新エリー都を照らす太陽   作:懐玉

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ふー。
2人とも強くしすぎちゃった。



人外魔鏡新エリー都決戦・後編

共生ホロウ内部。何年と人が住んでいない場所でありボロボロな建物しかなく、誰にも手をつけられていないため清潔感と言うものは一切とない。それに加えて、エーテリアスが入ってきた人間を襲うなどして、さらにボロボロとなっている。

そんな内部では、今までなったことがないであろう。爆発音、建物が崩落する音が鳴り響く。

 

「…………あの、副課長。これ大丈夫ですか?」

 

「…………」

 

「うわー!二人共すごーい!!」

 

そんな普通のホロウでは、起きないことが行われている。内部には浅羽悠真 、月城柳、蒼角のホロウ対六課の3人が、その光景を見ていた。

浅羽悠真は、目の前の光景を見てドン引きしていた。

様々なホロウに入り、数々のエーテリアスを倒した彼は、今目の前に広がるでたらめな戦いを見ている。

もはや2人の姿は見えず、建物が切られたらそこにいたのだということがわかる程度。

月城柳は、死んだ目をしていた。

もはや現実逃避をしているのである。彼女にとって雅と互角に戦えるものがいるだけで驚きだ。だがそれ以上に目の前に光景は、現実で起きるとは思えないほど大規模であった。

そしてこれほどまで、大きな被害が及べば報告書に何と書けば良いのか。雅と互角に戦う。これだけでも周りのものは信じないだろう

蒼角は、その初めて見る光景にはしゃいでいる。幼い彼女は、まるでアニメを見ているようなテンションだ。

 

「あの副課長?聞いてます?」

 

「………………」

 

「あ。」

 

月城柳の死んだ目を見て、浅羽悠真は察した。

月城柳は考えるのをやめた。思考を放棄したのだ。

 

ドカァァァァァァンッ!!

 

凄まじい爆音が鳴った。ビルが、内側から爆発した。壁が床がビル内部の古びれたパソコンや機械が、爆発に包まれながら外に放り出される。

だが、爆破からは2人の人間も出てくる、縁壱に雅だ。

雅の隣では無尾が、浮いている。

二人は、空中に飛ぶ瓦礫に足を置き凄まじい力で踏み込む。足場にした瓦礫が、粉々に砕け、二人は空中で刀を交える。剣の光が尾を引きながら交わり別の瓦礫に着地した後、またすぐ様交差する。

刀を使う武士が、空中戦をしているのだ。

刀の音は、高く鳴り響きながら連続して反響する。

 

「ふっ!」

 

縁壱が、隣のビルまで吹き飛ばされ、雅がそれを追う。

二人の刀が衝突すると空気を揺らがす。

その衝撃で、机、椅子などの内装物が吹き飛ばされる。

雅の斬撃が、縁壱を地面まで飛ばし、それに対応して隙がないように着地する。

雅は、縁壱の後を追い凄まじい速度で、刀を降りをしながら降下してくる。

縁壱は、素早く後ろに飛び攻撃を回避する。だが雅もそれは予想の範囲内。

1秒もかけずに、目の前へ迫り刀を振る。

それを当然のようにして、反応を行い攻撃を弾く。

 

「日の呼吸伍ノ型 陽華突」

 

攻撃を弾きながら敵を刺し貫く刺突技をくり出す。

刀を中心に炎が渦巻き背後の壁を抉る。

雅は、刀にてそれを受け止めるが凄まじい力に吹き飛ばされた。

後ろにあった店の壁をぶち破り、そのまま何個もの店を突き抜ける。

人間が放った一撃とは到底思えない威力だ。

吹き飛ばされた雅は、受け身で体制を整え刀を構えるが、縁壱は、目の前にすでに来ていた。

 

「日の呼吸参ノ型 烈日紅鏡」

 

二重の炎の斬撃を振り雅が刀でそれを弾く。

凄まじい攻防が繰り広げられる。これを見るだけでも、二人がいかに異常であるかよくわかる。

またしても、雅が斬撃を飛ばし店を輪切りに縁壱を飛ばす。

飛ばされた縁壱は、ビルの窓ガラスを破り中に入る。

ビル内の、机の上に着地する。

 

