その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 こちらの物語は予め流れを決めた上で執筆しております。
 過度な考察などをするための物語ではなく、私が読みたいと思った話を少しずつまとめて書いているものですので、展開の考察、もしくは考察サイトや動画などで語られた非公式考察等の引用などは控えていただけると助かります。
 あくまでこれは、こんな存在がいたら、鬼側や人にこんな影響をもたらしてくれるのではと言う思いのままに書いている二次創作でありIFの物語です。
 考察をしてもらうための話ではなく、鬼側にも穏やかな日々があったらと言う願いを主軸にしているため、深く考えることなく閲覧してください。

 なお、そのようなコメントは見つけ次第、非表示欄に移動していますが、あまりにも何度も書かれるようであれば、こちらの物語自体閲覧不可にすることも辞さないため、よろしくお願いします。



稀血のうさぎ、変わった生き物をもらう

 鬼殺隊が戦力アップした話を無惨様にするため、いつものように“青い彼岸花”を探し回り、帰宅した無限城。

 無惨様に報告を・・・・・・そう思い、今日、迎えにきてくれた童磨と一緒に、帰城した私が見たものは、ウサギ・・・・・・のような何かだった。

 なぜ、ウサギのような何かと表現したのかと言うと、その見た目の異質さのせいである。

 

 ウサギのはずなのに、頭には一本のツノが生えており、明らかにウサギじゃない何かを見て、思わず私と童磨は固まってしまう。

 

「・・・・・・何かいますね?」

 

「何かいるねぇ・・・・・・。え?何これ?鬼?鬼・・・・・・みたいだけど・・・・・・無惨様の血が混ざってるし・・・・・・。」

 

 なんでこんな生き物が・・・・・・?と見つめていると、そのウサギはぴくぴくと耳を動かして、こちらの方へと顔を向ける。

 そして、一瞬にしてこっちに近寄り、咄嗟に私の前に出た童磨を蹴り飛ばした。

 

「ぐほあ!!?」

 

 ドヒューンッと言った勢いで吹っ飛ばされた童磨に固まっていると、そのウサギは私の方に視線を向け、ぴょんぴょん近寄って来る。

 自身がどうにかできるわけではないが、警戒するように身構えれば、その子は私の匂いを少しだけ嗅いだのち、スリスリと足元に擦り寄ってきた。

 

「・・・・・・はい?」

 

 まさかの事態に困惑して、ウサギのような何かを見つめていると、無惨様の気配が近づいてくることに気づく。

 

「・・・・・・無惨様。この不思議なウサギは何ですか?」

 

 彼の気配がしっかりと近寄ってきたことを確認した私は、上手くツノが当たらないように避けながら擦り寄ってきているウサギのような何かを抱え上げながら無惨様に問いかける。

 私に話しかけられた無惨様は、すぐに私の方へと視線を向け、どことなく疲れ切った様子の表情を見せた。

 

「ああ・・・・・・戻ったか、うさぎ。いや、何、試しにお前の血と私の血を混ぜてそこの元ウサギに流し込んだのだ。

 そしたら、そのウサギは鬼となり、そのような容貌になってな・・・・・・。ようやくうさぎを鬼にするための血液量が発覚したと思い、捕まえようとしたのだが、暴れ回ってなかなか捕まらなかったのだ。

 そこら辺を見ればわかると思うが、上弦の大半に協力させて捕まえようとしたがこのザマだ・・・・・・」

 

 頭が痛いと言わんばかりの様子で頭を抱え、溜め息を吐く無惨様。

 彼の言葉に従うように、視線を今いる場所に向けてみれば、黒死牟、猗窩座、堕姫、妓夫太郎の四人がそこら中でダウンしていた。

 

「・・・・・・鬼って肉体的疲労はなかったはずでは?」

 

「そのチビが血鬼術持ってんのよ!!」

 

「ツノで突かれた瞬間・・・体から力が抜けたのだ・・・」

 

「その際、何か液体が入り込んだのは記憶にある・・・・・・」

 

「毒っつーより脱力特化の何かみたいでなァ・・・・・・。」

 

「ええ・・・・・・?」

 

