イェーイめっちゃ鬼殺隊   作:あああ

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流浪に刀巡り

 

悪鬼滅殺! これが全然柄じゃあない。

兎に角、目標のクリアの為にも情報が必要だ。いや、本で知っているだけ情報のアドバンテージは他より圧倒的に高いのだが、その上で情報で何とかなる事柄がめちゃくちゃに少ない。時系列全部怪しいし。列車に乗って、遊郭に行って、温泉に行くんだっけか?

 

とりあえずはそう、自分に見合った呼吸の取得のためにも──友達を作っておいた方がいい!

 

そもそも時期的には原作前ではあるけれど、集めた情報でも手遅れな事は多い。例えば、煉獄家では奥さんが亡くなったとか。そして今もう花柱のカナエさんを助けるの無理だろうな〜とか。

まぁ花の呼吸はちゃんと継承者が居るし、炎柱邸が無くなるわけじゃないから一旦見守ろう。無理なものを無理するものではない。特に無理なのって実弥ちゃん関連じゃないか? 過酷すぎるよ運命が!

とりあえず今の狙い目は水の呼吸。てか、一名個人。

 

「冨岡義勇って君でしょ? 一緒に鬼探そうよ」

「……俺は一人でいい」

(一人で問題無いので、他の鬼を倒してください)

 

「またまたぁ、多分君が探している鬼は山一つ向こうだぞ。聞き込みとかしてないのか?」

「……助かったが、鬼は俺一人で倒す」

(階級が見合っておらず危ない為、離れていてください)

 

「お、じゃあ任した。手柄にゃ興味がないんでね」

「なら何故付き纏う。迷惑だ」

(迷惑をかけるわけにはいきません。こちらから出せる報酬はありません)

 

「わはは、口下手すぎて面白くなってきた」

 

いや断然に友達になりたいね。放っておけなさすぎるって!!

 

 

道中でかまぼこ隊が一緒だったように、隊士がグループを組む事は珍しくない。例えば協調性は無いが確かな実力があって、もう間も無く柱に推薦されそう(本人は全くそんな事を思っていなさそう)な隊士に、聞き込み偵察言いくるめがプロな逃げ足の速い隊士がつく事なんか珍しくはないだろう。適材適所ってものがあるからね。

それを踏まえてみると、かまぼこ隊って索敵鬼強パーティすぎるな……。

 

「とりあえず鬼を倒そう。私の事は心配しなくて良いからね。逃げ足は雷の呼吸なんだ」

「……何の呼吸を使うんだ?」

「今は雷と風と花と炎」

「……」(驚き)

 

それぞれの呼吸から一つか二つずつものにしている最中だ。雷で逃げ、風で撹乱、花のように避け、燃え移るように打ち返す。そう、防御に極振りだね。

鬼の首を切る気はほぼ無い。だってそんな事しなくたって必要な鬼の首ってのは人の手によって落ちるものですからね。いや別に、首を切って血がブシャーっとなり、意外とキメーとか思ってるわけではないですよ。日向ぼっこでだいたい消えるしそんなに気にしてないですよ? ホントホント!

 

さすれば私の目標は出来るだけ怪我をせず生還する。或いは朝日が昇るまでそこに立っているだけに留まった。……簡単にできれば苦労しないって!

そう考えると絶対に欲しい。水の呼吸、拾壱ノ型──凪。

 

「ふむふむ。とりあえず聞き込みをしよう」

「山で、か?」

「まぁ見ててね」

 

かまぼこ隊には負けるが私も偵察が得意な理由はある。端的に言えばディズニープリンセスだが、動物と会話ができるんだな。

果物、肉、場合によっては酒なんかも有効だ。それらを惜しみながら地面に風呂敷を敷いて並べて呼びかける。誰か来てくださーい。来なかったら自分で食べるので来なくてもいいです。

やって来たのはうさぎだ。ほな果物ですね。口惜しいが仕方ない。野生動物は等価交換じゃないとね。

 

