『葬送』のフリーレン   作:チャイナドレス先輩

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『悪夢』の終わり

狩人の夢

大樹の下にある花畑

 

「すべて、長い夜の夢だったよ……」

「はぁ……はぁ……」

 

ゲールマンをやっとのことで倒す。

やっぱりゲールマンは強いなぁ……ふふふ、今回は20回もやられちゃったよ。

 

「流石はゲールマンだなぁ……」

 

今はレベルがカンストし、また他の世界の狩人から剛腕や鬼神、ゴリ……これは蔑称の部類だけど、そう呼ばれているこのわたしが何度も殺されるくらい最初の狩人は強かった。

 

「……チッ、もう少し感慨に浸らせろよ」

 

上空から『月の魔物』が降りてくる。

わたしは心底嫌そうな視線を向けて奴と相対する。

 

「……さぁ、さっさと次に行かせろよ」

 

身体の自由を奪われ自分の意思に反して動く。

抵抗できずに、わたしはいつも通りに『月の魔物』に近づき始める。

 

(わたしは何をやっているのだろう……)

 

何十周も悪夢を駆け巡り、今ではそれなりにこの悪夢の中で楽しみを見出しているので今更とは思うが、わたしはフリーレンに憑依転生しているのだ。

 

(もし、叶うことなら)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(未来でヒンメルやみんなと旅がしたいな……そう、くだらなくてとても楽しい旅を)

 

叶わない夢だと諦めつつ『月の魔物』に抱きしめられる。

 

そして、わたしの身体から光が溢れ出し『月の魔物』を退けた。

今までにない現象を目の当たりにし驚愕し……光の中でヒンメルを見た。

 

(……え?)

 

ヒンメルがわたしの隣を笑いながら歩いている。

ヒンメルだけじゃない、ハイターやアイゼンもいて楽しそう一緒に歩いていた。

ヒンメル達の姿が見えなくなったと思ったら、フェルンが現れて、シュタルクもいて、ザインも一緒で、これまた楽しそうに旅をしていた。

 

色んな所を冒険していた。

ヒンメル達とは、ダンジョンを攻略して、依頼で護衛をして、竜から逃げて、くだらなくてとても楽しい旅をしていた。

 

フェルン達とも旅をしていた。

依頼を受けてくだらない魔法を貰って、フェルンとシュタルクのやり取りをザインと一緒に見守って……あれ?クヴァールとの戦闘って、あんなに長引いていたっけ?何で『葬送の刃』を……知らない魔法も使ってる?わたしが前世で記憶していた場面と違う気が――

 

 

 

 

 

そして、光が収まった。

光の中で見えていたみんなが消えたことに寂しさを感じていた。

 

「は?……なんで……」

 

わたしはここに来る前に3本目のへその緒を使ったことを思い出した。また上位者は赤子を求めていること、3本目の3本目というメモについても。

 

「チッ……そういうことか。何をすればよかったのか、やっと分かったよ」

 

ここに至って、やっと私は理解した。

そうか、わたしは、今、上位者(奴ら)と同じになったんだ。

 

上位者(おまえ)たちは上位者の赤子を求めたんだろう?だから、何回も何回も何回も、呼び込んだ狩人が上位者(おまえ)たちと同じになるまで繰り返したんだろう?」

 

わたしは怒りの感情を隠そうともせず、殺意を込めた視線を『月の魔物』に向ける。

 

「望み通り、上位者(おまえ)たちと同じになったよ……だけど、上位者(おまえ)の思い通りにはさせない」

「わたしは悪夢を狩るよ……それがこの悪夢に囚われたわたしのやるべきことだから!!」

 

わたしは『ルドウイークの聖剣』を右手に、『ガラシャの拳』を左手に装備して、この悪夢の元凶『月の魔物』に挑んだ。

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

戦闘が始まってしばらくたった。

私は『月の魔物』と戦って苦戦を――

 

「弱い……弱すぎる!!」

 

苦戦するなんてことを烏滸がましい程に、わたしたちの間には隔絶した戦闘力の差があった。

鞘を付けた『聖剣』を右手一本で振るう。

そうすると『月の魔物』の体から鮮血が噴き出た。

『ガラシャの拳』で殴ると怯み、時には地面に倒れ伏すこともある。

 

「何でこんなにも脆い!!」

 

攻撃を当てるたびに、月の魔物に痛ましい傷跡を付ける。

筋力カンスト、最大強化と最高の血晶石を埋め込んだ『聖剣』……そして魔力強化した攻撃とはいえ脆い、脆すぎる!!

