闇AUとholoXのインクサンズ争奪戦   作:ヘビーなしっぽ

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開戦

「……インクの野郎…やりやがったwww」

ナイトメアは腹を抱えながらケラケラと笑う。

ちなみに闇AUの現在地は、ナイトメアが500年前に滅ぼしたDREAM TALEの世界だ。近道するために偶々通ったのだ。

「ボス?急にどうしたの?」

キラーが、遂に発狂でもしたか…?とナイトメアに不安そうな目を向ける。

「あ?wああ、インクの野郎。俺らの頭上にアイツら落っことしたらしくてなw少ししたら落っこちてくるぞw」

ナイトメアはケタケタと笑いながらサンズ達に指示を出し、今いる場所から少し離れたところに移動させる。

「なあ、本当か?ボス」

ホラーはナイトメアを見る。

「ああ?俺が間違えることなんてあると思うか?」

ナイトメアはホラーに言う…と、マーダーが、……お、と声を溢した。

「…………本当に落ちてきたな」

急速に落下してくる胡麻粒の様な小さい影を見ながらマーダーが言う。

「…結構な高さじゃないですか?もしかしてインク、これで終わらせる気なんじゃ…」

クロスが、ぅええ…と口元を覆いながら言う。

「ないないw!インクを攫う様な組織だよ?あの程度で死んでたらもう駄目でしょ!あの世界の闇組織も落ちこぼれたねって話になっちゃうじゃんw」

キラーがカラカラと笑いながら言う。

すると、急にholoXが滞空しだしたのを見て、マーダーが、ん〜…と声を出しながら観察してから言う。

「……見てみろ。全員ジェットパック持ってやがる。かなり頭のキレる奴がいるみてぇだな」

マーダーが顎に手を当てながら言う。

「ねえどうすんの?ボス。アイツらが空中に居る限り僕たち攻撃できないじゃん。この間に攻撃されちゃったらどうすんの?」

キラーがヘラヘラ笑いながらナイトメアに言う。

「…はあ?馬鹿かお前は。お前らには丁度いい飛道具があるじゃねぇか」

ナイトメアの言葉のキラーが、あー!と言う。

「成程!つまり…」

ドォォォォン!!と爆音があたりを支配する。

と同時に、キラーのブラスターが虚空に溶けた。

「対空撃ちか!」

大声で言ってから、キラーはまるで、射的に挑戦する子供の様に無邪気な表情で無数のブラスターを撃ちまくる。

ドォォン!ドォォン!ドォォン!と爆音が連続して響く。

「…へえ、いいじゃねぇか。耐え切るに1票」

マーダーもキラーの横に歩み出て、ブラスターを連射する。

「はぁ…どうなっても知りませんよ?…俺も耐えるに1票」

「…Heh、oもし炉ソウ堕な」

呆れた様子のクロスと、珍しく乗り気なエラーの参戦が決定した。

辺りに絶え間なくブラスターの発射音が響き続ける。

「……はぁ…」

ホラーはつまらなさそうにため息を吐く。

そう、ホラーはサンズではあるが、過去の傷のせいでブラスターを扱うことができないのだ。

「五月蝿ぇぞホラー」

「だってよボス…」

呆れた様子のナイトメアにホラーは言う。

「あんな楽しそうなことができないなんて…俺は悲しいぜ」

ホラーは斧の刃を地面に突き刺し、地面に座り込み。

急遽腰に取り付けられた肉切り包丁が地面を接触し、カランと音を立てる。

「はっ、まあお前にはその怪力があるじゃねぇかよ。他の奴じゃ味わえねぇ楽しさがそっちにあるんだから別にいいだろ?」

ナイトメアが揶揄う様に言う。

「heh…heh heh……ハ…ハハハハハ!アンタがんなこと言うなんて……吐き気がしてくるぜ」

ホラーも同じ様に笑いながら揶揄い返す。

「まあ暇なら骨でも飛ばして牽制でもしとけ」

ナイトメア言うと、holoXの予測落下地点に、大量の触手を生やした。無論全て槍の先端の様に鋭い。

「はは、流石だなナイトメア」

言うとホラーは立ち上がり、地面に突き刺してた斧を抜き、懐から鎖を引き出した。

「……いつだったか…ドリームに作ってもらってて正解だったな」

言いながらホラーは斧の持ち手の一番下に付いている輪に鎖を取り付ける。

そしてホラーは、その鎖を少し手に巻くと、holoX目掛けてぶん投げた。

ヒュォオオオッ!と空気の膜を伴いながら斧は猛スピードで飛んでいく。

「…へぇポジティブ野郎も中々いい仕事をするじゃねぇか」

その斧を見たマーダーは元々浮かべていた笑みを更に濃くしながら言う。

「…ホラー。お前逝けるか?」

空を飛ぶ鎖を見たナイトメアが悪戯を思いついた子供のような表情で嗤う。

刹那。

「はっ、誰に向かって言ってるんだ?」

ホラーは鎖を引き、斧を手元に戻した。

「アンタの言いたいことは分かってる。脳死特攻だろ?何回やらされてると思ってんだ。任せろ」

すると、holoXが滞空している少し後ろにものすごい高さと太さの触手が生えた。

ホラーは、手元に戻っていた斧をナイトメアに手渡す。

「よし…んじゃ………逝ってこい!」

ナイトメアは言うと、砲丸投げの要領で斧をジャイアントスイングした。

ホラーの体が嘘の様にふわりと浮いう。

ナイトメアは更に勢いをつけてブンブンと斧を回す。

やがてホラーは、その体に空気の膜を纏わせ始めた。

そして、十分な勢いがついたところで、ナイトメアはホラーを撃ち出した。

その勢いは、まるで大砲。さながら人間砲弾だ。

物凄い勢いで飛んでいくホラーは、斧を手元に引き戻し、投げの姿勢を取る。

「おらよぉっ!」

ホラーは間抜けた掛け声と共に斧を発射した。

holoXは、対空撃ちの対処に追われているせいで、自らの少し下を高速で飛ぶホラーに気付いていない。

ホラーがぶん投げた斧は、先程ナイトメアが生やした巨大な触手の柱にザグッ!と不気味な音を立てながら突き刺さると、ホラーはそこを起点に、どんどんと上に登って行く。

さながら鎖鎌を巧みに扱う忍者と言ったところか。

そして、触手のてっぺんのたどり着くと、斧を上段に振りながら触手から飛び降りた。

「HEHEHEHEHEHEHEHEHEHHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHE!!!!!!HEHEHEHEHEHEHEHEHE!!!LOOK ME!!!!こっちだぜ!糞尼ども!!」

 

一方のholoXはというと、それはもう大混乱だ。

「この対空撃ちいつまで続くの?!もうそろそろ対処しきれなくなるんですけど!」

魔法で以てブラスターの光線を次々と対消滅させているのは紫咲シオンだ。

「ファイトです!シオン先輩!」

後ろで目を輝かせながらライフルを構えるのは沙花叉クロヱ。

他の4人…博衣こより、風間いろは、鷹嶺ルイ、ラプラス・ダークネスは傍観するしかない。

だって遠距離じゃ戦えないから!

沙花叉は、暗殺部門代表ということもあり、銃の武器種は網羅していて、バラバラに分解してを身体中に仕込んであるため、スナイパーライフルでのスナイプが可能なのだ。

シオンに関しては、魔法使いなのだ。もう言うことはない。

だが、流石はサンズ達と言うべきか、強さの桁や数が段違いだ。

シオンが対消滅させても、沙花叉がサンズ達をスナイプしても、光線は自分たちを狙い続けるし、サンズ達には一発たりとも当たることはない。

そんな中、突如、ドビュンッ!という今までとは似ても似つかない飛来音が6人の耳の響いた。

「HEHEHEHEHEHEHEHEHEHHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHE!!!!!!HEHEHEHEHEHEHEHEHE!!!LOOK ME!!!!こっちだぜ!糞尼ども!!」

