その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 更新を再開します。
 ただ、この一ヶ月間の執筆時間の割当量から、これから先はかなりコンパクトなボリュームになることが確定しておりますので、そこだけはご了承くださいませ・・・・・・汗



稀血のうさぎ、氷結を甘やかす

「神使い様、おはようございます。」

 

「神使い様。本日も沢山のお供物がありますので、どうぞ遠慮なくお食べください。」

 

「あ、神使い様だ!」

 

「本当だ、神使い様だ!こんにちは!」

 

「はい、こんにちは。」

 

 義勇たちとまさかの再会を果たし、思わず助言をしてしまった日から1週間。今日の私は、万世極楽教の寺院に足を運んでいた。

 なぜ、足を運んでいるのかと言うと、まぁ、ただの暇つぶしである。

 

 本日、探すはずだった場所はあいにくの雨。天気の移り変わりがひどいのか、他の地域にも雨が降っており、彼岸花を探すには適さないと言う理由から、無惨様より待機するように命じられてしまったのだ。

 それならば、鬼たちとのんびり過ごそうかと思っていたのだが、私が、彼岸花探しをするついでに鬼殺隊の活動が活発な地域の情報を集め、その情報を無惨様へと伝えるようになってから、そっちの方に猗窩座や黒死牟が定期的に送り込まれるようになってしまい、今日もまた、二人はそっちの方へと駆り出されてしまったため、索敵が苦手であることから積極的に動かない童磨の元へと足を運んだと言うわけだ。

 

「・・・・・・童磨が私のことをみんなに話しているせいで、完全に神使い様認定されたのですけど?」

 

「え〜?でも、うさぎちゃんは彼の方の娘だし、間違い無いんじゃない?うさぎちゃん自身も、もうその対応に慣れてるみたいだしね。」

 

「そりゃ嫌でも慣れますよ。毎回このように言われて接触されているのですから。ねぇ、叢雲。」

 

「ぷぅ!」

 

 なんて、誰に説明してるのかもわからないナレーションをしながら、叢雲と一緒に童磨がいる教祖部屋へと足を運べば、にこにこと笑顔を見せながら、童磨が話しかけてきた。

 そんな童磨にいつものように答えながらも、肩に乗っていた叢雲を抱き上げ、彼に近寄れば、童磨は当たり前のようにその場で胡座をかき、トントンと、その足の上を軽く叩いた。

 

「・・・・・・童磨。私、もう10代半ばの娘なのですが・・・・・・」

 

「確かにそうだけど、別に気にすることないんじゃない?それに、うさぎちゃんって軽いから、全然膝の上に乗せられるぜ?」

 

「女性に体重のこと言わない方がいいですよ?」

 

「そうなの?」

 

「・・・・・・・・・はぁ・・・・・・。」

 

「え、溜め息・・・・・・?」

 

 ある程度改善したとは言え、やっぱりデリカシーないわこの鬼・・・・・・と思いながらも、童磨の側に足を運ぶ。

 私の反応にショックを受けていた彼だったが、側まで来た姿をすぐに確認しては、両手を広げておいでのポーズをして笑みを浮かべた。

 

「信者さんたちに見られても知りませんよ?」

 

「大丈夫だよ。休憩するからしばらくは人をこっちに来させないでねって伝えてあるからさ。」

 

「・・・・・・全く・・・・・・抜かりないですね。」

 

「だって、こうしたら、うさぎちゃんが構ってくれるだろう?」

 

「私に構ってほしいがために、私情で人払いをするんじゃない。」

 

「だって、うさぎちゃんくらいだもん。俺のことを教祖とか鬼とかじゃなくて童磨として見てくれるのって。」

 

「童磨は童磨でしょう?そもそもがおかしいのですよ。少しだけ身なりが違うだけで、神様だのなんだのと祀ること自体がね。」

 

 人払いを済ませた上で、構ってをしてきていることに、少しだけ呆れながらも、私は童磨の膝の上に座り込む。

 その瞬間、童磨は喜びを表す光を揺らめかせながら、私の体を抱きしめて頭を肩に乗せてきた。

 いつも、彼が頭の上に乗せている帽子は外されており、赤に彩られながらも眩しさを失わない白橡の髪が露わになっている。

 そんな童磨を見つめながらも、私はそっとその頭を優しく撫でる。すると、童磨は小さな笑い声を漏らしたのち、スリ・・・と私に擦り寄った。

 

「図体がでかい子供になってますよ、童磨。」

 

「いいんだよ。今ここにいるのはうさぎちゃんだけなんだから。」

 

