ライス達が使っているシンザン謹製の蹄鉄は試作品なので、毎日のチェックとお手入れは欠かせない・・・
ライスシャワー
「お兄さま、蹄鉄に少しヒビが入ってる気がするの」
博之
「チタン合金が強度的に優れていても、金属疲労は避けられないからな」
マルゼンスキー
「ほんの少しだけヒビが入ってるわね」
大道克己
「・・・良く見えるな」
ビワハヤヒデ
「・・・シンザン鉄の蹄鉄を使ってるのか」
奈瀬トレーナー
「トレーナーの平均年収を遥かに凌駕する究極の蹄鉄を・・・」
スーパークリーク
「ライスちゃん、蹄鉄を見せて貰っても良いですか?」
ライスシャワー
「うん。大丈夫だよ」
スーパークリーク
「私が普段使ってる蹄鉄より軽いですね・・・」
奈瀬トレーナー
「チタン合金で作られた蹄鉄は初めて見る・・・」
博之
「試作品だからな。アグネスタキオン・テイエムオペラオー・マンハッタンカフェも同じ試作品の蹄鉄を使ってるぞ」
ライスシャワー
「ライス達は、試作品のモニターだから無料で使わせて貰ってるの」
ビワハヤヒデ
「無料で使わせて貰えるのか!?」
博之
「新しい蹄鉄を作る際の色んな情報が欲しいんだってよ」
マルゼンスキー
「お姉さんは、専用に作って貰ったシンザン製の蹄鉄を使ってるわ♪」
「凄く高かったのよ・・・レースの賞金の4割が消えちゃったわ♪」
博之
「普通は4桁くらいの値段だったりするんだけど・・・お客の人間性次第で結構な割引して貰える可能性が有るぞ」
ライスシャワー
「お兄さま、シンザンさんに見てもらった方が良いよね?」
博之
「そうだな・・・俺の方で連絡を入れておくよ」
シンザンに連絡をしたら・・・スグに来てくれる事になった・・・
シンザン
「・・・確かに、小さいヒビが入っているわね」
博之
「恐らく金属疲労が原因だと思うが」
シンザン
「まぁ、試作品だから多少のアクシデントは付き物よ」
「アグネスタキオン達の蹄鉄は、遠征に行く前に徹底的にチェックしたし・・・幾つかの予備も渡しておいたから問題無いけど・・・」
博之
「次は、違う材質を使うのか?」
シンザン
「今までは純チタンを使ってたけど、今回からは特注のチタン合金に材質を変更するわ」
ライスシャワー
「普通のチタンとは違うのかな」
シンザン
「純チタンに様々な金属を使って、更に耐久性を強化した合金よ」
「その分、コストはかなり増すけど・・・まぁ、試作品だし完成するまでの費用は気にしちゃ駄目よね~」
博之
「少しくらいの費用は出した方が良いんじゃないのか」
シンザン
「私の自己満足で試作品を作ってるんだし、協力してくれてるウマ娘に協力金を求めたりしないわ」
「それと、随分と面子が変わったわね」
博之
「タキオン達が遠征に行っている間に協力してくれてるスーパークリークと担当トレーナーの奈瀬トレーナー」
「それと見学者のビワハヤヒデだ」
「マルゼンスキーは、少し前から協力してくれてる」
マルゼンスキー
「シンザンさんが作ってくれた特注の蹄鉄は絶好調よ♪」
大道克己
「費用は高かったが、それに見合った蹄鉄だった」
スーパークリーク
「初めまして、スーパークリークです」
奈瀬トレーナー
「クリークの専属トレーナーをしている奈瀬文乃です」
ビワハヤヒデ
「トレーニングを見学させて貰っているビワハヤヒデだ」
シンザン
「・・・マルゼンスキー以外は長距離専門・・・むしろ長距離特化のウマ娘ね」
ライスシャワー
「見ただけで分かるの?」
シンザン
「今まで、多くのウマ娘を見て来たんだから・・・一目見ただけである程度の適性距離と脚質は見極められるわよ」
博之
「シンザンの観察眼は本物だから信頼できるぞ」
マルゼンスキー
「それで、ライスちゃんの新しい蹄鉄は完成するまでに時間は掛かっちゃうのかしら?」
シンザン
「今回は、予備の蹄鉄を持って来たから新しい蹄鉄が完成するまでは大丈夫よ」
「でも、チタン合金は加工に時間が掛かるから・・・2週間から4週間は見ておいてもらえると助かるわ」
スーパークリーク
「あの、シンザンさんに蹄鉄の製作をお願いした場合のある程度の費用はお幾らになりますか?」
シンザン
「求める性能に左右されるけど・・・500万円から1000万円ぐらいは見ておいてもらえば良いと思うけど」
奈瀬トレーナー
「クリーク、蹄鉄の製作をお願いするのかい?」
スーパークリーク
「ドリームトロフィーに移籍しても、レースが無い訳じゃありませんし・・・」
シンザン
「特注の蹄鉄を作るならもう少しトゥインクルシリーズで走れば良いじゃない」
「多分、普段より良い成績が残せると思うわよ」
