いろいろと立て込んでおり、投稿が遅れました。
今回からまた本編です。
アンケート結果から、リンちゃんを主人公として描いていきます。
『市政選挙が近づくにつれ、待望の民生プロジェクト.旧都地下鉄の改修が本格的に動き出しました!工事を請け負ったヴィジョンコーポレーションの代表にインタビューする機会をいただき、光栄です。チャールズ・パールマンさん!』
ビデオ屋Random Playの一室のテレビからアナウンサーが、少し興奮したように言う。アキラとリンは、ソファーに座らず興味深そうにテレビを見ていた。
「工事が行われる場所はホロウの近くで、しかも大勢の人員を移動させる必要がある...」
「やっぱり、 TOPS財政ユニオン一入りを目指す企業はやることが違うね。」
アキラとリンは、テレビの報道を見ながら自分たちが感じたことを話している。二人とも建設業等は行っていないが、ビデオ屋として働きお金を稼ぐことがどれだけ難しいか知っているため、ここまで莫大な金を使う会社に少し驚いているように見える。
「今戻った。」
2人が話している部屋に、縁壱は扉を開けて入る。化粧で痣を消して赤いパーカーをに黒いズボンを履いている。今まで来ていた和服ではない。やっと時代に追いついたと言えるだろう。手には買い物袋がある。
「あ、おかえり縁壱。ありがとね。買い物行ってくれて。」
「問題ない。」
リンは、買い物を引き受けてくれた縁壱を出迎えながら感謝を述べる。縁壱は、自ら家事や買い物をよくやっており、本人としては、自分を拾ってくれた恩返しだが、それを含めても優しさが伝わるだろう。縁壱は、短い返答を言いながら買い物袋から物を取り、各の場所に置いていく。
『警報。 街道カメラにて、何者かが本店へ急速に接近しているのを確認。推測——トイレを借りたい レンタルしたビデオの期限が迫っている 本店に対し悪さを企んでいる。』
「お客さんが来ただけだろ、 僕が出よう。」
「なによ、変な言い方しちゃって。」
Fairyの警報にアキラは、対応しリンがツッコミをする。
Fairyは有能だが、たまにこのようによくわからないことを言うことがある。
次の瞬間。扉が勢い良く開く。
「ふみゃー!」
小柄な猫のシリオンの少女が飛び出してきた。縁壱は、すぐに飛んできた彼女を受け止める。
「ん?」
「え?」
「大丈夫か?」
3人が、各々の反応を見せる。アキラとリンは呆気に取られた。当たり前だ。まさかあそこまでの勢いで飛んでくると誰であろうと、最初は呆気に取られる。だが縁壱は最初は戸惑ったもののすぐに状況を理解し彼女を受け止める事に成功した。
「いたたた、は、鼻が」
「すまない。」
抱きしめるような形で受け止めたため、彼女は縁壱の胸で鼻を打ってしまった。勢い良く扉が開き、そのままの勢いで、1人の少女が飛んできたのだ。端から見れば意味がわからない状況だろう。
「だ、大丈夫。下ろしくれ。」
縁壱は、彼女を進捗に下ろす。
床についた彼女は、すぐさまテレビに指を指す。
「はっ!このだるまみたいなおっさんを信じちゃだめだ。こいつは嘘をついている。」
そんなとんでもないことが、小さな少女から発せられたのである。
「あ、あんたたち、ドアを開けるならちゃんとニャーって声をかけて!すっ転んじゃったぞ・・・」
「今からニャーって言っても遅いよね...六分街で一番のビデオ屋へようこそ。」
「お客さんはどんなビデオを探してるの?新しいのだと、 『7710と彼の猫』 が入荷してるよ!」
勢いよく飛び出し入ってくると言う。なかなか変わった始まりをしたが、アキラとリンは何事もなかったかのようにして営業を続けようとしている。縁壱は、内心受け入れるのが早すぎるのではと思ったが。これが商売魂なのだろう。
「それってどんな映画, 面白いの?・・・って、 違う!」
