男女比がおかしい世界に産まれました   作:大気圏突破

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秋華賞の本命は何にしよう?


一足先に行くぜ

 元バレーボール日本代表の鷲見ゆきが妊娠したことを発表し、公の場で旦那のノブユキと共に左手薬指に煌めく指輪を魅せていた。彼女は満面の笑みで記者からの質問に答え幸せアピールをしていたが旦那の表情に変化がなく虚ろな目だったが何故か瞬きの回数が多かった。最後に彼女は

 

「2人で幸せな家庭を築いていきます」

 

 といって会見場を後にした。しかし映像を見た元レンジャー隊員でサバイバル系YouTuberは

 

「彼は瞬きでモールス信号を出している!ただ『UFO』と『HIP』のサインを交互に出しているが、私たちに何を伝えたかったのか分からない!」

 

 

 生半可な知識は生還ではなく破滅へ導く、救いなのは妻が夫を心の底から愛していることだ!たとえ今が0地点であっても互いに愛を育んでプラスにさせれば良いだけである。なお2人の営みをR18版で執筆しようか筆者は迷っている(だって寝る時間が…)

 

 

 

 

「それで姫川さん、いきなり呼び出して何の用ですか?」

 

 日曜日に喫茶店に呼び出されていたアクアはコーヒーカップに口をつけていた。前日の夜に彼から”話したいことがあるから予定を開けてくれ”と一方的に通達してきた。せめて午前中に連絡してほしいものである。あと2分で日付けが変わる頃に送るのはマナー違反だ

 

 

「悪い!だがどうしても早く伝えたくて」

「伝えるって?」

 

 アクアは対面にいる大輝に尋ねると彼は手を上げて、近くにいる眼鏡を掛けたセミロングの女性を呼んで隣に座らせた。

 

 

「えっっと…」

 

 言葉に詰まる彼を見て大輝は少し頬を赤くしながら

 

「俺の奥さん!」

「妻の片寄ゆらです」

 

 エジプトで男子高校生が時を止めたのかもしれない。いや杜王町でヒトデの研究で論文を書いた人かもしれない。数秒間だけ止まった時間が動き出しアクアの脳はようやく再起動し飲んでいたコーヒーを気道に入れてしまい咽てしまった

 

 

「あぁまだお袋には紹介してない!星野お前が最初だ」

「星野アクアさんですね。ご活躍しているのはテレビやYouTubeで見ていました!大ちゃんの親友と伺っています」

 

 女優:片寄ゆら24歳、実は大輝が女装する野球部員として活躍するドラマで共演している。当初は役者仲間の間柄で演技の意見交換を行う関係だったが、時が経つに連れて意識するようになった。

 

 距離が縮まったのは彼が控え室の番号を間違えてしまい、着替え中の彼女と鉢合わせてしまった。大輝はすぐに土下座をして謝ったが片寄が

 

「責任とってくれますよね?」

 

 薄いピンク色の下着のまま彼女は大輝の手をとって指を絡ませた。ドラマの撮影では何度も演じているシチュエーションなのにリアルだとドキドキする。普通ならこのままキスとなるが互いに1歩を踏み出すことが出来ずに30分以上手を握ったまま終わってしまった。

 

 

 結局2人の初キスはリアルよりもドラマの方で先に行われる。しかし控え室の一件で緊張してるのか互いにNGを連発してしまい監督からOKのサインが出たのは12回目だった

 

「これから同じことがあるから練習しませんか?」

「あぁそうだな」

 

 

 その日を境に2人は時間を見つけてはドラマの稽古という名目でキスの練習に励んだ。最初は唇を合わせるだけの軽いモノだったが

 

「んっうん……ぅん!ちゅっぃうぅん!」

 

 次第に舌を絡ませ唾の交換をするようになる。撮影先のホテルで抱き合いながら夜景をバックにしたり、プールを貸し切って水中で酸素を交換するように口づけを交わすようになる。当然2人の仲は愛情という名のキズナが生まれる

 

 

「まぁそういうことだ」

「察しておきます!それで式は?」

 