 どうやら、無惨様は相当な化け物を作ってしまったらしい。

 見た目は可愛らしいウサギ(ツノが生えてるけど)なのに、鬼すら脱力させてしまう血鬼術を使うとは・・・・・・。

 

「今のところ、私に対して攻撃的ではないのだが、他の鬼に対しては容赦無く攻撃するようでな・・・・・・。

 だが、私に対して忠実と言うわけでもないのか、捕まえようとすれば逃げ回るのだ・・・・・・。

 獣を試しに鬼にしたことは何度かあるが、基本的にそれらの感情は理解できぬ。

 やはり、鬼にするのは人間がいいようだな。しかし、人間にお前の血を混ぜて私の血を注いだ場合、どのような結果をもたらすかもわからぬ以上、実験体として、獣が最適であるのも間違いはないのだ・・・・・・。

 獣であれば、いくらでも始末ができる上、足がつくこともないからな。」

 

 そんなことを思っていると、無惨様は溜め息を吐きながら、今回、ウサギを実験体として使った理由を話してくれた。

 他にも、ウサギは比較的にアルビノ個体を見つけやすいらしく、同じくアルビノである私を鬼化するための実験に使用しやすいと言うのもあるようだ。

 しかし、作ってみたらとんでもない珍獣鬼ができてしまい、大暴れされてしまったと・・・・・・。

 

「・・・・・・何か、話の中のこの子と、今のこの子にかなりの差分がある気がするのですが・・・・・・。」

 

「そうだな。私も同じことを考えていたところだ。私や、そこら辺に転がっている上弦共が確認したソレと、今のソレの様子は完全に別物となっている。

 うさぎには懐くと言うことか?全くもって意味がわからぬ・・・・・・。」

 

「無惨様、前に自身は頭脳が複数あるとか言っておりませんでしたっけ?」

 

「確かに言ったが、ソレに対する分析理解が全くできぬのだ。それだけ珍妙な現状だからな。」

 

 察しろ・・・・・・とでも言いたげな表情を見せながら、私とウサギから作られた鬼に視線を向ける無惨様。

 私が抱っこしているウサギ鬼は、無惨様に一度視線を向けた後、ふんっとさっさと視界を逸らし、抱っこしてる私の腕の中で眠り始めた。

 

「・・・・・・眠ったんですけど。」

 

「何故私の前でソレは大人しくしないのだ・・・・・・!!」

 

 意味不明、何なんだこいつ、何でこんなのできたんだ、と、様々な疑問と苛立ちを抱きながら、無惨様はウサギ鬼を睨みつける。

 ウサギ鬼は、軽く長い耳をぴこぴこと動かすだけで、無惨様を警戒しつつ、しかし、お前を見るつもりはないし、懐くつもりもないと言わんばかりの様子だった。

 

「・・・・・・本当に、ヘンテコな鬼さんができちゃいましたね。」

 

「全くもって同感だ・・・・・・。」

 

 再び深く溜め息を吐き、無惨様は私の側に歩み寄る。

 彼が近づいてくることに気づいたらしいウサギ鬼は、すぐに何だよと言うかのような表情と、鬱陶しいと言う感情を示す不満の光を揺らし始めた。

 

「・・・・・・無惨様が、太陽を克服できるように、同時に、私もいつか鬼になれるように、色々と調べたいみたいなんだ。

 かなり痛いかもしれないけど、少しだけ血液を採らせて欲しいんだけど、お願いできないかな?」

 

「・・・・・・・・・。」

 

 無惨様に協力したいと思い、ウサギ鬼に声をかければ、ウサギ鬼はしばらくの間私を見上げ、次に無惨様を見つめる。

 その瞬間、不満げな鳴き声を漏らしながらも、仕方ねーなと言わんばかりに、自身の長い耳を無惨様の方に少しだけ傾けた。

 血を採るならそこから採れと言うことだろう。無惨様はそんなウサギ鬼にイライラを募らせながらも、耳にある血管から血液を採取した。

 

 ・・・・・・針が抜けると同時に、ウサギ鬼の耳の傷は一瞬にして塞がる。

 それは、この子が明確に鬼であることを示すのには十分過ぎるほどの回復力だった。

 

「チッ・・・・・・獣如きが私に指図しおって・・・・・・」

 