 

わたしは魔法は使えなくなっていたけど、魔力は健在なので身体能力を強化できることに気付くのには随分と時間がかかった。

 

また、いつ頃からかわたしは獣のような膂力を使えることも判明した。おそらく、あの時、発狂し獣化した影響が出たんだろうなと考えている。

つまり、今のわたしは筋力カンスト+魔力強化+獣の膂力によって他の狩人ではありえない異常なパワーを持つに至った。

 

……他の世界の狩人達からエルフ名乗るのやめろゴリラを名乗れるとか、エルフは森に住む賢い者というイメージはあるけど間違えても森の賢者(ゴリラ)っていう意味じゃないとか、ゴリラ・エルフ・フリーレンとか散々な言われ様だった。

ゴリラ・エルフ・フリーレンとか言った奴は、この『ガラシャの拳』で頭を殴っておいた。

そいつの頭は何処かに飛んで行ったけど、周りの狩人たちはそいつの死に様を見守りながら「やっぱり『ガラシャの拳』は普通の狩人では装備しても意味ないんだな」とか「『ガラシャの拳』はガラシャ本人がおかしかったって話だったのね」、「……ここに例外が生まれたけど」とかほざいてた。

 

……別世界の狩人(イカれた廃人)どもの話は今は良いか。

今は『月の魔物』を倒すことに集中しよう。

 

「何でこんなにも遅い!」

 

簡単に動きを見切ることができ、殴って怯ませてから奴の体に右腕を突っ込み、そして内臓を引き抜く。

技量もレベルもカンストして、カレル文字は『爪痕』を装備しているので、これ以上ない内臓攻撃ダメージを叩き出せる。

 

「何でこんなにも弱んだ!!」

 

月の魔物に殴られたが、わたしはそのまま踏みとどまり『ガラシャの拳』で思いっきり殴り返して、『月の魔物』を吹き飛ばす。

 

「ふざけるなよ、お前ぇ!!」

 

殴り返す余裕はあったけど、人外の巨体に殴られたことには変わりないので頭や身体から出血をしているが、そんなことを気にも留めずに『月の魔物』に怒鳴り散らした。

 

「流血鴉は血に呑まれていたとはいえ、剣技と血質は本物だった!!」

「ルドウイークは獣化していたけど、最後は人の意識を取り戻した精神力があった!!」

「マリアは気高く、その血に炎を宿していた!!」

「ゲールマンは老獪で、粘り強かった!」

 

相手の攻撃を避けて切る。

避けて切る。殴る、切る。避けて切る。

何度も繰り返す、何度も何度も何度も。

 

「ミコラーシュは!!…………彼にの評価については控えておこうか」

 

アレは……うん、ノーコメントで。

 

「今のわたしを彼らは何度も何度も殺せたぞ!!……それなのに、お前は何だ!!何でお前はそこまで弱いんだ!?」

 

地面に倒れ伏す『月の魔物』に怒りをぶつける。

 

「何で……何で…………わたしはこんな奴に囚われていたんだ……」

 

涙が溢れ落ちる。

こんなにも、悔し涙が辛いものだとは思わなかった。

 

「これが……こんなのが悪夢の元凶だったのか……」

 

憤るのも、怒鳴るのも、嘆くのも……全部が無意味なものに感じ始めてきた。

 

「そういえば、ゲールマンもお前に囚われていたんだな」

 

『聖剣』でこのまま戦ってもいいけど、こいつには相応しい武器がある。

 

「ゲールマンの弔いの意味も含めて、これを使おうか」

 

わたしはある武器を取り出した。

大きな曲剣と変形用の木の棒で構成された『仕掛け武器』。

変形後は『大鎌』として使える狩人の武器だ。

 

