一時間目、IS基礎理論の授業が終了した。IS学園は出来るだけ早くISに慣れさせるため、入学式初日から普通に授業がある。鬼教官曰く、学園の案内はそれぞれ地図を見ろとのことだ。
一夏「あ~、きつい」
銀時「どうした一夏。女子見てムラムラしたのか?」
一夏「ちがう!銀さんこんなに見られて気にならないのか?」
銀時「この学園に男は俺ら二人なんだろ?」
一夏「そうだけど」
銀時「それなら俺らはさしずめ動物園のパンダってとこだ。見られるのもしゃ~ねぇだろ。いちいち気にすんのも馬鹿らしいじゃねぇか」
一夏「でも、あんな風にちらちらみられたらな」
銀時と一夏は男で初めてISを動かしたということでニュースにもなった事もあり、おそらくIS学園の全生徒が二人のことを知っている。そのせいで廊下には同学年の女子と二、三年の女子たちが銀時たちを見て『あなた話しかけなさいよ』、『ちょっとまさか抜け駆けする気じゃないでしょうね』なんていう会話が聞こえてくる。それでもその中で話しかけてくる人はいないが。
一夏「はぁ、やっぱきついな」
一夏がうなだれていると誰かが話しかけてきた
???「...ちょっといいか」
一夏「え?箒?」
話しかけてきたのは一夏の幼馴染の篠ノ之箒だった
銀時「なんだぁ、彼女か?一夏も隅に置けねぇな」
一夏「そんなんじゃねぇよ」
箒「おい、一夏!」
一夏「あ、悪い。廊下でいいか?」
箒「早くしろ」
一夏「ちょっ!銀さん、ちょっと行ってくる」
銀時「あんま変な事するんじゃねぇぞ」
一夏「しねぇよ!!」
箒「遅いぞ一夏!」
一夏「わっ。ちょっと待てよ箒」
一夏は箒に連れられ教室から出ていった
銀時「さて、もう一眠りするか」
銀時はそう呟きまた眠りにつくのであった
ちなみに一夏はチャイムが鳴った少し後に教室に入り織斑先生に叩かれていた事はまた別の話
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真耶「___であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられ___」
次の授業が始まり、真耶が教科書をすらすらと読んでいる中、一夏は目の前にある教科書とにらめっこをしていた
一夏(まったくわからない...。みんな山田先生が言ってること理解できるのか?)
一夏は隣を見てみるが隣の女の子は先生の話に時々頷きながらノートを取っている
女子「な、なに?」
一夏の視線に気がついた女の子が恐る恐る聞いてくる
一夏「あ、悪い。なんでもないんだ」
女子「そう?」
隣の女の子は一夏の返答に少しホッとした様な、どこか残念そうな表情をしていた
一夏(俺、嫌われるようなことしたかな?)
鈍感な一夏は自分が嫌われていると勘違いしているようだ
真耶「あ、あの、織斑君。どこか分からないところありますか?」
きょろきょろしている一夏が気になったのか真耶が聞いてくる
真耶「分からないところがあったら遠慮なく聞いて下さいね!なんせ私は先生ですから!」
真耶は大きな胸を張りながら言ってくる。
一夏「(もしかしたらすごく頼れる先生かもしれない)それじゃあ、いいですか?」
真耶「はい!どこが分かりませんか?」
一夏は少し間をあけ発言した
一夏「ほとんど全部分かりません!」
真耶「えっ...ぜ、全部...ですか...?」
さすがに全て分からなというのは予想していなかったのか、真耶は困ったような顔をした。さっきまでの頼れる人という雰囲気は消え去った
真耶「え、えっと。織斑君以外で分からないところがある人はいますか?」
生徒「......」
真耶「織斑君だけですか?」
真耶の言うとおり誰も手を上げなかった
一夏(おい、それでいいのか!?後で恥をかくかもしれないんだぞ!?そう言えば銀さんは本当に理解してるのか?)
一夏はそんなこと考えながら銀時のほうを見る
銀時「Zzz...」スピー
銀時は涎を垂らしながら眠っていた。そんな銀時の頭上に関羽(千冬)の青龍偃月刀(出席簿)が振り下ろされた
パァン!
銀時「ぐはっ」
千冬「坂田。私の前で授業中に寝るとはいい度胸だな」
銀時「げ、千冬!」
パァン!
銀時「いてぇ!」
千冬「織斑先生と呼べ」
銀時「なんだ?先生と呼ばれることに興奮でもすんのか?」
パァン!
千冬「何か言ったか」
銀時「なんでもありません、織斑先生」
千冬「それより坂田。ちゃんと山田先生の話を聞いていたか」
銀時「あたりまえじゃねぇか」
千冬「それなら『シールドバリアー』について説明してみろ」
銀時「あ?え~、それはな、あ~、あれだ」
銀時は結局分からなかったのか隣の子に小さい声で聞き出した
銀時「なぁ、おい。『シールドバリアー』ってなんなんだ?」コソコソ
女子「え~と、確か操縦者を守るための見えないバリアーです。攻撃を受けるとシールドエネルギーが減っていって、模擬戦なんかじゃそのエネルギーが無くなったら負けとなるんです」コソコソ
銀時「なるほど。A○フィールドみたいなもんか」コソコソ
千冬「隣の奴に聞くな」ハァ..
千冬は心底呆れたようにため息をついた
千冬「織斑と坂田、お前達に参考書渡しただろう。ちゃんと読んだのか?」
千冬の質問に一夏は即答した
一夏「電話帳と間違えて捨てました」
パァン!
千冬「必読と書いてあっただろう馬鹿者。それで坂田、お前は読んだのか?」
銀時「あ~、カレーこぼしちまって捨てた」
一夏「あ~、あの時か!」
銀時「あぁ、全体的に黄色くなるわ、カレー臭くなるわ」
一夏「臭いすごかったな」ハハハ
千冬「お前達に聞いた私が馬鹿だった...」ハァ..
千冬はまたため息をついた。二人のせいで千冬の苦労は絶えそうにない
千冬「後でまた再発行してやるから一週間以内に全て覚えろ」
銀時「いや、無理だろ」
一夏「あの分厚さを一週間はさすがに...」
千冬「やれと言っている」
銀・一「.....はい」
千冬の有無を言わせぬ睨みに二人は了承してしまう
千冬「わかればいい。すまないな山田君。授業を続けてくれ」
真耶「あ、はい。皆さん授業を再開しまーす」
真耶の声で授業が再開した。授業中は睡魔に負けそうになった銀時の頭を千冬が出席簿で叩く音が何度も響いた
投稿が遅くなったのでとりあえず出します。セシリアは次に出します。すいません。
感想、評価なだなどよろしくお願いします!
あと、『銀時「ブルベリー色のおっさん?ムラサキ菌か」』の方もよろしくお願いします。