 アクアが今後のことについて尋ねると

 

「まだ籍も入れてなくて今からお袋に紹介してくる。全てが纏まったら婚姻届の証人を頼みたい」

 

 2人で頭を下げて彼に頼み込むのを見て了承すると

 

「お前も居るんだろ?意中の人が」

「えぇ、まぁ」

「その時は俺達が書くから」

 

 そう言って仲睦まじいカップルは手を繋いで席を立って店から出て行った。アクアは背もたれに体重を預け彼女たちのことを思い浮かべていたが

 

「俺が全部支払うのか」

 

 テーブルに置かれたレシートを見つめる彼は溜息を吐くのであった

 

 

 

 

 

 

「ご足労いただきありがとうございます」

 

 個室に通された黒川あかねの対面にいるロングヘアの女性は頭を下げ来訪者を歓迎した。彼女の表情には余裕があり逆に黒川の心に違和感を持たせてしまう

 

「貴女がアクア君の唇を奪った泥棒猫」

「あら随分と口が悪いんですね?更年期ですか?」

 

 売り言葉に買い言葉、互いの視線から”バチバチ”とメンチの睨み合いとなったが2人共時間の無駄ということを理解している。フリルは賭けで勝ったルビーに対して黒川あかねとの面談を要求し、彼女側も言いたいことがあったので即答でOKを出した

 

 

「それで何の用?」

「私のアクアについて」

 

 フリルの一言で彼女の額に怒りマークが作られ血圧を上昇させてしまう

 

 

「アクア君は私の夫になる予定です!」

「予定であって確定ではありませんよね?なら先にキスをした私の方が…」

「先にキスをしたのは私の方です。子供の頃だけど」

「それは唇でして?」

 

 その詰問に首を横に振るのを見てフリルは笑顔を見せながら腕を組んだ

 

 

「じゃあ唇は…」

「唇にだってしました!布団の中と玄関で抱き合いながら愛のあるキスをしました」

「抱き合って?」

「貴女は知らないですよね?互いに愛のあるキスの感触は?アクア君と抱き合って舌を絡ませるとお腹が熱くなって”1つになりたいって”感じるの、お尻を握られちゃった時はキュンってする気持ち良さが全身を駆け巡るの」

 

 長年の付き合いのある黒川の方が舌で勝りフリルを若干押している。このまま主導権を奪ってしまえば…

 

 

「(待って!下手に追い込めば実力行使をされかねない。同じ学校で同じクラスの接点で既成事実を作られるかも…それなら餌を与えれば泥棒猫も従順なペットになるはず)」

 

 

 秀才だからこそ考え込んでしまい最善と最良を履き違えてしまう。もし彼女が何も考えずに押し切っていればアクアの唯一になれる可能性があったが、それを自らの手で潰してしまう

 

 

「ねぇ不知火さん私たちが争っていても無意味とは思いませんか?」

「えっ?」

「フィクションなら”じゃあアクアにどっちがいいか選んでもらいましょう”の大岡裁きにしますが、彼を悩ませるのは妻として本位じゃありません」

「それって?」

 

 恐る恐るフリルが尋ねると

 

「2人でアクアを愛しましょう。妻のポジションは譲る気はありませんが夫人の肩書きなら満足出来ますよね?」

「夫人…?」

「どうします?このまま不毛な争いを続け傷つけあった姿をアクア君に見せたいですか?もしかしたら幻滅して私たちの前から居なくなることだってありますよ」

 

 それは禁断の果実だった。フリルにとってアクアは恩人であり自分の初めてを捧げた男の子、とろける甘い果物を手放したくない

 

「私は……」

 

 黒川あかねに支配された思考は正常な判断を失わせてしまう。普段の彼女なら”お断りよ”と言って突っぱねるが愛しい人が絡んでしまうと縮こまってしまう

 

 

「私たちがアクア君を愛するように、向こうからも私たちのことを愛してもらいましょう。フリルちゃん3人で新婚旅行に行きませんか?貸し切った温泉で背中を流しあって湯船の中で愛を育んで、夜は時間の概念を忘れるほど乱れましょう」

