半年以上の遠征を経て、トレセン学園に戻ってきた・・・
秋川やよい
「歓迎!!半年の遠征は実り有る物になっただろうか!!」
博之
「それなりに楽しく過ごせましたね」
駿川たづな
「本日は、南トレーナーにご相談が有りまして」
博之
「何でしょうか」
秋川やよい
「提案!!南トレーナーの活躍は目を見張る物である!!」
「故に、ウマ娘達から担当を増やしてほしいという要望が多数寄せられている!」
駿川たづな
「もう1人、担当ウマ娘を増やしてみませんか?」
秋川やよい
「無論、強制ではない!!」
「じっくり考えてから決めて欲しい!!」
博之
「・・・流石に俺の一存では決められないので・・・ライスと相談してから決めたいと思います」
秋川やよい
「良い返事を待っているぞ!!」
駿川たづな
「お返事は急ぎませんからね」
博之
「分かりました」
その日の午後・・・
博之
「ライス、相談が有るんだけどさ・・・」
ライスシャワー
「お兄さま、どうしたの?」
博之
「今日、理事長から担当ウマ娘を1人増やさないかって提案をされたんだけどさ・・・」
ライスシャワー
「ライスの他にもう1人のウマ娘をスカウトするの?」
博之
「いや、提案だから引き受けるかは自由だから・・・ライスと相談して決めようと思って」
ライスシャワー
「ライスは、タキオンさん達と一緒にトレーニングしてたから・・・もう1人をスカウトしても大丈夫だよ♪」
博之
「そうか・・・でも、誰をスカウトするかが問題なんだよな」
ライスシャワー
「ライスは、ダートは走れないから・・・ダートが得意なウマ娘を探すのかな」
博之
「・・芝の短距離のウマ娘か・・・ダート路線のウマ娘を探すか・・・」
「芝のマイル・中距離・長距離はライスが網羅してるから・・・とりあえず、ダートを走るウマ娘を探してみよう」
ライスシャワー
「ライスも一緒に行っても良い?」
博之
「そりゃ勿論良いさ」
この後、理事長に担当ウマ娘をもう1人増やす事を報告した・・・
次の日から、ダートを主に走るウマ娘の自主トレーニングをしている風景を見ながら目ぼしいウマ娘を探していく・・・
ライスシャワー
「お兄さま、ダートを走る時の注意点は有るの?」
博之
「ダートは、芝と違って砂場で踏み込む時に力が逃げやすい・・・故に、ダートに適した走り方をマスターする必要がある」
「例えば、こんな風に砂を一瞬だけ踏み込んで硬くなった所で一気に脚力を爆発させて駆け抜けて行く方法が有るな」
「それを考えるとオグリキャップは、芝とダートの両方を走れるウマ娘だから希少な存在だな」
ライスシャワー
「ライス、1回だけダートコースを走った事が有るよ・・・でも、上手く走れなかったんだ」
博之
「元々、芝コースの走り方が適してたんだろう。無理にダートコースの走り方をマスターしようとしても負担が掛かるだけだ」
「なら、得意のコースを攻略していく方が良いんだよ」
ライスシャワー
「お兄さま、ウララちゃんが走ってるよ♪」
博之
「ハルウララ・・・高知のトレセン学園からの転校生・・・未だに勝ち星は無いけど、ひた向きに頑張る姿に励まされる人達から負け組の星として愛されているアイドルウマ娘」
「うむ・・・こういう一生懸命頑張っているウマ娘をサポートしてやりたいな」
ライスシャワー
「お兄さま、ウララちゃんに声を掛けるの?」
博之
「候補の1人かな。他にも気になるウマ娘は居るけど・・・他のトレーナー達が狙ってる感じだし、効率良く観察していこう」
「それに、天才肌のウマ娘って好きじゃないんだよ。俺は、圧倒的な努力で天才を捻じ伏せる展開が好きなんだよ」
「俺自身も圧倒的な努力で、天才とか言われてた連中を柔道でぶん投げまくって全国一位になったくらいだ」
ライスシャワー
「お兄さまは、努力の天才だったんだね♪」
博之
「まぁ、それで良いよ」
「さて、ある程度は観察したけど・・・目ぼしいウマ娘は他のトレーナー達がスカウトに行ったし・・・」
「ハルウララに声を掛けに行こうかな」
ライスシャワー
「ウララちゃ~ん!!」
ハルウララ
「ライスちゃん!!どうしたの!」
博之
「初めまして。ライスシャワーの担当トレーナーをしてる南博之だ」
ハルウララ
「ハルウララだよ!!」
博之
「唐突だけど、君をスカウトしたいと思って声を掛けたんだ」
ハルウララ
