番外編:歌姫との出会い
ある日
ヤヌス区の中心に位置する商業地帯のルミナスクエア
六分街では、見れないほどの人が溢れていた。
そこで少し浮いた格好をしている男がいる。
赤い羽織を着ている男、縁壱だ。
彼は、ルミナスクエアで散歩をしていた。縁壱のいた世界よりも発展した世界目に新しい物ばかりだ。
何度来ても魅入ってしまう街並みを、目を輝かしながら歩いている。
すると、目の前の裏路地から女性が飛び出してくる。
長い黒髪にサングラスをかけ、胸元が白く赤い服を着ていた女性だ。
モデル体型と言われる体と整いすぎたその顔は、スーパースターにふさわしいだろう。
「あ。ねぇあなた。」
彼女は、縁壱を見つけると少し驚きの顔を見せるが、すぐに嬉しそうな顔をして近寄ってくる。足取りは軽く、容姿からからお転婆姫のように見えた。
「ん?」
「私とデートしない?」
縁壱は、突然彼女からのデートの誘いに困惑する。初めて会った、知らない女性にそんな事を言われれば困惑するのも当然だ。いや、彼女の美しさならばあっさりと承諾してしまうかもしれない。
「待って欲しい。デートとは恋人同士がやる事なのだろう。会ったばかりの我々がすることではないだろう。」
「あら?知らないの。最近は男の子と女の子が一緒に出かける事を言うの。別に恋人同士しかやっちゃダメなんてないわ。」
「いや、それでも名前も知らない初対面の女性とやるのは。」
「なら自己紹介をすればいいわ。じゃあ私から、私の名前はアストラ•ヤオよ。」
彼女は、サングラスを取り堂々と言う。サングラスが外れ、より整っていた顔のすべてが曝け出される。
「アストラ、、、、女優と歌手をしている、あのアストラか。」
「そう。その通りよ。」
ふふーんとまるで、自慢するような声を出しながら腰に手をやり胸を張る。
「サングラスを外して良かったのか?」
「あ、」
縁壱の疑惑。彼が知る限り、アストラは今をかけるスーパースターだ。
サングラスで、顔の全てが見えなく周りの人は気のせいだと思っていたのかもしれない。だが、そのサングラスが外されれば確証が取れる。
次の瞬間、周りの人が一気に集まってくる。
「アストラさーん!ファンです。握手してー!!」
「アストラさん!次の新曲はいつ出すんですか。」
「アストラさん!サインしてー!」
一瞬で集まって人たちで視界は埋め尽くされ、キャーキャーと大きくな音が聞こえる。騒音騒ぎもいい所だ。
囲われたアストラ本人は、完全にパニックになっていた。
縁壱は、アストラが困っているのを見て彼女を抱えて、建物の上に飛ぶ。
「きゃ!すごいわね、あなた。」
縁壱に抱えられて、建物の上に飛んだ。アストラは縁壱に言う。
「このまま、違う所まで行くか?」
縁壱は、アストラに聞く。流石に、さっきいた場所に降りるのは危険だろう。
「じゃあデートしてくれるのよね?」
「…わかった。」
縁壱は、渋々と了承する。
「よかったわ。あ、あなたの名前は?まだ聞いてなかったわ。」
「継国縁壱と言う。」
「継国縁壱。縁壱って呼ぶわね。じゃあ、とりあえずあっちに行きましょう。いいカフェがあるの。」
「わかった。」
アストラを抱えて建物を走り抜ける。建物を跨ぎ脅威的な跳躍力で建物を飛ぶ。そして、適当な裏路地で着地する。
「ふぅ〜、楽しかったわ。縁壱は本当にすごいわね。」
「じゃあ、行きましょう。」
アストラが、縁壱の手を引っ張り裏路地から出る。その際、アストラは意味があるか怪しいサングラスを掛け直す。
縁壱は、少し困惑しながらもアストラについて行く。
アストラに、連れられ出た場所はオシャレなカフェの前だ。
アストラは、堂々と縁壱は周りを見渡しながら入る。
「いらっしゃいませ」
カフェの女性店員が、席に案内する。
アストラたちを窓際の席へ案内する。
アストラと縁壱は対面の形で座った。
「うーん。何にしようかしら?縁壱はもう決まった?」
