料理上手なトレーナーさん   作:暁海斗

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皐月賞

 

 

 

 

 

 

 

今日は、クラシック路線の最初の冠・・・皐月賞の出走日だ・・・

 

 

 

ライスシャワー

「お兄さま、何だかすごく緊張するね・・・」

 

博之

「仕方ないさ。初めてのG1レースだし・・・盛り上がり方も異常だしな」

 

アグネスタキオン

「一番人気のミホノブルボン君の走りを見に来ている観客が多いのさ」

 

テイエムオペラオー

「ボクが皐月賞を走った時も盛り上がっていたね~」

 

マンハッタンカフェ

「過度なプレッシャーはパフォーマンスを下げるので・・・観客の人達をニンジンだと思えば大丈夫ですよ・・・」

 

マルゼンスキー

「普段通り走ればバッチグーよ♪」

 

「お姉さんの全力の走りに着いてきたライスちゃんなら大丈夫よ♪」

 

博之

「マルゼンの太鼓判を貰ったんだ・・・きっと良い結果を残せるよ」

 

ライスシャワー

「うん・・・」

 

博之

「・・・どれ、咲良から教えて貰った勝利のおまじない・・・コレは本当に効果が有るのか?」

 

アグネスタキオン

「勝利のおまじない・・・どんな内容なんだい?」

 

博之

「内緒・・・」

 

「ライス、自分の思うままに走っておいで」

 

 

ライスを優しく抱きしめて、おまじないの言葉をおでこに書いてあげる・・・

 

 

ライスシャワー

「お兄さま!?」

 

テイエムオペラオー

「博之君、今度ボクがレースを走る時に同じ事をしてくれいないかな」

 

博之

「イヤだ。和田トレーナーにお願いしなさい」

 

マンハッタンカフェ

「・・・何だか不思議と効果が有りそうですね・・・」

 

マルゼンスキー

「チョベリグね♪」

 

アグネスタキオン

「非科学的な行為だが・・・何だか不思議な感じがするねぇ」

 

ライスシャワー

「お兄さま・・・ライスは、どんな風に走れば良いのかな」

 

博之

「難しく考える必要は無いさ」

 

「ライスが走りたい様に走れば良い・・・結果がどうであれ俺はライスが楽しく走ってくれれば良いよ」

 

アグネスタキオン

「緊張するのは仕方ないが・・・レースは楽しんだもの勝ちさ♪」

 

テイエムオペラオー

「強いライバルが居る方がレースが面白くなるものさ!」

 

マンハッタンカフェ

「・・・楽しんでいきましょう」

 

マルゼンスキー

「気分はアゲアゲよ♪」

 

博之

「俺は、ライスに勝って来いなんてプレッシャーを掛ける事は言わないよ」

 

「自分が楽しむために思いっきり走って来な・・・結果はその次さ」

 

ライスシャワー

「うん・・・ライス、行ってくるね!!」

 

 

ライスシャワーをみんなで見送った・・・

 

 

タキオンのトレーナー

「良いチームって感じですね」

 

和田トレーナー

「お互いを高め合う仲間ってのは良いねぇ」

 

カフェのトレーナー

「それじゃあ、一番レースが良く見える場所で観戦しますかね」

 

博之

「関係者席に行きますか~」

 

 

 

関係者席・・・

 

 

スピードシンボリ

「やぁ、博之君がトレーナーになったと聞いて顔を見に来たよ♪」

 

博之

「シンボリ家の現当主が何しに来てんねん」

 

マルゼンスキー

「スピードシンボリさんね♪」

 

アグネスタキオン

「URAの重鎮だね・・・」

 

テイエムオペラオー

「・・・博之君、知り合いなのかい?」

 

マンハッタンカフェ

「・・・凄い交友関係ですね・・・」

 

セントライト

「折角だし、スピードシンボリも呼んだのよ♪」

 

ハイセイコー

「可愛いヒロ君の初めてのG1レースだもんね♪」

 

博之

「アンタらは・・・いつまで俺を子ども扱いするんだか」

 

タキオンのトレーナー

「相変わらずの交友関係ですね・・・」

 

和田トレーナー

「レジェンドウマ娘が3人もレースを見に来るなんて凄いですね」

 

カフェのトレーナー

「後で、サインを貰っておこうかな」

 

スピードシンボリ

「それで、博之君の担当ウマ娘は・・・あそこに居る子かな?」

 

セントライト

「ライスシャワーちゃんよ」

 

ハイセイコー

「3番人気ね」

 

博之

「レース結果は別に気にしてない。ライスが楽しんでレースをしてくれれば良いのさ」

 