(斬撃。厄介だ。刀で完全に受け切ることができない以上。受け流す以外やり方はないが、そうすればまた吹き飛ばされる。)

 

そんな考え事をしている縁壱に、雅は突撃し薙ぎ払いを行う。机からすぐさま飛び退き、攻撃を回避した後すぐ様切りかかる。

雅が攻撃を弾くて素早く後ろに下がる。

最初と違い雅は、周囲を駆け巡りながら攻撃をしては1度離れ、また別の所から攻撃を行う。正面から打ち破ることができないため、激しく動き相手に隙を作らせるために攻撃をする。

下から切り上げ、振り下ろし、薙ぎ払い、刺突する。

様々な方法で、攻撃を繰り返していく。

縁壱は、刀で斬撃を受け流すと言う技ができる。

怪物だ。今まで、弾くどころか、耐え抜いたものすら1人人といないのにそれをことごとくと弾く。

雅からした縁壱は、全てが完璧である。

技一つ一つも洗礼されており、一切としても隙がない。

妄想で戦ってきた相手が、可愛く見えるほどにあまりにも強すぎる。

だがその評価をしていたのは、縁壱とて同じだった。

今まで戦ってきたすべてのものよりも、練り上げられた剣技に、凄まじいスピード。

鬼の始祖すらも超えた強者だ。

雅が、縁壱に低い姿勢を保ちながら薙ぎ払う。

縁壱は、それを刀で受け流そうとするが、雅は、懐に入っていた。

 

「はっ!!」

 

刀をすぐに、縦向きにしてそのまま上に持ち上げるようにした後蹴り上げる。

刀を盾にして、蹴りを受け止めるが、そのままの勢いで屋根を貫通し、屋上を破り外に出された。

 

(!防がれた。かなり予想外の攻撃のはずだが、あの目には何が見えている。先程からそうだ。こちらの攻撃が全て弾かれる。まるで未来を予知しているかのようだ。)

 

雅が、吹き飛ばされた縁壱を追うために飛び上がる。

お互いが、空中で刀を振いながら螺旋を描きながら高速で落下する。

ビル内部を駆け抜けて、お互いの刀が弾き合いビルを斬っていく。

ビルは、上から下にかけて青白い光と赤い光を放ちながら、バラバラと崩壊していく。

瓦礫は砂煙を生み出し、縁壱が先行する形で煙から姿を現し道路を走っている。

雅が、速度を上げて接近する。

 

「日の呼吸玖ノ型 輝輝恩光」

 

縁壱も雅に、体ごと渦巻くように回転しながら突進する。2人が連続で交差すると周囲の建物が、余波で傷つき壊れる。建物どころか機能していない信号、看板、標識すらもバラバラに刻まれる。

二人は、移動しながら、驚異的な力と技術を使い暴れ回る。

ビルの壁を当然の様に走る。壁は、2人の凄まじい踏み込みでヒビができ、斬撃で破壊されていく。

ここまでの音に被害を出したのだ、当然のようにしてエーテリアスが迫るが。

 

「Gyaaa「邪魔だ。」」

 

もはや、叫び声をあげようと二人に近づくと容易く斬られる。

本来であれば、脅威となるはずが、何もできずに細切れにされる。

 

「日の呼吸肆ノ型 灼骨炎陽」

 

縁壱か放つ技を雅は、ギリギリで交わし振り払う。

雅は、着地した縁壱に刺突攻撃をする。

 

「日の呼吸拾壱ノ型 幻日虹」

 

縁壱は、幻のように消えて雅の後ろから薙ぎ払う。

何とか回避しようとするが、間に合わず服の一部を斬られる、だがそのようなことで止まる事はなく、反撃を繰り出す。

 

「ふっ!」

 

縁壱と鍔迫り合いが行われる。

ギリギリと金属がぶつかり刀から火花を出しながらも鍔迫り合いは縁壱が押し勝ち体勢を崩させようとする。

雅は、わざと大きく後ろに飛び隙を減らす。

二人の戦いは、1つのすれ違いで負けると言っていいだろう。それのため、追撃を少しでも遅らせるため、遠くに着地する。

縁壱は、距離を置いた雅に素早く駆け寄る。

雅は、斬撃を放つが縁壱は斬撃を弾き目の前へと迫っていた。

雅を目を見開いた。

斬撃は回避することはできるし、受け流すと言うこともできるだろう。だが、真っ向から斬撃を打ち消すと言う荒技は、できるはずがないことだ。

縁壱の攻撃を受け止めながらも店を出て移動し高低差を生かす。

昔は、とても賑わったであろうショッピングセンター内部に入り縁壱を誘い、高速で動きながら攻撃する。

だが、下からも上からの攻撃も全てを簡単に縁壱はいなしてしまう。

雅は、縁壱に斬撃を撃つ。

同じようにして縁壱はショッピングセンターから吹き飛ばされる。

 