「ああ、コーヒーにする」
「ええ。だめよ。そんなものだけじゃ。私が選んであげる。あ、これなんてどう?小豆パフェ?」
「ああ、それにしよう。」
「じゃあ決まりね。」
アストラは、店員に注文を言う
「コーヒーと、小豆パフェ、いちごミルクにいちごパフェをお願い」
「かしこまりました。少々お待ち下さい。」
店員が去って行く。
「今更だが、ここにいて大丈夫なのか?仕事があるんじゃ。」
「今日はないわ。」
「ならいいか。」
縁壱は、コーヒーに佐藤とミルクを入れながら確認としてアストラに聞いた。さすがに仕事があるのであれば、帰らせるほかない。
「ふぅーん」
「何かついているか?」
アストラは、縁壱の顔を観察している。縁壱は少し困惑していた。
「ふふ。あなたの瞳綺麗なのね。」
「ありがとう。」
そんな話をしていると。店員がパフェを持ってくる。
「ごゆっくりどうぞ。」
「来たわよ。食べましょう。」
アストラは、嬉しそうにパフェを食べ始める。
縁壱もコーヒーを1口飲み、小豆パフェを食べ始める。
「美味しい?」
「ああ」
縁壱は、アストラの問いに答える。
「ふふっ、ならよかった。じゃああーん。」
「本来は、恋人同士がする…デートと同じように、男女が当たり前にするものなのか?」
「ええ、だからはい。あーん」
「ああ」
縁壱は、ぎこちなく口を開け、アストラのいちごパフェを食べる。
なお、あーんやデートは、アキラたちと一緒に映画を見た際に得た物でありそこまで詳しく把握していない。
「ふふっ、どうおいしいかしら?」
「ああ、とてもおいしい。あーんだ。」
縁壱は、アストラに、自分の小豆パフェをあげる。
「え?」
アストラは、素で驚いてしまう。驚きの顔は、彼女らしい可愛さをより倍増させる。
「男女がしてもおかしくないことなのだろ?」
縁壱は、アストラの反応を見て、自分が何か間違ったのか真剣に考え始める。
「あ、いや違うわよ。ただちょっと驚いただけだから。あーん」
小豆パフェを1口食べる。
「う〜ん、こっちもおいしいわね。」
「ならよかった。」
この会話だけを切り抜けば、バカップルである。受験勉強しに来た学生は思う。『リア充どもがー!』と心の中で叫ぶ。ここは普通のカフェでしかない。カップルはいないこともないが、ほとんどが一般客である。学生たちは、『リア充爆破を望み。』大人たちは今飲んでいるものがコーヒーかわからなくなる。と言うより、サングラスをしていても消えないアストラの美貌と縁壱の顔からカップル以外想像できていない。
「はー、美味しかったわ。」
「ああ。」
縁壱達は、パフェを食べてから出る。
「次は、遊園地に行きましょう。」
アストラは遊園地の観覧車を指差す。
「ああ、わかった。」
2人は遊園地へ向かうのであった。
アストラが先導する形で様々な遊具に乗った。
ジェットコースターでは、
「きゃー!!」
「………」
うれしそうにして笑いながら、ジェットコースターを楽しむアストラと何の顔の変化もなく真顔で居る縁壱がいた。縁壱から、すればジェットコースターの速度は当たり前のものである。むしろ自らが走った方がはるかに早い。
「いやー楽しかったわ。次は、お化け屋敷。」
二人は、、お化け屋敷に入るが、先程と同じだ。アストラが嬉しそうに叫び、縁壱は無表情。縁壱は、無意識で気配を読み取っている。
二人はお化け屋敷を出る。
「縁壱無反応すぎ、本当に楽しかった?」
「ああ、楽しかった。アストラが嬉しそうでよかっ
た。」
「ブゥー、まあいいわ。お昼ご飯食べに行きましょう。お腹すいたわ。」
二人は、しゃぶしゃぶ屋に入る。
「う〜ん。美味しいわ。」
「ああ」
縁壱と、おいしそうにご飯を食べる。
縁壱は、まだこの世界の全ての料理を食べたわけでないため、この世界で初めてしゃぶしゃぶを食べた。
二人は仲良くしゃぶしゃぶを食べた後、デパートに入る
「あ〜、これなんてどう?」
