その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する 作:時長凜祢@二次創作主力垢
こちらの物語は予め流れを決めた上で執筆しております。
過度な考察などをするための物語ではなく、私が読みたいと思った話を少しずつまとめて書いているものですので、展開の考察、もしくは考察サイトや動画などで語られた非公式考察等の引用などは控えていただけると助かります。
あくまでこれは、こんな存在がいたら、鬼側や人にこんな影響をもたらしてくれるのではと言う思いのままに書いている二次創作でありIFの物語です。
考察をしてもらうための話ではなく、鬼側にも穏やかな日々があったらと言う願いを主軸にしているため、深く考えることなく閲覧してください。
なお、そのようなコメントは見つけ次第、非表示欄に移動していますが、あまりにも何度も書かれるようであれば、こちらの物語自体閲覧不可にすることも辞さないため、よろしくお願いします。
叢雲と共に過ごすようになってから約一ヶ月の時が過ぎた。
無惨様に指示をされた通り、時折叢雲を太陽が広がる昼間に連れて行きつつ、日常のルーチンの一つとなった彼岸花探しをこなし、時には単体で外をうろつく・・・・・・鬼殺隊の情報もたまに集めて、当たり前の日々を過ごす・・・・・・それの繰り返し。
まぁ、最近、ちょっとだけ変わった日常を過ごす時間もできたけど。
・・・・・・その追加の日常と言うのが、名も無きモブ隊士の始末。
無惨様から、叢雲で鬼殺隊の戦力を削るための運用に使えないかと言う疑問を向けられ、試しに鬼殺隊を始末してこいと言われ、それに従ったのである。
叢雲は、基本的に私以外に懐かない。無惨様にすら、めんどくさいと言わんばかりの反応を見せ、上弦の鬼には容赦無く襲いかかる・・・・・・それに対して、無惨様は鬼だけでなく、人間にも襲いかかるのではないかと考えたのだ。
まぁ、無惨様のことだから、もし、人間には襲いかからないと言う状態だった場合、自身の身に危険が及ぶ可能性も脳裏に過らせたのだろう。
人間を襲うのか、それとも人間は襲わないのか・・・・・・人間を喰わないのは、人間を襲わないからなのではないか・・・・・・そんな疑問を浮かべてもおかしくはない。
そのため、試しに名も無きモブ隊士に叢雲を差し向けてみたら、見事なまでに一掃してしまったのである。
いやぁ、なかなか凄惨な現場ではあった。次々とモブ隊士の皆さんが断末魔を上げ、この世に別れを告げたのだ。
一体、どのような終わりを迎えたのかと言うと・・・・・・まぁ、うん、ウサギって足がめちゃくちゃ強いし、叢雲にはツノが生えていて、それによりダメージを与えたら血鬼術が発動するからね。
つまり、これらを使ってあれやこれやしたのである。
・・・・・・まぁ、常人ならしばらくの間、ケチャップとかトマトジュースを見るのも嫌になるんじゃない?私はもうイカれてしまってるけど。
他にも、鎹鴉を見つけた叢雲が、私を傷つけないように、髪の毛をもひもひと口で触ってきたり、地面にいる時に足ダン!!ことスタンピングをしたのを確認した際、猗窩座や黒死牟、無惨様から教えてもらった隠密技術を使って移動したのち、自身でも鬼殺隊がまとう光を視認することができた時、叢雲を通して無惨様に自身の目の前に鬼殺隊が確認できたことや、把握できた人数を伝え、叢雲をビーコン代わりに近場に待機してもらい、私だけ離れた位置に移動すると言った行動を取り、その場にすっ飛んでくる猗窩座や黒死牟のどちらかが、こちらが確認した鬼殺隊をコロコロするなんてこともしてるため、鬼殺隊側には度々厄介な状態を押し付けていたりもしている。
これも、無惨様の評価に繋がっているのか、よくやったと褒められており、それにより褒美に血液ではなくお小遣いを渡されているのである。
しかもかなりの金額。多分、令和なら5万くらいにはなるんじゃない?
