その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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  こちらの物語は予め流れを決めた上で執筆しております。
 過度な考察などをするための物語ではなく、私が読みたいと思った話を少しずつまとめて書いているものですので、展開の考察、もしくは考察サイトや動画などで語られた非公式考察等の引用などは控えていただけると助かります。
 あくまでこれは、こんな存在がいたら、鬼側や人にこんな影響をもたらしてくれるのではと言う思いのままに書いている二次創作でありIFの物語です。
 考察をしてもらうための話ではなく、鬼側にも穏やかな日々があったらと言う願いを主軸にしているため、深く考えることなく閲覧してください。

 なお、そのようなコメントは見つけ次第、非表示欄に移動していますが、あまりにも何度も書かれるようであれば、こちらの物語自体閲覧不可にすることも辞さないため、よろしくお願いします。



稀血のうさぎ、流水の少年達と過ごす

 ─────・・・・・・うーん・・・・・・まさかこんなことになろうとは。

 

 大困惑の中、甘味処の飲食スペースに座る私は、自身の側にいる二人の少年に目を向ける。

 私の右隣に座る錆兎、目の前に座る義勇・・・・・・完全に流水組から囲まれてしまっている状況だ。

 

 ─────・・・・・・甘味は一人で食べるつもりだったんだけど、まさか、錆兎と義勇まで一緒に食べ始めるとは思いもよらなかったな。

 

 どうしたものかと考えながら、私は目の前にある団子をもひもひと頬張る。

 すると、私の前にある器の上に、右隣から手が伸びてきて、そのまま大福をちょこんと乗せた。

 

「錆兎?なんで私の器に大福乗せたの?」

 

「ん?うさぎが美味そうに甘味を頬張ってるからだな。」

 

「なんで私が美味しそうに食べてるからって置くかな?食べろって言いたいわけ?」

 

「?それ以外なくないか?」

 

「・・・・・・そっかー・・・」

 

 キョトンとした表情をしながら、サラッと大福を乗せてきた理由を口にする錆兎に、思わず引き攣った笑みを浮かべる。

 いや、まぁ、大福と団子で確かに頭悩ましていたけどさ!!だからって乗せるか普通!?

 そんなことを思っていると、そっと私の器の上に、一つのお饅頭が乗せられる。

 まさかの事態に驚いて、向かい側に座ってる義勇に目を向ければ、彼はしれっと私の器にお饅頭を一つ置いたまま、自身の前にあるお饅頭を食べまでいた。

 

「何で!?」

 

「ん?悩んでたからな。」

 

「いや、確かにお饅頭か大福かお団子で迷っていましたけど・・・・・・!!」

 

 二人揃って悩んでいたから乗せたんだと口にしてきたため、それはそうだけどと考える。

 しかし、錆兎と義勇は気にすることなく、目の前で大福とお饅頭を頬張り始める。

 そのことに少しだけ困惑しながらも、私は団子を食べ切り、お饅頭をもひもひと口にした。

 ・・・・・・もしかして、二人は私が何を食べようか悩んでいたから、二つずつ購入し、こちらに渡す算段を立てていたのかもしれない。

 

「・・・・・・そう言えば、錆兎と義勇は、私があの時言った言葉を聞いたから何とかなったって言ってたけど・・・・・・。」

 

「ああ・・・・・・実はだな・・・・・・」

 

 なんて考えつつ、甘味処の前で聞いたことを掘り返せば、二人はすぐに頷いたのち、ヒソヒソと小さな声で話し始めた。

 

 彼らが話してくれたのは、人喰いの化け物を狩る仕事をしていること。

 そのためには、化け物を倒すための力があるかどうかを確かめるために、最終選別と言う物を受ける必要があり、私達が初めて会ったあの日、それに向かうために移動していたこと。

 最終選別が始まった際、二人は一緒に行動を取りながら、その化け物を倒したことなど、原作とは少しだけ違う行動の数々を教えてくれた。

 

 どうやら、私が口にした、刃が二本と言う言葉を、二人で行動を取ると解釈したようで、二人は最終選別が行われていた場所で、常に一緒に行動を取りながら、時には単独で動き、すぐに合流しながらを繰り返して、それらをこなしていたようだ。

 ただ、二人で行動を取りながら過ごしていた最終日に、馬鹿でかい化け物と接触してしまい、かなり苦戦することになったらしい。

 

