その稀血うさぎは鬼との生活を謳歌する   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 白兎は新たな出会いに巡り会う


稀血のうさぎ、追い剥ぎに囲まれる

 あれから再び時はたち、私は18歳となった。

 これまで計算してきた年月からして、すでに時期としては、原作の軸に入り始めてもおかしくないと言えるだろう。

 

 ─────・・・・・・原作では、義勇さんが柱になった時期にのかなり近い位置でカナエさんの離脱が確かあったよね。

 

 ─────・・・・・・2年前に、カナエさんは童磨との戦闘で命を終えてしまって、ほぼ同じ年に、カナエさんも殉職してたはず・・・・・・

 

 ─────・・・・・・義勇さんが柱になった時は、まだカナエさんは生きてるから、おそらく、炭治郎と出会った年の中でいなくなったのかな・・・・・・

 

 いつものように、山の中をベール付きの和傘を差しながら歩きつつ、考え込むように空を見る。

 今日は快晴。太陽の光があるせいで、私の目はかなり使い辛い。

 感情の光こそ見ることはできるけど、それはベール越しの太陽が遮られている状態だあるがためである。

 まぁ、念のために無惨様から頂いた色ガラスがついたメガネも持ってはいるけどね。

 

「そこのお嬢さん。なかなか変わったものをお持ちだね」

 

「ん?」

 

 そんなことを思いながら、山の中を歩いていると、不意に、背後から声をかけられる。

 不思議に思って足を止めれば、そこには何やら数人の男性が立っていた。

 彼らはこちらを見つめており、口元に笑みを浮かべている。

 

 纏う光は、暗めの紫。その揺らぎはどこか粘着質で、まとわりついてきそうな気配があるものだった。

 それがなんの感情なのか、私はすぐに理解する。

 

 ─────・・・・・・うっわ、欲望しかないじゃんこの人ら。めんどくさ。

 

 思わずベールの下で表情を歪める。

 これは、おそらくだが、追い剥ぎや人攫いの類のものだ。

 

「お嬢さん、随分といい服着てるじゃねーか。金持ちなのがすぐにわかるぜ?」

 

「傘も随分と独特だしな。裕福なお嬢様ってところか」

 

「そんなお嬢さんがなんでこんな山の中にいるんだか。自分は金持ってますってはっきりわかるのにな」

 

 下品な笑い声を上げながら、こちらに話しかけてくる様子から、追い剥ぎや盗人の類であると判断する。

 厄介なものだと舌打ちしたくなりながらも、私は自身の服の中から一つの巾着を取り出した。

 

「お金がいるんですか?だったら、これ全部あげるので、どっか行ってくれます?」

 

 私が手にした巾着は、無惨様から頂いているお金が沢山入っている。

 必要な時に使えと言われ、これまで甘味を食べる時や、髪飾りを買う時くらいしか使っていなかった分、入っている金額は、この時代ではかなりのものになる。

 それこそ、半年は仕事しなくても過ごせるくらいの金額だ。それだけ、この時代の物価は、かなり低いのだから。

 

 そんなことを思いながら、スッと前に出したお金が入った巾着。目の前の男たちは、すぐにその巾着を受け取り、中身を覗き込んだ。

 

「マジかよ。どんだけ金持ってんだこいつ」

 

「すげーな・・・・・・縛らず遊んで暮らせるじゃねーか」

 

「ああ。だが・・・・・・」

 

 そこまで口にしたリーダー格と思わしき人が、私の方へと視線を向ける。

 よく見ると、その男だけは暗い粘着質な紫色の光の中に、黒の光もかなり混ざっていた。

 つまり、この中で欲望が一番強く、この金額では満足できないと言うことを裏付けるものだった。

 

「お嬢さんが持ってるその傘や、手にしてる荷物も置いて行ってもらおうか?それらも相当価値あるもんだろ?」

 