思わず声もする方を見ると、そこには斧を大きく振りかぶった血塗れの骨が居た。

「死に晒せ!」

ホラーは言いながら手近なところに居たこよりに斧の照準を向けた。

「まず……一人!!」

言いつつ斧を振り下ろす。

だが、こよりは猛スピードで迫ってくる斧には目を向けず、急いで懐からフラスコを取り出すと、その中に溜まっていた青い液体を飲み干した。

その瞬間、斧の刃と博衣の腕が衝突した。

ホラー、そしてこよりを除くholoXの面々も、ぐちゃぐちゃに破壊された博衣の姿を予想しただろう。

だが実際は違った。

ガキィィン…と硬質な音を立てながら、博衣の腕がホラーの斧を弾いたのだ。

それと同時にジェットパックが今までとは変わりものにならない程の量の火を吹いた。恐らく勢いを殺したのだろう。

…そして、この状況。無論、ホラーが手加減をしたわけではない。ましてや温情など烏滸がましい真似をホラーがするはずも無い。

ということはこうなった理由はたった一つ。単純にして明快だ。

「heh!heh heh heh!やるなァ!糞尼!」

「はっはー!こよのずのーがまたしてもやりましたね!」

こよりは自身の作成した薬品がしっかり機能したことが嬉しかったのか目を輝かせ、ホラーはニィィィ…と元から裂けていた口を更に三日月に裂く。

「久しぶりだ!久しぶりに見た!!俺の攻撃を弾いたのだ奴は!」

ホラーは楽しそうに言うと、斧をこよりの体から垂直に構え直し、横凪に振るった。

こよりの体はまたもや硬質な音を立てて攻撃を弾くが、今回は横であるため、ジェットパックで勢いを殺すことができないため、斧を喰らった衝撃で、こよりの体は猛スピードでholoXとは別方向に吹っ飛ばされて行く。

