どうぞゆっくりしていってください
・・・雄英体育祭会場 控え室A・・・
緑谷「・・・・・・・・・」
緑谷は控え室で意識を集中していた
決勝戦の相手は難波。爆豪・轟と強者を倒した男
だからこそ集中していた・・・・・・・だが
緑谷「難波くん・・・・・・・」
緑谷は難波に怒っていた。爆豪同様に憧れていたNo.1ヒーロー『オールマイト』を否定されただけでなく・・・・・
半端者と言ったことに激怒していた
コンコン
オールマイト「お邪魔するよ。」
緑谷「オールマイト!!!」
そこにやって来たのはオールマイト。ガリガリのトゥルーフォームの姿でやってきた
オールマイト「かなり気合入っているね。」
緑谷「はい!相手は難波くんです、集中していかないといけませんから!!」
オールマイト「HAHAHAHA!!そうだね!」
オールマイトがそう笑って言う、だがオールマイトは気づいていたのだ
オールマイト「・・・・・・・・・怒っているのかい?」
緑谷「え?」
オールマイト「難波少年が私のことを『死に急ぎの大バカ野郎』・『半端者』と言ったことが許せなかったのだろう。」
緑谷「・・・・・・・・・はい。」
オールマイトは近くの椅子に座る。そして緑谷の表情も険しくなる
緑谷「僕・・・・許せないんです・・・・・・オールマイトがどんな思いをしてヒーローやっていたのか知らないで・・・・・!」
緑谷「オールマイトのことを否定されたことが・・・・・・!」
オールマイト「・・・・・・・・・・・」
緑谷を拳を握りしめて怒りを表していた。オールマイトはそれに察したのか語り始めた
オールマイト「彼が私のことを『死に急ぎの大バカ野郎』と言ったのは、強ち否定できなくてね。」
緑谷「え・・・・・!?」
緑谷はオールマイトのその言葉に驚いた。そしてオールマイトは机に肘をついて両手を組んだ
オールマイト「君には話しておくよ。何故私が『死に急ぎの大バカ野郎』と言われたのか。」
・・・雄英体育祭会場 保健室・・・
リカバリーガール「はいこれで大丈夫。」
爆豪「・・・・・・・・・・・」
保健室にはリカバリーガールが爆豪を治療しており、緑谷を除くA組が保健室に集まっていた
切島「爆豪、難波に傷1つつけられずにやられたよな・・・・・」
瀬呂「難波が強すぎたんだ。普通科ってだけで、俺たちより戦えないと勘違いしていた。」
八百万「ですが、いくら『アイテム許可書』を心操さんに渡していたとしても・・・・・・」
八百万「試合が始まる前に許可がもらえていなければ、さすがに違反していると思います。」
爆豪「・・・・・・・・んなもん必要ねぇ・・」
上鳴「爆豪!!」
障子「目が覚めたみたいだな・・・・・」
爆豪が目を覚ましたことでA組全員が爆豪に近寄る
爆豪「あいつがアイテムの許可出てようが出てまいが俺は負けた。」
爆豪「例えあいつが退いたとして俺が決勝行ったとしても、俺は納得できねぇ。」
切島「爆豪・・・・・・・」
爆豪は自尊心は高いがストイックということはA組の皆は分かっている。例えルール上爆豪が決勝に行けたとしても・・・
難波に負けたという事実は変わらないからだ
爆豪「なぁばあさん。」
リカバリーガール「なんだい?」
爆豪「もしあいつが脱落で俺が上がるとしても、俺は決勝に出るつもりはねぇからな。」
リカバリーガール「分かってるよ。そもそも、そのダメージじゃあまり動けないしね。」
轟「リカバリーガール・・・・難波が言っていたのは本当なんですか?」
リカバリーガール「ん?」
轟「オールマイトが・・・・弱っているという話・・・・」
リカバリーガール「・・・・・・・」
切島「今思い出したんですけど、USJの時の死柄木とかいう敵も同じこと言ってた。」
雄英を襲ったのだから・・・・
飯田「本当のところどうなのですか!?自分としてはあまりこういうのは聞かないようにしているのですが・・・・」
蛙吹「ケロぉ・・・難波ちゃんのあの険しい表情を見たら気になって仕方ないわ。」
麗日「教えてください。なんで難波くんはオールマイトのことをあんな風に言ったんですか?」
リカバリーガール「・・・・・・・・・」
リカバリーガールは横になっている爆豪を含め、A組全員を見た。そして・・・・・
リカバリーガール「はぁ・・・仕方ないね。」
リカバリーガール「難波があの場で言ったからマスコミは騒ぎ出しているから、もう誤魔化しは無理かもしれないね。」
芦戸「え!?じゃあ!!」
耳郎「やっぱり難波の話は・・・・」
リカバリーガール「難波がなんでオールマイトをああいう評価をしたのか・・・・話をするよ。」
・・・雄英体育祭会場 審議室・・・
ドン!!
