宇宙の果てで配信したら1コメ拾った 作:AEX-31
― チャールズ・R・スウィンドル
連絡があったのは星に着いた翌日のことだった。
「――不審な通信記録?」
《そうだ、しかもオアヌスの海底都市からだ》
通信端末の映像に映るルヴの顔は、普段の冷静な表情に微かな険しさを帯びていた。彼がそういう表情をするときは、冗談では済まされない事態である証拠だ。
アークは姿勢を正し、傍らのエルに視線を送った。彼女も同じく画面を凝視している。
「詳細を」
《ディナス=オルビアの中枢システムに、通常ではあり得ないパケットが流入した。監査部門の記録によれば、それは一種の『侵入』だ。ただのエラーや不具合じゃない。外部から明確に干渉している痕跡が残っている》
エルが目を細める。
「……オアヌスの海底都市。そこから直接アクセスが?」
《そうだ。奇妙なのは、その痕跡のパターンだ》
ルヴは一度言葉を切り、低く息をついた。
《以前――ネザーが姿を現したとき、観測網が記録していた信号と酷似している。完全一致ではないが、似すぎている》
短い沈黙が場を支配した。アークは唇を噛み、エルは腕を組んで考え込む。
「……僕たちがこの星に着いたのを察した、そう考えるべきかな……」
アークの言葉に、ルヴの表情がさらに固まる。
《可能性は高い。ネザーは無差別に動かないだろう。必ず、意味のある局面を狙う。お前たちが来た翌日に反応があるのは、偶然じゃない》
エルは低い声でアークに向き直った。
「つまり――狙われている可能性がある、ってこと。ネザーが仕掛けてくるなら、何が起きてもおかしくない。常に警戒して」
「わかってる」
アークはルヴから渡されたこの星に関する情報を確認する。
(オアヌスの海底都市……か)
星の深海に築かれた巨大な拠点で、海流を利用したエネルギー施設や、未知の鉱物を採掘するための居住区も存在する。水陸両用で生きることが出来るオアヌスの民の多くが暮らしているという。
「あの……ルヴ。僕らは海底都市へどうやって行けばいいの?」
唯一の懸念は水中での活動だ。
海底都市はかなり深海にあるらしく、アークのボディにダメージが入る。エルに関してはわからないが、通信解析をするならアークが必要になる。
《その点は心配無用だ》
画面に新たに映り込んできたのはフェルールだった。
《お前たちを海底都市へ送り届ける手段は、フェルールが用意する。既に潜航艇を確保してある。通常のものではなく、特殊改造を施した艇だ。深海1万メートルまでは問題なく潜れる》
「それは助かる」
エルは感謝を示すと、フェルールは肩を竦めて応じた。
《座標は後で送る。そこから直接、都市の入り口まで向かう》
「ここって港町?」
《ああ。お前たちの宿泊区画から南へ二十キロほどの港湾だ。あと船とは別に、水圧にも耐えられるスーツを揃える》
だが注意しろ――とルヴが口を挟む。
《海底都市に潜むのがネザーである保証はまだない。だが、痕跡がそう示している以上、無防備に近づけば危険だ》
エルは小さく頷き、アークの肩に手を置いた。
「いずれにせよ……やるしかないわね。痕跡を見過ごすわけにはいかない」
「……うん」
アークは静かに決意を固めるように息を吐き、端末の画面に向かって言った。
「フェルール、座標を送ってくれ」
◆
フェルールから送られた座標を手に、アークとエルは港湾へと向かっていた。歩く距離はそう長くないが、空気の冷たさと静けさが妙に重く、心拍を意識させる。港に近づくと、柔らかな青い光が水面に反射しているのが目に入った。異星の光だ。水面の下には、波紋を描くように潜水艇が浮かんでいた。
「……すごいな」
「異星の技術って感じね」