「こより!」

ラプラスは吹き飛ばされて行くこよりを見て、悲鳴の様に声を上げる。

だがこよりは吹き飛ばされつつ、グッドサインを作った。

ホラーはまた斧を投げ、触手の柱に突き刺すと、スパイダーマンがスイングする様にして移動し始める。

ホラーが斧を投げる場所には、血塗れの巨大な骨がどんどん生えていく。

ブラスターは扱えないが、それ以外は一流のようだ。

ホラーは柱から柱に斧を突き刺して移動しながら博衣を追う。

その頃地上ではショートカットが解禁されたことに歓喜するキラーがいた。

「ぃよっしゃ!ナイスホラー!!やっと阻害糞女吹っ飛ばしてくれた!」

そう、何を隠そう。先程までサンズ達はショートカットという無敵の技を封じられていたのだ。

理由は無論先程ホラーが吹き飛ばしたこよりにあって、インクを閉じ込めていたあの檻と同じ原理で、ショートカットを打ち消す電波を流していたのだ。

その源流がいなくなったことから、サンズ達は自由自在にショートカットを扱える様になっているのだ。

「まずいぞクロヱ!どうにかしろ!」

ラプラスが沙花叉に言う。

スナイパーのスコープを覗いていた沙花叉は、スコープから目を離し、ラプラスがいる後ろを向いた。

「うっさいなぁ!こっちだって頑張ってん――のッ!?」

沙花叉が言葉を止めた理由は…まあ言わずもがなだろう。

ショートカットが解禁されたサンズ達が、上から総攻撃をする為、落ちて来ているのだ。

サンズ達はholoXのいる高度と同じ高度に移動すると、それぞれ動き始めた。

「あっはは!君はこっちだよ!ボクと一緒にあ〜そぼ!」

キラーはそう言うと、沙花叉の体に重力操作をかけ、沙花叉を地面と並行に吹き飛ばした。

その間に、ナイフを大量に飛ばしまくって何があっても戻って来ないようにすることも忘れない。

「heh、heh heh。どこ行くつもりだ?ボスのお呼びだぜ」

また別のところでは、マーダーがそう言ってラプラスを踵落としで地面に蹴落としていた。

そして蹴った衝撃で再び宙を舞いそのまま箒に乗って魔法を振らせ続けるシオンの箒を下から蹴り上げる。

「ぬぁっ?!」

マーダーの足は箒の中盤あたりにぶち当たり、更に上空に箒を吹き飛ばす。

シオンの箒が宙をクルクルと舞う。

そしてマーダーの体が蹴りの勢いで、空中で一回転した。

そのままマーダーはポケットに手を入れると言った。

「……お前の相手は俺だぜ?何でボスを狙ってるんだ?」

笑いながらマーダーは箒から落下したシオンを再度蹴った。

マーダーの強烈なボレーキックが突き刺さり、空気の膜を引き連れながらシオンの体が吹き飛ぶ。

その衝撃を全身に伝えたマーダーもまた、後ろに吹き飛んでいた。もっともシオンよりも緩やかにだったが。

「クロス。借りるぜ」

言うとマーダーは自らの丁度後ろにいたクロスの背中に足を置いた。

背中に着地された衝撃でクロスの体が少し前に逸れた。

「ええ、行ってきてくださ…さいッ!」

言うとクロスは一瞬で振り返り、マーダーの背中に回し蹴りを喰らわせた。

すると、こちらも物凄い勢いで垂直にすっ飛んでいく。

「he HE、 Com    e on。こっチ打ゼ」

エラーは空中で糸を操りルイの体をぐるぐる巻きにすると、そこにブラスターの背中を縫い付けた。

「heh、フるで逝KE!!」

言うとエラーはフルチャージされたブラスターを発射させた。

ブラスターとルイは爆速でぶっ飛んでいき、ある一定の場所まで雲を切り進んで行って……突然ブラスターがそのビームを切らせた。

「…は?」

ルイの間抜けた声がしたのをエラーは聞き逃さなかった。

「heH hEh!!酢貝堕胃瓶愚をタのしメ!」

エラーが心底楽しそうに笑う。

しかしその瞬間エラーを殺気が襲った。

刹那、エラーの首に向かって刃が振るわれる。

だが、エラーは全くもって微動だにしない。

「HAHA、くロス。DE番だゾ」

エラーが言うと、横から双剣を手にしたクロスがふっ飛んできて、いろはの刀を弾き返した。

ガキャァァァンと硬質な音と火花が舞う。

