男女比がおかしい世界に産まれました   作:大気圏突破

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番外編に浮気をし過ぎた。本編もちゃんとやっていきますよ
リリカルなのはの小説も書いてみたいよ(特大のアンチ作品だけど仕事中に妄想してる)


影が薄い?違うんです周りが濃いだけなんです

「それでメルト君にシャンプーを変えたことに気付いてほしくて近づいてスリスリしていたら、”抱きしめてほしい”と勘違いしてたみたいで、力強くギュっと抱きしめてくれて思わず子宮がキュンって震えちゃって」

「ラブラブなんですね」

「お腹の子と長女が大きくなったら、九州にいる遠縁の子が18歳ぐらいになるから2人目を向かい入れようって、色々と計画中で一軒家も考えていて」

 

 鳴嶋めいは自身の腹部を手でゆっくり摩るのを見て、有馬かなは自分がアクアとの子供を身籠っていることを妄想し頬を赤らめた。

 

「有馬さんも意中の人がいるんでしょ?」

「えぇ初めて会った時から決めているんですが」

「ライバルが多いの?」

「正直なところ間が悪くて1年下なんですが彼が同じ高校に入って来て、これから私のターン!って時に教室内でキスされたみたいで」

 

 無論現場を見た訳ではないが、自身よりも有名で世間から認知されている不知火フリルと星野アクアのキスの破壊力は凄まじく3日間はこの話題で持ち切りだった。後日彼の姉であるルビーを問いただしたところアクアは黒川あかねの家で傷ついた心を癒したと言っている

 

 

「チャンスは誰にでも訪れる!」

「えっ?」

「"私にはチャンスが無かった"って口にする人って大概はモノにした人と違う場所に立っている。それは見えなくて遠い位置だから手を伸ばしても届かない。でも手が届く範囲でアピールをすればチャンスの方からやって来る」

「そんなことあるんですか?」

 

 有馬の問い掛けに彼女は笑みを浮かべ

 

「奇跡は人が起こすモノよ!」

「キセキ?」

 

〜闘魂注入、ムチが飛ぶ〜

 

 遠くから聞こえるテレビの音と共に鳴嶋めいは診察室に呼ばれて席を立った。有馬はそれを見送ると瞳に流星を宿し

 

「(アクアとの出会いが奇跡なら、アイツの小指にアカイイトを結んで手繰り寄せればいいんだ!私の運命の相手なんだから!)」

 

 

 拳を握り決意を表明した有馬は意気揚々と病院から去っていくが彼女は大事なことを忘れている。自身が健康診断の問診待ちであることに、そしてこのことを忘れていなければ同じタイミングでアクアと鉢合わせて一緒に帰ることが出来たのに、何とも間の悪い女の子である

 

 

 

 

 

 アクアの健康診断が終わって数日が過ぎ、京プロでは大人たちだけで重要な会議が行われていた。部屋には事務所を運営する斉藤夫婦に星野アイの他に姫川愛梨が訪れ、議長を務めるミヤコが立ち上がり挨拶をした。

 

「今回のことは姫川さんからの提案になります!」

 

 議長から促された姫川は前に立って全員に礼をすると口を開き

 

「部外者の私が申し上げるのは心苦しいのですが事態は急を要します。そしてアクア君の協力が必要になります!」

 

 トップ女優だったが彼女の発言に全員が耳を立てると

 

大輝がバカなんです!

 

 その言葉にアイと壱護が机の上に額を叩きつけ大きな音を立てるのであった

 

 

 

「言葉足らずですいません」

 

 再び姫川が頭を下げたのを見てミヤコが横に立って補足を始めた

 

「大輝君なんだけど”融通が利かない”のかな?ざっくり言うと役者以外のことが出来ないでよろしいかしら?」

「はい!役者馬鹿なんです」

 

 今にも泣きそうな母親に困惑しつつミヤコが詳細を話してくれた

 

「彼がバラエティー番組の企画でゲストに呼ばれたんだけど、常に気が抜けていてアクビを連発して寝そうになったり、他の共演者たちをドン引きさせる話や編集点を作らずに延々とマシンガントークをしたりして、結局番組自体がお蔵入りになって」