エルも同じ感想を口にする中で、2人はフェルールを見つけた。港の桟橋に立つ彼は、まるでここが自分の庭であるかのように落ち着いていた。
ルヴはアーク達の横に立ち、軽く会釈をする。
彼の表情には警戒心と冷静さが同居していた。
「ここから向かうのは、地上の街とは違う。都市構造が非常に入り組んでいる」
「入り組んでいる……?」
アークが尋ねると、ルヴは手元のパネルを指し示す。
そこには海底都市――ウェルテルグの概略図が映っていた。地上都市のように規則正しい街区は存在せず、湾や水路を縫うように建物が配置されている。通路は複雑に絡み合い、建物の間を通る水流で交通が行われる構造だ。
「最近の情勢不安もあって、警備はかなり気が立っている。潜入には注意が必要だ。調査の一環でもしかしたら絡まれるかもしれない」
「怪しい奴だって疑ってくると」
「そうだ」
潜水艇に近づくと、フェルールがスーツの着用を促した。水圧に耐えられる特殊装甲スーツだ。着用すると、体にぴったりと張り付き、異星の海の圧力から身を守ってくれるような感覚になる。エルも同じくスーツを着た。二人で互いのスーツを確認し合い、潜水艇に乗り込む。
(これがオアヌスの潜水艇……ふむ、人類より発達した文明だけど、体形が似通っているからか人でも操作出来るような作りになっている)
艇内は思ったより狭いが、機器類が整然と配置され、操作パネルは直感的に扱えるよう設計されていた。アークは観察しながら必死に記録を取り、知識を更に蓄えていく。
(この星の人にとっては当たり前の光景だけど、僕にとってはそうじゃない。目にする全てが糧になる)
いつかこれを未来の人類に――そんな風に考えていると、ふと気になる事をアークはルヴに聞く。
「ねえ、ルヴ……ネザーの正体、月に住む人たちだと思う?」
ルヴは少し間を置き、首を横に振る。
「……そうは思わない」
「え?」
「理由は簡単だ。いくら潮主と月派が対立していようが、アポストルという大嵐をもたらす者を招くなんてことは、現実的に考えられない」
アークは眉をひそめた。
「大嵐……とは?」
「アポストルがかつて宇宙にもたらした災害の事だ」
それからルヴに大嵐について、アークは簡単な説明を受けた。全宇宙を巻き込んだ大いなる厄災は、今もなお数々の文明で語り継げられていると。
「彼らの目的は誰も知らない。だが、はっきりしているのは、自分たち以外を敵と見做す異常性だ。そして宇宙全体を変えようとしている。何故かはわからないが」
「……そんなとんでもない存在なら、どうして――」
アークはその先を言えなかった。
だってそんな力があるなら、この星系なんて簡単に滅ぼせる――なんてルヴとフェルールの前で言える訳が無かった。
「多分、私かアーク……もしくは両方を生かしたまま捕まえたいんじゃないかな」
エルの口から出た言葉は、潜水艇の狭い艇内にじわりとした重さを広げた。
アークは思わず息を呑む。
確かに、ルヴが言った通りならアポストルはこの星を容易に滅ぼせるはずだ。にもかかわらず、実際にはそうしていない。ならば理由は――。
「……僕らが理由、か」
呟きながらも納得できない気持ちが残る。
エルは真っ直ぐアークを見据え、僅かに眉を寄せながら続けた。
「可能性は否定できないわ。何のためかは全然わからないけど……でも少なくとも、狙われてるのは間違いない。だから今回の件だって――」
「罠かもしれない、ってこと?」
「ええ」
短く答えたその声は、普段よりも低い。エルがこれほど慎重な響きを帯びるのは珍しい。
アークは喉の奥に重い塊を感じた。けれど、その不安を察したのか、エルはふっと微笑む。
「……でも大丈夫。私がついてる。あなたのことは、ちゃんと守ってあげるから」
その言葉は、不思議と強い安堵を与えてくれる。
