料理上手なトレーナーさん   作:暁海斗

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文句

 

 

 

 

 

 

サンデーサイレンスの施設で走る時のフォームの改善を始めた次の日・・・

 

 

 

オグリキャップ

「・・・昨日は何処に行ってたんだ」

 

博之

「内緒」

 

ライスシャワー

「内緒かな?」

 

オグリキャップ

「昨日、トレーナーの作るご飯が食べられなくてコンディションが絶不調だったんだぞ!!」

 

博之

「知らんがな」

 

ライスシャワー

「ライスは、お弁当を食べてたよ」

 

オグリキャップ

「お弁当だと!?」

 

博之

「外でトレーニングするなら弁当くらいは作るさ」

 

オグリキャップ

「今度から外でトレーニングして、学園に居ない時はお弁当を作ってくれ」

 

博之

「嫌だ。俺の負担が増える」

 

オグリキャップ

「私は、トレーナーのご飯が食べられないのは死活問題なんだ!!」

 

博之

「うるさいなぁ・・・俺は、オグリの専属シェフじゃないんだよ!」

 

「オグリの分の飯を作るのはライスの分のお昼ご飯を作る時の片手間でやってるんだよ」

 

「別で作り始めたら、俺がパンクする」

 

ライスシャワー

「お兄さま、ライスは少しご飯が少なくなっても良いよ?」

 

博之

「ライスは、俺の担当ウマ娘なんだから遠慮しなくて良いの。お腹いっぱいになる迄たくさん食べなさい」

 

「むしろ、オグリが遠慮するべきだってのに」

 

オグリキャップ

「美味しいご飯を目の前にして遠慮は出来ないな」

 

博之

「自慢するな!!」

 

ライスシャワー

「あわわ・・・」

 

六平トレーナー

「オグリ、お前さんは自分の食べる飯は自分で作らんかい!!」

 

「作って貰っている立場のウマ娘が作ってくれる相手に文句を言うなど言語道断じゃ!!」

 

博之

「おぉ、六平トレーナーが俺の言いたい事を言ってくれたぞ」

 

六平トレーナー

「オグリ、お前は当分の間は自分で食材の買い出しをして、自分で食事を作れ」

 

「こ奴の大変さを自覚する迄は食堂の利用は禁止じゃ!!学園側にも申請しておく」

 

博之

「それなら、俺の負担が減るかな」

 

オグリキャップ

「そ、そんな・・・私は、トレーナーの作ってくれるご飯が食べられないと・・・」

 

六平トレーナー

「文句を言ったお前さんが悪い」

 

博之

「暫く反省してろ」

 

ライスシャワー

「オグリさん・・・ご愁傷様??」

 

 

オグリキャップは、物凄く絶望した顔をして落ち込んだ・・・

 

 

アグネスタキオン

「やぁ!トレーナー君、今朝は危ない所を助けてくれて感謝するよ!」

 

「お弁当箱も洗って来たからお返しするよ」

 

博之

「トレーナー室の前で、空腹で倒れてるウマ娘が居りゃ気にかけるわ!!」

 

「俺の楽しみにしてた弁当を持って行きやがって・・・」

 

ライスシャワー

「お兄さま、タキオンさんとお知り合いなの?」

 

博之

「今朝、トレーナー室で仕事してたら物音がして扉を開けてみたら、コイツが空腹で倒れてた」

 

「声を掛けたら、腹が減ったとか言ってたから仕方なく・・・非常に仕方なく、咲良が作ってくれた愛妻弁当を渡したんだよ」

 

アグネスタキオン

「大変申し訳ない事をしてしまったねぇ・・・でも、お弁当は美味しかったよ!!」

 

博之

「そりゃどうも!!」

 

アグネスタキオン

「お返しと言ったらアレだが・・・ライス君の併走相手を務めようじゃないか!」

 

博之

「あ、それは助かるわ。オグリは使いモノにならなくなったからな」

 

ライスシャワー

「タキオンさん、よろしくお願いします」

 

アグネスタキオン

「その前に、お昼ご飯を食べないと走れないからね」

 

「適当に食事を済ませていくとしよう」

 

博之

「炭水化物を摂れよ~」

 

アグネスタキオン

「かけうどん一択だね!!」

 

 

タキオンは、冷かけうどんをズルズルと凄い速さで食べて来た・・・

 

 

アグネスタキオン

「さぁ!!早速始めようじゃないか!」

 

博之

「その前に、ウォーミングアップからだな」

 

ライスシャワー

「お兄さま、ライスは準備できたよ!」

 

博之

「それでは、30分のマラソンを始めます」

 

アグネスタキオン

「コレは、興味深いねぇ」

 

 

30分間、マラソンをしてから準備運動を済ませる・・・

 

 