アストラは、白いワンピースを手に取る。
試着室で服を着る。女優である。彼女は、圧倒的なプロポーションに加え、とても美しい顔立ちをしているため、どんなような服でも似合っているように見える。
縁壱は、あまりファッションなどに詳しくないが、きれいかどうかはわかる。
そんな彼女は、楽しそうに笑っていた。
「このサングラスいいわ。」
今もつけてる変装用のサングラスを選んでいる。あまり意味はないが。
「ふぅ〜、楽しかったわ。」
気づけば辺りは暗くなっていた、縁壱とアストラは海の近くの港で話をしている。
「今日は付き合ってくれてありがとう。」
「構わない。ところで、今更だが、なぜ私とデートしたいと言ったのだ?」
「ふふ〜ん。実は今日の恋愛占い1位だったのよ。それでね。赤い羽織を着た人といる良いってと言われたから。あなたを見つけて、とっても嬉しかったのよ。普通なら信じないけどここまでピンポイントだと期待しちゃうわ。」
「なるほど。」
「じゃあ、帰りましょうか。」
その時周りに糸が縛るようにして動く。
縁壱は、それを見た瞬間、アストラを抱えて後ろに大きく跳ぶ。
「きゃ!?ちょっと。」
アストラはそれに驚いている。
その時、縁壱の斜め。後ろから蹴りが繰り出される。
「お嬢様から離れろ!」
その視線の先には、金髪の高身の女性が飛びげりを放ってきた。
鋭い蹴りが繰り出されるもより、先にその足を掴み投げ飛ばす。
吹き飛ばされた女性は、地面に着地した。
その動きだけでただ者ではなく、多くの戦闘を経験してきたことがわかる。
縁壱は、アストラをかばうようにして構える。
「あ、イヴリン」
「イヴ?」
アストラがイヴリンと言う女性に近づく。私が先ほど投げ飛ばした女性だ。
「イヴ、彼は敵じゃないわ。縁壱って言うの」
アストラは、イヴリンに今日のことを説明する。
「なるほど、そういうことだったか。すまない。。君に蹴りを入れてしまった。私は、イヴリン・シェヴァリエ。知っていると思うが。お嬢様の警護とマネージャーをしている。」
「継国縁壱だ。蹴りに関しては問題ない。」
イヴリンは、縁壱の返答に少し安心したようにして、アストラに言う。
「では、お嬢様、帰りますよ。仕事があります。」
「はあー、わかったわ。ありがとうね、縁壱楽しかったわ。またね〜」
「ああ、また。」
「はい、連絡先。また、遊びましょうー」
アストラと連絡先の交換をし、近くにあった車に誘導された。
彼女は、最後まで楽しそうに明るい人だ。
縁壱の視界から消えるまで彼女は手を振り続けておりまだまだ元気なのだろう。
「こういう日もあるのだな。」
縁壱の言葉が夜道の帰り道に響くのであった。
車内には、車のエンジン音が小さく流れていた。
「お嬢様。彼は、どこで出会ったんだ?」
「ん?街中よ。」
イヴリンは、運転しながら後ろで夜景を眺めているアストラに問いかける。
「…………そうか。」
イヴリンは、縁壱のことを考えていた。
彼女は、多くの修羅場を潜り抜けて来た。
だからこそ理解した、あの男の異常性を。
蹴りを受け止めきり投げ飛ばす。並の男どころか、戦闘に長けている者でも簡単にできることではない。だが、彼はそれを平然とやってのけた。
イヴリンは心の中で、後で調べることを決意したのだ。
「何。イヴも気になっちゃった?」
「そう言うわけではない。」
アストラのニヤニヤとした笑みをバックミラーで、確認しながらもイヴリンは返答する。
車は停まる事なく、帰り道を走っていた。
登校しながら投稿します……………
えー次回は多分治安局かな?
ツール・ド・インフェルノカットしていい?
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いいよ。
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だめだ。