MP極振り魔法使いはいつのまにか爆裂娘になっていた 作:ありす(旧名:紅茶・ルミエール)
私、もしかして、キャラ作り失敗しちゃった……?
「いや、そんなこと考えても仕方がない!」
首を横に振って気持ちを立て直す。このキャラは何も間違っていないはず。絶対うまく行くはず。
とりあえず、みんなが向かっている森に行ってみよう。
「え、みんな足速い!…違うか。私の足が遅いだけか。」
早速AGI0の弊害が現れた。みんなと比べると明らかに移動速度が遅い。これはかなり大きな弱点かも…。
「ふぅ…。ようやく森に着いた。」
もうみんなかなり奥まで行っているみたいで、周りには人はいないようだ。
ガサガサッ…
「ん、何かいる!?」
草むらから突然音がしたので、杖を構える。中から出てきたのは…
「キュイッ!」
ツノが生えてる小さな白いウサギだった。
「か、かわいい…♡」
こんな子可愛すぎて、攻撃できないよ!本当にこのウサギはモンスターなの?
ウサギはつぶらな瞳で私のことを見ている。ああ、可愛すぎる……と思っていたら、
「キュイイイ!」
ウサギがツノをむけて突進してきた。
「ぴゃあっ!?」
ギリギリで避けれた…。これかすってたら絶対負けていたね。
「可愛くてもモンスターってことだね。じゃあ、倒しますか!」
杖を構えて、スキル欄にあった魔法を使う。
「【ファイアボール】!」
ボォッ!
杖先から生み出された拳大の火の玉が、ウサギに襲い掛かりその体を焼き尽くす……なんてことはなかった。
「なんで!?なんでそんなに元気なの!?」
ウサギは全くもって倒れる気配がない。これも0の弊害ってこと!?
ウサギのHPは全く減ってないみたいだけど、魔法が当たったら怯んではいるみたい。
「こうなったら仕方ないよね…!魔法を連射する!【ファイアボール】【ファイアボール】【ファイアボール】【ファイアボール】【ファイアボール】……………………【ファイアボール】ッ!!」
MPに任せてひたすら魔法を連射しまくる。少しのダメージが蓄積して、どうにかウサギを倒すことができた。
『レベルが2に上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』
お、レベルが上がったみたい。ステータスも割り振れるみたいだ。これは後でに取っておこうかな。
「それにしても、全然MP減っていないね。」
今の私の残りMPは412中、252。まだ半分以上余っている。これなら後もう一体くらい倒せそう。
私は近くにいたもう1匹のウサギを【ファイアボール】で拘束して再び倒した。
『レベルが3に上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』
『スキル【魔ノ淵源】を獲得しました』
『スキル【小さな捕食者】を獲得しました』
【魔ノ淵源】
MPが2倍になる。HP、STR、VIT、AGI、DEX、INTを上げるのに必要なポイントが3倍になる。
取得条件
10分以内に、MPを400消費する。但し、その間にMPを回復してはいけない。
【小さな捕食者】
HP、MP以外のステータスのうち四つ以上が戦闘相手よりも低い値の時にHP、MPのステータスが2倍になる。
取得条件
HP、MP以外のステータスのうち、四つ以上が戦闘相手であるモンスターの半分以下のプレイヤーが、単独で対象のモンスターを討伐すること。
「何これ。MPが…2倍!?」
2倍ということは今のMPだと412×2=814になる…。MP814?いったい何回魔法を使えば魔力が切れるの?
もう一つのスキル【小さな捕食者】も、状況によってはMP2倍。これならMP1628…。おかしなことになっちゃった。
「よし、この際だしこれからはステータスを全てMPに振っていこう。
これなら何度も魔法を使っても大丈夫だよね!」
この後、大量のMPにものを言わせて大量のモンスターを火魔法で倒した。
途中でレベルも上がり、新しいスキルも獲得できたので、とてもホクホクだった。
『レベルが4に上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』
『レベルが5に上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』
『レベルが6に上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』
『【火魔法Ⅰ】が【火魔法II】に進化しました』
『スキル【連鎖魔法】を獲得しました』
『スキル【魔力氾濫】を獲得しました』
『スキル【ヘイスト】を獲得しました』
【連鎖魔法】
同じ魔法を連続で使用すると、次の魔法に最大MPの10%相当のINTで換算したダメージを与える。
取得条件
同じ魔法を10分間で30回使用する。
【魔力氾濫】
10秒間、MPを2倍にする。CT:1時間に1回
取得条件
30分間で魔法を80回使用する。
【魔法増幅】
次の魔法の範囲、ダメージ、数の内から好きなものを二つ選んで最大MPの40%分増加させる。CT:1時間に1回
取得条件
魔法を100回使用する。
残りのステータスポイントも、MPに割り振って、私は上機嫌でログアウトした。
実はその様子を、とあるプレイヤーが見ていた。