なぜふっ飛んでいるのかと言うと、マーダーを蹴ったからだ。

クロスはこの事を完璧に計算していた。

マーダーを蹴って、その勢いで首を取られかけているエラーを助けに行く。

これがクロスが思い描いていた状況だ。

「ええ、全く。こんなの貴方達はすぐに思いつくんだろうですけどね!」

クロスは躍起になりながら言う。

そう。ここにいるのは戦闘の天才達なのだ。

こんなアイデアをクロスだけが思いつく訳では無い。

これをマーダーとエラーは瞬時に考えつき、実行に移したのだ。無論、クロスがこうしてくれるだろうという信頼を込めて。

「heh、慣レ手きた カ?クロす。子れが闇えーUだゼ」

エラーが言うとクロスは。

「…五月蝿いですよ。早く行った方がいいんじゃ無いですか?」

といってエラーを急かした。

「HAHA、連れネェNA」

エラーは言いながらショートカットをする。

「…やりますか…」

言うとクロスは、弾かれ、空中に放り出された刀をなんとか拾い、衝撃で弾かれた吹き飛ばされているいろはを重力操作で更に奥へと押しやった。

すると、その後に続いてズドンっと落下音が響いた。

マーダーに蹴落とされたラプラスが地面と接触した音だった。

濃厚な土煙がブワァっとあたりに充満する。

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!よう、元気そうだな?ラプラス・ダークネス?」

地面に落ちたラプラスにナイトメアが歩み寄りながら言った。

「…これが元気そうに見えるなら、お前の目も大概ってことだな」

ラプラスは土煙をかき分ける様にして現れながら言った。

見れば、服にところどころ傷がついている。

ナイトメアが地面に大量に生やしていた触手に引っかかったらしかった。

「初めまして。だな。俺はナイトメア。闇AUのボスをやらせてもらってる」

ナイトメアは不吉なウインクをしながらラプラスに言う。

「そうかよ。吾輩はラプラス・ダークネス。秘密結社holoXの総帥だ」

ラプラスも同じ様に言うと、ナイトメアは気怠げに腕をだらん。と垂らしながら言う。

「はぁ…。……本当に…一応聞いとこう。今すぐにでも降伏するんならこの戦いを終わらせる事ができるが……どうする?いや…どうしたい?お前の意思次第では、この盤上は大いに狂うが?」

ナイトメアがラプラスに問う。

これはドリームから頼まれていた事だ。

もしも相手に戦う意思が無さそうだったらインクを解放させるだけで何もしないで欲しい。と。

勿論ナイトメアは反発したが、依頼主の命令だ。聞かなくてはならない。

だからナイトメアは渋々それを了承したのだ。

「降伏?ハッ。そんなのしてたまるか。私達は私達の夢の為に戦う。ただそれだけだ」

ラプラスは好戦的に笑いながら言った。

その瞬間ナイトメアは弾かれた様にいきり立つと、腕を大きく横に広げて狂気的な笑みを浮かべながら言う。

「heh、heh heh heh……HEHEHEHEHEHEHEHEHE… HEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHEHE……

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!やはり!やはり!!やはり!!!やはりやはりやはりやはり!!!!やはりだ!!俺の見込みは正しかった!HEHEHEHEHEHEHEHEHE!!!そうだよなぁ!ラプラス・ダークネス!!そこだけに置いては賞賛してやる!俺の率いる闇AUに喧嘩を売るなんて言う愚行をな!」

ナイトメアは右手で顔を覆い、背をのけぞらせながら嗤う。

「さあ!さあやろうじゃないか!なあ総帥?!俺にその力を見せてくれ!」

ナイトメアが狂った嗤いを浮かべつつ、触手を槍の様に鋭く尖らせ、その切先をラプラスに向けながら問う。

「無論だ!」

言うとラプラスはナイトメアに……闇の帝王に殴りかかって行った。

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