「『葬送の刃』……お前に対して使うのは勿体無いと思う気持ちと、これ以上ふさわしい武器はないという気持ちが共存してるよ」

 

当然最大まで強化をして、厳選に厳選を重ねた血晶石を埋め込んでいる。

……まあ、この『葬送の刃』は聖杯ダンジョンで手に入れた『異質な葬送刃』だけど。

 

「今まで苦しめた者たちの苦しみを少しでも理解してから、死ねよ」

 

今まで遊んでいたつもりは無いけど、これからは本気で殺しに行くことを決意する。

 

「わたしの感情をぶつけるのは終わりだ。これからは、『狩人』として『狩る』よ」

 

『月の魔物』に見せつけるかのように、『葬送の刃』を曲剣から大鎌に変形させる。

『月の魔物』はわたしの雰囲気が変わり、自分の死をより明確に感じ取ったのだろう。

奴は巨体を勢いよく後退しながら顔にある目のような伽藍堂な穴をわたしに向けた。

どうやら、わたしに視線を向けているらしい。

 

直感で、これから行う攻撃は劇毒や発狂などといった特殊な効果があることを理解した。

そして、回避不能な攻撃だとも。

 

「……ふぅん」

 

回避は不能――

花畑を『月の魔物』から放たれた赤い光で染まった。

この光が当たったら、体力(HP)瀕死(1)状態まで減らされただろう。

 

しかし、そんなわかりやすい攻撃に当たってあげるほどわたしは甘くない。

 

「お前さ、忘れてるんじゃないかな?」

 

赤い光が収まるとわたしを包む半透明の青い障壁がよく見えるようになった。

そう、わたしは防御魔法で『月の魔物』の攻撃を完全に防いだのだ。

 

「わたしは『狩人』である前に、『魔法使い』なんだよ?」

 

わたしは自身の周りに展開していた防御魔法を消す。

そして「月の魔物」に『ガラシャの拳』を外した左手に持った杖を向ける。

 

わたしは上位者(おまえ)たちと同じだ。

だから、こうして対抗できるようになり今まで使うことができなかった魔法も使えるようになった。

 

「死ね」

 

杖の先からわたしの殺意を具現化した閃光が溢れ出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『上位者を殺す魔法(ゾルトラーク)』」

 

光の中で見えた光景(おそらく限定的な未来視か?)の中で『人を殺す魔法(ゾルトラーク)』を使うクヴァールや、それを対魔族用に改良して戦っていた自分(フリーレン)やフェルンの姿があった。

 

今まで漫画やアニメでしか見たことがなかった魔法。

現実の世界で、『人を殺す魔法(ゾルトラーク)』が登場するのは1000年も先の話だ。

 

しかし、仮とはいえ光の中でゾルトラーク、ついでに防御魔法の術式構造を見ることが出来た。

オリジナルの『人を殺す魔法(ゾルトラーク)』や改良型である『魔族を殺す魔法(ゾルトラーク)』を完全に習得をしていない状態で、更に対『上位者』用に改造をするのだから、不完全な効果の魔法になるには仕方がない。

 

「……初めて使ったにしては上出来かな?」

 

目の前で地面に蹲っている『月の魔物』を見下ろしながら魔法の効果を確認した。

『月の魔物』にヤーナムの空の様な青の中に赤が混じった悍ましい閃光が直撃し、奴の左半身はブスブスと焼け焦げたていた。

 

「人間のように痛がるなよ……上位者のくせに、気持ち悪いなぁ……」

 

そう言いながらわたしは『月の魔物』を顔部分を蹴り上げる。

『月の魔物』の顔部分がこれ以上ないほどに破壊したけど、まだまだ死なないな。

しかし、蹴れたた衝撃でまた月の魔物は体勢を崩す。

わたしは今度は左手を奴の体内にぶち込む……そして、魔法を唱える。

 

「『上位者を殺す魔法(ゾルトラーク)』ッ!!」

 

『月の魔物』の体内で光が溢れだす。

肋骨が丸見えの胴体や伽藍堂の顔の穴から青と赤が混じった光が漏れ出しながら奴の身体は崩れ、弾け飛んだ。

今度はわたしの魔法の光で花畑を照らした。

 

