誠にありがとうございます。
そのおかげでモチベが上がったので今日も頑張って初投稿。
今回のお話は前回の補足と今後の方針回なのでだるかったら飛ばして貰っても大丈夫です!
『ベンッ』
「ぐえっ!」
琵琶の音が鳴ると同時、俺は家の畳に叩き付けられていた。
その時、眠っていた人間が起き、鬼である俺が急に現れて驚く……事はなく何事もなかったように再び眠り始めた。
「いてて…鳴女さんこんな雑に帰さなくてもいいのに」
無惨様との会合を終え、ボロボロになりながらもなんとか戻ってこれた。
集めておいたカードを多めに使ってしまったのは残念だが無惨様から俺の命を担保にして信頼と狂酔の名前を得られたのでよしとしよう。
気がつけば既に朝日が登り始めているため、日光が体に触れないように急いで家の奥へと進む。
何故ここの住人が何も反応しないのかは、俺の血鬼術で洗脳し、傀儡にしている為だ。
現在いるこの家の他にも傀儡にした人間の家に住み着き、仮拠点にしている。
あの夜から二年。
血鬼術を使って人間を操れば衣食住を手に入れられると気づいた俺は、今のような生活を始めた。
二年前は古びた廃屋に住んだり、最初から着ていた血塗れの古びたコートを着たり、野生動物を狩ったりとまあ酷いものだったが、今では血鬼術で人間を傀儡して家に住めるし、衣類は住民のお古や新品の服やコートを買わせ、食糧は金持ちの家の人間を傀儡にして買わせて持って来させる事で安定して手に入れる事が出来るようになった。
まあ、何もない村なんかでは以前のように自分で獲物を狩る必要はあるが今のところは衣食住で困ることなく生活できてはいる。…常に傀儡を増やすために場所を移動する為、安住の地がないのが少し残念ではあるが。
そういえば無限城の出来事があったせいで日記をまだ書けていなかった事を思い出した。
既に日にちが変わっているが、無限城のやり取りを忘れないよう書き込んでおくことにする。
今回なんとか助かったのも原作知識をノートに書き込んでおいたおかげなので、今後ともこの習慣を続けていくつもりだ。
俺は部屋の角にある机に移動し、ろうそくを灯していつものようにノートを広げて日記を記す。
──
765日目
無惨様から狂酔という名前を頂き、命も助かった。
今回無惨様からは色々な質問と命令を頂いたので忘れないうちに書いておこうと思う。
内容はめんどくさいのでなるべく簡潔に纏める。
──
Q.貴様の正体は何者だ?何故未来の記憶を持ち、鬼にあるまじき行動をする。
A.この世界とは別の次元にある世界でこの世界を物語にした作品を見る読者であり、作品に書いてあった出来事や、設定などを知ってるからです。
人間を喰らわないのは、この世界に来たのは体が鬼となり、人を殺した事で取り乱してその場から逃げ、人を食わないまま鬼殺隊に追われる身になった事で不用意に人間に手を出せば、たちまち鬼殺隊に見つかって殺されてしまうからで、無惨様に血を分けて頂いた後は、習得した血鬼術を使って青い彼岸花を探していたので自身が強くなる必要はないと思い、更に鬼殺隊に殺されるリスクを回避する為にも食人は行うべきではないと判断しました。
──
この時の無惨様はたいそう複雑そうな顔をしていたなぁ。
その後も無限城での応対は続いた。
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Q.貴様の言った太陽を克服する鬼について教えろ
A.耳に花札のような耳飾りをした鬼狩りと共に行動する鬼、竈門禰豆子が無惨様の管理を離れ、食人衝動を抑えるために眠る事により細胞に変化が起き、太陽を克服します。今現在はまだ細胞の進化は進んでいない可能性が高く、今手を出す事は非推奨であり、その鬼の兄である耳飾りの鬼狩りを殺害する事で違う進化をする可能性もある為、殺害は控えたほうが良いと思います。
──
この時の無惨様は神妙に何かを考えこみ、唸っていた。
恐らく始まりの剣士を想起させる鬼狩りを許せないのだろう。
一応竈門禰豆子を吸収した後は話の展開的に殺しても問題はない事は告げておいた。
鬼の王の誕生は俺の生存にはほとんど関わり合いがないので生かす理由もない。
その後も問答は続く。
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Q.貴様が言っていた血鬼術はどういった能力か
A.血鬼術は自身の血が他者に摂取、吸入した相手の意識を洗脳し、命令をすることで相手を傀儡にする事が出来る。傀儡にした相手に残った血の残滓を辿り、その者とのやり取りは可能。ただしこちらからは連絡出来ず、相手側の一方通行のみである。
傀儡にした者は1分以内に命令せず放置すれば相手の体から血が霧散して術が消滅します。また、命令を遂行すれば新しい命令がなければ同じように術が消滅します。ただし、相手に奴隷になるように命じれば、こちらが奴隷の解除を命じるまで自由に相手を動かせられます。
血鬼術の弱点は相手の体内に血を摂取、吸入させなければ術が発動しないため、遠距離からの一息で首を切られれば一方的に敗北する事。更に鼻が詰まっている者や稀血を持つ人間には効果が効きづらく、吸入では洗脳が難しく、血を直接摂取させなければいけない。
──
ちなみにこの弱点を回避するための改善策はほぼ完成してある。
──
Q.貴様の言う人間牧場とやらはなんだ。
A.消えても問題のない奴隷や犯罪者を傀儡にし、その人間達を使って繁殖させ、産ませた子供を繁殖用と食用として育てます。
育てる子供も同じく傀儡にするため、死に対しての抵抗は無くすので外部に漏れる心配もなく、安定して生産できます。それに合わせて医者や産婆の用意は出来ております。これらは少々時間がかかりますが、鳴女様のお力を使えば無限城に傀儡を呼び出し、献血や不要な肉や臓器を取り出してそのまま生かしたまま食糧を確保できます。
──
これを聞いた無惨様がドン引きをしていた。
あとなぜか鳴女さんがこっちを睨んでた…ような気がする。
目が髪に隠れていたので分からないけども。
──
Q.貴様の目的はなんだ
A.一度死んだ時に受けた苦痛があまりにも耐えられず、もう二度と死にたくないと思った。
その為常に私は二度と死にたくはなく、生き残る為に行動しています。
故に無惨様には物語の最後まで生き残り、今後とも生き続けていただきたいと思っています。
──
Q.……貴様は私が死ぬとそう思っているのか?