「天然さんなのかな?」

「ある意味アイに近いな、興味のあるなしでONとOFFが全く違うから」

 

 壱護の言葉にアイの頬が膨らむが、誰も気にしていない

 

「ただドラマや映画の撮影の時はスイッチが入って実力以上のモノを魅せてくれて母親としては、息子が全力で挑む姿を見ると胸にジーンっと来るものがありまして」

「つまり今回の会議って?」

「アクアと大輝君の棲み分けをしようってことか?」

 

 その言葉に姫川愛梨は大きく顔を揺らして頷いた。簡単に五角形グラフにすると大輝の演技に関する数値はカンストして突き抜けているが他の部分に関しては平均を大きく下回るスペシャリスト、アクアはどれも満遍なく行えるジェネラリストである。つまり姫川大輝を役者として星野アクアをマルチタレントとして棲み分けていこうという会議なのだ!

 

 

「無論失礼なことを口にしていると自覚していますが、互いに同じ道を歩くのではなく得意分野に特化させていけば視聴者も喜ぶのでは?と思いまして」

「因みにアクアを預かる社長としての立場では賛成よ!大輝君と同じ土俵に立って比較されてしまうのは避けたいわ」

「ミヤコの判断を優先するよ!それに対して俺はサポートするだけだ」

 

 斉藤夫婦は今回のことに対して賛成であるが母親のアイは

 

「仮にだけどアクアに役者の仕事が舞い込んだときは出演を止めるってこと?」

「全てを断る訳じゃないわ」

 

 ミヤコの答えにアイは更に

 

「私も賛成なんだけど保留にさせて欲しいな、2人とって大切なことなのに私たちだけで勝手に決めていいのかな?って」

「一応アクアにも尋ねるわ、大輝君の方は?」

「実は既に話してありまして、『今はこのままでいいけど苦手を苦手なままで終わらせたくない』と言ってまして」

 

 役者馬鹿ではあるが得意分野に逃げ込まず、克服する気概は見せている

 

「アクアの方も役者としてレベルアップしてくれれば贅沢な悩みになるわね」

 

 ミヤコの言葉に大人たちは全員頷いた。なお当事者の1人である姫川大輝は運転免許の取得の為に自動車学校に通っているが本日5回目のS字クランク脱輪を犯してしまい指導員は頭を抱え、学校にいるアクアは

 

 

 

 

「んグぐぐ…ごく!」

 

 

 教室内で猿ぐつわをされて簀巻きにされていた。別に悪いことをした訳ではない!ルビーとフリルの勝負に巻き込まれ賞品として扱われ逃げない為の措置である。キス騒動から謝罪を受けたがフリルからのスキンシップは続き

 

「私の魅力を余すことなく教えてあげる♡」

 

 と言って近づき

 

「アクアには私がいるから問題ありません!」

「じゃあ私が勝ったら彼を貰っていいってことね」

 

 売り言葉に買い言葉ではないが教室内で彼をめぐる闘いが勃発した。他の生徒たちは2人の行く末を見ながらどちらが勝者になるかを賭けていてる。ババ抜きではフリルが勝ち神経衰弱はルビーが圧勝した。最後の勝負はポーカーであるが無論正式なルールではなく無関係な人物にディーラーを担ってもらい配った5枚から2回までチェンジを行って完成した役で勝負をする

 

 

 

「フリルちゃんは交換しないの?」

「私がアクアと結ばれる確率は100%に等しいの、だから余計なことはしないわ」

 

 彼女は配られたカードを見ずに裏返したまま机の上に置いている。ルビーは訝しげに覗いているがフリルがイカサマをしているようには見えない。交換終えたルビーは勝ち誇った顔を見せてトランプを机に叩きつけ

 

 

ロイヤルストレートフラッシュ‼

 

 

 ダイヤの10・J・Q・K・Aが並びポーカーの最強役を見せつける。その場にいる面々がルビーの勝利だと確信しフリルに賭けていた人達は天を仰いだが彼女は不敵に笑う

 

「どうしたのかな?フリルちゃん、負けるのが確定しちゃったんだよ」

「あらどうして言い切れるのかしら?」

 

 表情を全く崩さない彼女にルビーは背中に嫌な汗の染みを作るが

 

