Black Archive 作:アストラ連合学園中央生徒会
Ghost Operations Assault Team
それはアストラ連合学園が誇る最精鋭特殊部隊。
アストラ連合学園の武力の全てを統括する
中央生徒会、分校生徒会それぞれを防衛する為、完全に独立した指揮系統が存在する
それら戦闘を専門とする部署に所属する者が志願し、過酷な訓練を乗り越えた上位者のみで構成される部隊。
体力、技量、精神。全てを高水準で求められ、L.R.N.社独自のカリキュラムを修めた猛者たち。
アストラ連合学園内では、その功績と献身を讃え
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GOAT 1が合図を送る。
「やれ」
瞬間、爆発音が響き、鉄扉は軽く変形したものの形を残したまま内側へゆっくりと倒れる。
倒れる動きに合わせる様にGOATの隊員の一人が、部屋の中に閃光手榴弾を投げ込んだ。鉄扉が倒れる音と共に炸裂する強烈な閃光と爆音が部屋を埋め尽くす。
掛け声もなく、6名のGOAT隊員が一斉に動き出した。
自動小銃を持つGOAT 2がドアの右側から滑り込むよう入り、部屋の左側の壁を沿う様にハードコーナーへと侵入する。
彼女の自動小銃に装着されたレーザーが、爆破の余波により灯りの消えた暗い部屋を切り裂き、照準に入った不良たちへ無慈悲な射撃を行う。
素早く2発ずつ確実に頭部へ命中させ、それでも倒れなければ更に2発。しっかりと頭部に4発の銃弾を受けた不良が意識を手放し崩れ落ちる。
ほぼ同時にGOAT 3は左側から入り、GOAT 2の真後ろをクロスするように右側の壁を沿いながらハードコーナーへ侵入する。二人の動きがドアの中心でX字に交差し、致命的な死角を瞬時に消す。
GOAT 3の侵入角には4人の不良が待ち構えていた。扉の横で侵入者を撃つために身を潜めていたのだろう。しかし相手が悪い。
彼女が手に持つのは
彼女は迷いなく全自動散弾銃のトリガーを引き絞る、強烈な炸裂音と共に18.5mmのペレットが9つ、至近距離で不良に殺到する。
だが、それは一度だけではない。 3発目、4発目、続けて5、6、7、8……。ボックスよりも大きな、ドラムマガジンを装着した近接制圧兵器。
発射時の燃焼ガス圧によりボルトが後退し、次弾を装填させ連続した射撃を行うのは、大体のどの銃でも言えるが、12ゲージの反動は自動小銃よりも強力である。
しかしGOAT 3の手は跳ね上げられることなく、銃口は安定して不良に向けられ、連続して放たれるペレットはさながら鉄の嵐となり、瞬く間に4人全員が胸部や頭部に撃ち込まれ、衝撃で吹き飛ばされて立ち上がることなく意識を失った。
GOAT 4はGOAT 3の直後に流れ込み、GOAT 2と同じ進路を進みつつ、部屋の中央右側に銃を向ける。
彼女の視線が、机に隠れた不良を見つける。
慌てて隠れたから僅かにはみ出す頭に狙いをつけ射撃する。彼女の射撃は移動中であるのにも関わらず一切のブレがなく、僅かはみ出た不良の頭部を正確に撃ち抜いた。
「あだ!」
撃ち抜かれた不良は驚きで体が浮き、遮蔽物から体を出してしまう。GOAT 4は即座に胴部へ2発、頭部へ2発を浴びせる、その動きは機械のように正確で、容赦が一切ない。
机に隠れていた不良は、浮き上がった体から力が抜け重力に引かれるように床に倒れ、そのまま意識を手放した。
GOAT 5も続けて侵入しGOAT 3と同じ進路を取る。
12ゲージによる蹂躙を視界に入れつつ、視線は中央左側へ向けられている。彼女は目元を擦りながらも銃を乱射しようとする不良の腕へと射撃した。
痛みで銃を手放した不良へ続けざまに胴部に2発、頭部にも2発、しっかりと撃ち込む。不良は自分に何が起きたかを理解できずに仰向けに倒れ、意識を手放す。
相手が倒れるのを見届けると、彼女の視界に僅かな身動ぎを発見し、躊躇うことなく射撃した。
「おわ!」
棚の影に隠れていたもう一人の不良が驚きで声を上げた、4人の掃討が終わったGOAT 3が再び鉄の嵐を吹かせる。遮蔽物が穴だらけになる事に恐怖を覚えた不良は、慌ててカバーポジションを変更しようと頭を出した。
そこへGOAT 5の銃撃が2発、頭部へと突き刺さる。
体勢が崩れ、遮蔽物から体を出してしまった不良の胴部に18.5mmのペレットが殺到する。被弾の衝撃で壁に吹き飛ばされ、肺の空気が強制的に吐き出される。