A.アッいえ、物語ではそうなられてしまいましたが、私が決してそうはさせません。
──
……最後の問答で正直に答えた瞬間、殺気で死にそうになったが、なんとか許して貰えた。やはり無惨様はご自身の死と言うものに敏感らしい。
……と長文になってしまったが質疑応答の要約はこんな感じだった。
前世はコミュ障だったせいか、もう二年も経つのにやはり文章は苦手である。
──
無事問答が終わったかと思えば無惨様はため息をついて私に話し始めた。
『…あまりにも、滑稽で、信憑性の欠片のない話だ。しかし、貴様の感情からはその場凌ぎの嘘でしのごうとする焦りや恐怖が感じられない。
ここで今貴様を消すのは容易い……
が、貴様の言う話が本当にそうであるならばお前はとても優秀な駒だ、失うには惜しい。
故に今後、貴様の発言を貴様の命を担保にして認めてやる……。
……貴様の言う禰豆子とやらが太陽を克服するまでの間、監視し、貴様の言う物語から外れないように干渉しろ。その為ならば貴様の判断で鳴女と十二鬼月を使い潰しても構わん。
……鳴女を使った人間牧場とやらは貴様が責任を持って勝手にしろ…。
鬼が太陽を克服次第、直ちに無限城へと落とし、私のもとへと連れてこい。
それと、貴様の血鬼術で柱や鬼殺隊士らを傀儡にし、産屋敷の居場所を探しだせ。無論青い彼岸花の捜索もくれぐれも忘れぬように。…期待しているぞ、
『…はっ、承知しました』
【ベベンッ】
こうして無限城でのやり取りは終わりを迎えたのである。
──
「ううーん…」
日記を書き終えた俺は背筋を伸ばし、体を伸ばす。
色々と省略した部分はあったがだいたいは書けたように思う。
日が昇り始めたのか、ろうそくの明かりよりも明るい光が窓から差し込み始めたので机から離れ、日光の当たらないように窓に新聞を広げた寝室へ行き、布団を広げて眠る準備をする。
そんな時ふと頭に考え事が浮かぶ。
「無惨様に信用して貰えたから、次はどう原作に介入すればいいのか…」
今回生きて帰って来れたことは大変喜ばしい。
しかし同時にたくさんの厄介事を引き受けることになってしまった。
無惨様と最初に出会ったあの時に命惜しさに青い彼岸花を見つけると言った自分が悪いとはいえ、今日の件で原作に介入せざるを得なくなった今、原作を崩壊させない程度に介入し、柱や主人公達相手に俺はこれから立ち回っていかなくてはならない。
……いや、逆に考えよう。無惨様から行動の自由を許して頂いた事で原作の展開を俺が介入して自由に弄っても良くなったのだと。
もし上手く行けばパワハラ会議で下弦の解体によるきっかけとなる下弦の伍である累を救うことで下弦の解体を回避したり、上弦の鬼達と協力して柱達を傀儡にすることが出来るはずだ。
そうすれば早い段階で産屋敷邸を特定する事が出来るので柱稽古編を待たずに鬼殺隊を仕留める事も出来る。
そう考えれば自然と気持ちがポジティブになってくる。
気分も上がってきたし、今日の夜はいつもよりも張り切って仕事をしよう。
そう思い、眠気に身を任せて夜まで眠ることにした…。
──
……うわ、鬼殺隊に見つかった。
だる
次回は鬼殺隊との戦いを通じて主人公の成長を書いていく予定です。
あと夏風邪をひいて倒れたので明日の更新はないかも?です。ご迷惑をおかけします。
皆さんに参考までに聞きたいんですど、このまま原作に沿ったルートにするか、それとも原作から大きく離れ、鬼側無双RTAみたいに展開を早くするかどっちがいいですか?
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今まで通り原作準拠で進める
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主人公の血鬼術による鬼側無双ルート
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その他(ifとして後で作る)