「案外しぶといな……」

 

わたしは吹き飛んでいった身体が消える様子はないことから、まだ『月の魔物』は狩れていないことを理解した。

 

だけど、吹き飛んでいった頭部が地面に落ちる前に、わたしは『葬送の刃』を2度振り奴の頭部を十字に切り裂いた。

 

HUNTED NIGHTMARE

 

『月の魔物』という上位者を、『悪夢』を狩れたことを明確に感じ取れた。

 

「……終わったよ、みんな」

 

この『悪夢』で出会った『みんな』の事、一人一人を思い出していると――

 

「うぅ、ああ!?」

 

わたしの身体は異変に襲われた。

痛みはないが、力が抜けてまともに立っていられない。

自分の手を見ると、肌が青黒く変色し始めたことに気づいた。

 

「本格的に上位者になり始めているということか……」

 

理解する。

これから、『月の魔物』という上位者に変わり、新しい上位者として『悪夢』を管理する側になることを。

 

「ふざけるなよぉ……わたしは……わたしは!!」

 

そんなこと認められるか。

わたしは上位者になんてなりたくない。

だって、わたしは――

 

「わたしは、未来でみんなと会うんだよ!!」

「もう『悪夢』に囚われるもんか!!」

 

上位者へ成ることを拒んだことで、青黒くなった身体の一部が、星の娘やロマの様に青白く変化を始める。

しかし、このままではロマたちのように自我が無くなるだろう。

 

「言っただろう……?上位者(おまえ)の思い通りにはさせない……」

 

まだ不完全な状態である今なら、人に戻れるはず。

 

そう、()()()()()()()()()()()()――

 

杖を祈るように抱きしめて、魔法を行使する。

わたしの足元に魔法陣が展開されていく。

 

「『上位者を殺す魔法(ゾルトラーク)』ッ!!」

 

上位者を殺す魔法(ゾルトラーク)』は花畑に光の柱を作り出した。

そして、わたしの視界は真っ白く染まり、身体全身に痛みが――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付いたら、私は花畑の中で仰向けになっていた。

赤が混じる不思議な青い空が視界を埋め尽くす。

そして、いつも見えていた『月』はなくなった。

 

「……成功した?……だけど、これは死ぬよなぁ」

 

『悪夢』の管理者にならず、自我がない上位者にもならずに済んだが、身体に力が入らないので動くこともできない。

また、身体全身に激痛が走っているが、それもだんだんと感じなくなってきた。

 

「アイゼン……」

 

ドワーフの戦士。

不器用な性格で、弟子に誤解されたまま喧嘩別れをしているけど、その優しさは弟子に伝わっているよ。

酸っぱい葡萄、作ってあげたかったな。

 

「ハイター……」

 

人間の僧侶でヒンメルとは昔馴染み。

僧侶のくせに大酒飲みで、嘘を吐いたり、食わず嫌いが激しかったりする。

ヒンメル亡き後に彼ならもっとたくさんの人を救えたとか悩んでいたけど、ハイターも孤児院に出資したりとか十分に人を助けれていると伝えたい。

 

「ザイン……」

 

旅の途中であった僧侶。

回復魔法のスペシャリストで、たぶん彼以上に僧侶の才能を持つ者はいないだろう。

酒、博打、たばこと僧侶なのに酒好きのハイターが霞んで見える破戒僧。

幼馴染と一緒に旅に出なかったことを悔やんで燻っていた。

幼馴染と再会をさせて、楽しい旅だったと思わせたいな。

 

「シュタルク……」

 

戦士の男の子。

アイゼンの弟子で師匠と同じく臆病。

臆病だけど勇気がある頑丈で強くてすごい男の子。

フェルンと一緒に怒られて、それを旅の思い出にして、また怒られて、そして最後にみんなで笑い合いたいな。

 

「フェルン……」

 

魔法使いの女の子。

フリーレンの弟子になり、幼い頃から修行を積んだ優しい努力家。

初めて接する男の子であるシュタルクにどう接したら良いのかわからないところも可愛いと思う。

わたしに出来ること全部教えて、守っていきたい。

 

