Side:主人公
「皆、訓練の方はどうなん?」
訓練始まってもう5日目になるが、そういえばみんなのことをあまり聞いていなかったなーとか思いつつそんなことを聞いてみると、みんな順調にいっているのだそうだ。
「朱鷺人はどうなんだ?俺たちもあまり聞いていなかったが、見た人は大体「規格外すぎてなんの参考にもならない」とか、「あれで本気じゃないのおかしい」とか色々言っているようだが。」
「何それ俺はそんな化け物みたいなことをした覚えは無いぞ。」
化け物?違う、俺は悪魔だ。(某緑の狂戦士)
「それで、もし朱鷺人さえ良ければなんだが、俺と模擬戦をしてくれないか?」
「冬弥とか?別に俺はいいけど、訓練大丈夫なん?」
「あぁ、今日は、というか今日から1週間ほど、訓練がないんだ。おそらく、他の訓練も同じじゃないか?」
「確かに私達も休みーって言ってたよ。なんか色々あったんだって。」
「…」
「…朱鷺人?」
「あーいや、なんでもない。うん、そうだな、なんでもない。」
「?」
「それより、俺と模擬戦?いいぞ。相手してやる。なんなら、みんなも来るか?」
「いいのか?朱鷺人の負担が増えてしまうが…。」
「別に20人程度で音をあげるほどあまい鍛え方してないだけだ。」
「え〜。ボク、今日くらい休もうと思ってたんだけどな〜。」
「私も〜。」
「じゃあ、瑞希と杏不戦敗な。」
「「別にやらないとは言ってないけど!?」」
うーんちょろい、不安になってくるな。
それじゃ、レッツゴー!
というわけでやって来ました、訓練場。…よし、
「とりあえず皆纏めてかかってこい。」
「「「「「え!?」」」」」
うわびっくりした。なんだよ、そんな驚くことでもないのに。
「全員を相手取るのは、さすがの朱鷺人でも厳しくないか?」
「全然?なんなら縛っても勝てるくらいには余裕あるぞ。」
「朱鷺人くん縛られるの?!」
「自分で自分に制限をかけるって意味な、自分で縛るのは変態なんよな。」
「おや?朱鷺人、まだ言っていなかったのかい?」
「忘れてたんだよ。ま、後ででいいだろ。」
「そうだね。」
さて、というわけで。
「お前ら全員用意いいな?」
皆きちんと武器は用意されているらしい。叶うなら工房かなんか使って用意したいが、生憎まだ準備期間中なのだ。
「それじゃ、俺は
・魔力以外のステータス封印状態(素の能力値)
・スキルを使用しない
の条件で戦うから、全力でかかってこーい。」
魔力がないと魔法が使えないので、そこは御愛敬。
「さすがに舐められているな…。」
「ちょっと腹立たしい、よね。」
「絶対に勝つぞー!」
気合十分のようだ。
「それじゃ、始め!」
「反省しなさいアッポッポイ共」
『ごめんなさい』
何があったかって?前衛がとりあえず突っ込んできてみんな絡まって団子になって転けたところに魔法職が魔法ぶっぱなしただけだ。
アホかこいつらは。
「大体な、まず陣形確認とかしなさい?あと軽々しく魔法ぶっぱなすな、なるかもなーって思って万が一のために用意しといた結界が役立ってよかったけど。」
「そうだよ皆、チーム戦なのだから、周りを見て動かないと。」
「多分類には言われたくないと思うけど、私も同じ意見だよ。チームならチームなりに作戦とかないと勝てないし、フレンドリーファイアしたら怒られるよ。」
ちなみに類と寧々ちゃんは割と考えていたらしく、類が寧々ちゃんに魔力供給しつつ、弾切れを起こしたら類が作る、といった作戦だったようだ。頭がいい類と、ゲームで対戦に慣れた寧々ちゃんはちゃんと大局を見ていたようである。
「…まぁ、説教はこれくらいにして、とりあえず1人ずつだな。集団戦とか話にならん。すまん、類、寧々ちゃん。」
「僕たちは大丈夫だよ。ねぇ寧々?」
「うん。あと、私の事は呼び捨てでいいよ、百目さん。」
「ありがと。んじゃ、俺も朱鷺人って呼んで。そいじゃあ、レオニからかかってこい。志歩ちゃんかな?他のはさがって見てなさい。」
『はーい』
「…よろしくお願いします。」
「はいよろしく。そいじゃあ、こい!」
ちなみに武器はそれぞれに合わせる。じゃないとフェアじゃないし、ハンデが意味を無くす。
「…フッ!」
左腹、受け流す。
勢いを制御しきれてないな。これは修行でどうにかするかな?
