転生したからリムルの配下になれるように頑張る!   作:海のホニョ

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魔王への進化

ついに年数とかを数えれなくなってしまったエルバです、よろしくお願いします。

 

じゃねーよ!やばい、ついに僕も人間じゃなくなってきた!

 

『問。既に百年を端数と数えてる時点で人間ではないと思います』

 

うるさい『理解者』!これは由々しき事態なのだ!年数を数えれない=ガチで人外な感じじゃん!数千年は辛うじて覚えれたけどまさかの自分の年齢を忘れるなんて。二十五年で人生終わった僕弱者じゃん!

 

と言うことで『理解者』に頼んで正確な年数を数えるようにしました。スキルの無駄使いと言われたら本当にその通りです、申し訳ありません。でも年数がわかることが唯一の僕に残ってる人間の部分を呼び起こすものだから・・・

 

最近他の原初のみんなの戦闘に参加し過ぎて楽しいという感情が芽生え始めちゃって、いよいよやばいなと感じてしまった。

 

普通戦闘なんてものに対して『楽しい』と言う感情があることは異常である。戦闘なんてどこまで行っても痛いものなのに、どうしてだろう?

 

悪魔という種族だから体の根本からそういうことに対して欲があるのかな。やっぱり悪魔とかじゃなくてリムルみたいなスライムになりたかったな。いや、あれは主人公だから生き残れたから僕じゃすぐ死ぬかも?

 

どうにあれ、僕はもうすぐ完全に『悪魔』になるかもしれないな。

 

実は僕、記憶の欠落が始まってきてるのだ。この間なんて自然に「米とか食いたいな」と言ったけど一瞬ラーメンってなんだと疑問に思ってしまったんだ。

 

日本人なのに米の存在を忘れるなんて!それに気づいた時、これ以上ないほど絶望してしまった。あの原初たちが僕のことを気を使うほどまでに。

 

もうリムルが生まれる頃には僕が転生者のことを忘れてるかもな。

 

うん、いやだ!ずーと記憶を保持したまま生きてきたい!!でもこの世界からの圧力なのか、忘れてしまう!!『理解者』もどうやら覚えれない感じだし。

 

「あー暇だな。最近紫、黄、白がなんかゲームしてるらしいから昔と比べて平和だし。確かに原作通りに進んでくれてんの喜ばしいことなんだがな」

 

・・・いやいや!え、平和なことに対して僕文句言った!?僕さっき悪魔になってきたことを話したばっかりだよ!!??もう忘れたの!?

 

ああ、本格的にやばいことになってきたな。この調子だとあと千年でミリムと戦えることに対してワクワクするかも。いやどこぞの超人猿なんだよ僕。

 

「でも流石に暇だな。適当にフラフラするか?」

 

でも冥界くそつまんない場所だしな。ただ暗いだけの悪魔たちの殺し合い場なんだよな。やっぱり基軸世界に行くか?

 

『案。『融合者』を使い、基軸世界に行くことをお勧めします』

「お、やっぱり『理解者』もそう思う?じゃー行こうか!」

 

そんじゃ転移の準備をして、

 

<おいエルバ!お前今ちょっと手空いてるか!?>

 

と基軸世界に行こうとした時に急にギィから思念通話が来たのだ。なんかギィ焦ってね?

 

<え、ま、まーうん。今ちょうど暇すぎて基軸世界に行こうと考えていたところだけど・・・>

<そうか!?ならよかった!!すぐに基軸世界に来てくれ!!>

 

そう言い残し、ギィとの通信が終わったのだ。にしても偉く焦ってるなギィ。なんかやべー事件とかあったのかな?

 

(とりあえす『理解者』。すぐに基軸世界に行けるように肉体の準備と転移発動を)

『わかりました。問、転移しますか?Yes/No』

(Yes!)

 

『理解者』にそう言い僕は基軸世界へとテレポートしたのだ。もちろん不足な事態がないため、一応基軸世界では強い部類の吸血鬼族に『融合』した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだこれ?」

 

ギィから送られた座標のところに転移してみたら、まさに地獄絵面が似合うような場面になってたのだ。

 

建物は焼かれ、破壊され、人間は全て皆殺し。あまりにもの悲惨さに思わず悪魔なのに吐き気がしてしまった。

 

(は?何があったの!?)

『告。魔素の残骸から察するのに、個体名『ミリム・ナーヴァ』と個体名『ギィ・クリムゾン』が戦ったと思われます』

 

は!?ギィとミリムが戦うって!!??別にあいつら特段仲が悪いとか、嫌っているはずが何のに。模擬戦にしてもあまりにも被害がデカすぎるし、どうしたんだ!?

 

・・・あ、もしかして。

 

確か原作でミリムは大昔にとある人間国家によって自分のペットを殺されて、その悲しみで怒り狂って暴れ回ったというエピソードがあった気がする。

 

じゃ、じゃーもしかしてその事件が今発生したってこと?・・・・・くそ!!

