしたら仕方ないか。話が進んでくれるのを祈りながら、これからも鬼殺隊側の情報に関して耳を傾けておこう。
日中に動けるからこそ、入ってくる情報もある。夜にしか動けない無惨様達に、少しでも情報を流せるように、化け物に襲われた話とかもさりげなく聞き出しながら、行動を取るとしよう。
─────・・・・・・下手したら、無惨様の血に対する特攻の稀血を持ち合わせちゃった私が、日の光を克服する存在として認識されて、禰豆子は違う扱いされそうな気がするけど、それだけはやめてくれと願うばかりだ。
・・・・・・って言うか、一番無惨様が生き残れる可能性って、炭治郎達一家を襲わないことのような気がするな。
まぁ、鬼ガチャしてるから、普通に襲撃してサヨナラしてきそうだけど。
─────・・・・・・まぁ、何にせよ、私は無惨様の意向に従いながら、日常生活を送りつつ、この世界で最後の時を待つだけかな。
錆兎が生存したのは、私が残した言葉によるものだろうけど、あくまで私は彼らに対して木から落下していたところを助けてもらったお礼をしたまで。
それにより助かったなら、お礼として彼らに確かな影響をもたらしたってことだ。
とは言え、私自身、彼らと敵対しないと言う考えは持ち合わせていない。錆兎と義勇が助かったのだとしても、無惨様と戦うのであれば、無惨様に従う者として、彼らと敵対するだけだ。
例え、自分の気まぐれで助けた命だったとしても、ぶつかるなら全力で、彼らを手折ることも惜しまない。
─────・・・・・・ま、こんなこと考えたところで、自分が鬼化していない以上、人間という立場を利用するしか、今はできないんだけどさ。
あーあ、早く鬼化できないかなぁ・・・・・・。
できれば、原作に入る前にはなりたいところだけど、研究道具や、新たに解明かれた人体の特性とかがわからない限り、無理があるかぁ・・・・・・。
うさぎ
本当に信じたんだ、あの話・・・・・・と思いながらも、まぁ、助かったならお礼だったから別にいいけど、未来では敵対することになるんだよなぁ・・・・・・と考えながら、もし、そのようなことになった場合は、助けた相手と言えど普通にぶつかる覚悟はある稀血の白ウサギ。
とりあえず、鬼殺隊の情報入ってきたから、無惨様に告げ口しよ、と“青い彼岸花”を探している。
通り過ぎた一般鬼殺隊モブ
うさぎが聞き耳を立てていることなど知らずに、鬼殺隊の情報を話してしまっていた二人組。
この後、二人がどうなったのかは謎である・・・・・・。
①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?
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①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
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②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
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どちらも読みたいから本編とifで見たい