 教祖の威厳はいずこへ・・・・・・と苦笑いをこぼしたくなりながらも、私は童磨の頭を優しく撫で続けた。

 緩やかに、緩やかに、規則的なリズムで撫でていれば、童磨は気持ちよさそうに表情を綻ばせ、再びそっと擦り寄ってくる。

 猫じゃないんだから・・・・・・と一瞬口にしそうになったが、彼にとって、頭を優しく撫でられると言う経験はほとんどないものであることを思い出しては、特に言葉を口にすることなく、優しく甘やかすことだけに集中する。

 

「ふふ・・・・・・うさぎちゃん、いい匂いがするよねぇ。お腹は空かないけど、なんて言うかこう、胸元がポカポカしてくるような感覚を覚えるよ。」

 

「それだけ、童磨が癒されてるってことになるのでしょうね。私たちはそれを、幸せと名づけて表現します。」

 

「幸せ・・・・・・これが幸せかぁ・・・・・・。じゃあ、俺は、うさぎちゃんに頭を撫でられたり、こうやって少しだけ抱きしめてもらったりすると、嬉しくて幸せになるんだろうねぇ。」

 

「かもしれませんね。・・・・・・全く・・・・・・本来ならば、これは子供のうちに感じ取ることができるようになるはずなのですが、本当に、あなたの親は、ちょっと人とずれまくっていたようですね。」

 

「ずれてるなんて今更だと思うぜ?だって、万世極楽教なんて言う理解不能な教団を作ってるんだからさ。」

 

「それを言ったらおしまいでしょうに・・・・・・」

 

 やれやれと思いながらも、童磨の甘やかしを続行する。

 しかし、こちら側に近づいてくるいくつもの気配に気づいてしまい、私はそっと童磨から離れた。

 

「どうやらお時間のようですよ、教祖様。人がこちらに近づいてきています。」

 

「えー・・・・・・?もうそんな時間なの?もうちょっと休ませておくれよ・・・・・・」

 

「そう言われましてもね・・・・・・。流石に図体がでかいだけの子供、もしくは猫のような状態になっているあなたの姿を見られるわけにもいかないでしょう?

 神様はいなくても、無神論者であろうとも、あなたは教祖という立場を押し付け・・・・・・コホン・・・・・・任せられてる存在なのですから。

 威厳がないと騒がれて、めんどくさいことになっても知りませんよ?」

 

「うーん・・・・・・めんどくさいことにはしたくないなぁ・・・・・・。一回、琴葉って子が別のことで騒いでしまって、大変なことになった記憶があるし、その後始末もかなり大変だったからさ。」

 

 ・・・・・・まさか、ここで伊之助のお母さんの話が出てくるとは思わなかったが、言われてみれば、あの子は原作で炭治郎と同い年だったため、義勇たちとあまり変わらない年齢の私からすると、すでに母親と死に別れてしまっているのは確定しているため、言われてみれば確かに、一度だけ彼は厄介な目に遭ってることになる。

 ・・・・・・なんとも複雑な気持ちではあるが、とりあえず、童磨がめんどくさい目に遭ったことがあるのであれば、説得することはできそうだ。

 

「だったら、今回も変なことになる前に、教祖様に戻りましょうね、童磨。私はここにいてあげますから、残りのお勤めも終わらせましょう。」

 

「ちぇ〜・・・・・・わかったよ〜・・・・・・」

 

 少しだけ拗ねた様子を見せながらも、童磨は私から手を離す。

 それにより自由に動けるようになった私は、すぐ側にあった、童磨の帽子を手に取り、彼の頭の上にそっと乗せる。

 そして、いつ頃からか、童磨のすぐ隣に用意されていた私専用のスペースとして用意された椅子へと腰を下ろせば、万世極楽教の信者たちがゾロゾロとこの場にやってきた。

 

 今日もまた、随分と人数が多いことで・・・・・・遠い目をしそうになりながらも、赤い瞳を彼らに向ければ、彼らはいつものように、御涙頂戴の話をし始めるのだった。

 

 

 




 うさぎ
 万世極楽教に遊びにきていた稀血の白ウサギ。
 童磨に感情を教えるようになってから定期的に彼の元へと足を運び、自身に甘えてくる童磨を甘やかす。

 童磨
 万世極楽教でも、定期的にうさぎに甘やかしてもらっている上弦の弐。
 いろんな感情を知ることができて、少しだけ感情が豊かになってきたが、それは基本的に、うさぎの前でしか発揮されることがない。


①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?

  • ①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
  • ②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
  • どちらも読みたいから本編とifで見たい
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