「その化け物と接触した俺達は、何とか二人でそいつを退けることに成功したんだ。」

 

「うさぎが、無数の大木の根と言ってくれたおかげで、それが、うさぎの言っていた存在だったことがわかったんだ。」

 

「なかなか厳しかったぞ。大量の腕が勢いよく飛んできたかと思えば、地面からも飛んできたからな・・・・・・。」

 

「本当は、倒すところまで行きたかったが、俺と義勇の刀はどちらも磨耗していてな。腕はそこまで固くなかったため、捌くことができたが、弱点を切るところまではできなかったんだ。」

 

「だが、最終選別の最終日だったことや、なんとか二人で粘ることができたおかげで、二人とも死ぬことはなかった。」

 

「うさぎが警戒を促してくれたおかげで、助かったと言っても過言ではない。だから、改めてお礼を言いたかったんだ。

 多分、俺だけだったり、義勇だけだった場合、この場に、俺達二人は揃ったまま過ごすことはできなかったと思う。」

 

 二人の話を聞き、かなり大変な戦いだったことや、二人掛かりでも手鬼を倒すことはできなかったのかと言う考えが脳裏を過ぎる。

 原作通り、錆兎が死ぬかもしれない、原作とは違い、錆兎が生きて、義勇が死ぬかもしれない、どちらも死ぬかもしれない、手鬼がこの段階で死ぬかもしれない・・・・・・そんなことを思いながら口にした言葉だったが、まさか、錆兎と義勇のコンビと、手鬼の痛み分けになるとは思いもよらなかった。

 

 ─────・・・・・・となると、真菰がもしかして危ない?錆兎は救済できちゃったみたいだけど、真菰は多分、二人の後に鱗滝さんのところに来た・・・・・・よね?

 

 原作内に明確に記されていない時間軸。一体、彼女は二人の先なのか、それとも後に向かったのか・・・・・・。

 

「ふぅん。大変だったね。でも、まぁ、いいんじゃない?生きていれば儲けもんだし、それって、二人はその情報を得ることができたってことだよね?

 だとしたら、後続の人間とかにも特徴を教えられそうだし、対処法も伝えられそうだもん。」

 

 少しだけ考えたのち、まぁ、命があるだけ儲けもんだと私は返す。

 二人が生きていたからこそ、伝えられる情報が増えたわけだから、その分、何かしらの先手を打つことができると告げながら。

 

「ああ。だから、俺達に戦い方を教えてくれた師匠には、俺達が最終選別を受けた場所には、異形のデカブツがいることを伝えておいた。」

 

「だが・・・・・・・やはり不甲斐ないな・・・・・・」

 

「そう・・・・・・だな・・・・・・」

 

 錆兎と義勇が落ち込んだ声音を漏らしながら肩を落とす。

 二人がまとう感情の光は、悲しみや怒り、悔しさが混ざった寒色と暖色が混ざった物。

 おそらく、自分達でも倒せない鬼がいることや、これからに対する不安があるのだろう。

 私は、あれこれ言える存在じゃない。なぜなら私は鬼側で、錆兎と義勇は鬼殺隊。

 いずれは敵対するであろう関係者を、これ以上有利にしていいものなのか・・・・・・。

 

 そこまで考えて、私は自身の手元にある大福に視線を向ける。

 お饅頭とお団子と、大福で迷っていた私が、食べることができるようにと譲ってもらえた和菓子達。

 それを少しだけ見つめながら、私は静かに口を開く。

 

「だったら、自分なりになんか工夫したらいいんじゃない?しっかりと倒せるようにするために、何かしらの力をつけるとか、増やすとかしてさ。」

 

「「!!」」

 

 大福を齧りながら呟いた言葉に、錆兎と義勇は驚いたように顔を上げ、私の方へと視線を向ける。

 二人の視線を感じ取りながらも、私は大福をもふもふと頬張りながら、再び口を開く。

 

「後悔するくらいなら、後悔を糧にしてなんかすればいいじゃん。私だったらそうするよ?あれが駄目だったなら、こうすればいいんじゃないか。これが駄目だったから、今度はこうしよう。

 それを繰り返すことで、答えに辿り着けばいいだけでしょ。悔しさとか後悔があるんだったら、それを喰らい尽くし、どれだけ苦くて不味くて辛くても、何とか飲み込んでやればいいじゃん。

 落ち込む前に、できそうなことをしっかりやってさ。その後悔を全部吹き飛ばせばいいんじゃない?

