料理上手なトレーナーさん   作:暁海斗

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不調の兆候

 

 

 

 

 

 

 

アグネスタキオンと一緒にトレーニングを始めて数日後・・・

 

 

 

アグネスタキオン

「少し疲れて来たねぇ・・・」

 

博之

「脚に疲労が溜まって来たんだな・・・」

 

ライスシャワー

「ライスは、まだ平気だよ?」

 

博之

「ライスは、トレーニング後のケアをしてるからな」

 

「どれ・・・タキオンの脚のケアをしてみるか」

 

アグネスタキオン

「お手柔らかに頼むよ」

 

博之

「変な事はしないよ」

 

「マッサージをして、脚の血行を良くして疲労感を軽減するだけだ」

 

アグネスタキオン

「おぉ・・・凄く気持ち良いねぇ」

 

博之

「ん?・・・妙に関節部が熱を持ってるな」

 

ライスシャワー

「・・・お兄さま、関節の部分が熱を持ってるの?」

 

博之

「タキオン、今から病院に行くぞ」

 

アグネスタキオン

「病院かい?」

 

博之

「俺の思い過ごしで有れば良いんだけど・・・念の為に専門医に見て貰おう」

 

 

セントライト総合病院・・・

 

 

セントライト

「ヒロ君、よく初期の屈腱炎の兆候に気付いたわね」

 

博之

「やっぱりか・・・」

 

アグネスタキオン

「屈腱炎・・・」

 

ライスシャワー

「治りますか?」

 

セントライト

「まだ発症する前の状態だから、治療すればスグに治るわ」

 

「でも、トレー二ングはお休みね」

 

アグネスタキオン

「私のトレーナー君に相談しても良いかい?」

 

セントライト

「そうね。担当トレーナーに相談した方が良いわね」

 

博之

「俺からも説明はするよ」

 

 

タキオンは、自分のトレーナーに今回の事を連絡した・・・

 

 

タキオンのトレーナー

「つまり、屈腱炎の発症前に見つける事が出来たんですね」

 

博之

「タキオンの脚のケアをしようとマッサージをしていたら、関節部が妙に熱を持っていたから心配になってセントライトに診て貰いました」

 

アグネスタキオン

「私だけでトレーニングをしなくて良かったと言う事だね・・・」

 

ライスシャワー

「タキオンさんは、速めに治療すればスグに復帰出来ますか?」

 

セントライト

「念の為、一ケ月は余裕をもって治療する事をオススメするわ」

 

「一度、屈腱炎になると再発する可能性が高いし・・・発症する前に完全に治療出来るなら、医者として最高の治療を施して、完治を約束するわ」

 

タキオンのトレーナー

「タキオンの今後を考えて、最善の治療をお願いします」

 

「ボクも明日にはトレセン学園に戻れるので、その時に詳しく治療プランの相談をしたいです」

 

セントライト

「なら、予定を入れておくわね」

 

タキオンのトレーナー

「博之トレーナー、貴方がタキオンの面倒を見てくれて凄く助かりました」

 

「今度、ボクも色々と貴方からご教授して貰いたいです」

 

博之

「新米トレーナーから先輩トレーナーへの教授は無いと思いますが・・・」

 

セントライト

「ヒロ君は、そこらのトレーナーより何年も早く勉強をしてるし、治療や防止策の知識も豊富だから色々教えて貰うのは賛成ね」

 

「色々と伝手も有るし・・・食事面でのサポートも得意だからね」

 

ライスシャワー

「ライス、お兄さまのご飯を食べてから凄く調子が良いんだよ♪」

 

アグネスタキオン

「トレーナー君、早く戻って来ておくれよ~」

 

タキオンのトレーナー

「スグに飛行機に乗るから待っててね」

 

アグネスタキオン

「ついでに、お土産を待っているよ~」

 

 

次の日・・・

 

 

タキオンのトレーナー

「博之トレーナー、コレはお礼のお土産です」

 

「白い恋人・マルセイのバターサンド・生チェルシー・ロイズのチョコレート・ハスカップのジャム・じゃがポックル・よいとまけ・生キャラメルです。お受け取りください」

 

博之

「多い多い!!」

 

「こんなに大量のお土産は貰いきれませんよ!!」

 

タキオンのトレーナー

「いえ、タキオンの選手生命を守ってくれたんですから・・・これ位のお礼は当然です!」

 

