暗い拷問室の中に、いろはを背負ったクロスと、長身の骨が在った。
「……よう。ワイン。久しぶりだな」
クロスが眉を顰めながら静かに言った。
そう。待ち構えていたのは、ワインサンズ。
第一回拷問を担当するサンズだ。
「おお、クロスか。ということは今回私が受け持つのはそいつだね?」
ワインはクロスの背中で意識を手放しているいろはを見た。
「…………ああ、そうだ」
クロスは苦々しい表情で言葉を紡ぐ。
「…なに。そう心配するなコイツがすぐに話してくれれば私だって苦労することはない」
ワインも眉を顰め、頭を振りながら言うと、クロスの背中からいろはを剥ぎ取ってそばにあった電気椅子に座らせ固定する。
「…頼んだぞ」
クロスが言うと、ワインは静かに頷いた。
「分かっている。もっとも、私の後の奴等はどんなことをするか分からんがな」
ワインがそう言ったのを聞いて、クロスはワインに背を向け、拷問室から出て行った。
それを見届けると、ワインは言葉を発した。
「ふん。まずは起こさねばな…ならば手始めに…!」
言うとワインは腰のホルスターからピストルを取り出し、いろはの足に向けて発砲した。
ドパンッ!と発砲音が暗く狭い拷問室に反響した。
「ッ?!ぐぅぅっ…」
いろはの苦悶の声がする。
「ほう。撃たれても声を上げないか。中々の胆力だな。………おっと、レディに対し少々手荒な目覚ましですまない。私はこれ以外に敵を効率的に起こす方法を知らんのだよ」
ワインは言いながらピストルをホルスターにしまう。
「さあ、風真いろは。貴様には今から我等が守護者。インクサンズを攫った経緯…そしてインクをどうするつもりなのか………洗いざらい話してもらおう」
ワインの高圧的な声が微かに響く。
「初めに問おう。何故インクを攫った?」
ワインの問いに対していろはは言う。
「さあ?総帥にそういう趣味でもあったんじゃないでござるか?」
ワインはスッと表情を消すと、左手の指を2本。グギッと音を立てながら折った。
2本の指があらぬ方向を向いている。
「ぐ…!ぅうう……」
いろはが思わず声を漏らすのを尻目にワインは言う。
「…そんなでまかせが通じるとでも?…敢えてもう一度聞こう。何故インクを攫った?」
「ッ……知らないでござるよそんなこと」
いろはの言葉に、ワインは目を細めると、左手の指を更に3本同時に折り曲げた。
グギッと痛々しい音を立てながら折れた指は、先程折られた指とは反対方向を向いている、
「ぁッ…!ぐ…!ううう…!」
「OK。分かった」
ワインの冷徹な声が響く。
「次の質問だ。インクで何をするつもりだった?」
「知らないでござるね。生憎ウチには研究大好きな科学者がいるもので。その子の研究にでも使われるんじゃないでしょうかね?」
いろはは平然とした顔で嘘を吐く。
実際は、holoXの宇宙進出の為、インクサンズの持つインクでの転移能力が欲しかったのだ。
「そうか。おそらく嘘だろうが…まあいい3つ目の質問だ。インクは何処にいる?」
ワインに問いにいろはは笑いながら答える。
「さあ?検討もつかないでござるね。何処かをほっつき歩きでもしてるんじゃないでござるか?」
いろはの回答に、ワインは何も言わず行動で示した。
右手の指を全て掴むと、全てまとめてあられもしない方向に折り曲げた。
バギャッゴギッ!と生々しい音があたりを蹂躙する。
「あッ!っつ……う“……く…ぅぅぅ…!!」
いろはは決して悲鳴は出さず、静かに、耐えるように声を漏らす。
「そうか。よく分かった。生憎と私ではお前から情報を引き出すことはできないらしい」
ワインは言うと、無気力に両手をだらんと垂らした。