(?気のせいか。一瞬相殺されたような。)

 

雅はそんな考えを浮かべるが、どうであれ目の前の相手に考えながら戦うと言う事は不可能であると知っているため、その考えを捨てる。

縁壱は、学校を貫き道路にまで吹き飛ばされた。

両足で、着地を行い勢いを殺す。

次の瞬間正面の学校が、真っ二つにされる。

雅が、斬撃で学校を上下に斬ったのだ。

校舎が縁壱に飛んでくる。

縁壱は、飛んできた校舎を高速に動き細切れにする。

移動すれば移動するだけ、街に被害が及ぶがもうこの時点でホロウ内といえ10棟近くのビルが、破壊されている。

これが、生身の人間同士の戦いだと誰がわかるだろうか?

 

(キリがない。縁壱殿の技を回避し反撃しても最適解で返される。ならば。)

 

もはや、学校を細切れにした縁壱をさも当然のように半分残った校舎上から見ている。

雅は、刀を鞘にしまう。

雅と縁壱の差、それは攻撃範囲。高火力の斬撃を飛ばせる雅は、一撃で縁壱を倒す事ができる。だが今までの全て返されている。ならばどうするか。

最大火力の斬撃を放つ。

今までよりも、青白いエネルギーが放出される。雅の髪は一部か青く光る。今までとは違う雰囲気に包まれた。

 

「はあ!!」

 

雅の最高火力の斬撃が、放たれる。

回避する以外に、もはや無傷でいる事は不可能と言えるだろう。

だが雅は何度も見せてしまった、神の寵愛を一身に受けた存在に飛ぶ斬撃を。

縁壱は、刀を鞘にしまい、抜刀する。

 

ドカァァァァァァンッ!!

 

大爆発に轟音が響き、煙が周辺を覆い尽くす。

 

(今のは!!)

 

その瞬間。目の前には赤い斬撃が飛んで来ていた。

刀でなんとか斬撃を受け止めるが、勢いを殺し切れずに橋まで吹き飛ばされてしまう。

体を捻り地面に足を着ける。

縁壱は、雅に連撃を仕掛ける。

雅も凄まじい速度で刀を振るう。

たまに斬撃を交えながら、二人はぶつかり合う。二人の刀が、衝突するごとに衝撃波が橋を揺らし、弾かれた斬撃が橋を傷つける。

とうとう、橋が壊れ二人は水に落下する。だがそんなことを気にすることもなく、橋だった瓦礫を蹴りながら空中戦をしながら下に落ちていく。

斬撃が、一時的に水を割り二人は川底に着地し攻防を繰り広げる。

斬撃が押し寄せる水を斬り、二人の激しい戦いがより激しくなる。

 

ドオォォォォォォォォォッ!!!

 

そんな音とともに、水が吹き飛び瓦礫が空を飛ぶ爆破が起きる。煙から縁壱と雅が現れ道路に着地する。吹き飛ばれた水が雨の様に降り注ぎ二人を濡らす。

 

「さすが。縁壱殿だ。まさか。小規模とはいえ斬撃を放つとはな。」

 

「不完全だが。」

 

雅は、楽しそうに言う。買ってもらったおもちゃが思ったより楽しかったとそう感じている子供のようだ。

雅とて予想していなかった。まさか斬撃を放ってくるとは。

 

「終わらせるとしよう。」

 