 うーん・・・・・・無惨様は怒り気味。

 だけど、それでも貴重なサンプルだからか、殺すつもりはないようだ。

 まぁ、役に立たなければ始末するのだろう。可哀想だとは思うけど、それが彼の方針だ。

 

「うさぎ。ソレの世話はお前がやれ。私では扱いきれん。お前ならば、ソレもある程度は言うことを聞くであろう。」

 

「・・・・・・やはり、すぐには始末しないのですね。」

 

「ああ。腹立たしい獣ではあるが、お前の血と私の血の両方を保有し、鬼となったからな。

 私の血だけが残っているのか、それともお前の血も残っているのか、もしくは、分解が進んでいるのか・・・・・・それらの経過を把握するまでは始末することができぬ。」

 

「わかりました。じゃあ、この子に、叢雲(むらくも)と言う名前を付けても構わないでしょうか?

 この子とか、ソレとか、アレとかでは可哀想ですから。」

 

「勝手にしろ。時折、ソレも外に連れ行くように。太陽を克服するか否かを調べるためにもな。

 ついでにお前の護衛にもなるであろう。まぁ、基本的にはこれまで通りだがな。」

 

「はい。って言うことで、よろしくね、叢雲。これからは、私が君の飼い主・・・・・・お世話係?になるから。」

 

「!」

 

 そっとウサギ鬼改め、叢雲に話しかければ、叢雲はピンっと長い耳を立て、私の方を見つめては、どことなくキラキラした目をする。

 そして、嬉しげに、鼻をぷぅぷぅと鳴らす。確か、ウサギは声帯を持っていなくても、鼻を鳴らすことで感情表現をすることがあると言われていたはずだけど、これがそれなのだろうか?

 とは言え、すりすりとツノが私に当たらないようにしながら擦り寄ってくる姿は、割りと厳つめな見た目の割には可愛らしく、思わず小さく笑みをこぼしてしまった。

 

 無惨様達を困らせるレベルの暴れん坊さんで、役に立たなければ無惨様から壊されてしまう存在のため、いつかはいなくなってしまうかもしれないけど、それならば、この子が終わりを迎えるまで、私はこの子を存分にモフらせてもらおうか。

 

 

 




 うさぎ
 何やら一角のウサギ鬼に懐かれてしまった稀血の白うさぎ。
 モフモフふわふわで暖かいウサギ鬼、叢雲をペットとして飼うことになった。

 叢雲
 鬼舞辻の手により、うさぎの稀血と鬼舞辻の血を、鬼舞辻>うさぎの割合で注入された結果、アルビノうさぎからウサギ鬼へと変貌した元獣。性別は♂。
 鬼舞辻に攻撃はしないが忠誠心はなく、他の鬼に対しては容赦なく攻撃をするが、うさぎにだけはめちゃくちゃ懐く謎生物。
 どうやら、ツノで突いた存在を脱力させて動けなくする血鬼術を持っているらしい。

 鬼舞辻無惨
 うさぎを鬼にするため研究する過程で、暴れん坊のウサギ鬼と言う珍獣鬼を生み出してしまった鬼の始祖。
 元が獣のせいで何を考えているかわからぬ・・・・・・!!何なのだこれは!!とイライラしながら、うさぎを鬼にするためのヒントを得るため捕獲しようとしたが、ひたすら逃げ回られてしまい捕まえられなかった。
 何故うさぎには懐くのだ貴様は・・・・・・と引き攣った表情を見せる。

 黒死牟、猗窩座、堕姫、妓夫太郎
 鬼舞辻に召集され、ウサギ鬼を捕獲しようとしたが、その素早さや、ウサギ特有の気配消しのせいで捕まえることができず、それどころかツノに突かれて、脱力させられると言う失態を犯す。
 このウサギ何だよ・・・・・・!!

 童磨
 黒死牟殿も猗窩座殿もうさぎちゃんを迎えに行けないみたいだから迎えに来たよーと今日のお迎え係にされた上弦の弐。
 しかし、無限城に戻った瞬間、謎過ぎるウサギ鬼と鉢合わせてしまい、そのまま蹴り飛ばされてしばらく倒れていた。
 な、何が起こったの?今・・・・・・?

①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?

  • ①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
  • ②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
  • どちらも読みたいから本編とifで見たい
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