おやおやイアスは可愛いですね   作:一般通過探索者

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おやおや1ディニーボンプは可愛いですね

 

 

「おやおや、おやおやおやおやおやおやおやおやおや?」

 

 

 ボンドルドは自室にて先日発売された何かとホットな噂が尽きない新エリー都の歌姫アストラ ・ヤオの写真集を一通り見終えたボンドルドは何か違和感を覚えていた。

 

 

「……?」

 

 

 違和感を覚えたボンドルドはインターノットのこの書籍のと過去の写真集の情報を元に手許にある実物の情報を比較しその違和感に気付く

 

 

「これは良くありませんね」

 

 

 ボンドルドは写真集をパタンと閉じる。

 

 今回の写真集が途中から妙に違うのだ。

写真集の十二ページから写真がカチャコの写真ではない様に感じる。

 

 ボンドルドは長年のボンプ研究(度し難い研究)によりボンプが

 撮った写真とそうでは無い写真が分かるのだ。

 

 

 一見ボンドルドは冷静に見えるが実際は思わず【明星へ登る(ギャングウェイ)】を発射しかけてしまう程の不機嫌だった。

 

 

 ボンドルドはアストラの本人には全くと言って興味無い、だがボンドルドがアストラの写真集を買っていたのはボンプ・カチャコが撮っていた写真だからだ。

 

 カチャコがアストラの写真を撮り始めた時は上手いとはお世辞にと言えなかった写真の腕前がアストラの名が売れるのに比例し腕前が磨かれていった、ボンドルドはそれに甚く感動していた。

 

 ボンドルドが思うに今日のアストラの人気はカチャコのお陰でもあると思っていた。

 

 だが今回の写真集はどうだ

()()()()()()()の一部をカチャコが撮った写真として掲載している。

 

 こんな事が許されて良いのか?少なくとも自分はカチャコの撮った写真を見るために写真集を購入したのだ。

 

 ボンドルドの内心は鳥◯明の描いたドラゴ◯ボールを読んでいたのにいきなり鳥山◯名義でと◯たろうの描いたドラ◯ンボールにすり替えられた気分だった。

 

 

 カメラマンが替わるのは仕方ない、だがそれを隠し欺いた事にボンドルドは憤怒していた、これは消費者に対する裏切りである。

 

 

 ボンドルドが出版関係者をカートリッジに詰めてやろうかと計画を練っているとチャイムがなった。

 

 

 

「ンナーッ!!」

 

 

計画を一旦練るのを止め扉を開けると一匹のボンプが転がり込んで来る。

 

 

「おやおや、御用は何でしょうか?ご依頼ならばお話をお伺いしますよ」

 

 

部屋に転がり込んで来たボンプの身体の汚れを払ってやりソファに座らせ話を聞くとそのボンプは1ディニーボンプと名乗り依頼しに来たと言う、そして身体を使って身振り手振りで必死に依頼の内容を話し始めた

 

 

「ンナ、ンナナ!ンナッァ……!(三日前に友達と皆で港に行って釣りをしてたら変な人達にカチャコって言う僕の友達が連れ去られて…!)」

 

 

「カチャコ…?もしやあのカメラマンのカチャコ殿の事ですか?」

 

 

 

 

「ンナッ…ナナッ…ンナンナッ…(そう!そのカチャコ!この2日間…皆で探したんだけど何処に連れ去られたか全然分かんなくて…)」

 

 

「おやおやおや…」

 

 

ボンドルドは仮面の下の表情筋が音を立てて吊り上がるのを感じる

 

 

「(もしや写真が途中から違ったのもカチャコ殿が突如不在となったからだとすれば?)」

 

 

ボンドルドは冷静に情報を整理する、アストラは多忙だ写真を取るにもスケジュールが詰まっているのだろう、そしてカチャコが連れ去られ写真が全て用意出来ず代替のカメラマンが撮ったのだろう。

 

 

この新エリー都ではボンプの権利は低い、ボンプが一匹や二匹消えただけでは治安局は動かない、がかといってそれを公表すれば騒ぎとなり写真集の売れ行きや会社の評判に悪影響を及ぼすと出版社は踏みそれを隠蔽した可能性がある。

 

 

「ンナッ!ンナッ、ナナッ…ンナッナナッ…(治安局にも行ったんだ!でも証拠が無いって話を聞いてもらえなくて…だ、だから!ボンプ専用の何でも屋をやってるっていうボンドルドさんの所に来たんだ…!もしかしたらって…)」

 

 

話の最後には1ディニーボンプはソファから飛び降り額を床に擦りつけて言う

 

「ンナ!ンナナッ!ンナッ!(ボンドルドさん!お願いします!僕の友達を助けて下さい!)」

 

 

「顔を上げて下さい、1ディニーボンプ殿」

 

 

「ンナ…」

 

 

ボンドルドは優しい口調で顔を上げる様に言うと1ディニーボンプは恐る恐る頭を上げると突然頭を撫でられる

 

 

「分かりました。この私がその依頼を受けましょう」

 

 

「ンナナ…!(ボンドルドさん…!ありがとうございます!)」

 

 

1ディニーボンプは立ち上がりおじきをしお礼を言う

 

 

「それでは先ずは連れ去られた現場を調べましょう」

 

そう言いボンドルドが立ち上がると1ディニーボンプが待ったをかける

 

 

「ンナ…ンナナンナッ!(その…依頼料は…幾らでしょうか?)」

 

 

飼い主の居ない野良ボンプに経済的余裕があるボンプは中々居ない

1ディニーボンプもそれに違わず余り豊かでは無い

 

 

ボンドルドは下からモジモジとする1ディニーボンプの頭を再び撫で言った。

 

 

「依頼料は既に頂きました」

 

 

 

 

 

ボンプ専用何でも屋 ボンドルド

 

 

とある街の片隅にある知る人ぞ知る小さなボンプ専用の便利屋、修理からお悩み相談、食住と職の斡旋に飼い主の紹介まで様々な事を行っている。

 

 

噂によればその店はディニー支払いには対応していないらしい、依頼料はディニーでは無くンナポ(ボンプ頭なでさせ決済)に対応する奇妙な店だと言う

 

 

 

 






1ディニーボンプの頭を1デニィーで撫でられるゼンゼロの住民が羨ましい(ホロウ災害から目を背けつつ)



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