シリオンの女の子は、リンが言った映画に少し興味を持ったようだが、すぐに自分の本当の用事を思い出す。
「そんなことしてる場合じゃないぞ!わかってる・・・あんたたちは 「パエトーン」!プロキシのあんたたちに、依頼がしたいんだ!」
そんな可愛らしい少女からとてつもない爆弾発言が出た。アキラとリンがプロキシだとそうばれること自体が問題だが、なんとシリオンの女の子はパエトーンだと当てた。表面上には見えない焦りが生まれるが、アキラは、一切と動揺することなく否定する。
「お客さん、 何かの間違いじゃないですか?我々は見ての通り、至って普通のレンタルビデオ屋ですよ。」
「待って! 警戒しなくていい、あたしは猫又! ニコに言われて、あんたたちを探しに来た。悪いやつじゃないぞ!」
「その方が誰か、わかりかねます。店を間違われたのではないですか?」
「邪兎屋のニコだって! 何でも屋の邪兎屋の社長! ほら、あの子のポンプだ! これで信じてくれたか?」
そう言って猫又は、ポンプを見せる。それは確かにニコが持っているポンプと全く一緒だった。
「このポンプは・・・確かに、ニコがいつも持ってるやつだ。」
「本当に、ニコが君にここへ来るよう頼んだの?彼女たちは今、どこにいるんだ?」
「さっきのニュースで言ってたとこ--ヴィジョンの爆破エリアにいる!」
「あのおっさんは、全員を非難させたって言っていたけど、本当はそうじゃないだ!」
「言ったそばから、 面倒事に巻き込まれてるよ・・・
早すぎない?」
アキラと猫又の会話を聞いたリンは、呆れたように言う。それなりにニコたちと関わりがあっからこそ言える事だ。
「よりにもよってこんな時に、ヴィジョンの工事現場でいったい何をしてたんだ?」
「探しものだ!えっと依頼したのはあたし! それに赤牙組がケチをつけてきて、 もみくちゃになって・・・。とりあえず人がぎゅうぎゅうで魚の缶詰みたいだった。」
「落ち着いて、ゆっくり話して。今の説明だと、デパートの初売りにしか聞こえないよ。」
「えっと…その…ぐう、うまく説明できない!…そうだ。ニコのポンプ。あの中に、ここ数日の視覚データが保存されてるはずだ! それを見ればきっと分かる!」
「残念だけど、 ポンプ内部の視覚データをエクスポートするには、 所有者であるニコ自身がやるか、メーカーのマルセルグループに問い合わせるしかないんだ。」
猫又が、なんとか状況を伝えようとする中、ピィィィィと言う。機械音声が響く。
「Fairyなら…何か方法を知ってるかも?」
「何か言たか?ファーリー?」
「あっ、いや、何でもない。」
「コホンッ・・・ Fairy、 ポンプの内部にあるデータを 強制的に取り出す方法はない?」
『確認。 指示の内容ですが、「ポンプ内部の視覚記録を出力する」ことで間違いありませんか?』
「にゃ?今、誰か喋ったような・・・他にも誰かいるの?」
「新しくインストールしたPCアシスタントだよ、気にしないで・・・それで、 Fairy・・・データは取り出せる?」
『ポンプ内部で直近数日間の視覚データを検索中。「自分がバカだった、 もっと早く Fairyを頼るべきだった」と仰ってください。』
Fairyは、拗ねているのか意地悪な事を言う。高性能ではあるが、性格には少し難があるようだ。
「ああ、僕がバカだった。もっと早くFairyをシャットダウンするべきだった・・・」
アキラは、少しめんどくさそうに、そんな言葉を返すのだった。
Fairyが、ポンプの視覚記録を出力しパソコンから映像が流れ始める。
ツール・ド・インフェルノカットしていい?
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いいよ。
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だめだ。