その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 料理をこなしていく白ウサギの元に、芸術を愛する鬼が現れる。
 自身が慕う鬼の始祖が、人間の食事に付き合わなくていいように、料理を学び始めたことを聞いたその鬼は、それならばとあることを教えるのだった。

 更新が大幅に遅れてしまいました。申し訳ございません・・・・・・汗


稀血のうさぎと壺の人

 鳴女さんから料理を学び、少しずつ、今の時代の調理の仕方を身につけていく。

 当たり前ではあるが、令和の時代に比べ、便利器具などないとしか言いようがないこの時代では、あらゆるものが自力でやらなくてはならない状態のため、かなり苦戦するが、それはそれとして楽しくもあるため、悪いことばかりではない。

 

「ヒョヒョッこれはこれはうさぎ様。ご機嫌麗しゅう。相変わらず、陶磁器の如き美しさをお持ちですねぇ。」

 

「うん?ああ、玉壺ですか。こんにちは。珍しいですね。こちらに足を運ばれてるのは」

 

 そんなことを思いながら、無惨様がどこからか持ってきたお料理の本に目を落としていると、久々としか言えない鳥海さんボイスが聞こえてくる。

 すぐに視線を声の方へと向けてみれば、そこには玉壺がおり、珍しい来客だと声をかければ、彼は丁寧に頭を下げた。

 

「おやおや?何をお読みかと思えば、それは料理の本ですかな?」

 

「ええ、そうですよ。最近、お料理のお勉強をしておりまして・・・・・・」

 

「ほぉ、なるほど。また突然どうなさったのですかな?」

 

 料理本を読んでいることを告げた私に、珍しいものを見たと言わんばかりの様子で、何故急にと問いかけたきた玉壺に、私は料理本を読むようになった理由を口にする。

 

「実は、いつもお食事を作ってくれていた方が、体調を崩されるようになったので、無惨様が栄養が沢山ある食事が取れるようにと、夕餉に外食へと連れて行ってくださっていたのですが、二人で来店していると言うのに、一人分の食事しか頼まないと言うのはあまりにもおかしいので、無惨様も一緒に食事をしていたのですよ。

 ただ、無惨様は、お料理を口にするたびに、表情を歪めている上、栄養にならない、効率が悪いと言っていて、これ以上、無惨様に嫌な思いをさせたくなくて、自身でもお料理が作れるようになりたくて、お料理本を読んでおりました」

 

「ヒョヒョッそれはそれは・・・・・・無惨様と仲睦まじくて心底羨まし・・・・・・ではなく、とても良い心がけですねぇ」

 

 私の話を聞き、良い心がけだと口にする玉壺。

 ・・・・・・言い直す前に、何やらガッツリと本音が伺えてしまった気がしたが、あえて言及することはなく、再び料理本へと目を落とす。

 

「それでしたら、私めから、少しばかり魚の捌き方をいくつか教えましょう。ついでに、魚の食べ方等も、知っても良いかもしれませんなぁ」

 

「・・・・・・・・・はい?」

 

 しかしら不意に聞こえてきた言葉に、何度か瞬きを繰り返したのち、首を傾げながら玉壺を見る。

 すると玉壺は、少々お待ちを、と言って、その場から立ち去ってしまった。

 何が言いたかったんだあの芸術家・・・・・・と呆気に取られながらも、私は自身の服へと視線を落とす。

 

 ・・・・・・うん。なんか、今の綺麗な着物のままだとダメな気がする。

 ちょっとだけ着替えるか・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

         ☽❀☾

 

 

 

 

 

「お待たせいたしました、うさぎ様。ささ、どうぞ。ちょうどいいものを見つけて参りましたぞぉ!」

 

 嫌な予感がして服を着替えて過ごしていると、玉壺が戻ってくる。

 彼の方へと視線を向けてみれば、そこには沢山の魚が詰められ壺(多分、失敗作)を片手に笑っている玉壺の姿があった。

 

「うわ、どうしたんですかその魚・・・・・・」

 

「いやぁ、実はですね?私、妙に海や魚と言ったものには馴染みがありまして。おそらくは、人間の頃の名残でしょうなぁ。

 まぁ、私めに人間だった頃の記憶などあまりないのですが、今はそのようなことはどうでも良いですな」

 