博之

「こんなに大量のお土産・・・俺と咲良で消費しきれないぞ・・・」

 

アグネスタキオン

「トレーナー君、バターサンドを頂くよ」

 

「ライス君も適当に開けて食べると良いよ」

 

ライスシャワー

「えっと・・・じゃがポックルを頂きます・・・」

 

タキオンのトレーナー

「それで、タキオンの脚の事について聞きたいんですが・・・」

 

博之

「タキオンの脚を触った時に、関節部が熱を持っていました」

 

「念の為に病院に連れて行きました」

 

アグネスタキオン

「あの時に、トレーナー君が気付いてくれなかったら私は引退するしかなかったかもしれないね~」

 

タキオンのトレーナー

「本当に、感謝しか出来ませんよ・・・」

 

「初期の屈腱炎の兆候は、一流トレーナーでも見つけられないと言われてるんですから・・・」

 

博之

「まぁ、師匠から色々と教えて貰いましたから」

 

「医学系の知識も有るので、ある程度の診断は出せると思いますよ」

 

ライスシャワー

「お兄さまの師匠は、セントライトさんのトレーナーさんだよ」

 

タキオンのトレーナー

「・・・あの伝説のトレーナーの弟子だったなんて・・・」

 

博之

「確かに凄い人だけど・・・伝説のトレーナーなのか?」

 

「俺的には、気の良いイケオジって感じだったけどな」

 

アグネスタキオン

「もしかして、トレーナー君は凄い人だったりするのかな?」

 

博之

「普通の新米トレーナーだ」

 

タキオンのトレーナー

「普通の新米トレーナーは、初期の屈腱炎の兆候を見つけたりしないですよ・・・」

 

博之

「そうか・・・俺って可笑しいんだな」

 

ライスシャワー

「ライスは、お兄さまは素敵だと思うよ♪」

 

博之

「ありがとう、ライス」

 

 

可愛いライスの頭を優しく撫でる・・・

 

 

タキオンのトレーナー

「とりあえず、主治医の先生の所に行こうか」

 

アグネスタキオン

「病院が近いのは助かるね~」

 

博之

「トレセン学園の近くに超デカい病院を建てちまうからな・・・流石は初代三冠ウマ娘だ」

 

ライスシャワー

「セントライトさん、綺麗で優しいね」

 

博之

「ライス、セントライトに伝えてやってくれ・・・泣いて喜ぶから」

 

ライスシャワー

「??」

 

 

そんな事を話していると・・・病院に到着した・・・

 

 

 

田中トレーナー

「聞いたぞ、初期の屈腱炎の兆候を見つけるなんて大したもんだ」

 

博之

「あ、師匠だ」

 

タキオンのトレーナー

「リアクションが軽い!?」

 

アグネスタキオン

「・・・この人が伝説のトレーナー・・・確かにイケオジだねぇ」

 

ライスシャワー

「こんにちわ」

 

田中トレーナー

「こんにちわ。ちゃんと挨拶が出来るは大切だよ」

 

セントライト

「折角だし、元トレーナーさんに来て貰っちゃった♪」

 

田中トレーナー

「私は、隠居生活したいのに呼ばれてしまったよ」

 

博之

「隠居って・・・まだ50代でしょ」

 

田中トレーナー

「セントライトのお陰でクラシック三冠と宝塚と有馬記念を優勝する快挙を成し遂げて貰ったから、既にトレーナーとしての実績は達成したからな・・・やる事無くなったんだよ」

 

博之

「後進の育成とか出来るでしょうが」

 

田中トレーナー

「お前さん程の熱意を持った奴が居ないから後進の育成はしないと決めているんだ」

 

セントライト

「ヒロ君は、相当の熱意を持ってたからね~」

 

「私の走りに魅了されちゃったんだもんね~♪」

 

博之

「やかましい!!」

 

タキオンのトレーナー

「色々と聞きたい事は有るんですが・・・タキオンの治療方針で話がしたいんですが」

 

セントライト

「そうね。治療方針を決めていきましょう」

 

アグネスタキオン

「なるべく、最速で現役復帰出来るようにしてもらいたいね~」

 

田中トレーナー

「お前さんとライスシャワー君には、お茶と漬物を用意したからお茶にしよう」

 

博之

「漬物でお茶を飲むのは、長野県の文化ですね」

 