エンデヴァー「どういうことだ!!オールマイトが弱っているっていうのは本当なのか!!!」
13号「お・落ち着いてくださいエンデヴァー!!」
教師陣のほとんどは難波が言ったオールマイトが弱っているという発言にマスコミが食いつき
大半のヒーローや教師たちはその対応に追われていた
その中でもNo.2ヒーローの『エンデヴァー』はオールマイトが弱っているという状況に混乱していた
根津「落ち着くんだエンデヴァー、受け入れられないかもしれないが本当なんだ・・・・」
エンデヴァー「!!?」
相澤「いいんですか校長?」
根津「仕方ないさ。難波くんがああ言ってしまったからね。」
マイク「でもよ。難波リスナーの言葉だけで、確証あるのかよ。」
根津「『Dr.クレハ』の孫・・・・・・それだけでも、マスコミは反応した。」
根津「現にマスコミだけじゃなく、医療機関までも彼にアプローチをかけようと電話が来ている。」
スナイプ「そ・そこまで!!?」
根津「アイテム許可書も心操くんに渡して、我々に伝えてないところを見ると似ているんだ。」
根津「クレハ先生はよくアポなしで来るから・・・・・・」
少しどんよりした根津の雰囲気に何も言えずにいた
根津「・・・・・・・エンデヴァー。」
エンデヴァー「む?」
根津「それにみんなにも聞いてもらいたいんだ。」
ミッドナイト「え?」
セメントス「何がですか?」
根津「・・・・・・・難波くん・・・・彼がオールマイトに対してなぜああ言ったのか。そのわけを・・・・・・」
エンデヴァー「それはオールマイトが半端者と言ったことに対してなのか・・・」
根津「うん・・・・」
オールマイト「難波少年の祖母、『Dr.クレハ』は正しく世界一の医者。」
オールマイト「彼女は医学界の魔女と言われ、あらゆる手術を行い色んな人を救ってきた。」
オールマイト「高額な請求をされるが、その医療技術には有無を言えない。」
オールマイト「今は歳は100歳を超えていると思う。」
緑谷「ひゃ・100歳!!?」
オールマイト「驚くよね。私が学生だったときでも、かなりの高齢・・・・・」
オールマイト「昔、度々無茶をしたらベッドに寝かされ・・・・・」
オールマイト「治ってもないのにベッドから出れば、問答無用に無数の包丁を投げられたよ。」
オールマイトは少し小刻みに震えていた
リカバリーガール「私がまだ学生の頃は、クレハ先生の助手として修行していたさね。」
麗日「そうだったんだですか?」
リカバリーガール「そりゃそうさ。まだ医療に対して未熟だった私だったからね。」
リカバリーガール「しがみついてでも弟子入りを希望したよ。」
八百万「そんなことが・・・・・」
リカバリーガール「クレハ先生が雄英で看護教論をしたのは、オールマイトとエンデヴァーが学生の時の2回だけ。」
轟「っ!!親父が!!?」
リカバリーガール「うん、エンデヴァーはオールマイトを超えようと常人以上の鍛錬をしてきたけどそれでいつも寝かせられていたね。」
轟「・・・・・」
爆豪「・・・・・・」
根津「君はよくクレハ先生に治っていないのにベッドから出れば、大量の包丁を投げられていたよね。」
エンデヴァー「ぐっ!!思い出したくないことを・・・・・」
相澤「・・・・・・しかし校長。なぜそれが難波が言っていたことに繋がるんですか?」
根津「・・・・・・・・疑問に思わないのかね?」
マイク「え?」
根津「クレハ先生という医者が、どれほどすごいのか説明したよね。」
ミッドナイト「ええ・・・・・」