 だって生きてるんだからさ、二人とも。生きてるってことは、それだけやれそうなことに挑戦できるってことでしょ。」

 

「「・・・・・・・・・。」」

 

 大福を食べながら言葉を紡げば、錆兎と義勇がポカンとした表情で私を見つめながら固まる。

 ちょっと説教くさかった?年齢に不相応なのは自覚してるけど・・・・・・なんて考えながら、大福を食べ切り、湯呑みに手を伸ばしてお茶を飲んだ。

 

「うさぎ・・・・・・何歳なんだ?」

 

「14歳だよ。」

 

「14歳にしては達観し過ぎだろ・・・・・・」

 

 そりゃあ、前世も含めたら30歳過ぎてますから・・・・・・なんて言葉は飲み込みながら、私はお茶を飲み干して口元を拭く。

 これらの所作に関しては、無惨様の元でしっかりと学ばされたため、変な動きにはならないはず・・・・・・。

 外で過ごすとしても、無惨様が築いている地位の娘に相応しいよう、マナーだけは守らないとね。

 

「まぁ、何をすれば良いかとかは錆兎達次第だから、なんとも言えないけど、倒せなかったって後悔より、生き抜いたんだから前を向こう。やれることを精一杯しようって明るく考える方が心身ともに楽だと思うよ?

 二人のお師匠さんにも情報を伝えたなら、その分、そのお師匠さんも何か伝えられるだろうし、もしかしたら、二人が属してる組織に話も言ってるかも知れない。

 だから、とりあえずはあの時倒せていればって後悔するより、次にそんな化け物に会ってしまった時の対処方法を考えたら?

 だって、そうすればもっと人を助けることができるんじゃない?まぁ、私はそれに立ち会ったわけじゃないから、気楽に考え過ぎてるかも知れないけどさ。」

 

 そんなことを思いながら、私は静かに席を立つ。お金は二人が出してくれたし、そろそろ動かないと、黒死牟や猗窩座、最悪の場合、無惨様が二人に接触してしまうかも知れないから。

 

「ごちそうさま。お金、払ってくれてありがとね。まぁ、今回の助言は、そのお礼ってことで。

 私は探し物を再開するから、そろそろ行くよ。暗くなっちゃうしね。」

 

「あ、ああ・・・・・・。」

 

「早目に宿とかを見つけろよ。俺達が倒してる化け物は、夜に活発に動くからな。」

 

「ん。わかったよ。それじゃ。」

 

「ああ、またな、うさぎ。」

 

「機会があったらまた話そう。」

 

 錆兎と義勇から告げられた、「またね」の言葉に、私は特に返事をすることなくその場から立ち去る。

 なぜなら私達の間に、「またね」はないかもしれないのだから。

 彼らが生きる過酷な世界は、翌日には命が散ってしまうかもしれない世界。同時に私は、翌日には人を襲う存在になっているかもしれない存在。

 まぁ、なんらかの悪戯が世の中にあって、結果的に巡り合う可能性はあるかもしれないけど、「またね」が必ず叶うわけではない。

 だとしたら、「またね」なんで言葉は使わず、そのまま離れるのが正解であると、私は考えていた。

 

「・・・・・・さてと、彼岸花と鬼殺隊の情報を集めましょうかね。」

 

 錆兎と義勇から聞き出しても良かったけど、なんかあの二人はすぐになんでそんなに聞こうとするのか警戒しそうだし、適当に一般人とか、弱そうな一般隊士を探そうかな。

 

 

 

 




 うさぎ
 お礼として助言はするが、その助言を元に、どのように行動を取るのかは自分達で決めさせる稀血の白ウサギ。
 自分の立場から、「また」があるとは思っていないため、あまり「またね」と言う言葉を口にするつもりはない。

 錆兎&義勇
 お礼として甘味を奢ったのに、さらにお礼として助言をもらうことになった、流水達。
 一体うさぎは何歳なんだ・・・・・・?と混乱するが、彼女の言葉に助けられたことから、その助言を素直に受け取る。

①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?

  • ①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
  • ②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
  • どちらも読みたいから本編とifで見たい
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