彼女の言葉は大げさでも飾りでもなく、ただ事実を告げているように響いた。
「……ありがとう」
アークは小さく頷き、胸の奥に熱を感じた。
自分は無力だ。エルのように戦えないし、ルヴやフェルールのような経験もない。けれど、今ここで一緒にいることができる。それだけで少しだけ自分の存在が意味を持つように思えた。
「そろそろ着くぞ」
話すうちに、外の景色が変わり始めた。
遠方の闇の底に、人工的な光が並ぶのが見えてきたのだ。最初は点のように小さかったが、次第にそれが群れとなり、連なり、やがて巨大な都市の輪郭を浮かび上がらせる。
「……これが、ウェルテルグ……!」
アークの声は自然と感嘆に満ちていた。
透明なドーム状の建造物がいくつも連なり、内部には街路や施設が透けて見える。外側には複雑に絡み合う水路と塔が立ち並び、流れを利用した無数の発電機が淡い光を放っている。まるで深海に逆さに広がる星空のようだ。
フェルールが艇を制御しながら口を開いた。
「――もうすぐ外郭ゲートに入る」
ルヴの声は硬い。アークも自然と背筋を伸ばした。
光り輝く海底都市が近づくにつれて、不安と期待が同時に募る。
◆
海底都市ウェルテルグ――深海に在りながら、まるで空中庭園のように光が散りばめられた世界。建造物はすべて半透明の素材でできており、外部の水流がそのまま壁越しに見える。都市全体が海と接続しながら成立しているのだ。
「……ここが、海底都市……」
アークが声を漏らすと、フェルールは軽く頷いた。
「こっちだ」
流線型の廊下がゆるやかに湾曲し、壁の内側を液体状の光が走っている。電線の代わりに、液体の媒体が情報を流しているのだと、ルヴが小声で解説した。
やがて一行は広いホールに出た。そこにはウェルテルグのセキュリティ担当官が待ち受けていた。長身で、灰銀色の皮膚に硬質の鱗のような模様が浮かんでいる。目は深い藍色で、瞳孔は縦に細い。
「よく来てくれたな、外からの者たちよ」
声は低く、湿った響きがある。
フェルールが前に出て言葉を交わした。
「先程説明した者たちだ、アークとエル。ヘラルドの生き残りとその遺志を継ぐ者だ」
担当官はじっとアークとエルを観察した。敵意というより、異質な存在を測りかねるような目だ。
やがて、彼は背を向けて言った。
「ついて来い。問題の痕跡を見せよう」
案内される途中、担当官は淡々と説明を加えていった。
「確かに通信はあった。我々も感知している。しかし、詳しく解析を進めようとした段階で……」
彼は短く息を吐いた。
「エラーが出る。内部で循環する情報が、どこかで噛み合わなくなるのだ」
「つまり、痕跡はあるが、内部のシステムが拒んでいる……?」
ルヴが問い返すと、担当官は無言で頷いた。
痕跡を残しながら解析不能――それはまるで、誰かが意図的に「見せかけのログ」だけを撒き散らし、本質を覆い隠しているかのようだ。
やがて制御中枢に繋がる広間に到着する。
「これが……端末?」
アークは思わず声を漏らした。
液体は配線の役割を果たしているらしい。ところどころで泡が生じ、光を帯びながら隣の管へと流れ込んでいく。それは血液が酸素を運ぶ様を思わせ、生物工学と情報工学の境界が曖昧に溶け合った異様な存在だった。
(うーん、僕の知っている範囲内で調べて良いのかな)
アークは頭を抱えた。人類の知識体系では、このような有機的インターフェースを扱った経験がほとんどない。触れれば反応するのか、あるいは侵入者を排除するのか――予測すら難しい。
エルがちらりとアークを見た。
「……大丈夫?」
その視線に、アークは深呼吸して答えた。
「やるしかない、こういう時、人類がやってきたのは“フォレンジック調査”だ」
「フォレンジック?」