「私に拷問で全てを話さなかったことを後悔するんだな」
言うとワインは拷問室から出ていく。
そして、それと入れ替わりで新しい骨が入室してきた。
「bahaha!玩具をくれるってんでナイトメアに言われて来てみりゃ…まだほんのガキじゃねえか」
部屋に入って来たサンズ……フェルサンズは下品に笑いながら言う。
いろはは、そんなフェルをキッと睨むが、フェルはまったく意にしなかった。
「bahahahaha!いつも通りに行くか……あ〜……まずは………」
言いながらフェルは手に持っていたリードと手枷と足枷を取り付ける。
そう。犬がつけるあのリードだ。
「?!」
いろはは目を白黒させる。
それを無視して、フェルは電気椅子からいろはを解放した。
「bahahahaha!楽しめそうだなァ?おい」
フェルは笑うと、電気椅子から降りたいろはを膝立ちにさせる。
「heh heh、ワインが聞いたと思うが聞くぜ?なんでインクを攫った?」
フェルの愉快そうな声が響く。
それを受けてワインは答える。
「さっきも言ったけど、知らないでござるよ」
いろはが言うと、フェルは口をニィッと裂くと、いろはの右側頭部に右足の強烈な蹴りを入れた。
「う“ッ…!」
フェルの足は、側頭部にクリーンヒットし、いろはの体は左側に吹き飛ばされそうになっ……たその瞬間首をグイィッと引かれた。
「ッ”?!ォ”え“ッ”!う゛げ”え“え”え“ッ”!げぇ“ッ!え”ェ”ッ“ほ“!」
突然の衝撃にいろははなす術なく引き戻され、強烈な吐き気と嗚咽に襲われる。
まあこうなった理由は単純明快。いろはの体が衝撃で吹き飛びそうになったところ、フェルがリードをグイッと引き、いろはの体を引き戻しのだ。
「bahahahaha!!いい反応してくれんじゃねえか!新鮮だぜ全く!」
フェルが楽しそうに笑いながら、体勢の崩れたいろはを再び膝立ちにし、左肩に左足を乗せてリードを手前にグッと引きながら再度問う。
「どうしてインクを攫った?5秒以内に答えないなら……このまま首が捻じ切れる覚悟をしてもらおう」
フェルは言うと、先程までが遊びだったかの様な強さでリードを引き寄せた。
「ォ“ぼ”え“ェ”ッ“!!げ”…ッ“オ”ぐ“ッ”……あ“…ぐ”……」
首を引きちぎるように引かれるその強さ故、嗚咽だけが湧き上がってくる。
湧き上がってくるのは圧倒的な恐怖と絶望だけだ。
「bahahahaha…まだ吐かねえのかよ」
言うとフェルリードをグイッと引き、いろはを四つん這いになるように放り投げると、拷問室の壁に取り付けられていたレバーを引いた。
その瞬間、レバーがあった壁がガコンッと音を立ててから少しずつ陥没していき、代わりに武器が大量に飾られた壁がせり出てきた。
「hahahaha。すげえよな?自分のストレス発散と同時にこんなに大量の武器を扱わせてくれるんだぜ?流石はナイトメア。太っ腹って感じだな」
言いながらフェルは壁に縫い付ける様にして取り付けられていた鞭を取り出してきた。
そして鞭を足元に放りながら言う。
「heh heh、さっきは答えてくんなかったからなァ……別の質問をするぜ?…インクは何処にいる?」
あいも変わらないフェルの問いに、いろはは先程まで吐き気に苦しんでいた人物とは思えない程軽い声で言う。
「げッ“ほ”……知ら…ないでござるな」
いろはの回答に、フェルはスッと目を細めると、右足を上げた。
そのまま足をいろはの背中の上に持ってくると、勢いをつけて踵落としを決めた。
「ぐ…ゥ“…………あ”ぁ“ッ”!」
その勢いで、腹から拷問室の地面に猛スピードで突っ込んだ。
「……b a h a h a。言葉選びは慎重に……な?」