「ヒンメル……」

 

魔王を倒す勇者。

冒険が好きで、ダンジョン攻略は効率度外視で隅々まで探索をするほどだ。

仲間想いで、フリーレンが1人にならないようにおもいでを沢山残そうとした。

フリーレンのために何年も献身した。

 

「……まさか、年老いた時も単身帝国領直近の北部高原まで来るくらいだ」

 

物語は変わるけど、わたしはヒンメルにあんな残酷なことをしたくないなぁ。

わたしなら一緒にいるという選択を出せる。

あの時になったら、必ず言おう。

 

ああ、もう瞼が重くなってきた。

頭もぼーっとしてきて、考えることも……

 

「未来で……ヒンメル達と……みんなと会いたいなぁ……」

 

目は開いているはずなのに、だんだんと景色が見えなくなって来た。

 

「………?」

 

どうやら、隣に誰か座ったようだ。

目も耳も触覚も鈍くなってきたので、気付くのが遅れたけど、この気配は……?

 

「人形……ちゃん……」

「この悪夢はもうじき終わります」

 

人形ちゃんがわたしの頭を優しく撫でてくる。

冷たくて硬いけど、今はそれも気持ちよくてだんだん安らかな気持ちで……

 

「狩人様……目を覚まして下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

勇者ヒンメルの死よりも1000年以上前

中央諸国どこかの森

 

 

「あれ、ここは?」

 

自分が木々が生い茂る森の中で目を覚ましたことに気付いた。

木の枝や葉の間から朝の優しい陽射しが入り込んでいて、素晴らしい朝だ。

 

「ああ、そうだった……この場所で野営をしたんだった……長い夜の夢を見ていたような気分だ」

 

おかしい様だけど、久しぶりに【起きた】って感じだ。

わたしは起き上がり、背伸びをして体のこりをほぐす。

 

「……あれ?」

 

 

 

 

 

「わたしは誰だっけ?」

 

 

 

 

 

 

「あれ?そもそもわたしがわたしを呼ぶ時って、『わたし』だったっけ?」

 

『俺』だったりした気がするけど……何で『俺』だったんだろう?

 

「俺、僕、儂、わたし……わたし?……私?……そうだ、『私』だ」

 

私の一人称は『私』だったよ。

 

「私の名前はフリーレン……葬送のフリーレン」

 

うん、私は魔族を殺す(狩る)エルフの魔法使い。

 

「葬送のフリーレンなら、魔族を殺しにいかないと……あれ?もっと人間を知るために旅をしていたんじゃなかったっけ?」

 

なんだろう?

記憶が混濁している?

……なんで混濁しているって判断した?

 

「……『もっと』?そもそも、何で私は『葬送』のフリーレンなんだろう?……何で私はこんな大きな鎌を持っているんだろう?私って魔法使いだよね?」

 

しばらくの間、腕を組んであーでもないこーでもないと考えていた。

 

「うん、考えても仕方ないか」

 

わたしは『葬送の刃』を手に取り歩み始める。

 

「とりあえず魔族を殺そう(獣を狩ろう)




【他の世界の狩人】
いつ頃からか別の『悪夢』に囚われた(?)狩人達と交流できる様になった。
他の世界の狩人は変人奇人が多いと感じていたが、そう思ったエルフの狩人もその内の1人。

聖杯ダンジョンの知識やマラソンするという概念を教えてもらった。
なお、【幼年期の始まりエンド】の条件は教えられなかった。
そこまで周回してて強いのに、まさかそのエンドに到達していないと誰も考えなかったため。

【ルドウイークの聖剣】
医療教会の狩人が用いる「仕掛け武器」
銀の直剣と刃が付いた鞘で構成されていて、
直剣と大剣を使い分けが可能

入手してから導きの聖剣としてエルフの狩人は
『悪夢』のなか使い続けた。


【ガラシャの拳】
指を通す穴が空いた鉄塊
所謂、メリケンサック

大柄な女狩人ガラシャが用いた武器で
彼女以外にまともに使うことはできなかった

しかし、異常な腕力を持つ一部の狩人なら
実用できることをエルフの狩人は証明した
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