「セキュリティインシデントが起きた時、記録を解析し、痕跡を追い、原因を突き止める手法だよ。……この異質なシステムでも、何かしら“痕跡”は必ず残っているはずだ」
そう言ってアークは前に進んだ。
液体が脈打つ端末の前で足を止め、じっと観察する。
人類の科学とこの星の技術が交わる場所で、自分ができるのはただ一つ――証拠を掘り起こすこと。
アークは端末の前に立ち、腰のホルダーから小型のホログラム投影機を取り出した。人類製のツールと異星の生体工学が交わる光景に、場違いな緊張感が走る。
「……接続開始」
指を滑らせると、薄い光の層が空間に展開した。青白い網目状のホログラムが宙に浮かび、やがて端末から発せられる微細なパルスを捕捉する。波形は不規則に震えており、まるで鼓動そのもののようだった。
アークは息を呑む。
(やっぱり……通常の電磁通信じゃない。クローノン通信の波形が混ざってる)
クローノン通信――時系列そのものを操作するような概念的通信方式。人類側では理論の片鱗すら扱いきれていない代物だ。ウェルテルグの技術者たちが解析を試みても、彼らのシステムが「拒絶」した理由はそこにある。クローノン波は、観測者の時間軸そのものを揺らがせ、論理回路を無限ループに閉じ込めてしまう。
「なるほど……これは確かにエラーにしか見えない」
アークはホログラムを拡大し、信号の流れを再構築していく。通常のパケットキャプチャとは違い、彼がやるべきは時間断層を補正しながらログを再現することだ。
「ログ抽出……フェイズ固定」
声に反応して、ホログラム上に幾つもの光の線が走る。彼はクローノン波の位相を固定するため、独自のアルゴリズムを走らせた。時間軸の乱れを可能な限り補正し、現在に集約する作業だ。
すると、異星の端末が低く唸るような音を立て、液体回路の一部が明滅した。
「……反応した?」
エルが囁く。
「大丈夫、こっちに直接干渉はしてこない。ただし……」
アークは眉を寄せた。
抽出したログは、ところどころが欠けていた。データそのものが破損しているのではない。むしろ意図的に時系列から切り離されているのだ。
「これは……パケットが丸ごと未来か過去に飛ばされてる……?」
自分で言いながら戦慄した。クローノン通信を使えば、情報を現在の観測から外し、特定の時間座標に封じ込めることが可能になる。つまり、どれだけ調査しても今という時間軸からはアクセスできない。
「そんな……じゃあ解析できないってこと?」
「いや……方法はある」
アークは指を走らせ、複雑な波形を重ね合わせた。フォレンジック調査の基本は「痕跡の復元」。たとえデータそのものが失われても、その周辺のノイズや副次的記録から再構成できる。
「……クローノン波を利用して時間を飛ばされたパケットでも、残滓は必ず現在の時間に干渉する。その干渉痕を拾えば、断片的でも辿れるはずだ」
彼は目を細め、無数の波形をフィルタリングしていった。
ホログラムが幾重にも重なり、余計なノイズを削ぎ落とす。まるで砂の中から微細な化石を掘り起こすように。
「出てきた……!」
抽出されたのは、奇妙なシーケンスコードだった。幾何学的な記号と生物の器官を模したような文字列が混ざり合っている。人類のプログラム言語では到底説明できない構造。だがアークの目には、侵入の痕跡としてはっきり映った。
「やっぱり……これは外部からのアクセスだ。ウェルテルグ内部のプロトコルじゃない」
担当官が低い声で問う。
「確かか?」
「ええ。ただ、問題はここからです」
アークは投影を指差した。
「侵入者はクローノン通信を利用して、痕跡そのものを時間軸に分散させて隠蔽している。だから解析が途中で止まった。ウェルテルグのシステムは直線的な時間軸を前提にしているから、こういう非線形の痕跡を扱えないんです」