うん・・・・・・鬼殺隊は鬼の気配に敏感だけど、人間の気配に対しては、鬼に襲われていない限り、感じ取ってもスルーすることがほとんどだから、中々私は害悪な存在となっているような気がする。
まぁ、そもそも、鬼側に人間がいること自体、自称お母さんなDV女鬼こと姑獲鳥や、無限列車の饜夢と出会さない限り把握されない可能性が高いけど。
あれ?獪岳は鬼に自身の身を守るため、悲鳴嶼さん含むお寺の子供達を犠牲にして生き延びるってことをしていたけど、これは、明確に鬼側についたとは言わないのだろうか・・・・・・?
なんて、誰に言ってるのかもわからない説明を脳裏に浮かべながら、私は情報収集のために足を運んでいた町の中にある甘味処にいた。目的はもちろん、甘いものを食べるため。
・・・・・・人をコロコロして、私の養父として過ごしている人喰い鬼からお小遣いをもらい、そのお小遣いで甘味を食べようとするとか、冷静に考えたらとんでもない人間だな。
まぁ、私が選んだ道だし、今更、罪悪感が芽生えることもないんだけどさ。人間をコロコロすることに対して、抵抗があるかなと思ったらそんなことなかったし、悲しみも申し訳なさもなかったんだよね。
関わりがない人間だったからってのもあると思うけど。
「ん?お前・・・・・・もしかしてうさぎか?」
「うん?」
そんなことを思っていると背後から声をかけられる。
何やら物凄く聞き覚えのある声だったため、少しだけ嫌な予感を抱きながらも振り返ってみれば、そこには、鬼殺隊の隊士服に身を包み、腰に狐のお面と日輪刀の両方を提げている錆兎と義勇の姿があった。
「うわ、驚いた・・・・・・錆兎と義勇じゃん。何してんの?」
まさかの二人組に少しだけビビりながらも、すぐに言葉を返せば、二人は口元に笑みを浮かべて静かに口を開いた。
「俺達もかなり驚いた。まさか、うさぎがこんなところにいるとは思わなかったからな。」
「俺達が会った場所は、ここからかなり離れているはずだ。何をしていたんだ?」
錆兎、義勇の順番で、言葉を紡いだ二人。
私は何度か瞬きを繰り返したのち、ふと、一つの嘘を頭に過ぎらせる。
「探し物をしていてね。定期的に色んな地域に足を運んで、話を聞いてるんだよ。こう見えて、私のお父さん・・・・・・とは言っても、実親じゃなくて育ての親になるけど、お父様が人脈を持っていてね。
定期的に、お父様の人脈を借りて、遠出させてもらってるんだ。」
スラスラと出てきた嘘がほとんどの状況説明。
私の話を聞いた錆兎と義勇は、驚いたように目を丸くして、顔をその場で見合わせた。
「父親の人脈・・・・・・?」
「金持ち・・・・・・と言うことだろうか?」
眼をぱちくりと瞬かせる錆兎と義勇の二人に対して、私は小さく頷く。
どのような職業に就いているかまでは話すつもりはないが、まぁ、事実ではあるために。
「そうだよ。いいところの若旦那さんで、奥さんはおろか、恋人さんもいない人なんだけど、立場が立場だから、子供がいないと周りから色々言われるんだって。
ただ、お父様自身は恋人を作るつもりはないみたい。愛せるって思える人がいないし、仕事が忙しいから寂しい思いをさせてしまうだろうからって。
だから、私を養子として引き取って、いつか、自分の立場を継いでくれるような男性と巡り合って欲しいって言ってたよ。」
完全にでっちあげた自身の養父像。
きっと、炭治郎や善逸がいたら、間違いなく嘘だと見抜かれてしまうだろうが、目の前にいるのは、五感で感情や真偽を見抜くことなんてできない錆兎と義勇の二人だ。
それならば、動きやすいように嘘を告げて、同時に、無惨様とは全くの真逆な存在を養父像として伝え、私と無惨様を結びつけないようにしてしまおう。
「養子として引き取られた・・・・・・」
「うさぎは、そんな状況にあったんだな。」
錆兎と義勇が少しだけ気まずそうな表情を見せる。
おそらくだが、あまり話したくないような話をさせてしまったと思っているのだろう。
私自身はなんとも思わない・・・・・・と言うか、無惨様に拾われて過ごす今の方が自由気ままに楽しんでいる状況にあるのだが・・・・・・。