 大量の魚が入ってる壺を持ちながら、言葉を口にする玉壺に、私はふとあることを思い出す。

 そう言えば、玉壺は人間の時、マナギだかなんだか名前を持つ人間で、漁村だか外れにある村だったかで生まれ育ち、漁へと出た両親が水難事故に遭うだかなんだかの死別を経験し、その上で、両親の水死体を見たことから、歪んだ芸術性を持ち合わせるようになったと、ファンブックか何かに書かれていたと。

 

 長らくこちら側で過ごしている上、鬼側の中に身を置いていたからか、すっかりとその情報を忘れてしまっていたが、彼の話を聞いて思い出した。

 

「海に所縁ある方だったのですね」

 

「ええ、おそらくは。しかし、鬼となって私も長いですので、すっかりその記憶は忘れてしまいましたがねぇ」

 

 そう言って玉壺は壺の中から魚を取り出そうとする。

 その瞬間、辺りに琵琶の音が鳴り響き、私の料理練習用の個人的な厨の方へと移動させられた。

 

「・・・・・・上弦の伍様。うさぎ様と一緒にお話をするのは構いませんが、魚を部屋の中で出そうとしないでください。

 畳を作り替え、ニオイを消すと言う過程は、決して血鬼術と言えど、楽ではないので」

 

「おやおや・・・・・・これはこれは鳴女殿。それは失礼いしました。いやはや、立派な厨をお持ちですな、うさぎ様は」

 

「あ、無惨様の趣味も若干混ざってます。西洋の食器などは、無惨様のお眼鏡にかなったものが並べられていまして・・・・・・」

 

「ほほう!!それはなんと素晴らしいことか!!やはり彼の方は芸術をよくわかっていらっしゃる!!」

 

 度々西洋の食器がなぜか増える私の厨。それが無惨様の手によるものだと知ると、あからさまにテンションを上げる玉壺。

 そのあと、しばらく食器棚を見つめたのち、私の厨も確認しては、小さく頷く。

 

「こちらに私が作った器や壺などを置かせていただければ、ますます美しい仕上がりになりそうですねぇ。ヒョヒョッ」

 

「西洋と東洋を混ぜ込むのですか?」

 

「芸術家としての勘ですが、これからは和洋折衷の時代かと思われますぞ?まぁ、私や無惨様以上の芸術性を持ち合わせている者など、ほとんどいないでしょうがね」

 

 無惨様はともかく、玉壺は自分のセンスを疑うつもりはないのか・・・・・・と少しだけ遠い目をする。

 刀鍛冶の里編で、刀鍛冶たちをお亡くなりにさせたのち、芸術だと言ってツギハギに繋いだ上に刀ぶっ刺して悲鳴すらも上げる謎の物体を完璧な芸術とか言う狂人だったよね・・・・・・。

 

「さて、では立派な厨を赤に染めるとしましょう!魚の捌き方はいくつもある上、変わった食べ方などもありますので、お教えいたしますぞ!」

 

「えっと・・・・・・ありがとう、ございます・・・・・・」

 

 玉壺の言葉に軽く引きながらも、とりあえず教えられることを学ぶ。

 ・・・・・・教え方は、まぁ、彼の芸術性も反映されていたせいでところどころおかしかったけど、悪くはなかった。

 

 




 うさぎ
 玉壺から魚の調理の仕方を複数教えられて、レパートリーが増えた稀血の白ウサギ。
 なお、踊り食いだったり、なめろうのようなものだったりを説明する際ら独特な教え方だったせいでかなり引いていた模様。
 魚の捌き方のはずなのに、カエルの解剖を思い出してしまった。

 玉壺
 白ウサギが料理に目覚めたことから、それなばと魚の料理を増やしてきた自称・芸術家。
 無惨様と仲睦まじく過ごしている姿に対して、羨望を向けてはいるが、れはそれとして、うさぎと無惨様が並び立つ姿は好ましくもあるため、苛立つところまではいかない様子。




 
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①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?

  • ①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
  • ②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
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