 告げられた言葉は傘を置いて行けと言うものだった。

 そのことに私は眉間に皺を寄せる。言われるとは思っていたが、この傘に目をつけるとは、目利きは流石だと言えるものだ。

 私が持ってるこの傘は、無惨様が私のために用意してくれたオーダーメイド品。使われてる素材全てが最高品質のものであり、長持ちするように作られてるものだ。

 布だけでもかなりの金額にはなるだろう。まとめて売るとしたら、もっと値段がつくかもしれない。

 そのため目をつけられるのは、仕方ないものだと思う。だが、それと譲る話は別である。

 

「困ります。この傘は、お父様が初めて私に送ってくださった日用品です。手荷物のこれも、お父様が私のために用意してくれたもので、何者にも変え難い代物です。譲るわけにはいきません」

 

「そんなの知るかよ。身ぐるみ引き剥がされねーだけありがたいと思いな。金と荷物と傘を置いてけばそのまま通してやると言ってんだぞこっちは」

 

「だからって素直に頷けるとでも?お金だけ持って、お帰りください」

 

「・・・・・・・・・・・・金持ちだからって調子乗ってんじゃねーぞ。こっちは何人いると思ってんだ?」

 

 そう告げてくる男の言葉に、私はすぐにその場で気配を探る。

 目の前にいるのは三人だが、森の木々の至る所には他にも人間がいる気配があった。

 つまり、大人しく従わなければ、全員でお前を嬲ると言いたいのだろう。だが、私はそれをわかっていても、傘と荷物を握りしめた。

 

「かなりの人数なのはわかりますけど?ですが、私としてもこの傘を手放すわけにはいかないので。あまり、太陽の下に出られないんですよ、身体的にね?だからこそ、傘を置いていくつもりはありません」

 

 正確には、傘をどかしたら景色も何もかも見えなくなるため手放せないのだが、まぁ、あながち間違いではないだろう。

 それに、この傘は無惨様が私のために、初めて、彼が、自分本位ではなく、誰かのためにと動いてくれた証のものでもある。

 そんなものを、易々と渡すわけにもいかない。

 

「そうか。だったら、ちと痛い目にあってもらうしかねーよなぁ?」

 

 私がキッパリと断る。追い剥ぎのリーダーの声と光に明確な怒りが含まれる。

 同時に、先程茂みに隠れていたであろう気配が一気に動き出し、私を取り囲むように集まりだした。

 

 それを見た私は、すぐにその場で逃げ道を探る。幸い、ベールで何もかも隠れてることにより、私が周りを見渡してることに、気付かれることはない。

 

 ─────・・・・・・南南西の方は気配がない。逃げるとしたらその方向か。

 

 周りにいる気配と感情の光を探りながら、考え込み、私は、すぐに動けるようにと足に力を入れる。

 猗窩座や黒死牟から体術を学んでいたこともあり、十分逃げることは可能だった。

 

「あらあら、こんなことで追い剥ぎですか?こんなに大人数で、女の子一人を狙うなんて、少しだけ、意地が悪ですよ?」

 

 さっさと逃げようと考える中、不意に、女性の声があたりに響く。

 その声は、あまりにも覚えのある声で、私は静かにその声の持ち主へと視線を向けた。

 そこにいたのは、穏やかな笑みを浮かべた髪の長い女性と、表情に怒りを滲ませる、小柄な女性の姿だった。

 

 

 

①「謎の助言者ムーブで鬼殺隊を救済しながら、基本は単独で動く鬼殺隊うさぎ」と②「神出鬼没に鬼殺隊の前に現れ、甘味を食べたり、呑気に過ごしながら謎の助言者ムーブで鬼殺隊を助ける部外者うさぎ」どちらの話を見てみたいですか?

  • ①の助言者な単独行動する鬼殺隊うさぎ
  • ②の神出鬼没に現れる部外者な助言うさぎ
  • どちらも読みたいから本編とifで見たい
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