スピードシンボリ

「その方が良いだろうね」

 

セントライト

「過度なプレッシャーほど重く圧し掛かるからね」

 

ハイセイコー

「一番人気はミホノブルボン・・・朝日杯フューチュリティステークスで1着だったわね」

 

アグネスタキオン

「坂路でのトレーニングを主に行っていたそうだね」

 

マルゼンスキー

「太いトモは坂路トレーニングの賜物ね♪」

 

テイエムオペラオー

「でも、ライスさんも厳しいトレーニングを行ってきたから大丈夫さ!」

 

マンハッタンカフェ

「・・・マルゼンさんの大逃げに食らい付いていましたから・・・」

 

タキオンのトレーナー

「弥生賞で1着でしたから良い結果を残せると思いますよ」

 

和田トレーナー

「良いレースを期待しましょう」

 

カフェのトレーナー

「怪我をせずに帰って来てくれれば御の字ですよ」

 

博之

「ライス・・・無事に帰って来てくれよな」

 

 

 

明坂さん

「本日はクラシック三冠初戦の皐月賞の出走日です!!」

 

「天気は晴れ!!バ場は良バ場!!無風のベストコンディションになりましたね!」

 

細江さん

「そうですね。一昨日までは雨模様でしたが昨日からの晴天で芝の状態は良好に回復しましたね」

 

明坂さん

「細江さん、本日の一番人気はミホノブルボンですがイチ押しは居ますか?」

 

細江さん

「そうですね・・・二番人気のマチカネタンホイザと三番人気のライスシャワーも素晴らしい仕上がりだと思います」

 

明坂さん

「今ファンファーレが鳴りました!!」

 

「各ウマ娘達がゲート前に集まって、準備を始めています!!」

 

 

ミホノブルボン

「クラシック三冠を勝ち取るためには皐月賞は落とせません・・・マスターの厳しいトレーニングを耐え抜いた私が勝ちます」

 

マチカネタンホイザ

「えい!えい!むん!!絶対に勝ちますよ!!」

 

ライスシャワー

「見ててね・・・お兄さま」

 

 

明坂さん

「ウマ娘達がゲートに入っていきます!!」

 

細江さん

「特にトラブルは無さそうですね」

 

明坂さん

「全てのウマ娘がゲートに収まりました!!」

 

 

ガコンッ!!

 

 

明坂さん

「今ゲートが開きました!!」

 

「先頭は、ミホノブルボンが快調に飛ばしていきます!!」

 

細江さん

「ミホノブルボンを先頭に縦長のレース展開になりそうですね」

 

 

 

博之

「予想通り、ミホノブルボンは逃げるか・・・」

 

タキオンのトレーナー

「2000mの距離を逃げ切る事は可能でしょうね」

 

和田トレーナー

「だが、他のウマ娘達が黙って見ている筈が無い」

 

カフェのトレーナー

「レースの中盤まで来れば、面白くなってきますよ」

 

アグネスタキオン

「ライス君は、良いペースで走っているようだねぇ」

 

テイエムオペラオー

「このペースで逃げていたら、最後まで逃げ切れるのかな?」

 

マンハッタンカフェ

「・・・坂路のトレーニングをしていたのならスタミナは問題無いかと・・・」

 

マルゼンスキー

「ライスちゃんなら大丈夫よ♪」

 

「本気のお姉さんの走りに食らいついてこれるんだもの♪」

 

スピードシンボリ

「流石は博之君の愛バと言う訳だね」

 

セントライト

「既に領域《ゾーン》に入れるのね」

 

ハイセイコー

「そろそろ勝負所だね♪」

 

 

ライスシャワー

「・・・ブルボンさんは確かに速いよ・・・でも、マルゼンさんの方が速いね」

 

「だからゴメンね・・・このレースは、ライスが行かせてもらうね」

 

マチカネタンホイザ

「く~!!!全然追いつけないよ!!」

 

「でも、こんな所で諦められないよ!!」

 

 

明坂さん

「レースは、第三コーナーに差し掛かります!!」

 

「先頭はミホノブルボンが逃げています!!だが、後ろから猛烈なスピードで追いついてくるウマ娘がいるぞ!!」

 

「ライスシャワーだ!!ライスシャワーが猛烈な勢いでミホノブルボンに並んでいく~!!」

 

細江さん

「凄いスピードですよ!?」

 

 

ミホノブルボン

「逃げられない!?」

 

「ですが、私の方がまだ速いです!」

 

ライスシャワー

「すぅ・・・はぁ・・・お兄さま、ライス行くね!」

 

マチカネタンホイザ

「むむむ~!!!諦められないよ!!」

 