愈史郎氏が鬼の猫なんてのを飼っていたりするが、実は人間以外も鬼になったりする。じゃあ何でそれが多くないかって、無惨がそんな事を考えて試した事がないだけかもしれないし、動物の方が我々よりも聡く鬼を排除しているからかもしれない。同種喰らいが緊急事態なのは大体の哺乳類にはご理解いただけると思う。

動物のネットワークにはそれはそれで情報が落ちてたりするのだ。いるはずのない場所に人間がいる場合は彼らにとっても煩わしいもんである。ゆくゆくは偵察用のペットを飼うのもいいかもしれない。

 

「ああ、洞穴があるんだ? じゃあ見に行ってみようか」

「……何かわかったのか」

「案内しよう。明るいうちに終わったらラッキーだし!」

 

 

そんなこんなで義勇とはかなり長く居ることになる。凪が全然できるようにならなかった。例えば炎の呼吸に奥義・煉獄があるように、本来はその枠組みだろう。だってあれインチキ無敵技過ぎる。自己評価低いのも大概にしないか!

しかし水の呼吸自体は基礎も基礎なので使えるようになる分には全く無駄にならないのが良いところだ。ここまでクセのない良い手本って言うのはなかなか出会えない。派生しがちなんでね。

 

あと心配で。見てないところで警察とかに詰められたりとかしてそうで全然離れられないね。

わかるか。実弥ちゃんとは違うんだ。人里に降りて来ちゃった妖精さんみたいな、死なないのは間違いないんだけどすごく……心配になります……!

 

「義勇くん。多分今の注文は店員に聞こえてないよ!」

「……」(困ったな)

「ああもう! すいません、おでんの大根と巾着とアレと……」

「……」(助かるなぁ)

「会話のサボり方エグいって」

 

動物と会話できるだけあって、耳がいいんだか鼻がいいんだか、目がいいんだかわからないが、何となく色々わかるのだ。それ故に、誤解がそのままに会話が続いて結論が出るほど気持ちの悪い事はない! 目指せグッドコミュニケーション!

 

「居るうちは甘えていいけどねぇ。ちゃんと言うべきことを言う練習はするべきだ。袋くださいとか」

「……柱にならないかと、言われた」

「本当に言うべき事があったんだね?」

 

因みに実弥ちゃんより義勇の方が就任が早いらしい。甘露寺、伊黒、煉獄さんはそれよりもっと後だ。意外とね、本当に才能マンだと思うんですよ。嫌味になるレベルで卑下してるのマジで本人だけだから私はもっと持ち上げてこっかな。

 

「流石は義勇くん!もっと誇れ!美丈夫で剣技も最高!ギャップで読者女性を母性で狂わせた色男!嫌味になるから誇ってこうぜマジで!」

「意味がわからない。だから話すのは嫌いなんだ。お前は胡散臭い」

「もっと人を信用しよう!?」

「している」

 

飛蚊症を眺めるような顔をしやがって、やっぱりタンジェロに任せよう。あとは実弥ちゃんを信じて送り出すしかねぇや!

 

「それで、未来はいつになったら柱になるんだ」

「だから派生の呼吸作ってんだってば。並び立つのもまだまだだぞ」

「……」(心外!)

 

ホント心配になる。預けられるのは背中だけかぁ!?

 

 

冨岡義勇には友人がいる。急に未来の話を始めたり、動物と会話をし始める同年代の女だった。

その友曰く、無惨を倒す時には俺も一緒らしい。そんな訳は無いと思うが、未来が断言した事は今のところ当たっており、精度は少しずつ高まっていった。義勇は、自分だからいいけれど他の人にもこんな調子だったらよっぽど変だぞ、と思って心配している。

 

「信用している、が」

 

……どこまで本当なのだろうか。炭の様に黒い(刀)のタンジェロ(外人?)が大き(く)な(る)妹の鬼を連れて鬼舞辻無惨を倒すらしい。

間違ってはいなくとも、ふざけている部分もある気がしてならない。

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