「アクアと…お風呂」

 

 脳内に彼の背中を流しながら自分の体をタオル代わり擦って興奮してもらって、襲ってもらう光景が浮かんでしまい子宮が熱くなる

 

「ねぇアクア君って脇腹が少し弱いの、見たいでしょ?ビクッ!って痙攣しながら震えるアクア君を?」

「見たい」

「子供は授かりモノだから分からないけど、大きな家でみんなで笑って暮らすのって最高でしょ?幸せって独り占めじゃなくて分け与えるモノなの、フリルちゃんは欲しくないの?」

「欲しい!」

 

 完全に手玉に取られてしまったフリルは黒川の従順なるペットになっている

 

「じゃあ分かるよね?」

「あかねさん!2人で幸せにしましょう」

「違うよフリルちゃん、アクア君を入れるから3人で幸せになりましょう」

「えぇ」

 

 

 今ここに最強のタッグが結成された。あかねの大地の恵みを受けて育った豊な胸と全てを優しく抱きしめる包容力、全身から放たれる雌のオーラと共にアクアの唇を奪ったフリル、1000万の魅力と1000万の愛情を持つ2人に敵など存在しない

 

「ねぇどこで告白する?」

「学校の裏門をあけておくわ、それと私の制服を…入るかしら?」

 

 あかねの胸を見ながら考え込んでしまうフリルであった

 

 

 

 

 

 

 数日後アクアは学校の屋上に呼び出されていた。

 

「何の用?教室内じゃ話せないこと?」

 

 過去のことを考えアクアはいつでも逃げれるように扉を背にしている

 

「あのね考えたの私たち(・・・・)

「たち?」

 

 私ではなく”私たち”という言葉に疑問を持つとドアがいきなり開き後ろから抱きしめられてしまった。視線を向けると陽東の制服を着込んだ黒川あかねだった。胸の部分が今にも弾き飛びそうなほど突っ張っていて胸の豊かさを強調している

 

「あかね‼なんでここに?」

「アクア君1つ質問に答えてくれる?」

「いったい?」

「1つのショートケーキを包丁で切ると上に乗っている苺は片方だけに乗っちゃうよね?それって公平って言える?」

 

 いつもより低い声でアクアの耳元で尋ねるあかねの目は本気だった

 

「公平じゃないな、この世に平等なんて存在しない!」

「うん、でもね完全な平等は存在しなくても”等しく平等”はあり得るの」

 

 目の前にいたフリルが段々と近づいて顔を寄せてくる

 

「だから私たちもアクアを等しく平等することにしたの」

「ちょっと」

「この前言ったでしょ?勇気は与えるモノ・愛は育むモノって」

 

 嫐(なぶる)という漢字のようにアクアを真ん中にして2人の女性が抱き合う

 

「私たちがアクアを幸せにするわ」

「だからアクア君は私たちをお嫁さんにしてほしいの」

 

 

 

「「答えを聞かせて‼」

 

 

「俺は……」




次話で本編を1回終わらせます。

最初は大輝お兄ちゃんの伴侶を寿みなみにしてR18版でダブル不倫関係も考えたのですが、片寄ゆらが原作であっという間にカミキに落とされたので幸せになってもらおうかと

イベント発生→問題を解決→ヒロインが増える展開だとグダグダになりそうなので、次話で締めます。学園生活の空白部分や大輝お兄ちゃんの新婚生活についてはアフターストーリーのようにして番外編の短編にしてまとめます。

流れとしては本編最終回→番外編(銀髪美少女ツクヨミ爆誕)→本編番外編(学園生活やタレント業)にするつもりです。3期アニメが始まるまでには全部終わらせます。

重曹ちゃんですがR18の方でヒロインルートを作ります(2話か3話)

もう推しの子の引き出しは無いと思っていたのですが、草案が1つ浮かびまして今までとは違うパターンにしようかと考えています。


感想を書いていただき誠にありがとうございます。
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