博之
「それは間違いないな」
ビワハヤヒデ
「・・・最低でも500万円でシンザン製の蹄鉄が買えるのか・・・」
博之
「言っておくが、最低価格ってのはそれ相応の価格だから過度な期待はするなよ」
シンザン
「必要最低限の性能って奴よ」
「完全オーダーメイドだと、余裕で1000万円はオーバーするから」
スーパークリーク
「トレーナーさん!!私の預金口座は幾ら溜まっていますか!?」
奈瀬トレーナー
「えっと・・・5億くらいは貯まってると思うけど」
スーパークリーク
「シンザンさん!!予算は5億円で蹄鉄を作って貰えませんか!!」
奈瀬トレーナー
「でも・・・クリークは、レースの賞金で保育園を改修するんじゃなかったの?」
スーパークリーク
「でも、私がもっとレースに勝てば獲得賞金を増やせると思います!!」
シンザン
「あまり過度な期待は辞めておいた方が良いわよ」
シンザン
「クリーク・・・確かに高額なシンザンの蹄鉄は素晴らしい恩恵を与えてくれる神のアイテムに等しい」
「でも、今の自分に適した蹄鉄を作らないと逆に自分の足枷になる」
スーパークリーク
「・・・そうなんですか?」
シンザン
「ライスちゃん達の蹄鉄は、試作品だから毎回チェックをして状態を確認しながら調整するから本来のポテンシャルを発揮できるのよ」
「逆に、最初からあらゆる属性を付与した蹄鉄を使っても本来の効果を発揮できないわね」
マルゼンスキー
「お姉さんの蹄鉄は、私の状態に合わせて作って貰ったけど・・・大逃げ専用にチューニングされてるのよ♪」
ライスシャワー
「ライスの蹄鉄は、色んな脚質に合わせてセッティングして貰ってるんだよ」
大道克己
「試しに、試作品のモニターから始めてみれば良い」
「何度か使っていく内に自分の理想の蹄鉄のイメージが掴めて来るだろう」
博之
「シンザン、試しに長距離特化の蹄鉄の試作品とか作れるか?」
シンザン
「今は無理ね。ライスちゃんの蹄鉄の製作が最優先だし」
ライスシャワー
「ライスは、少し遅れても大丈夫だよ?」
シンザン
「それは絶対に駄目。私は、博之からの依頼を最優先で遂行する義務が有るの」
「例え、100億を提示されても絶対に今の仕事を投げ出す事はしないわ」
博之
「菊花賞まで3か月有るんだし、クリークの蹄鉄の試作品を作っても良いんじゃないか?」
シンザン
「私は、博之に返せない程の大きな恩が有るのよ」
「その恩に報いる為だったら、他の仕事なんて放り出してでも優先するのよ」
大道克己
「・・・大学時代に何か有ったのか?」
博之
「金欠で満足に飯を食えてなかったシンザンに食事のお裾分けをしてただけだ」
「咲良に栄養を管理して貰って、理想的な食事を提供していたな」
シンザン
「あの時、どれほど助かったか・・・」
「食べ物の恩は一生モノなのよ!!咲良ちゃんのお願いも最優先事項なのよ」
奈瀬トレーナー
「とりあえず、クリークの蹄鉄の試作品は作って貰えるんでしょうか」
シンザン
「ライスちゃんの蹄鉄が完成したらで良ければ引き受けても良いわよ」
「ただし、今回は私から契約を持ちかけた訳じゃないから多少の金額は貰うけど」
ビワハヤヒデ
「・・・私もお願いしても良いだろうか・・・」
シンザン
「・・・まぁ、長距離特化の蹄鉄を2個作れば良いだけだから構わないけど・・・それなりの金額を要求するわよ」
ビワハヤヒデ
「レースの賞金が3億ほど有る・・・私に払える金額で有ればお支払いします」
博之
「シンザン・・・相手は学生なんだから、常識的な金額で頼むぞ・・・」
シンザン
「分かってるわよ・・・ゴミ顧客達に提示する金額を要求する事は無いわ」
「気持ち程度の金額にするつもりだから安心して」
大道克己
「話は纏まったか?」
博之
「まぁな」
シンザン
「とりあえず、今日はライスちゃんの新しい蹄鉄を作る為のデータを採らせてもらうから」
マルゼンスキー
「それじゃあ、今日はマラソンから始めましょう!!」
ライスシャワー
「お兄さま、マルゼンさんと一緒にマラソンに行ってくるね」
博之
「ちゃんと時間を測りながら、マラソンをするんだぞ」
「話が終ったら、俺も合流するからな」
大道克己
「マルゼン、あまり調子に乗って走り過ぎるなよ」
マルゼンスキー
「OK牧場♪」
シンザン
「それじゃあ、色々と話をしましょうか」
スーパークリーク
「よろしくお願いします!」
ビワハヤヒデ
「よろしくお願いする」
それから、トレーナーを交えて蹄鉄の製作費の交渉が行われ・・・最終的に、50万円ほどの製作費を支払って蹄鉄を作って貰う事で交渉を締結した・・・