言うとフェルは右手でいろはの前髪を掴み、視線を無理矢理合わせる。
「…個人的な質問をしたい。お前の答えを聞こう。ここまでやられてきてどう感じた?どう思った?」
フェルの声にいろはは何故かフッと笑いながら答える。
「事前に守護者とやらから聞いた情報よりも生暖かい拷問だったのでホッとしてるでござる」
その言葉にフェルは興を削がれたかの様な表情をすると、いろはを右側に放り投げた。
その際に軽く壁に衝突し、いろはは思わず苦悶の声を漏らした。
「bahaha…bahahahaha………BAHAHAHAHAHAHAHAHA!!ああ、どうやら死にたいみたいだな!この死に急ぎが!俺の後に控えてる奴らがこんな生温かい老人の介護みてえなやっさしい拷問をしてくれると思うか?俺の後に続くのは色魔と2人のマッドサイエンティストと闇の帝王、それに加えて狂った混沌と空腹大魔王だぞ?俺とワインの拷問で全てを吐かなかった自分を恨むんだな。風真いろは。精々死なない様に頑張るといいさ」
フェルは言うと、足元に落とした鞭を手に取り、一発。壁に衝突し、再び四つん這いになっているいろはの背中に振り下ろした。
バヂィィン!と聞いたことない様な接触音が響く。
「あ“ぐ”う“…ッ”!」
いろはは苦悶の声を出すが、それだけだった。
「bahaha。本当に死にたいみたいだな……分かった。いいぜ。クリアだ。次のステップに行かせてやるよ。生きながらえてみろ。風真いろは。まあもっとも、アイツのレイプには勝てないだろうがな……bahaha期待してるぜ」
フェルは言いながら鞭を地面に放り投げ、部屋を出ていく。
そして、それと同時に再び新しい骨が入って来た。
「あ、やっほー!突然で悪いんだけどこれ飲んでくれるかな?」
入ってくるなり錠剤を3つ差し出した骨はラストサンズ。色欲の権化として知られるサンズだ。
そして彼はAU屈指の18禁AU。UNDER LUST出身のサンズだ。
「はっはっは。そんなに睨まないでってば。俺だって出来たらこんなことしたくないんだぜ〜?」
全く思ってなさそうに言いながらラストは持っていた錠剤を手に握り、笑顔でいろはの口に突っ込んだ。手ごと。
「ん”ぐ“ッ”?!ゥ“…ォ“エ”…げ“…ェ”……!」
「わあ、マスが耳打ちしてくれた通り新鮮な反応…!」
ラストは右手を顔の右側面に当て、熱い吐息を吐きながら言った。
言いながら口内を掻き分け、喉の奥まで手を入れる。俗に言うイラマチオというやつだ。無論挿れられているのは手だが。
「ご“…ェ”……ぉ“ぇ”…!」
ミチミチと音を立てながらラストの手がどんどんいろはの口内に侵入している。場所にして、イラマチオなどとっくに通り過ぎ、現在は食道の序盤と中盤の間あたりに手があった。
いろはは、嗚咽を漏らし目尻に涙を溜めていく。
喉まで完全に塞がれている為、もう嗚咽らしい嗚咽も出なくなっていた。
「お、届いたかな」
ラストが言う頃には、ラストの右手はいろはの胃に到着していた。
「…よっ…ほい……っと」
ラストは言いながら握っていた錠剤を手放し、胃に直に放り込んだ。
「よしっと!」
ラストは笑顔で言いながら口からかなりの勢いで腕を引き抜いた。
「ォ“ぶ“ッ”!え“っ”!ぉ“え”ッ…!」
先程入れられた時よりも凄まじく早く抜かれた為、咽頭やらなんやらの腕が直撃し、それが全て嗚咽に繋がる。
「お〜し!抜けた!これで15分くらいは放置かな!」
ラストは終始笑顔で言いながら、じゃ!また後で来るから〜!と言うと両手を広げて部屋から駆け出て行った。
ちなみに飲まされた薬は、媚薬に利尿剤。そして睡眠導入剤だ。