悲劇の恋じゃない、それは事案だ。と友人に言いたい俺が、なぜか片棒を担がされている   作:えなり

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【悲報】俺の友人がついに犯罪者デビューをしてしまった件について

「で、相談ってなんだ?ロミオ」

 

「来てくれてありがとう。これは先週の話なんだ、俺は近所の小学校を訪れていたんだが…」

 

「いや、冒頭からおかしい!なんで、お前はいつも小学校に不法侵入してるんだよ!この前も通報されかけただろ!」

 

俺の名はクロン。今日は目の前のこいつに深刻な話があると呼び出されてきた。こいつは、俺の友人のロミオだ。小学校を「税金で建ってるんだから公共施設、だから俺達も使っていいはずだ」と公言し、去年異性の銭湯に入れる年齢が10才までから7才までになり銭湯で女児が見れなくなることに絶望していた筋金入りのロリコンだ。

 

「それで、俺はそこの小学校にいたジュリエットという13才の女の子に恋をしてしまったんだ。」

 

「いや、お前いつも(出来てないけど)イエスロリータノータッチって言ってただろ、それはどうするんだよ!」

 

「捨てた。で、話を戻すがそのジュリエットに告白して交際し始めたんだが…」

 

「いや、捨てちゃだめだろ!ていうか、交際し始めちゃったのかよ!それはもう駄目だろ倫理的に!」

 

「ところが、ジュリエットの親に見つかって俺たちが会えないようにジュリエットが親に監視されるようになってしまったんだ。きっと、俺の家とジュリエットの家の仲が良くないからだと思う。家の関係で交際相手と娘を別れさせるなんて、なんて、正しくない判断なんだ!」

 

「いや、至極まっとうな判断だから!間違いなく正しい判断だから!あと多分そんな理由じゃないから!」

 

ロミオはもう18才で、立派な成人だ。法律的にもアウトになってしまうし、ジュリエットの家もそれを理由に交際させたくなかったんだろう。そんなこともわからないとは……。こいつはもう駄目だ!ロリコンに脳まで侵されてしまったんだ!せめて、俺の手で通報しよう。

 

「協力してくれたら、今度のレポート見せてやる」

 

「是非協力させてくれ!(食い気味)」

 

こんな漢気を見せられたら仕方ない。俺も一肌脱いでやろう。

 

◆◇◆◇◆◇

 

「要するに、そのジュリエットちゃんに会いたいということだろ?だったら、直接家に行けばいい。」

 

「いや、それができないから困ってるんだ」

 

「出来るさ、このウーパーイーツのバッグを使えばな!」

 

「いや、流石に無理があるだろ!」

 

「出来るさ!背負いさえすれば女子校だろうが女子更衣室だろうが女子トイレだろうが侵入できるウーパーイーツのバッグだぞ!」

 

「いや、ジュリエットの家の人はウーパーイーツなんて頼まないし…。あと、お前のそのウーパーイーツへの信頼はなんなんだ!ウーパーイーツのバッグを背負っても女子校はともかく、女子更衣室や女子トイレには入れないぞ!」

 

実際に俺が試してみて、出来たことしか言ってないんだけどな。まったく、ロリコンな上にウーパーイーツ様を信じきれないなんて、なんて哀れな男なんだ…

 

「この作戦には、他にもメリットがある!」

 

「なんだって!」

 

俺は手を使って説明する。

 

「ジュリエットちゃんは13才なんだからウーパーイーツのバッグに入るだろ?」

 

ジュリエットちゃんの大きさくらいに手の幅を広げそれをウーパーイーツのバッグの上に広げて見せる。

 

「そうだな」

 

「つまり、そのままジュリエットちゃんを家まで配達して夜のウーパーイーツ(隠語)が出来るんだ!」

 

「よし、それでいこう!(食い気味)」

 

計画は決まった。

我ながら完璧な作戦に震えつつ、俺は早速ウーパーイーツのバッグを背負い、物陰に隠れるロミオに合図を送ってからジュリエットの家のインターホンを鳴らした。軽快なチャイムの音が鳴り響き、やがてドアが開く。

 

ドアを開けたのは屈強なジュリエットの父親で、俺たちはウーパーイーツのバッグごと投げ飛ばされた。

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