「かっ……」
そのまま視界はブラックアウトし、壁に背を預けたまま倒れ込んだ。
続けてGOAT 6は右側のハードコーナーへ、GOAT 1は左側のハードコーナーへと侵入する。
部屋の真正面には、不良が築いたキャビネットのバリケードが鎮座していた。その奥では椅子に縛り付けられたエージェントの姿と、その両隣に立つ不良が居た。
入り口から見た左隣に立つ不良はエージェントに拳銃を向けながら、こちらを驚愕した表情で見て固まっている。右側に立つ不良は自動小銃こそ構えているが、瞬時に6人が入ってきた事により誰を狙えばいいか分からなくなっている様子。
GOAT 1とGOAT 6は言葉もアイコンタクトもなく同時に射撃、GOAT 1はエージェントに拳銃を向ける不良の右肩を。GOAT 6は自動小銃を構える不良の頭部へ。
左手に拳銃を持った不良は右肩を撃たれ、僅かに体勢を崩し拳銃の銃口がエージェントからややズレる。不良は気付かずに反射的にトリガーを引くが、弾はエージェントに当たらず部屋の壁に穴を開けただけになった。
不良は外れた事に驚き、慌てて銃口をエージェントに向け直すが、それよりも速くGOAT 1が頭部に4発を撃ち込み、膝から崩れ落ちるように倒れた。
GOAT 6が射撃した不良も続けざまに頭部へ3発もらい、崩れ落ちた。
GOAT 2とGOAT 3はキャビネットの簡易バリケードの先に居た不良が倒れたのを確認すると、壁を背に部屋の奥へ移動を開始する。
簡易バリケードに近付きながら部屋の死角を素早く確認し、隠れている不良を警戒しつつ前方の状況を常に把握していく。
「クリア」
「クリア」
「ルームクリア、不良たちは固めて縛っておけ」
「了解」
やがてGOAT 2とGOAT 3が物陰を確認し終えると互いに声を出し、仲間に伝えた。GOAT 1は軽く部屋を見渡し、脅威の完全除去を再確認し次の指示を出す。
扉の爆破からわずか10秒足らずで、部屋の中は完全に制圧された。
扉の爆破により動揺と注視を誘い、閃光手榴弾で一時的な無力化を行う
それと共に迅速に突入する
精神的、物理的に圧倒し、敵の反撃を叩き潰す高い
不意に現れる脅威や、死角を排除するための
ルームクリアリングの教本を開けば、出てくるであろう大原則。それらを高次元で熟す、まさに最高峰の部隊にふさわしいものだった。
椅子に縛り付けられた情報局のエージェントが、驚いた目でGOATの面々を見ていた。それもそうだろう、まさか自分の救出に名高いGOATが出てくるとは思っても見なかったはずだ。
GOAT 1はエージェントの元へ近付き、彼女を椅子に縛り付けている縄をナイフで素早く切り裂いた。
彼女の目は大きく開かれており、信じられないような表情で目の前の戦闘集団を見つめ、ただただ純粋な驚きがその瞳に浮かんでいた。
GOAT 1は膝をつき、エージェントの顔を優しく持ち上げながら、軽く診察し意識の混濁等がないかを見つつ声をかけた。
「もう大丈夫だ、貴官を助けに来た。動けるか?」
エージェントは立ち上がりながらかすれた声で、しかしはっきりと答えた。
「え、ええ、でも……GOAT? どうして、貴方たちが……私のために……」
「我々はただの助っ人だ。本命の救出部隊は部屋の外に待機している——ヴェール711だ。彼らが救援要請を受諾し、危険を顧みず貴官を助けにきた」
エージェントの目が大きく見開かれた。
「ヴェール711? まさか……去年の合同演習の時に会った、あの偵察小隊……?」
彼女は少し思い出すような仕草で天井を見つめ、信じられないといった様子で呟いた。
「偵察部隊なのに、どうして……」
エージェントの声が震えた。彼女はようやく状況を理解したようだった。GOAT 1は静かに、しかし力強く言った。
「アストラは仲間を見捨てない。そうだろう?」
エージェントは一瞬言葉を失い、ゆっくりと頷いた。目元にうっすらと涙が浮かぶ。
「ええ、そうね。アストラは仲間を見捨てない!」
その時、部屋の入口から小隊長を先頭にしたヴェール711の隊員数名が入ってきた。
小隊長はエージェントの姿を確認すると、すぐに近づき、声をかけた。
「無事でよかった。覚えているか? 第07独立偵察大隊第1中隊第1小隊のヴェールだ。貴官の救援に来た、一緒に帰ろう」
小隊長は安心させるために語尾を弱めた。エージェントは小隊長と続く隊員たちの顔を見て、驚きと感謝の入り混じった表情を浮かべた。