「祖父ちゃん家で野沢菜漬け・沢庵を食べながら緑茶を飲んだのを思い出すな」

 

ライスシャワー

「お漬物を食べながらお茶を飲むんだね♪」

 

 

セントライト

「当初の予定は、治療に専念していくプランを考えてたんだけど・・・本人の希望を聞くと、軽いトレーニングをしながらのリハビリ治療が良いかしらね」

 

タキオンのトレーナー

「軽いトレーニングは大丈夫なんですか?」

 

セントライト

「そこら辺は、理学療法士と相談してリハビリメニューを作る感じね」

 

アグネスタキオン

「多少のトレーニングをしないと鈍ってしまうからね」

 

テンポイント

「私が専属の理学療法士としてサポートするから安心してね」

 

タキオンのトレーナー

「・・・テンポイントさんが専属の理学療法士をやってくれるんですか?」

 

テンポイント

「ヒロ君のご指名だからね~」

 

セントライト

「発症前の屈腱炎なら、超音波を使った治療をしていけば完治すると思うわ」

 

「それまでは、テンポイントが付いてリハビリトレーニングを見るからね」

 

テンポイント

「細かいメニューに関してはトレーナーさんと相談して決めていくわ」

 

アグネスタキオン

「よろしくお願いするよ」

 

タキオンのトレーナー

「よろしくお願いします」

 

 

田中トレーナー

「今の所の予定はどんな感じかな?」

 

博之

「ライスは、芙蓉ステークスで本格的にデビューする予定で調整しています」

 

ライスシャワー

「ライス、お兄さまと一緒にトレーニングを頑張ってます!」

 

田中トレーナー

「博之は、私が太鼓判を押すトレーナーだから安心して頑張ると良いよ」

 

「君は、絶対素晴らしい成績を残すウマ娘になる筈だからね」

 

ライスシャワー

「ふぇ?」

 

博之

「ライスは、良い走りをしてますからね」

 

「きっと、G1レースに勝てると思いますよ」

 

田中トレーナー

「今後は、レースに注目させて貰うよ」

 

ライスシャワー

「が、頑張ります!」

 

 

アグネスタキオン

「トレーナー君、コチラの話は終わったよ」

 

タキオンのトレーナー

「当面の間は、タキオンのリハビリの為に特別メニューを行う事になると思います」

 

テンポイント

「ヒロ君、お姉さんですよ~♪」

 

博之

「相変わらず綺麗だな・・・テンポイント」

 

テンポイント

「あら・・・面と向かって綺麗だって言われると恥ずかしいわね・・・」

 

セントライト

「ヒロ君は、天然ジゴロなのね」

 

博之

「冤罪だ」

 

ライスシャワー

「テンポイントさん・・・凄いウマ娘さんが病院に居るんだね」

 

博之

「理学療法士の仕事をしてるんだよ」

 

田中トレーナー

「嫁さんが居るのに、他の女性を誑かすな」

 

博之

「誑かしてないです」

 

テンポイント

「タキオンさんのリハビリメニューを制作して、明後日くらいから実行する感じの予定よ」

 

博之

「なら、それまでは水泳のトレーニングが良いんじゃないか?」

 

アグネスタキオン

「水泳かい?」

 

博之

「水の浮力が有るから、体への負担は限りなく少ない」

 

「スタミナを鍛える分には申し分ないと思うぞ」

 

テンポイント

「流石ね・・・私も水泳をメインにしたリハビリメニューを作ろうと思ってたんだけど」

 

田中トレーナー

「色々な資格を持っているからな・・・トレーナーとしては申し分ない」

 

タキオンのトレーナー

「・・・ボクも色々と資格の勉強を始めようかな・・・」

 

アグネスタキオン

「トレーナー君が私のリハビリメニューを作れるのが理想だね~」

 

ライスシャワー

「お兄さま、ライスはトレーニングは水泳かな」

 

博之

「そうだな・・・長距離メインのレースを考えるとスタミナは多い方が良い・・・」

 

「暫くは、ライスも水泳を大目に取り入れよう」

 

ライスシャワー

「ライス、頑張るね!」

 

セントライト

「定期的に診察には来るように」

 

「勝手に通院を辞めたら、トレセン学園迄まで押しかけるから」

 

博之

「程々にな・・・」

 

 

タキオンのリハビリに付き合う形で、ライスも一緒に水泳トレーニングを行う事になった・・・

 

 

 

 

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