貞操逆転世界で湿度高めヒロイン達を無自覚に沼らせる転生者~死にゲー世界で鬱エンドを迎えるヒロイン全員救う、全員が曇る   作:しば犬部隊

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14話 さよなら、月の宮

 

 チョロいドラゴンなのかい?

 

 いや、だが、待て。

 悪竜ラミレルアスだぞ?

 

 灰クソにおいて、本編未登場のキャラでありながらプレイヤーからも人気のある存在だ。

 

 でたらめな強さの伝説。一息のブレスで古い王国を焼き滅ぼしたとか、一夜で1つの文明を終わらせたとか……。

 

 そんなドラゴンがチョロいドラゴン、チョロゴンな訳が……。

 

『ふ、フヒッ。運命、運命かも……永遠の孤独を……ワガハイの名前を知ってる男が破ってくれるってもうぎ、吟遊詩人の唄じゃん……ふひ、ど、ど、ど、どうしよ、勝ったかも……あ。で、でも、自分の理想通りの男が現れても、1回待てってママが言ってたような……』

 

 チョロゴンさん……

 よし、作戦変更……!!

 

「……俺も運命だと思う」

 

『え!?』

 

 リヒト・テトグマン。ここは正念場だ。

 この貞操逆転死にゲー世界で男として生きてきた経験をフル活用するときが来た。

 俺はこれから、この自我を持つ最強装備に――。

 

「ラミレルアス。俺は君に会いにここまで来たんだ」

『ふえ!!??』

 

 色恋営業を仕掛ける!!

 

『――う、う、うそ、そんな都合のいいことがワガハイの竜生に起きるなんて』

 

「君は――神の専横に立ち向かった気高き竜だ」

 

『えっ』

 

「俺は夢で見た。君が街を焼いたのも文明を滅ぼしたのも、不在の神に挑んだのも――全ては弱き人々の為だったんだろう?」

 

『な、なんで、そのことを……ワガハイの事を夢で、見た? え、魂で繋がってる……ってコト!?』

 

「……ああ。きっとそうだ」

 

 嘘だ、全部原作知識だ。

 

『そ、そんなにワガハイの事……はっ!! 騙されないし! そんな事で!! 人間、どうせオマエもワガハイの力を利用するだけだ! よ、陽キャ怖い!! 定命の、も、ものめ! オマエの薄汚い欲望を覗いてやる!! オマエに浸食している今なら、心なんていくらでも読めるんだ‼!』

 

 黒いスライムが俺の首を伝い、頭を覆う。

 頭の中を直接冷たい舌に舐められているような感覚。心を、思考を読まれている……!

 

『オマエの心を教えろ! ワガハイに取り入って望むものはなんだ!? 金か? 権力か? 復讐か? どうせ人間の望みなんてそんな汚いものばかり……え?』

 

 俺の夢は――もうあの炎の中に消えた。

 だが、必ず取り戻す。

 

『へ、平穏……?』

 

 ずる……。

 

 黒いスライムの拘束が緩み始める。

『オマエの脳みその中……富への欲望も、権力への欲望も、ない……? なに、この光景……冷たい水に……暖かい日ざし……こんな人間、知らない……』

 

「俺は君と、夢に向かって進みたい……」

 

『嘘が、ない……オマエ、嘘をついて、いない……こんな人間がいる、の?』

 

「平穏の為なら死んでもいい」

 

『どうしよ、変な人間だ……でも、でも、でも、ワガハイを必要って……え~……どうしよ……』 

 

 黒いスライムはもうゆるゆる。仕上げだな。

 

「不滅の悪竜、ラミレルアス」

 

『っ』

 

「俺の夢には君が必要だ」

 

『トゥンク……』

 

 口でトゥンクっつったよ、こいつ。

 

『……お、オマエ、ワガハイをいじめに来たんじゃないの?』

「ありえないな」

 

『……ワガハイを裏切らない?』

 

「命に賭けて」

 

『……ワガハイを、1人に……しない?』

 

「約束する」

 