隊員たち、特にポイントマンのボディアーマーは酷く損傷しており、相当な戦闘をしてきた事が理解できたからだ。
「……本当に……あなたたちが……。去年の演習で少しお話しただけなのに、ここまで危険を冒して……」
小隊長は静かに微笑んだ。
「任務だからな、それに……アストラは仲間を見捨てない」
「また会えて嬉しいよ、再会は別の場所が良かったけどな」
「学園に戻ったら一緒に飯、食おうぜ」
隊員たちはエージェントの肩を抱き寄せ、無事の再会を喜び、エージェントは少し肩を震わせながら、隊員たちの抱擁をただただ受け入れた。
「隊長、CPに現状報告を」
小隊長の後方に控えていた通信担当が無線機を取り、何かを話したあと小隊長に無線機を渡す。
「CP、こちらヴェール711。エージェントの身柄を確保した。目立った外傷はなし、自力で移動も出来そうだ」
『こちらCP、無事合流できた様で安心した。HQよりエージェントと会話したいと要請だ、出来そうか?』
「ああ、すぐ変わろう」
小隊長はエージェントに「HQから君宛だ」と無線機を手渡す。
「こちらヤストゥリプ8、まさかGOATまで引っ張ってくるなんて驚いたわ」
『こちらHQ、君が無事で本当によかった。通信が途絶した瞬間は生きた心地がしなかったよ……周囲に展開中の部隊に片っ端から救援要請を出した甲斐があった
ただGOATまで引っ張り出せたのは、ヴェール711小隊の増援要請があったからなんだ。ロルンからも“現場の状況が最悪である可能性”を指摘されてね、そこからGOATを派兵するまではかなりスムーズだったよ』
エージェント・ヤストゥリプ8は、自身を助けにきたヴェール711小隊にまたも感謝する事になった。小隊長がDUの状況をしっかりと報告し、増援要請を出したからこそGOATが動くに至ったからだ。
その事に感謝しつつも、今は自分の任務をこなさなければならない。
「報告するわ、連邦生徒会長の失踪は事実よ。それによってサンクトゥムタワーの機能は完全停止、連邦生徒会は行政制御権を喪失している。
併せて連邦生徒会長失踪により、SRT特殊学園は事実上の機能停止状態になっている」
ヤストゥリプ8から紡がれた言葉を聞いた小隊長は、思わず唸ってしまう。
「行政制御権の喪失か……」
GOAT 1が横から静かに補足した。
「無政府状態だな、それならこの惨状も理解できる」
GOAT 1と小隊長は互いに肩をすくめた、見れば隊員たちも似たような状態だった。なにせ彼女たちはアストラ連合学園保安局(A.S.B)に所属しており、廃校学園の治安維持活動もこなした事があるからだ。
『なるほど……やっぱりそうなってたか……。
よし!ひとまず、情報の精査はこちらに任せてくれ。君は彼女たちと脱出するんだ』
「了解」
ヤストゥリプ8は小隊長へ無線機を返す、無線機を受け取った小隊長は通信担当へ渡そうとしたが、未だ通信状態である事に気が付いた。
「こちらヴェール711、何か問題か?」
『これは私個人の、私的な通信になるんだけど、彼女の救援を受けてくれて本当にありがとう』
「気にするな、だがまだ終わりじゃない。外は変わらず無法地帯だからな」
『分かってる、ただどうしても言いたくて……。ありがとう、以上』
「どういたしまして、通信終了」
今度こそ無線機を通信担当に渡し、僅かに肩の力を抜いた。しかし、それも束の間。03分隊から緊急通信が入る。
『敵戦車発見!』
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L.R.N.12G(サイガ12)
ロストレストノット社が製造したフルオートショットガン。
アストラ連合保安局で正式に採用しているアサルトライフル、L.R.N.74(AK74M)とほぼ同フレームを使用しているため、習熟にかかる時間が短い。またボックスマガジンを使用し素早いリロードが可能。
GOAT 3が使用するのはセミ、フル切替の出来るカスタム品。
フルオート可能であるため、ドラムマガジンの使用が推奨されているが12ゲージを連射するには強靭な体幹が必要となる。
GOAT部隊が全く女の子らしくない件について。
女の子要素を入れ過ぎるとヘルメットからツインテールが生えてくるんです。
AIくんにツインテール好きなの?って聞いたら、バレたか大好きだ。って言われました。なんならツインテールはなし、って入れてもたまに生えてくる。