 

僕原作知識ありながら何してんねん!何が年月忘れただ!!何が転生者だ!!!友人一人ぐらい助けれずに何が一般人だよ!

 

いくら記憶が欠落してるからってミリムは僕の大切な人だろ!?そんな人物を助けれないって!!

 

・・・ダメだ、冷静になんないと。まだ自分に対して煮えきれない怒りがあるが、ここで自暴自棄になっても返って迷惑だ。

 

そもそも僕はギィに頼まれてきたんだろ。親友からの頼みを遂行できないなんて、悪魔として失格だ。

 

(『理解者』。早くミリムとギィがいるところに案内してくれ。あと『理解者』の演算を全て戦闘用にしろ。わかったな?)

『わかりました。これからユニークスキル『理解者』の全てを主人のサポートへ回します』

 

せめての罪滅ぼしになれるように頑張るか。あるいも子の戦いで死ぬかもな、僕。でも大丈夫。

 

『犠牲者』があれば少なくともギィの助けになって原作より早くミリムを抑え込めれて被害を少なくできるだろう。

 

そんなことを考えながら僕は『理解者』から言われた場所へ爆速で行ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッ!」

「!!!!!!」

 

戦闘の場所を見るや否や、そこはもはや言葉で語れないほどの壮大な戦いが繰り広げられていたのだ。

 

一回瞬きをするとギィが自身の武器をミリムに斬りかかろうとする場面、もう一回瞬きをすると今後はミリムがギィに飛び蹴りをする。

 

もはやミリムとギィの速度に追いつくのがやっとであり、その上でスキルなどを使用しギィの手助けをするなど僕には無理だ。

 

そしたら突然ギィが超大規模核撃魔法『死の祝福』を展開し、その魔法をミリムとんでもない速度で避けたり、自分の耐久力で耐えてた。

 

そんな攻防一戦が続いていて、とてもじゃないが僕が割って入れるような戦況ではなかった。

 

僕も一応この長い年月で戦闘経験を蓄えてきたつもりだが、目の前のものはもう別次元。まさしくこの世界の天井同士の戦いであり、僕みたいな弱者が相手なんて出来ない。

 

くそ、こういう時に役立たないんか僕!前世だってそうだったじゃないか!!友達がいじめられているところを知ってたのに!なんも出来なくて!!変わろうとしたんじゃないのか!!!???

 

だが現実はいつまでも残酷であり、いくら『理解者』やチート級なスキルがあってもギィの迷惑になって、最悪二人とも死んでしまうかもしれない。

 

ならいっそのこと助けず、『犠牲者』を使って自分の全てを捧げた方が良いのでは?

 

そもそも僕はこの世界にとって異分子である。本来存在しないはずの人物で、ただ迷い込んだだけのくそ雑魚。ギィだって原作で七日ぐらい戦ったらミリムのことを抑えてた。

 

ならもう良いんじゃないのか?僕のことを悲しんでくれる人もいるかもしれないが、いつかは忘れるだろう。もー、良いんじゃない?

 

そんな悪魔の囁きがありながら何をするか迷っている時にギィと目があったのだ。

 

「エルバ!来てくれたのか!!」

 

だがそれがいけなかったのだ。さっきも言った通りギィとミリムは超高速の戦闘を繰り広げているのだ。

 

それを行うにはとんでもない集中力と技量がいる。そして集中力が途切れると、

 

「ッ!ギィ!!」

 

油断が生まれる。

 

ミリムは確かに暴走している。しかし、だからと言ってそれは能無しで戦っているというわけでもない。そんなことだったらギィは素早くミリムを拘束し、精神を安定に出来る。

 

故にミリムは逃さなかったのだ。ギィに生まれた、その小さな隙を。相手を確実に殺せるように、練りに練り上げらてた最高の技で。

 

本来ならここでギィは即死の技をくらい、魂諸共破壊されるところであったのだ。しかし、それはとあるスキルによって変換されるのだった。

 

「!グヘッ!!!」

「エルバ!!!」

 

運命というのは簡単に変えられない。いくらチートのスキルを持とうが、確率操作を持とうが、『運命』は絶対である。

 

そんな『運命』を変えるのはそれ相応の代償が必要である。『運営者』の『並行』はその代償を無いようにしてるが、結局はユニークスキル。

 

『死』が確定してる『運命』を変えるなんて、それは

 

「おいしっかりしろ!死ぬんじゃねーぞ!!」

「あ、お、は、ゲホッ!!」

「・・・・」

 

『死』を代償に『死』を助ける。それしかなかったのだ。

 