「だってこれに勝てる役なんて存在しないよ!」

「ロイヤルストレートフラッシュが映画やアニメだとスペードで作られる意味をご存知で?」

 

 口を開ける者で質問に答えることが出来るのは誰もいなかったが、簀巻きにされていたアクアがジタバタしていたので近くにいた女子が猿ぐつわを外すと彼は息を大きく吸い込み

 

「確か絵柄にも強さがあって上からスペード・ハート・クラブ・ダイヤだ」

「正解!でもご褒美は後で」

 

 その言葉の意味を理解した数名の生徒は息を呑んでカードに視線を注ぐと

 

 

だって私とアクアの間に♡以外は存在しないわ!

 

 

 机の上にはハートで作られたロイヤルストレートフラッシュが並び、ディーラーは勝者であるフリルの右手を上げる。しかし

 

「イカサマだ!」

「あら?どこがイカサマなの?」

 

 ルビーの物言いを申し立てるが、この状況下でイカサマを行うのは不可能であり、そもそもフリルはトランプに触れてもいない。証拠を見つけ出すことが出来ずに”ぐぬぬ~”っと低い声を出している

 

 

「私の勝ちでいいわね」

 

 勝負が決着しアクアの貞操に危機が訪れるがフリルは

 

「アクアと熱い夜を過ごすのも魅力的だけど、ルビーさん1つお願いを聞いてくださる?」

「お願いって何?」

「この前アクアを連れて行った女性を紹介して頂戴!」

「黒川さんを?どうして?」

 

 その質問に彼女は人差し指を口の前に立てて

 

「ナイショ!」

 

 と言って微笑むのであった

 

 

 

 

 簀巻きにされた翌日、アクアはミヤコと共にテレビ局の楽屋にいた。今回はスポーツ選手を対象にしたドッキリ企画の撮影で、18歳から22歳で構成されている女子バレー日本代表と共に各番組に出演し番宣を行うのだが、アクアは公式キャラクターの着ぐるみを纏っての出演である。宣伝が終わった後にネタバラシで彼女たちの前で着ぐるみをキャストオフして反応を楽しむということになっている。選手たちには着ぐるみの中にいる人物が女性スーツアクターと伝えている

 

「ミヤコさん事務所で言ってたことだけど」

「大輝君とジャンルを分けること?」

「姫川さんの演技は凄いと思うし、比較されると能力差が如実に表れるというか敵わない」

「そう?」

「互いに得意分野で伸びていくのは良いけどさぁ」

 

 深いため息を吐きながらミヤコを見て

 

「どう考えても明らかに俺への負担が増えるよね?下手するとリアクション芸人になりそうな気がするんだけど」

「そんなことは…」

「目を見て話してください社長~(棒読み)」

 

 ミヤコも薄々は気付いていた。姫川大輝が王道路線を歩むと何でも出来るアクアに与えられる仕事は彼が出来ないバラエティー寄りになってしまう。しかし役者の場合は演者が良くても作品がイマイチであればイメージが悪くなるが、バラエティーはお茶の間に受けることが出来れば長く愛されるキャラになる。無論アクアの人気は今も高い水準を維持しているが新たな層を取り込みたい部分もある

 

 

「マルチタレントの方がカッコイイでしょ?」

「ぜんぜん説得になってませんよ!」

「そろそろ時間よ、行くわよ」

 

 結局ミヤコはアクアに答えを言わずに番組スタッフが持ってきた着ぐるみを纏って背中のファスナーを閉めてもらった。そしてスタッフに手を引いてもらい選手とアシスタントがいる部屋に向かうと

 

「あっ!おはようございます」

 

 そこには赤髪が特徴的な有馬かながいた‼

 

 

 




まだ書いてはいませんが大輝お兄ちゃんにも原作キャラと婚姻を結ばせます。

ポーカーの部分はローカルルールによるものです。真面目なツッコミはNGでお願いします。
着ぐるみなんですが昔読んだアダルトな漫画で男女で着ぐるみの中で合体するチアリーディングの作品が未だに頭の中に残っています。なおR18ではないのでそんなシーンは執筆しません

なおフリルちゃんの台詞は番外編のMEMちょの台詞を理解している人なら分かりますよね?


感想を書いていただき誠にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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