 ふと、ニアの事を思い出す。

 あいつも似たような事を恐れていた。

 少しだけ、ニアの事を思い出して――。

 

『え? 待って、今、別の雌の事考えてなかった?』

 

「うん?」

 

なんか急に流暢になったな……。

 

『フーン……マスターの脳内にいるこの緑髪の雌の名前か~、フーン。ワガハイより好きなメスがいるんだぁ~』

 

 声、低い。さすがドラゴン。

 ここでラミレルアスの機嫌を損なうのはまずいな……。

えっと、こんな時、ニアの機嫌を治すのなら…-。

 

「ラミィ。頼むよ」

 

『うえ!! ら、ラミィ? い、今の、ラミィって、何??』

 

「君の愛称だ。ラミィ。君ともっと仲良くなりたい」

 

『そ、そんな調子の良い事言って……騙されんぞ♡』

 

 ここだ。ここで決める。

 

「君と一緒に生きたいんだ。一緒に来てくれ、ラミィ」

 

『はい……マスター……。あ!! じゃ、じゃなくて!! ふ、ふ、フーン!! フーン!!!! まあ? よく

よく考えたら暇だし? 別にワガハイが寂しかったとかじゃないけど? まあ? ワガハイ、竜だし? ふひひ、よわよわのクソザコにそこまで頼まれたら? 仕方なく? まあ~一緒に? いてあげよっかなっ~って』

 

「本当か!! ラミィ、ありがとう大好きだ!!」

 

 性能面が特に!!

 

『ふえっ!? だ、大好き……? あ、ど、どうしよ、プロポーズってこと? どうしよ、ママに相談しなきゃ……ふひ、ど、どうしよ、い、いきなり、リア充になってしまう……へへへへ』

 

 黒いスライムが形を変える。

黒い指輪になって、俺の左手の薬指におさまる。

 

『ワガハイは、悪竜ラミレルアス。ま、ま、マスターの名前は?』

 

「リヒト・テトグマン」

 

『テトグマン? ……気のせい、だ、だよね。ゴホン! じゃあ~もう仕方ないから~この超最強のワガハイが~力を貸してあげてもいいよ~。ね、マスター。嬉しい? ねえ、嬉しい?』

 

「光栄だ、ラミィ」

 

『ンッふひっ。……ンン! それ、ずっと、そう呼んで。じゃあ~マスター? こ、これからどうする? 街を焼く? 巣を作る? フヒッ、わ、ワガハイ頑張るよ、このクソ天使の棲家からも、マスターと一緒ならすぐ逃げる事だってできるし……ふひ』

 

「ほんとか? ラミィは凄いな……」

 

『え、へへ、ふ、ふ、普通だし? ワガハイ、竜だし? ま、マスターはもうワガハイがいないと何にも出来ないんあ♡ で、で、で、でも、そ、そんな所も、す、少し可愛い――』

 

「じゃあここからあと数千年、天使と戦い続けて鍛えよう。それと同時並行で月の宮でしか手に入らないオーパーツ集めも一緒にやろうな」

 

『エッ?』

 

 指輪をつけたまま、宝物庫を出る。 

 

『縺ゅ?∽ココ髢薙く繝・繝ウ蜃コ縺ヲ縺阪◆?』

『莠梧據豁ゥ陦後?∝庄諢帙>縺ュ笙』

『邉槭ヨ繧ォ繧イ縺倥c繧薙?∵─隰昴@縺ヲ縺ュ縲∽ココ髢薙く繝・繝ウ縺ョ諷域ご縺ォ』

 

 建物を出た途端、巨人天使が3体、待ち構えていた。

 

 

『へ?? マスター!? 今なんて言った? ねえ!!』

 

「お、見ろ、ラミィ。天使だ、待ち伏せかな?」

 

『みゃみゃみゃ、マスター! に、にげよっ! て、天使だ! 倒しても倒しても再生し続ける不死のオリジナル! 不滅の存在なんだよ!! あいつら頭のイカれた殺人マシンなんだよ!?』

 