「おい!エルバ!!」

「ぎ、ギィ・・・」

「なんだエルバ!」

「僕にはね、ゲホゲホ!『犠牲者』というスキルがあるんだ。その権能はね、特定の相手に己の全てを譲渡できるというものなんだよゲホッ!」

「だからなんだよ!」

「だから僕の全てをギィに渡す。そうすればギィはミリムを止めれるでしょ?」

 

もうわかっているのだ、自分はもう助かれないと。『運命』の代償は重いものなのだ。

 

(ごめんな、『理解者』。こんな不甲斐ない主人で)

『いえ、主人は立派な主人です。それは絶対です』

(ハハ、ありがとうね。そういえば、ミリム中々来ないな)

 

そう思い、僕はミリムの方へ向くとミリムはただ立ち尽くしていたのだ。何かに悲しむかのように。

 

(もしかして僕のことを認知してくれたのか。ハハ、本当にミリムって良いやつだな)

 

もう諦めてるんだよ。だから早く天国に行かせてくれよ、地獄でも良いから。もう、

 

「なんでそんな最後の言葉みてーに言ってんだエルバ!」

 

え?

 

「テメェは生きるんだよ!お前が死んだらみんな悲しむんだぞ、わかってんか!?俺も悲しいし、他の原初のやろうだって同じだ!!」

「ぎ、ギィ?」

「あと何よりミリムが悲しむだろ!あいついつも俺にお前のことを話に来てんだよ!強いだとか、優しいとか!!ミリムを置いといてお前は先にあっちに行くんか!?違うだろ!!」

 

・・・ハハ、そうだよね。ああ、そうだよ。何悲観的になってんだよ。やってやろうじゃないか!!

 

僕は原初の桃『エルバ』だ!

 

『確認しました。個体名『エルバ』に足りなかった要素『自信』が確認されたため、規定条件に達しました、これより『魔王の進化』を始めます。身体組成が再構成され、新たな種族へ進化します』

 

それは世界の言葉であった。新たなる王を祝福し、新たなる道を開けるためのもの。

 

だが僕の魔王への進化を感じ取ったのか、さっきまで静かだったのに急に暴れ始めたのだ。

 

「ギィ、進化を早くやめさせるから、ゲホ、ゲホ!す、少しの間相手をしてくれないか」

「ああ、わかった。存分に時間を使えよ」

 

そう言い伝え、ギィは再びミリムのところへと駆けつけたのだ。

 

(くそ、眠気がやばい!だがリムルの配下たちだって眠れずにやってのけたのだ。僕だって出来るはずだ!)

 

『確認しました。

種族:『上位魔将』から『悪魔王』への転生・・・成功しました。

全ての身体能力が大幅に上昇しました。

物質体から精神体への変換が自在に可能になりました。

新たな固有スキル『魔王覇気・万能感知』を獲得・・・成功しました。

続けて、旧個体にて既得の各種スキル及び、耐性の再取得・・・成功しました。

以上で、進化を完了します』

 

(あ、やばい、寝てしまう。っ!耐えるんだエルバ!!)

 

そして、自我なんてものが存在しないはずの『理解者』は、己の主人を助けるために、進化の要求を世界に対して求めたのだ。

 

『告。『理解者』からの『世界』への申請として、ユニークスキル『理解者』の進化を試みます。

失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。』

 

『告。『理解者』が『融合者』を統合に『魔王への進化』の祝福を得て進化に挑戦。

・・・成功しました。

ユニークスキル『理解者』が、究極能力『智恵之王』(メーティス)へと進化しました』

 

本来、スキルが自ら進化を申請するなどあり得ないはずなのだ。それこそリムル・テンペストが持つ究極能力『智慧之王』のような存在でなければ。

 

そう、出なければ。

 

『『運営者』の進化を希求。『管理者』を統合に実行』

 

『・・・成功しました。

ユニークスキル『運営者』は『管理者』と統合し、究極能力『管轄之王』(クロートー)へと進化しました』

 

『再び要求。『銀河者』を『犠牲者』を統合に実行』

 

『・・・成功しました。

ユニークスキル『銀河者』は『犠牲者』と統合し、究極能力『煌星之王』(ヒュペリオン)へと進化しました。

 

以上より『魔王への進化』が終わります』

 

こうしてこの世界に存在しないはずの存在は、真なる魔王へと至ったのである。

 

「ふふ、ラウンドツーだミリム!今度こそは今までの負けのツケを払わせてもらうぞ!」

 

原初の桃『エルバ』。完全復活!

 




ついに主人公覚醒しましたね。ちょっと覚醒シーン早すぎたかな?でも昔の時代って正直何起きたのか想像しづらいんだよな、とほほ。

補足として、ミリムはエルバが殺されてるところを目撃し、また自分の大切な存在が殺されるかもしれないという恐怖に見舞われたため、行動に支障がきたしました。主人公目線なのでそんなことわかりませんね。

では次回はギィ&エルバvsミリムですね!お楽しみに!
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