タキオン達の走り方を映像に収めて、お互いに研鑽しあうトレーニングを始めた・・・
博之
「ふむ・・・やっぱりタキオンの走り方は理想的だな」
「ライスが辿り着くべき走り方だ」
アグネスタキオン
「音速の貴公子は伊達じゃないと言う事さ!!」
ライスシャワー
「タキオンさんの走りは綺麗だね」
テイエムオペラオー
「ボクも走り方には自信が有るけど、ここまで理想的な走りを見せられると何も言えなくなってしまうね!」
マンハッタンカフェ
「・・・走り方だけは綺麗ですね・・・」
アグネスタキオン
「随分とトゲの有る言い方だねぇ・・・」
博之
「当面の予定は、タキオンと併走して同じフォームで走れるようにするのが優先だな」
「次に、末脚の鋭さに磨きをかける・・・コレは、オペラオーと一緒に走るのが適任だな」
テイエムオペラオー
「数多のレースを勝って来たボクの末脚の鋭さを是非とも見て盗んでくれたまえ!!」
博之
「最後に長距離を走るペース配分はマンハッタンカフェと一緒に走って身に着けていくのがベストだと思う」
マンハッタンカフェ
「・・・菊花賞レコード保持者としてライスさんに出来る限りの事をお教えします・・・」
ライスシャワー
「何だか凄いトレーニングメニューだね」
博之
「この面子が揃う事は無いだろうから、盗める技術を全部盗んでいこう」
タキオンのトレーナー
「何だか、既にチームとして機能してますね」
和田トレーナー
「俺達は、居なくても問題無いんじゃないですか?」
カフェのトレーナー
「のんびりコーヒーでも飲んで、見学してても良いかもしれませんね~」
タキオンのトレーナー
「貴方の不味いコーヒーは飲みませんからね」
和田トレーナー
「それは同意するよ」
カフェのトレーナー
「可笑しいなぁ~まぁまぁ飲めるって言われたのに」
博之
「まぁまぁ飲めるけど、不味いからな」
サンデーサイレンス
「不味いコーヒーを出されたらブチ切れるぞ」
博之
「インスタントコーヒーですら不味いからな・・・期待を裏切らないぞ」
ライスシャワー
「タキオンさん、併走トレーニングを初めても良いかな?」
アグネスタキオン
「コチラの準備は出来ているよ」
サンデーサイレンス
「では、アグネスタキオンが先行して走っていく・・・その後ろをライス君がピッタリとくっ付いて走ってみてくれ」
「走っている姿を撮影して、パソコンで映像を比較して修正箇所を明確にしていこう」
博之
「俺が可能な限り一緒に走るけど・・・多少はスピードの加減はしてくれ」
「あんまり無理すると2,3日は筋肉痛で動けなくなるんでな」
ライスシャワー
「お兄さまに無理させないスピードで走るね」
アグネスタキオン
「では、様子を見ながらスピードを調整していこう」
それから、ライスとタキオンが同じペースで走りながらフォームの確認をしていく・・・
博之
「ライス、もう少し前傾姿勢で腕を振る範囲を大きくしてみな」
アグネスタキオン
「私と同じ動きをトレースしてみると良いよ」
ライスシャワー
「タキオンさんの動きを真似る・・・真似る」
タキオンのトレーナー
「あの一瞬で走るフォームが変わってきましたね」
和田トレーナー
「ライスさんは、相手を観察するのが得意なのかもしれませんね」
カフェのトレーナー
「学ぶは、真似るから来てる言葉らしいので理に適ったトレーニングですね~」
「・・・今日のコーヒーは普段よりイケるな」
テイエムオペラオー
「香りだけは良いんだけどねぇ」
マンハッタンカフェ
「一口飲むと美味しくないです・・・不思議な事に」
テイエムオペラオー
「・・・味覚がバグっているとしか思えないよ・・・宇宙人だったりしないかな?」
カフェのトレーナー
「普通の人間の姿をした宇宙人が居るとは思わないけどな」
博之
「少し休憩しよう」
「サンデー、映像を比較してみようぜ」
サンデーサイレンス
「少し待て・・・AIを使えば前半と後半の走りを比較して改善出来ているかが分かるぞ」
サンデーは、高そうなパソコンで映像を編集していく・・・
ライスシャワー
「凄いね・・・」
アグネスタキオン
「客観的に自分の走る姿を見れるのは良いね」
博之