アグネスタキオン

「ウマ娘と同じペースで30分間走り続けられるトレーナー君が居るとは思わなかったねぇ・・・」

 

博之

「俺は例外だと思ってくれ」

 

ライスシャワー

「お兄さまは特別なんだ♪」

 

博之

「俺の事は気にしなくて良いの」

 

「さて、今日のトレーニングはライスの走る時のフォームの改善を続けて行こう」

 

アグネスタキオン

「ライス君は、走る時のフォームを改善しているのかい?」

 

ライスシャワー

「うん。もっと早く走りたいからフォームの改善をしてるんだ」

 

アグネスタキオン

「ふむ・・・ライス君の脚質は先行かい?」

 

博之

「そうだな・・・ライスは、先行の脚質だな」

 

アグネスタキオン

「では、私と一緒に走れば何か発見が有ると思うよ」

 

「これでも、音速の貴公子と言われているからね!!」

 

博之

「・・・厨二病か?」

 

アグネスタキオン

「失礼だな!!これでも、皐月賞を歴代最速レコードで優勝してるんだよ!!」

 

「今でも最速レコード保持者の私に対して失礼だぞ!!」

 

博之

「・・・見かけによらないんだな」

 

ライスシャワー

「タキオンさん、日本ダービーも最速レコードを出してたよね」

 

アグネスタキオン

「日本ダービーは、レコードは書き換えられてしまったけどね・・・皐月賞は今だに最速レコードを保持しているのさ!」

 

博之

「なら、音速の貴公子様に協力して貰いましょうかね」

 

アグネスタキオン

「ライス君の走りを見せておくれ!」

 

ライスシャワー

「タキオンさん、よろしくお願いします!」

 

博之

「それじゃあ、ライスはタキオンの走りを間近で見て、何か1つでも違う所を見つけてみな」

 

ライスシャワー

「うん!」

 

アグネスタキオン

「それじゃあ、トレーナー君の合図で走り始めようか」

 

 

博之が合図をすると、一気に走り出す・・・

 

 

ライスシャワー

「タキオンさん・・・凄く速い」

 

アグネスタキオン

「ハ~ッハッハ!!まだまだ序の口さ!!」

 

「さらに加速していくよ!!」

 

 

アグネスタキオンは、圧倒的な速さでゴールまで駆け抜けて来た・・・

 

 

博之

「凄いな・・・音速の貴公子は伊達じゃないんだな」

 

アグネスタキオン

「やっと見直して貰えたかな?」

 

ライスシャワー

「タキオンさん・・・ワープするみたいに走ってたね・・・」

 

アグネスタキオン

「あれは、ワープではなく走るコースを瞬時に切り替えて、大外から大内に一気に切り込んで走っているんだよ」

 

「私の走りでなければ実現出来ない走りさ!!」

 

博之

「一回タキオンの走りを見て確信した・・・ライスが目指す走り方はタキオンの走り方が理想だ」

 

「現に、タキオンを追いながら走ったお陰でタイムは2秒短縮してる」

 

ライスシャワー

「2秒も短縮してるんだ・・・ライス、速くなれるんだね!!」

 

博之

「もう少し頑張って、走るフォームを矯正出来れば間違いなく速くなれるよ」

 

アグネスタキオン

「ライス君の走りの見本になれたようだね~」

 

博之

「タキオン、予定が許す限りライスの併走相手をしてくれるか?」

 

アグネスタキオン

「全然構わないさ!!」

 

「その代わり、おにぎりを1個作ってくれるかい?」

 

「今日のお弁当に入っていた・・・おにぎりが大変美味しくてね」

 

博之

「・・・咲良に聞いてみる」

 

アグネスタキオン

「趣味の研究も退屈してきていたから、良い気分転換になるね~」

 

ライスシャワー

「タキオンさん、明日もお願い出来ますか?」

 

アグネスタキオン

「どうせやる事も無いからね~構わないよ」

 

博之

「タキオンのトレーナーに挨拶しておかないと」

 

アグネスタキオン

「あぁ、トレーナー君は来週まで北海道に出張しているからトレセン学園には居ないよ」

 

「どれ・・・電話で話すと良いよ」

 

 

タキオンからウマホを渡されて、タキオンのトレーナーさんと話して、無事に許可を貰えた・・・

 

 

むしろ、研究室に籠って不健康にならない様にタキオンの事をお願いしますと言われてしまった・・・

 

 

博之

「とりあえず、予定は良い感じに纏まったから安全第一に行こう」

 

ライスシャワー

「うん♪」

 

アグネスタキオン

「明日から楽しくなりそうだね~」

 

 

外食禁止令が出されたオグリキャップに変わり・・・音速の貴公子アグネスタキオンが協力してくれることになった・・・

 

 

 

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