「……我々には、見えないはずだ」
担当官は低く呟く。
アークは小さく頷いた。
人類の科学では未熟かもしれない。だが、逆に“何も前提がない”からこそ、異星文明の常識に囚われずに解析できるのだ。
エルが隣で不安げに見守る中、アークは更に掘り進めた。
「アクセス元は……待って、これは……」
ホログラムに、星座のような点群が浮かび上がる。点と点を線で繋げば、航路図のようにも見える。だがアークの直感が告げていた。これは座標ではない。
「……時間コードだ。位置じゃなく、時間そのものにタグをつけてる」
言葉にエルが息を呑む。
「つまり……?」
「つまり、アクセスしたのはどこからじゃなく、いつからかもしれない」
「……じゃあ、もしかして……その異常なログは」
エルは顔を顰めるとアークは頷く。
「このログ、過去から今の時間軸にある端末にアクセスしてる」
「「!!」」
皆が驚く中でアークは指先を動かし、追加の解析を開始する。すぐにホログラムに新たな映像が重ねられた。海底都市オアヌスに設置された監視カメラの記録――そこに映っていたのは、鉛色の肌を持つ女の姿だった。重厚な潜水服を纏い、奇怪な端末に手を翳してアクセスを行っている。
その映像を見た瞬間、ルヴは絶句した。
「……あり得ない……」
その声に皆が振り返る。ルヴの顔色は青ざめ、肩は震えていた。
「ルヴ?」
アークが怪訝そうに呼びかけるとルヴは唇を噛み、やがて絞り出すように言った。
「あの方は……月の民だ」
制御室の空気が一気に張り詰めた。
ルヴは続ける。
「しかも……あの者は十の月のひとつ〈ネレイア〉に住む族の……族長の娘だ」
その場の誰もが言葉を失った。
対立関係にある派閥――その中でも族長の娘となれば、月そのものの代表者に近い存在だ。そんな人物が、オアヌスのネットワークに不正アクセスしていた。それは一歩間違えば戦乱の火種となりかねない。
ルヴは頭を抱え、深く息を吐いた。
「どうして……族長の娘がこんな真似を……」
沈黙を破ったのは担当官だった。
「アーク、彼女は我々のネットワークに何をしていた?」
アークは眉を寄せ、指先でデータを操作する。光の粒子が再構成され、意味を持つ符号列に変わっていく。やがて彼は唇を引き結んだ。
「……解析を進めてるけど……どうやらオアヌスにある何かを探しているようだ。恐らく遺跡、もしくは隠された施設。だが……場所までは特定できない」
「遺跡……」
エルは訝しむように呟く。
アークは腕を組み、深く考え込む。
「いずれにせよ、この事実を突き止めるには月に向かう必要がある。だが同時に……潮主に相談すべきだろうな」
その言葉に、ルヴが即座に反応した。
「待て。潮主様にだけは報告すべきだが……それ以外には決して漏らすな」
「なぜだ?」担当官が問い返す。
ルヴの目には切迫した光が宿っていた。
「族長の娘の関与が外に漏れれば、間違いなく大きな問題になる。何故彼女がアクセスしてきたのか、その理由をはっきりさせて潮主様の御意向を仰ぐまでは、誰にも知られてはならない」
担当官は渋々といった様子で頷いた。
「……了解した。私の口からも他言はしない」
エルも黙って視線を落とした。ルヴの判断が正しいことは、誰の目にも明らかだった。
アークはホログラムに残るデータを見つめ、胸の奥に重いものを感じていた。
過去からのアクセス、族長の娘の影、遺跡を探す目的――。それらは全て、見えざる大きな渦の一端に過ぎない。だが一つだけ確かなことがある。
この情報は均衡を揺るがす危険な種になり得る。
アークは目を細めた。
(ここからは……一つの判断ミスも許されない)
そして予想以上に早く爆弾を抱えた事で、更にこの星系の深い問題に食い込む事になるとは、この時誰も思わなかった。