「以前より、ライスの走る時のフォームがタキオンの走るフォームと一致してきてるな」
サンデーサイレンス
「全く同じになる必要は無い」
「あくまでも参考程度に真似出来ていればいい・・・今後の成長していく為に基礎になるからな」
博之
「ライス、走ってる時に違和感とかは無いか?」
「有るなら、無理に走る時のフォームを変えるメリットが無いからな」
ライスシャワー
「違和感は無いよ?」
「むしろ、前より速く走れるようになってるもん♪」
アグネスタキオン
「その内、一定のレベルに達すると領域《ゾーン》を呼ばれる一握りの到達者しか至れない領域に入る事が出来る様になるさ」
サンデーサイレンス
「ココに居るウマ娘は、領域《ゾーン》に到達しているウマ娘だからな・・・私も含めて」
テイエムオペラオー
「言葉では言い表せない独自の世界だからね」
マンハッタンカフェ
「・・・簡潔に言うと、世界の時間が止まったように感じた時・・・領域《ゾーン》への扉が開きかけています・・・」
アグネスタキオン
「その扉の先に到達出来るか否か・・・それはライス君の選択次第だけどねぇ」
ライスシャワー
「ライスの選択次第?」
博之
「今は分かろうとしなくて良いさ・・・その内、キッカケが訪れる」
「そのキッカケを掴んだ瞬間、一気に領域《ゾーン》に到達するのさ・・・コレは全てのスポーツ等にも共通するかもしれないな」
サンデーサイレンス
「流石、領域《ゾーン》に到達して柔道の試合で無敗の新記録を樹立した奴は言う事が違うな」
博之
「うるせぇ。サンデーだって領域《ゾーン》に入ってアメリカのG1レースを無双しまくってただろうが」
サンデーサイレンス
「昔の事だ」
タキオンのトレーナー
「キッカケは人それぞれ・・・いずれ分かる時が来ますよ」
和田トレーナー
「ライバルと走っている時が多いね」
カフェのトレーナー
「深く意識せずに自分らしく走っていれば問題無いさ」
アグネスタキオン
「だが、分かりやすい見た目の変化を教えておこう・・・右目か左目に様々な色の炎の様なエフェクトが出て来るよ」
テイエムオペラオー
「炎の色は、個人差があるね・・・タキオンさんは水色・ボクはオレンジ・カフェさんは金色・・・こんな感じだね」
マンハッタンカフェ
「・・・到達した人にしか見えないので安心してください・・・」
ライスシャワー
「ライスは、何色かな?」
博之
「まぁ、そのうち分かるさ」
サンデーサイレンス
「ちなみに、博之は赤色のエフェクト・私は緑色のエフェクトだったな」
博之
「俺の場合は、炎じゃないけどな」
ライスシャワー
「お兄さまは違うの?」
サンデーサイレンス
「ほれ、実際に見せてやれば良いだろ」
博之
「はぁ・・・結構、精神的に疲れるんだからな」
博之は、意識を集中させて・・・潜在意識の中の扉を開く・・・
サンデーサイレンス
「ほら、コレが領域《ゾーン》に入った人間の姿だぞ」
博之の両目から赤い稲妻のようなエフェクトが出ている・・・
アグネスタキオン
「・・・なんて格好良いんだい!!」
テイエムオペラオー
「流石、博之君と言う事だね!!」
マンハッタンカフェ
「・・・炎よりコチラの方が格好良いです」
ライスシャワー
「ライスには見えないな・・・」
サンデーサイレンス
「そう落胆する事は無いよ・・・領域《ゾーン》に入ったウマ娘が近くに居れば感応現象のような感じで覚醒を促す事も有るらしい」
「5人も至ったウマ娘とトレーナーが居れば近い内にライス君も到達出来るさ」
タキオンのトレーナー
「人間で領域《ゾーン》に到達出来るなんて・・・」
和田トレーナー
「元アスリートなのが要因なのかもしれないな」
カフェのトレーナー
「まぁ、俺達からも認識は出来ないんだけどな~」
博之
「人間でも輝かしい成績を残したスポーツ選手は、一定の割合で領域《ゾーン》に到達してるぞ」
「まぁ、エフェクトは違うと思うけどな」
ライスシャワー
「ライス、領域《ゾーン》に入れるように頑張るね!!」
博之
「焦らずにゆっくり行こうな」
ライスシャワー
「うん!!」
それから、タキオン達が領域《ゾーン》に到達した時の状況などをライスに丁寧に説明してあげた・・・