「ああ、素晴らしいな。アレを倒す事が出来れば……もうこの世界に倒せない存在などいなくなる」

 

『あああああああああ! こっちもイカレてた! でも、そんなとこも、好きかも……』

 

「性能チェックだ、ラミィ」

 

『ラミィってまた呼んでくれた……好き……じゃなくて!! ああああ、もう! やる、やるしかないんでしょ!! うわああああああああああああああん!!』

 

『莠コ髢薙く繝・繝ウ縲∬ヲ九※縺ソ縺ヲ?』

『邯コ鮗励↑鬲碑。楢ヲ九○縺ヲ縺ゅ£繧九?笙。』

 

 巨人天使達が、巨大な魔術陣を編む。

そこから、真っ白に輝く巨大なハンマーが現れる。奴らの装備、といった所か。

 

「今回は、俺も装備させれもらおうか」

 

 ドロリ。

 

 黒い指輪が溶けて、俺の身体を包む。

 灰クソ原作、最強の装備――悪竜シリーズが鎧として俺の身体を包んだ。

 竜の爪のような籠手。翼で包まれたような胴。溶けた騎士兜。

 身に着けるだけで、身体の奥底からマグマのような湧きあがる力を感じる。

 

『證鈴サ呈弌髮イ逕溽黄邏ー閭樊サ?唆逕ィ窶昴ヨ繝シ繝ォ繝上Φ繝槭?』

 

 ゴシャッ!!

 振り下ろされる天使の大槌の一撃。

 先ほどまではこれを喰らった瞬間、即死。地面のシミになっていたが……。

 

『??』

 

「はははっ! ハハハハハハハハハハハ!! なんて力だ……!!」

 

 ぎ、ぎぎぎぎぎぎぎぎ!!

 腕を頭の上でクロスさせ、大槌を受け止める。

 白亜の地面に脚がめり込むも、俺の身体は潰れていない。

 素晴らしい、1000倍の重力下で、よもや、ここまで……。

 

 

『ガラクタ共、誰のマスターに触れているんだ』

 

 ぎゅるるるるるるるる!! 

 鎧の背中から現れた黒い触手。鋭いそれが大槌の巨人天使を貫く。

 

『縺雁クー繧翫?√け繧ス繝医き繧イ』

 

 ぼっ。青い炎を上げて炎上する巨人天使。1体、倒してしまった……。

 

 再び別の天使が巨大なハンマーを振り下ろす。

 その攻撃、ゲームで見た事があるぞ。

 死にゲーにおける回避で最も大事な事は攻撃から逃げるのではなく――。

 

「うおおおおお!! 勇気の前ローリング回避!!」

 

 大型ボスの攻撃は、敢えて前へ! 前転!!

 

 ファンの間では前ロリと呼ばれるテクニックだ。

 他にもローリングを繰り返して敵の攻撃を躱す事を願う“お願いローリング”、通称おねロリという技術も存在する。

 

 ゴロン!!!

 攻撃を、躱す!!

 

 とうとう成功だ……。今、明らかに当たっていたはずの攻撃を……すり抜けたような……。

 

 

『ま、マスター、頭おかしくなったのお?? なんで無意味に前転をして……あれ? なんか、攻撃、躱してる?? 嘘!? なんで??』

 

「ラミィ!! 君は最高の装備だ!!」

 

『♡! ……も~仕方ないなあ~マスターは~♡ じゃあ、ちょっと張り切っちゃおうかナ~!』

 

 ラミィの鎧の形態変化。

 これは、血の魔術で血を操る感覚で操作出来る。

 

 この後、さらにもう1体天使を倒した所、奴らが少し本気を出したっぽく、反射結界を使ってきやがった。

 万物の全てを反射し、そのまま相手に返すクソ行動。

 特殊なオーパーツかスキルがないと突破できないボス専用の技だ。

 

 天使を殴ったラミィの触手はねじ曲がり、俺の身体は粉々に砕けた。

 

 その後は数を増やした天使に、集団で爆発するツボを投げられまくったり、剣術に特化した天使に刻まれたり散々な結果になる。

 

 やはり集団戦は無理だ。1対1になれる状況を作らなければ……。

 

 それと、少しづつ俺の不死に対する理解も深まってきた。

 灰再生された時に、ラミィも一緒に再生される事を確認。

 カレルで死んだ時、服装も一緒に再生されていたので、俺が身に着けているものは俺として認識されているのだろうか?