ライスシャワー

「・・・このまま一気に走り抜ける・・・オペラオーさんみたいに!!」

 

 

ライスは、領域《ゾーン》に入って末脚を爆発させて一気にミホノブルボンを抜き去っていく・・・

 

 

博之

「・・・他のウマ娘と比較するとこんなにも地力が違うのか」

 

タキオンのトレーナー

「恐らく、タキオン達と一緒にトレーニングした結果だと思いますよ・・・」

 

和田トレーナー

「あの末脚の使い方は、オペラオーそのものだ」

 

カフェのトレーナー

「ライスさんは、誰かの動きをトレースする事が得意みたいですね」

 

アグネスタキオン

「色々と無限の可能性を感じるね」

 

テイエムオペラオー

「ボクのレースを見ているようだね♪」

 

マンハッタンカフェ

「・・・オペラオーさんの姿が重なって見えますね・・・」

 

マルゼンスキー

「凄いわね!!このまま一気に駆け抜けて行くわよ~!!!」

 

スピードシンボリ

「博之君はトレーナーとして一流の様だね♪」

 

セントライト

「そりゃあ私の走りに魅了されてトレーナーを志した男の子だもの♪」

 

「これからの活躍に期待しちゃうわね♪」

 

ハイセイコー

「凄い凄い♪セントライトみたいにクラシック三冠を期待しちゃうね!」

 

 

 

明坂さん

「ライスシャワーがミホノブルボンを躱していく!!」

 

「先頭はライスシャワー!!ライスシャワーが後続との差を広げて行く~!!」

 

細江さん

「これほどの走りが出来るウマ娘は中々に居ませんよ!!」

 

明坂さん

「1着はライスシャワー!!クラシック三冠の最初の冠を勝ち取ったのは3番人気のライスシャワーだ~!!!」

 

細江さん

「2着はミホノブルボン・3着はマチカネタンホイザになりましたね」

 

「それにしても1着と2着との差が7バ身の差が開きましたね」

 

明坂さん

「素晴らしいレースでしたね!!」

 

「この後、勝利者インタビューを中継でお伝えしたいと思います!」

 

 

 

 

ミホノブルボン

「後ろから凄まじいプレッシャーを感じました・・・コレが恐怖と言うのでしょうか・・・」

 

マチカネタンホイザ

「負けちゃった・・・でも、次は負けないもん!!」

 

 

 

 

博之

「・・・勝っちゃったよ」

 

タキオンのトレーナー

「順調な滑り出しですね」

 

和田トレーナー

「でも、今回のライスシャワーの走りを目の当たりにしたウマ娘とトレーナーは緊急で対策を練ってくるでしょうね」

 

カフェのトレーナー

「なら、次は今回と違う走り方をすれば問題無いさ」

 

「動きをトレースするのが得意なら、カフェ達の走りをトレースして走れば対策なんて関係ない」

 

アグネスタキオン

「次は、私の走り方をトレースして貰おうかな」

 

テイエムオペラオー

「ボクの様に素晴らしい走りを次も期待してしまうね♪」

 

マンハッタンカフェ

「・・・追込も出来る様にしても良いかもしれませんね」

 

マルゼンスキー

「大逃げも楽しいわよ♪」

 

スピードシンボリ

「今回用意したお祝いの品を渡す事が出来そうだ♪」

 

セントライト

「あら、私も用意したのよ?」

 

ハイセイコー

「どんなお祝いの品なのかは開けてからのお楽しみだね♪」

 

博之

「さて、ライスを迎えに行くか」

 

マルゼンスキー

「みんなでお迎えよ~!!」

 

 

 

 

地下バ道・・・

 

 

博之

「おかえり、ライス」

 

ライスシャワー

「お兄さま、ライス勝ってきたよ♪」

 

博之

「ライス凄いぞ~!!」

 

ライスシャワー

「お兄さま・・・頭を撫でて欲しいな・・・」

 

博之

「俺の手が擦り切れるまで撫でてあげよう!!」

 

 

アグネスタキオン

「微笑ましいね♪」

 

テイエムオペラオー

「ボクも撫でて貰いたいね♪」

 

マンハッタンカフェ

「健気で可愛らしいですね」

 

マルゼンスキー

「可愛いわね♪」

 

タキオンのトレーナー

「レース後の検査を受けた後、インタビューが始まりますよ」

 

和田トレーナー

「難しい事は質問されないと思うから普通に答えれば良いよ」

 

カフェのトレーナー

「初々しい感じを出せばファンも増えるよ~」

 

博之

「ライス、行っておいで」

 