緑谷「・・・・・・・・・あれ?それだったら・・・」
オールマイト「気づいたようだね。」
緑谷「はい、もしそれほどすごい医者ならオールマイトのそのお腹のケガも・・・・・」
オールマイト「そう治せたんだ・・・そしてその準備もすでにできていたんだ。」
緑谷「!!?」
芦戸「準備が出来ていたって・・・・・・・!?」
リカバリーガール「そう、オールマイトの損傷した呼吸器官と胃袋。クレハ先生なら手術可能だった。」
リカバリーガール「失った臓器を治せば今よりかはヒーロー活動はできたよ。」
リカバリーガール「そしてその術式は先生にしかできない。」
飯田「そうだったのか・・・・・・」
八百万「あれ・・・・ですが・・・」
相澤「なぜオールマイトはその手術を受けていないんですか?」
相澤「もしその話が本当なら、オールマイトはあのようなやせ細った体にはならないはずでは?」
根津「そう思うよね・・・・・・だけど・・・その手術には条件があった。」
エンデヴァー「条件?」
根津「ああ・・・・それは・・・・・」
オールマイト「『
緑谷「・・・・・・・・・・!!?」
緑谷は目を見開いて驚いた。そう、オールマイトの体を治す条件が・・・・・・
『平和の象徴』を・・・オールマイトを終わらせる意味を持ったヒーロー引退
緑谷「ど・どうしてそれが条件なんですか・・・・・・!?」
オールマイト「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・回想 6年前 とある一室・・・・
オールマイト『何故!?私のヒーロー引退が手術の必須条件なんですか!?』
クレハ『・・・・・・・・・・・』
それはとある一室で起きたこと、Dr.クレハはオールマイトを治すことができると言い
それを受ける条件として、オールマイトにヒーローを引退することが条件と言った
クレハ『はっきり言わせてもらうが・・・・もうこれ以上あんたがやる必要ない。』
オールマイト『!?』
クレハ『平和の象徴がそんなに大事かは知らないけど、私は医者だ。』
クレハ『これ以上、あんたがバカしでかさないようにするためには・・・・・』
クレハ『これが最適解だ。ヒーロー引退して後は後進育成でもすればいい。』
クレハ『それにエンデヴァーを含めた後輩のヒーローもいる。あんたが無茶をする必要がない。』
オールマイト『しかし!私がいなくなれば、市民は
オールマイト『もしまた新たな・・・・・《奴》が現れてもしたら・・・・・・!!』
クレハ『だったらこの話は無しにさせてもらうよ!!!』
オールマイト『!!?』
クレハ『私はね。治与や根津・・・・・・ナイトアイから頼まれてあんたを治しに来たんだ。』
クレハ『それなのに・・・・・肝心のあんたは自分のことよりも、他人の事ばかり・・・・・そんなに信用できないのかね?』
クレハ『自分の背負った重荷を他人頼るというのが・・・・・・・!!』
オールマイト『!!?』
クレハはそう言うと、自分の荷物を持って部屋を出る
クレハ『私は《死に急ぎの大バカ野郎》に構ってやるほど暇じゃないんだ。』
クレハはそう言って扉を閉める。だがその時扉の隙間から、1人の少年が覗いていた・・・・・・・そう
心操「それがお前だったってことか・・・・・・」
別室の控室にいる難波と心操がいた。心操は難波がオールマイトに対する評価が気になり聞きに来ていた
難波「ああ、あの日俺はばあちゃんが知人と話をしてくると言っていた。相手がオールマイトとは知らなかったがな。」