「辛気臭い顔しないでよ。別に、複雑な事情があって引き取られたわけじゃ・・・・・・いや、ある意味で複雑な事情持ってるけど、お父様に引き取ってもらった今の方が自由気ままに楽しめてるし、何より、クソ親父から解放されて楽まであるんだから。」
「「クソ親父。」」
「そ。酒浸りの浪費家で大金ちらつかせたら子供を売っぱらうようなクソ親父。そいつ、本気で気色悪いおっさんだったから、むしろ解放されて助かったまであるよ。」
・・・・・・自分自身、なかなかに歪んで、だけど晴れやかな笑みを浮かべている感覚を感じ取りながら、吐き捨てるように自身のクソ親を貶せば、錆兎と義勇は顔を少しだけ悪くする。
二人がまとう光は、恐怖を示す黒と紫と藍色が混ざったような色に変貌し、小刻みに震えていた。
「あはは。悪どい笑みでも浮かんでた?まぁ、それくらいクソなおっさんだったって話だよ。あーあ、離れられて清々した。」
クソ親父から解放してくれて感謝いたします、無惨様と思いながらも、私はその場で軽く伸びをする。
しかし、すぐに意識は目の前にある甘味処へと戻し、何が売られているのかが書かれている看板・・・・・・瓦版・・・・・・?に目を向けた。
「・・・・・・甘味を食べるのか?」
どれを食べようかなぁ・・・・・・なんて考えながら、商品表を見つめていると、義勇が静かに話しかけてくる。
「ん?」
「俺達がこの町に来てから、ずっとお前がここにいた気がしてな。」
義勇から告げられた言葉に、何度か瞬きを繰り返したのち、そんなに長く見つめていたかと軽く自身の頭をポリポリと掻く。
まぁ、錆兎と義勇が来てることに気づかないくらい集中していたもんな・・・・・・。そりゃ気になるか。
「うん。お父様が海の向こうの言葉や、お父様のお仕事に関係する知識をしっかりと学んで、自身の知識に変えようと頑張ってるからってお小遣いをもらったんだ。
だから、折角だし、何か甘味でも食べながら休憩しようかなって思って。」
「そうなのか。」
そんなことを考えながら、義勇に甘味を食べようとしていたことを告げると、錆兎が私の隣に並ぶ。
彼の視線は私が目を向けてるメニュー表に向かっており、何かを考えるような仕草をその場で見せた。
「なぁ、うさぎ。どれが食いたいんだ?金は俺が出すから、好きなのを選んでいいぞ。」
「へ?」
まさかの申し出に驚き、錆兎に視線を向ければ、彼は穏やかな笑みを浮かべて私を見つめていた。
「・・・・・・そうだな。うさぎのおかげで、今があるからな。錆兎。俺も半分出す。だから、うさぎは好きなのを選べ。」
「え?義勇まで?私、お小遣いもらってるよ?」
「いいから。」
「俺達に払わせてくれ。」
「なんなら、何か欲しい物があったら言ってくれ。俺達は、うさぎのおかげでここにいるわけだからな。」
「ええ・・・・・・?」
二人の申し出に困惑しながら、私はその場でフリーズする。
えーっと・・・・・・こう言う時って、どんな反応をするのが正解なのでしょう・・・・・・?
うさぎ
鬼舞辻とは全くの正反対の人物像(相手を尊重し、寂しがらせたくないからなど気遣いができる男性)をでっちあげて自身の養父が鬼舞辻であることを隠す稀血のうさぎ。
最近は、鬼殺隊をちゃっかりコロコロすると言うとんでも行動のきっかけを作ったり、叢雲に頼んでコロコロしたりしていた。
錆兎
無事に鬼殺隊となり、義勇と共に活動を開始していた、死ぬはずだった宍色の髪の少年。
移動のために足を運んだ町の中で、自分達を助けてくれた恩人であるうさぎを見つけ、お礼をしようと動く。
冨岡義勇
錆兎と共に、鬼殺隊として行動をしていた原作の水柱様・・・・・・の少年期の姿。
錆兎が生きているためか、自分が考えたことを言語化する力がそれなりに備わっている。
移動のために足を運んでいた町の甘味処の前で、甘いものを選んでいる途中のうさぎを見つけ、錆兎と共に話しかけた。
①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?
-
①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
-
②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
-
どちらも読みたいから本編とifで見たい