「でも・・・ウララ、まだ一回もレースに勝てた事無いの・・・」
博之
「そんな事は関係ないよ。俺は、何度レースに負けても楽しそうに走ってる君をサポートしたいと思ったんだ」
ライスシャワー
「ウララちゃん、お兄さまは努力してるウララちゃんを支えてあげたいって言ってたの」
「ライスは、ダートは走れないけど・・・一緒にトレーニングを頑張ろう」
ハルウララ
「・・・ウララで良いの?」
博之
「君だから良いんだ。俺と一緒に頑張ってみないか?」
「勿論、断ってくれても良い。ウマ娘の意志を尊重するから」
ハルウララ
「ウララ頑張ってみたい!!レースで勝ってみたい!!」
博之
「なら、契約了承って事で良いかな」
ライスシャワー
「ウララちゃん、一緒に頑張ろうね♪」
ハルウララ
「うん!!」
博之
「最初に書類を書かないといけないから少し良いか?」
ハルウララ
「うん!」
それから、トレーナー室で契約書の書いて提出した・・・
博之
「さて、ダートに関しては師匠に一通り技術と知識は叩き込まれてるけど・・・一緒にトレーニングしてくれるパートナーが欲しい」
ライスシャワー
「でも、タキオンさん達はダートは走れないよ?」
博之
「タキオン達との協力関係は、遠征期間中の間に契約期間満了で終了してるんだ」
「まぁ、俺の飯が食べられなくなるって散々騒いでいたけど・・・多少の条件を提示して強引に納得させた。マルゼンとクリークに関しては期限なしの雇用契約って感じで特に期間を定めて無いから協力してくれるぞ」
「むしろ向こうから破格の条件を提示してきたからな。それに克己ちゃんが近くに居た方が色々と都合が良いのよ」
ライスシャワー
「条件??」
博之
「週に一回、お茶菓子の差し入れをする事」
ハルウララ
「はいはいは~い!!」
博之
「なんだ、質問が有るのかい?」
ハルウララ
「ウララと一緒に走ってくれるウマ娘が居るの?」
博之
「・・・1人だけ当てが有る」
ライスシャワー
「オグリさんかな?」
博之
「オグリは、満足に自炊が出来るレベルにならないと一緒にトレーニングは出来ない」
「先日、六平トレーナーと話したけどまだ修行中らしい。ベルノライトとお料理教室に通いながら絶賛お勉強中だ」
ライスシャワー
「なら、ライスが知らない子かな?」
博之
「・・・聞くだけ聞いてみるけど、まぁ期待はしないでくれ」
ハルウララ
「ウララ、仲良く出来るかな・・・」
博之
「ウララの天真爛漫な性格なら大丈夫なはずだ」
「少し待っててくれ・・・あそこに居たから」
博之は、目的のウマ娘に声を掛けに行った・・・
数分後・・・
博之
「案外あっさりとOKして貰えたわ」
ホクトベガ
「初めまして・・・ホクトベガです」
ハルウララ
「ハルウララだよ!!」
ホクトベガ
「・・・なんて可愛いのかしら」
博之
「天真爛漫で元気な子だ」
ライスシャワー
「ホクトベガさん??」
ホクトベガ
「・・・この子も可愛らしいわ♪」
博之
「俺の知り合いにグリーングラスって凄いウマ娘が居てな・・・その繋がりで昔に1回だけ会った事が有るんだ」
「それに可愛い物が好きなウマ娘でな・・・ライスとウララの事を話したら、即決でOKしてくれたぞ」
ホクトベガ
「既にトゥインクルシリーズは引退しているけど、ドリームトロフィーに移籍してもレースは走っているから協力出来ることも有ると思うわ」
「その代わり、定期的にお姉さんと一緒にお茶会をして欲しいの」
ライスシャワー
「ライスは大丈夫だよ♪お兄さまが作ってくれるお茶菓子は美味しくて好きなの♪」
ハルウララ
「ウララも良いよ!」
博之
「ホクトベガには担当トレーナーは居ないのか?」
ホクトベガ
「えぇ。トゥインクルシリーズを引退する時に今後の方針で意見の対立が有って契約を解除してフリーのウマ娘なの」
「貴方が新しいトレーナーになってくれても良いのよ♪」
博之
「俺は、今現在の定員はライスシャワーとハルウララで満員なのよ」
「でも、仮契約って事で面倒見ることは出来ると思う。後で理事長に稟議書は出してみるわ」
ホクトベガ
「それじゃあ、コレから一緒に頑張りましょうね♪」
ハルウララ
「お願いします!!」
ライスシャワー
「お、お願いしましゅ!」
ホクトベガ
「可愛すぎるわ!」
その後、理事長に稟議書を提出してみたら・・・二つ返事で許可して貰えた・・・