オイオイオイ、死んだわこの世界   作:あいうえお

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ダンガンロンパの話書くとずっとネタバレになるのよね。


取り憑いてくる絶望

 

 

 

──江ノ島盾子

 

ダンガンロンパ無印にて超高校級のギャルとして登場したキャラクター。

 

ボリュームのあるツインテールにスラリと伸びた綺麗な足。肌は白く、明るい性格でまさしくギャルを体現した存在。

 

しかして、実の所はダンガンロンパの黒幕的立ち位置の人物だ。

 

表の顔はギャルだが裏の顔は一言で言えば"The 絶望"。

超高校級の絶望なんて呼ばれ方してたけど、はっきり言って"クソやべーテロリスト"の一言で片付く。

 

彼女の才能はギャルなんかじゃない。圧倒的な分析力が本来の才能だ。

 

その分析力を以てしてギャルとして地位を確立。更に他のキャラの才能までコピーすることが出来る。

しかも分析力が高すぎるため、もはや未来予知ができるレベルだ。

 

バトル漫画でいえば、未来視を持ってるコピー能力のラスボスみたいな感じだな。正しくやってらんねーである。

 

世界を巻き込むテロの首謀者故、彼女との出会いは約束された破滅が待ってることが確定した。はい、終わりでーす!

 

オワタで工藤。風呂食ってくる(?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ワーワーキャーキャー!

 

そんな人物が目の前で我が友達とサッカーをしている。

その姿は至って健全で無邪気な少女だ。

 

ま、まあまだ子供だもんね。絶望に取り憑かれてない……と思いたい。

 

油断出来ないのが嫌だねほんと。

てかなんでここにいるのか。もしや近所だったのか。にしたって今まで見てなかったのはなんで?姉の戦刃むくろと幼なじみの松田夜助はどこぞ?

 

おい松田ァ!ちゃんと見張っててくんねぇかなァ!?化け物が野放しだぞ!

 

まあ極度の飽き性である江ノ島盾子。近所に面白いことがなかったから遠出して面白いこと探しにでも来てるのかもしれん。

やってきたところが俺の元とかいい迷惑だけどね。出会いたくなかったよこんちくしょう。

 

自分、もう1回転生いっすか?

 

「ライム!パス!」

「え……お、おう」

 

ボケーッとしてたらボールが俺の元へ。

 

2度目の子供人生を楽しむ余裕なんてもう吹き飛んでる。これから先の絶望にどうしていくべきか。

 

良かったな江ノ島。俺はもう絶望してるぞ。

 

「おいー、ぼーっとすんなよ」

「ははは、わるいわるい」

 

とにかく今は遊ぶだけ遊ぼう。考えたってどうしようもないし。

 

チラッと江ノ島に目を向ければキョトン顔。至って普通の少女にしか見えない。

今はまだ大丈夫なんだろう。そう思うしかない。

 

「よぅし、盾子ちゃんパース」

「わーい!」

 

今は自然に行こう。自然にね。

 

………なんか今、江ノ島から含みのある視線を向けられた気がするけど気のせいだよね。考えすぎだよね。

 

胃が痛くなってきたな。家帰りてー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで転生後初の試練を乗り越えて俺は腹を押えながら家へと帰ってきた。

 

母親にご飯はと聞かれたが、ちょっと休むなんて一声をかけ自室へ。

 

さて、ベッドに横になり考えるは今後のこと。

江ノ島との出会いは俺を絶望させるには十分すぎるものだった。だが、ポジティブに考えればこの段階で江ノ島盾子が存在するダンガンロンパ世界と知れたのはいいことだ。

 

大前提としてあの女が存在してるということは、これから先世界を巻き込む絶望的なテロが発生するのは確実だ。

 

故に俺が生き残るための対策を立てなくてはいけないわけだ。

何かいい考えがある人ー。何も無いでーす。

 

当たり前だね。俺は超高校級のなんたらかんたらと呼ばれるほどの才能はない。圧倒的凡人。そんな男の頭で考えつくことなんて江ノ島にゴマをするくらいしか思いつかん。

 

でも、そんなことをしてみろ。最初はドヤ顔ふっふーんで上機嫌江ノ島が爆誕するかもしれんが、後々飽きたとかいう理由で殺されかねん。

 

原作知識を利用して無印のダンガンロンパに参加。参加者を説得して学園篭城を続けさせてもらう?

 

無理だな。うん、無理。そもそも参加出来ねえよ。なんも才能ないからあのクラスに入れません。

 

一個上の77期生も軒並み絶望するから頼りにならんし……どうしようもねえなこれ。諦めるか。諦めよ。

 

 

「………ぬぅおおおおおおっ!!」

 

「ちょっとー、うるさいよー」

 

ベッドで頭を抱え、唸り声を上げれば1階から飛んでくる母親の声。

 

死にたくないし、絶望してテロリスト側にもつきたくない。てか人殺しもしたくない。

 

故に超高校級の絶望完全体になる前に江ノ島盾子を殺すっていう選択は無理。人殺しの覚悟なんてありません。俺は一般人です。

 

未来機関に保護?ははは、3でコロシアイさせられるのに頼れるかって。

 

どこをどうしたって絶望じゃね?

 

救いは無いのか救いは!

 

「………ふぅ」

 

ま、まあ、いったん長い目で見ていこう。今すぐどうこうという訳じゃないしな。

生活の中でなにかいい案を見つけていくしかあるまい。

 

どうせ今日の出会いも偶然だ。今後は会うこともないだろう。

 

そうと決まればお夕飯だ。お腹減ったなー。

 

「母さーん!めーしー!」

 

うーむ、吹っ切れたら意外とスッキリ。

さ、黒幕さんのことは忘れて今を楽しもう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっほー、ライムー」

「…………なんでぇ?」

 

翌日、玄関開けたら絶望がいた。

 

 

 

 

 

おい松田ァ!この化け物に首輪とリードをつけておけェ!




ダンガンロンパの話とかもはや朧気だから見直さなきゃなあって思いました。

江ノ島盾子
普通の人となんか反応とか違うなあなんて思って主人公に興味を持ってしまった。分析力は健在。

主人公
転生者故、なまじ原作知識を持っていることで変な反応になり絶望さんに興味を持たれてしまった人。この先胃薬を常備することになる。
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