ライスシャワー

「うん♪」

 

 

 

 

細江さん

「それでは、本日の皐月賞を勝ったライスシャワーさんにインタビューをしていこうと思います」

 

「本日は優勝おめでとうございます」

 

ライスシャワー

「あ、ありがとうございましゅ!!」

 

細江さん

「本日のレースの手応えなどは有りますか?」

 

ライスシャワー

「・・・ライスは、お兄さまの考えてくれたトレーニングを毎日頑張って来たから・・・」

 

細江さん

「では、日々のトレーニングの積み重ねの結果と言う事ですね」

 

ライスシャワー

「・・・そうかな」

 

細江さん

「本日の結果を踏まえて、今後のレース予定はどのような目標を立てていますか?」

 

ライスシャワー

「・・・お兄さまと一緒にクラシック三冠に挑戦したいです」

 

「結果は最重要じゃなくて、楽しくレースが出来れば良いかなって思います」

 

細江さん

「なるほど。楽しくレースを走って、挑戦したいと言う事ですね」

 

「担当トレーナーさんの目標などは有りますか?」

 

博之

「ライスの健康状態を見ながら、最善の状態でレースに挑めるようにサポートするだけです」

 

「俺の目標なんてライスが走りたいレースには不要のモノですから」

 

細江さん

「ライスシャワーさんの走りたいレースを優先するんですね」

 

博之

「トレーナーはウマ娘をサポートする立場であって、ウマ娘を操る訳じゃありません」

 

「俺は、ライスが楽しく走れるようにサポートして、元気に走れるように支えるだけです」

 

「ウマ娘に自分の下らない理想を押し付けている三流以下のトレーナーと一緒にしないで下さい」

 

 

アグネスタキオン

「おぉ・・・素晴らしい切り口のコメントだね♪」

 

テイエムオペラオー

「博之君のトレーナーとしての矜持だね!」

 

マンハッタンカフェ

「・・・素晴らしいと思います」

 

マルゼンスキー

「惚れちゃいそうね♪」

 

タキオンのトレーナー

「その三流以下のトレーナーが世の中に沢山居るのが悩みの種なんだけど・・・」

 

和田トレーナー

「これをキッカケに三流以下のトレーナーが居なくなることを祈りましょう」

 

カフェのトレーナー

「でも、明日のスポーツ新聞とかネットの掲示板が荒れると思うけど」

 

スピードシンボリ

「私達が見過ごすと思うかい?」

 

セントライト

「ヒロ君には、頼りになる偉大なウマ娘達が大勢バックに居るのよ」

 

ハイセイコー

「URAを敵に回して済むと思う?」

 

カフェのトレーナー

「お~怖い怖い」

 

 

 

細江さん

「では、インタビューを終わりたいと思います」

 

スピードシンボリ

「では、優勝トロフィーと記念品を授与させて貰おう」

 

ライスシャワー

「記念品?」

 

セントライト

「私達のほんの気持ちだけどね♪」

 

ハイセイコー

「ちゃんと私生活に役に立つ記念品だから安心してね~♪」

 

ライスシャワー

「ありがとうございましゅ・・・」

 

 

 

スピードシンボリ達から、優勝トロフィーと記念品を受け取って本日のインタビューと授与式は終了した・・・

 

 

 

その後、URAから正式に依頼を受けた監査の人達が各地のトレセン学園に出向き、怪しい三流トレーナー達への取り締まりを始めたのは内緒だったりする・・・

 

 

スピードシンボリ

「それでは、今まで著しくトレーナー君達の名誉を損ねる記事を掲載した新聞社や雑誌の出版社、および誹謗中傷をネットの掲示板に書き込んでいた不届き物達を一斉検挙して社会的制裁を与えてもらえる様に手筈を整えてくれるかな?」

 

老執事

「では、党首様のご指示のままに」

 

 

それから、ウマ娘の名家の党首達が連名で真面目の仕事をしているトレーナー達の人権と尊厳を守る為に社会のクズ達を問答無用で対処していった・・・

 

 

 

ミホノブルボン

「マスター、私はライスさんに勝ちたいです」

 

黒沼トレーナー

「・・・だが、ライスシャワーのレース映像は思ったより少ない」

 

「今回の皐月賞のレース映像を可能な限り研究していくしかないだろう」

 

ミホノブルボン

「分かりました」

 

 

 

ミホノブルボンは、ライスに勝つためにレース映像の研究を始めた・・・

 

 

だが、ライスシャワーの走りはトレーニングによって変幻自在の脚質へと進化していく・・・故に、誰にも止めることは出来ないのだから・・・

 

 

 

 

 

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