 

 

そして、最大の特徴。

恐らく、俺は死ぬたびにその死因に対する耐性のようなものを獲得している。

 

オルデランとの戦い、月の宮での重力死、そして天使との戦い。

 

斬撃で死ねば斬撃に、重力で死ねば重力に。炎で水で雷で。

俺を殺す全てに俺は適応している……と思う。

 

この異世界転生、ステータスオープンがあるタイプではないので、確認できないのがもどかしい。

仮設を立証するにはひたすら、死に続けて試すしかない。

 

 

 うまく扱えばマジで無法な存在になれそうな性質だな、これ。

 手ごたえを得つつ、俺の隠しダンジョン月の宮での5000年目が始まった。

 

 ◇◇◇◇

 

 ~さらに3000年経過。月の宮生活8000年目~

 

 ついに、8000年だ。

 話し相手のラミィがいるおかげで、発狂も100年に1回くらいのペースに落ち着いた。

 やはり人間、生きても100歳が限度だ。

 それ以上生きると、身体と魂が死に向かっていく。

 

きっとそれが正しいのだろう。

俺も、平穏を取り戻した後は人として死にたい。

 

 さて、8000年も経つと天使達と顔見知りになった。

 月の宮に来た直後は、目と目が合った瞬間に即殺戮開始だったが、今は違う。

 

 月の宮の中央庭園。 

 テラス席で向かい合って座っているのは天使達だ。

 

『莠コ髢薙く繝・繝ウ縲∝ヵ縺ョ貎、貊第イケ鬟イ繧薙〒縺ュ笙』

『縺?>縺ェ縺ゅ?∝ヵ縺ョ繧る」イ繧薙〒縺サ縺励>』

 

 普段は15メートル~20メートルほどのサイズを誇る連中だが、サイズは可変式らしい。

 敵対していない時は1~2メートルのサイズに縮小している。

 

 差し出されたティーカップ。ドロドロの黒いマグマのようなコーヒー。

 濃いカカオに似た香り、どことなくフルーティーな香り、いくつもの香りが複雑に絡み合う不思議な飲料だ。

 

 

「美味い……腕を上げたな、剣の天使」

 

『!!』

 

 天使が入れてくれたドロドロのコーヒーを楽しむ。

 真っ黒の鉄を溶かしたようなコーヒーは驚くほど苦く、同時に歯が溶けるほど甘い。これを飲むと脳がガン開きになるような感覚で元気が湧いてくる。

 

『縺?≧縲√%繧薙↑螟「縺ョ繧医≧縺ェ譎る俣縺檎オゅo縺」縺。繧?≧縺ェ繧薙※

『縺九↑縺。縺』

『譛ャ蠖薙↓陦後¥縺ョ?溘??莠コ髢薙く繝・繝ウ】

 

『クソ天使達が、本当に行っちゃうの? だってさ』

 

 指輪から響くのは、ラミィの声だ。

 彼女?は天使の言葉が分かるらしい。

 

「ああ、まだ2年ほど猶予はあるが……カレル行商街の件もある早めに、備えておくべきだろう」

 

 悪竜シリーズには、オーパーツを喰う性能がある。

 この3000年で月の宮に存在するオーパーツをいくつか、ラミィに喰わせる事に成功した。

 

1000倍の重力で生きていける肉体。オーパーツによるいくつかの能力の獲得、魔術を利用したラミィの使用。

 

「今の俺なら十分、灰クソのクソシナリオに対抗できるはずだ」

 

 灰クソの本編は、2年後の竜暦210年、王都への魔族襲撃によって開始される。

 月の宮基準で、あと2000年余裕があるが……早めに地上に戻っておく事にした。

 