「ハァァ!」
右首、バックステップ。
剣筋はいいけど、いかんせん基礎に忠実
「せやぁっ!」
胸部中央突き、片手バク転。
…ふむ、わかったぞ。
「志歩ちゃん、10秒だ。」
「…10秒?」
「俺は10秒、ここから1歩も動かない。当ててみな。」
おーすげぇ、青筋が見える見える。見えないはずなんだが、おかしいな。まぁ今の俺、
「後悔、しないでよっ!」
Side:志歩
「…ぐっ!」
10秒動かない、なんて目を閉じて行ってきた時は、コイツふざけてるのかと思った。でも、
「左脇腹、裏右腹、頭部突き…」
全部の攻撃を完璧に受け流されている。それも、完全な瞑目状態で。
「うっ…!?」
「10秒だ、残念。こっからは俺のターン、だぞ?」
当てられなかった。でも、まだ負けてない。攻めを躱し続けてれば、いつか当てられるかもしれない。なら、耐える!
「海流の太刀、『
「…!?」
見ていたのに、瞬きもしていないのに、いつの間にかあった。
「…まいり、ました。」
「ほい、お疲れさん。」
Side:主人公
大人げなかったかな?まぁ、中途半端にやるより、きっちり見せといた方が勉強にもなるでしょ。志歩ちゃん負けず嫌いだし。
「百目さん、今のは?」
「敬語はやめなさい、変身アイテムになるぞ。」
なーんどいったらわかるんだ!(ダークネスムーンブレイク)
「今のは俺の我流剣術のひとつ、海流の太刀。海の生き物をモチーフにした剣術なのよ。今のは『跳魚』。その名の通り、水平にジャンプして近づいて、相手を仕留めるって剣術だな。初見で当てないと対処されやすいのが欠点だけど。」
『できるか!』
怒られた、解せぬ(´◉ᾥ◉`)
「あと、志歩ちゃんスキル使ってなかったでしょ?なんで?」
「まだ、扱いきれてないから。扱いが難しすぎるんだよ、私のスキル。」
そっかぁ…。メニュー追加だね!頑張れ!
「次は、一歌ちゃんか。魔法使いなんだっけ?」
「はい!よろしくお願いします!」
なーんどいったら(ry
「よーし、こい!」
「『
初手火魔法は殺意高くねぇ?というわけで、指パッチン。
パシュッ!
「な…?!」
おーおー驚いてる驚いてる、愉快。そりゃまぁ、
「なにやってんの、模擬戦の途中だよ?」
「ぐっ!」
お、ちゃんと回避能力も鍛えてるな。感心感心。
「『
お、またか。…って、
「速いね、ちょい危なかった。」
「余裕しゃくしゃくじゃないですか!」
なーんど(ry
「そいじゃあこっちからも行くぞ、『
「ひゃっ!」
「ほい、俺の勝ち。」
「うぅ…なんなんですかさっきの…。」
な(ry
「特に何って訳じゃないよ。風魔法で吹き散らしたってだけ。魔法職なら必須級だから、鍛えないとだな!」
「え?」
あ、そういえば。
「言ってなかったけど、今回の模擬戦で負けた奴全員、俺が直々に特訓するからね。足りないって思った部分をビシバシ行くから、そのつもりで。」
ごめん志歩ちゃん。でももし勝っててもアレは訓練対象だから君はどう足掻いても
もう助からないZO☆
だったわけなのだ。
「後のふたりは戦闘要員じゃないから、座学ね。」
「「座学あるの?!」」
「そりゃもちろん、」
当たり前体操よ。
もう助からないZO☆
というわけで、レオニ修行編でした。次回、MOREMOREJUNP編!デュエルスタンバイ!