長い沈黙の末に雅は、刀を鞘にしまい鞘についていたボタンを押す。無尾はそれと同時に鞘に入っていく。

刀からは、凄まじいエネルギーが放出され刀は青い光に包まれる。

刀を抜き放つと青い炎と赤い稲妻が、彼女から放たれる。

縁壱は、雅が本気の一撃を放つ事を理解した。

思わず、白刀を力強く握る。柄は万力の握力に耐えられずにヒビが入るが、縁壱は気にせずに刀を構える。

雅は、足を後ろに置く。

雅を包む赤い稲妻が青い炎が、まるで溜まっていた一気に放出するようにして弾ける。

凄まじい踏み込みで、地面を割り駆け抜ける。その衝撃で、後ろの地面が抉れ吹き飛ばされる。

 

「日の呼吸拾参ノ型」

 

縁壱も前世にて生み出した己の最強の技を振るう。

青い炎と赤い稲妻と炎がぶつかる。

 

ドオォォォォォォォォォォォォォ!!!!

 

怪獣の唸り声のような爆破音が鳴り響く。衝撃は空気を揺らし近くの建物を吹き飛ばした。地面は抉れ、家は破壊され、ビルが吹き飛ぶ。

街を覆うほどの煙が巻き上げられる。

そんな爆心地では、縁壱と雅が先程と同じようにしてたっていた。いや1つだけ違っていた。それは縁壱の白刀が無くなっていた。刃の一部も柄も鍔もそこには何もなかった。

 

「……私の負けだな。」

 

縁壱は雅にそう言う。武器がなくなり自らの敗北を認めたのだ。白刀は縁壱の力と雅の力の衝突に耐えられなかった。

 

「いや。武器がより頑丈であれば負けていたのは私だっただろう。さすがだ。」

 

雅は、事実を述べていた。

 

(最後一撃。同時に12の技を振るったのか。最初の一撃だけ私の一撃を防ぐために早く振るい、完全に相殺した。あの時、刀が折れていなければ私は負けていた。)

 

雅は、自分を超える強者と初めて相対した。

縁壱は、破壊されてかけらの1つも残っていない刀を持っていた。右腕を見る。

縁壱からしても前の世界を含めて、最強の存在と戦ったのだった。

 

「それでだ。雅よ。見逃してもらえないか?」

 

縁壱は、雅に聞く。戦う武器もなくホロウにいては危険だと判断したのだ。(なお、刀がなくてもエーテリアス程度ならボコボコにする。)

 

「ああ。構わない。今回の私の修行に付き合わせてしまったな。」

 

雅は、考える間もなく返答する。だが、その答えは、実にあっさりしていた。

 

「いいのか?」

 

縁壱は、思わず聞き返してしまう。状況的には警察が泥棒を許して逃すようなものだ。誰もが困惑するだろう。

 

「ああ。縁壱殿は悪事を働く事はないだろう。それに朱鳶を助けたそうだな。ならばここは見逃すとする。」

 

「朱鳶と知り合いだったのか。」

 

「友だ。」

 

世界は、思うより小さいと実感する。

 

「ありがとう。」

 

縁壱は、その言葉とともに姿を消した。

残された雅は、柳たちの元に戻るのであった。

その後、雅は柳にめちゃくちゃ怒られた。いや説教された。

 

-後日-

 

ビデオ屋の一室でリン、アキラ、縁壱がテレビをつけながら雑談をしていた。

そんな中テレビに、対ホロウ6課が映る。内容は縁壱こと赤い剣士の内容だ。なお話しているのは雅一人でありとても興奮しているようだ。

 

『次は、もしかしたら私が負けるかもしれないな。』

 

そんな冗談だとしか言えない事を当の本人が言い、番組内は驚愕に包まれる。

 

『それと赤い剣士ではダメだ。見た目をただ異名と扱うのはな。新しい異名として日輪の剣士にしよう。』

 

番組は、ありえないほどの情報量でいっぱいだった。

 

「あー。縁壱。その外に出る時は、洋服を着てくれ。後はリンに後で化粧の仕方を教わって痣は消してくれ。」

 

「………ああ。」

 

アキラの言葉と縁壱の返答が、響くのであった。

 

 




どうだったでしょうか?
かなり自分的には暴れさせました。
ちなみに、今回の縁壱は全力じゃありません。というか縁壱は、そもそも敵と戦うのがあまり好きじゃないそんなイメージがあります。
そのため味方陣営であったり、特に悪いことをしていない相手では、まず全力は出しません。

ツール・ド・インフェルノカットしていい?

  • いいよ。
  • だめだ。
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