 俺がたどり着くべき、グランドルートを確実なものにするために。

 グランドルートへの進行条件は4つ。

 

 一度だけ、開発者インタビューでヒントが語られた。

 

 1つ、各勢力の主要人物の全生存。

 1つ、十二魔星の全滅、あるいは全員の支配

 1つ、不死連盟の廃絶

 そして。

 

 難しい条件だ。何より各勢力の主要人物の全生存が一番難しい。

 なにせ、あのゲーム、とにかく人が死にまくる。

 

 さらに難しいのが――最後の条件。

 

 1つ、アネスタシア・ネイチア・ミリタルナを世界の王として生存させる

 

 これが1番、難しい。

 アネスタシア、この王国の第一王女。

 ファンからの愛称は、1000万回死ぬ女、自己犠牲ネキ、ファンの脳を焼く事しか出来ない女、カリスマ死亡フラグ、威圧系シスコン、妹と話をしろシスコン、死ぬな、メロ女。など様々な愛称で呼ばれている。

 

 この愛称の通り、彼女はもうあらゆるシナリオで死にまくる。

 

 王としての資質を誰よりも持ちながら、不器用で仲間思い、そして愛情深い性格が、この灰クソのシナリオと相性が悪すぎる。

 

 本編開始の王都襲撃イベントでも全然死ぬ可能性がある。

 確か王城を守るために、陣頭指揮を執って戦う。

 たとえ生き残ったとしても、戦場で多くの部下、そして妹を死なせた事による悔恨で酷く心を病むはずだ。

 まあ、妹はその後、不死として覚醒し主人公と共に戦う事になるのだが……。

 

 とにかく。俺はこのイベントに介入し、王姉妹の死亡と、彼女の仲間の死亡を防ぐ必要がある。

 アネスタシアは、妹や仲間を喪うとシナリオでの死亡率が激増するからな。

 

 

「さて、そろそろ行くか」

 

 庭園の中心には巨大な穴が存在する。

 穴の向こうには闇がぽっかりと口を開けている。

 月の宮と人間の世界を結ぶゲートだ。

 コーヒーを飲み干し、席を立つ。

 

『莠コ髢薙く繝・繝ウ縲∝、ァ縺阪¥縺ェ縺」縺溘?窶ヲ窶ヲ?』

『譛?蛻昴?繝上う繝上う繧ゅ〒縺阪↑縺九▲縺溘?縺ォ?』

『縺?▽縺ョ縺セ縺ォ縺九??シ托シ仙屓縺ォ1蝗槭?縺シ縺城#繧呈ョコ縺帙k繧医≧縺ォ縺ェ繧九∪縺ァ謌宣聞縺吶k縺ェ繧薙※』

 

 振り返ると、周囲に多数の天使が現れていた。

 俺はこの8年でこの月の宮に存在する全ての天使を1度以上殺した。

 

 こいつらは、不滅の怪物だ。

 何度始末しようと、翌日には、けろっと復活する。

 庭園には、人型サイズの天使、そして巨大な天使、この月の宮で8000年間毎日殺し合った怪物達が集合している。

 

 その中には、月の宮最強の存在である熾天使もいた。

 

『繧ュ繝溘r縺薙%縺ォ騾」繧後※縺阪※縲√h縺九▲縺溘h縲∽ココ髢薙く繝・繝ウ』

 

 燃え盛る六対の翼を広げる熾天使、8000年前、こいつが俺をこの月の宮に運んだおかげで俺は力を得る事が出来た。

 

 こちらをじっと見つめてくる化け物達。

 黒い涙を流している奴、なぜかハンカチみたいな布を振り回してる奴、どこから出した。

 

「8000年間、世話になった。ありがとう」

 

 結果的に、俺を鍛えてくれた最強の怪物達に頭を下げる。

 目の前に開く、人間の世界への穴、真っ黒で何も見えない。

 そこに迷いなく飛び込んだ。

 

 さあ、本編開始だ。




 読んで頂きありがとうございます。
 引き続きよろしくお願いいたします。

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