難波「その時俺は別の用もあってたまたまばあちゃんが話している部屋の隣にいたんだ。」
難波「たまたまトイレに行こうとしたら聞こえちまってな。所詮オールマイトも俺たちと同じ人間でしかないからな。」
心操「・・・・・・・・」
難波「俺はばあちゃんの言ってたことが正しいと思う。身内びいて言っているわけじゃない。」
難波「俺は自分の命をすぐに捨てるのが許せなくてな。」
難波「たとえそれがヒーローでもたった1つしかない命をそう簡単に差し出す。」
難波「《余計なお世話はヒーローの本質》・・・確かにそうかもしれない。」
難波「だがそれで死んでいったら、残された者たちは何を考える。」
難波「周りがそれを美化したり慰めたとしても、大切なもの失った喪失感は消えない。」
難波「だから気に入らない。その生き方にそのやり方にな・・・・・」
心操「・・・・・・・」
心操は難波がオールマイトを嫌って言っていたのではなく、自分の命の価値観を低く見積もっていたオールマイトの生き方が気に入らなかったのを知った
誰もが平和の象徴と謳う『オールマイト』。現れれば1人で救助や敵を倒す、正にヒーローの鑑・・・・・・
だが見方を変えれば、彼は常に孤独の中誰かのために戦い続ける人間。
自分の命と他人の命を天秤にかけた時、彼は他人の命を優先する・・・・
例え最強の武器であっても、使い続けていたり時間が経てばボロボロになる。それはオールマイトも同じ
引退を拒み、弱々しくなっても平和の象徴としてあり続けること・・・・『オールマイト』は正に柱であり続けようとした男
心操「・・・・・・なぁ話は変わるが、お前何しているんだ?」
難波「ん?見れば分かるだろ、ヨガストレッチだ。」
心操「ああ・・・それは分かるが、だが何故今なんだ?」
難波「・・・お前、緑谷がオールマイトの大ファンである事気づいていたか?」
心操「え!?ま・まぁ薄々な・・・」
難波「俺がオールマイトにしたああいう評価。ファンなら激怒するに決まっている。」
難波「だから念入りにしておく。それと、
心操「今度はなんだ?・・・・・・・これは?」
難波「
心操「!!?いいのか・・・・・・!?」
難波「いずれ言わなきゃいけないだろ・・・・その前に、予めこいつが必要になる。」
心操「・・・・・・・・分かった。こいつは俺が責任持って渡してくる。」
難波「ああ、すまんな心操。」
心操「いいって、俺とお前の仲だ。」
難波「ふっ・・ああ。」
心操は紙を持って部屋を出た
難波「・・・・・・・・・」
『君が
難波「(そうだな。
難波の精神世界に、1人の
難波「(次の試合、ちょっと出てもらうことになった。)」
『え!?だけど・・・・』
難波「(安心しろ、
『そうだなぁ・・・・・・じゃあ俺と・・・・』
『あ!俺もいいかな!』
難波「(え?だが・・・・)」
『詳細が乗った紙出したんだろ?それに・・・《2人》のことも確認したいし。』
難波「(はぁ・・・・・分かった。でも、出すからにはちゃんと戦ってよ。)』
難波「(《白雲》・《
・・・???・・・
「さぁて、準備はいいか?」
とある場所で亜空軍のリーダーらしき男が、自分の部下たちに声を掛ける
「さて、まずは・・・・・・・・」
「雄英からだ。」
どうもおはこんばんにちは、今回はオールマイトとクレハの関係のストーリーでした
そして、難波の精神内にいたのは誰なのか?察せる人は気づけます
そして亜空軍の動向はどうなるのか・・・・・・
次回は難波VS緑谷編です・・・・・では!!