セミナー副会長はとにかく巻き込まれたくない   作:ピンク髪大好きニキ

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アンケート出してますが、今回も新しい方で書いてみました
自分で書いてて思うけど、文字詰めすぎると何処読んでたか分からなくなる時あるんでどう書けばいいのか毎度考えさせられる


19話「後始末とセミナー副会長」

 

 

 

「それで、これがG.Bibleってことなのかな?」

「そうだね、これでも急いだんだから感謝してねゲーム開発部のみんな!」

 

 

 ミレニアムタワーの強襲の翌日、ゲーム開発部の部室にてランはモモイ達と話をしていた。

 

 要件は簡単であり、G.Bibleの解析を終わらせたマキが部室へとやって来たからである。

 

 

「セミナーに鏡を返す関係でちょっとバタバタしてたからね、予定内に解析するのは骨が折れたよ」

「え、結局返しちゃったの?」

「私にもヒマリちゃんから連絡が来てね、別に鏡が無くても困らないから良いんだって」

「そうなんですね」

「その代わりこれまで連絡寄越さなかった分嫌味をこれでもかと言うくらい垂れ流しておいたよ」

「何がその代わりなのか分からないんですが」

「過呼吸気味になって私に謝罪をし続けるヒマリちゃんには正直興奮したかな」

「大分性格が歪んでますね!!? 嫌ですよ先輩がそんな趣味の悪いことしてるなんて」

 

 

 まあ過呼吸云々は冗談である。 半泣きどころか鼻水垂れ流しでランに謝罪をしていたのは事実であるが。 それはそれとして鏡はきちんとセミナーに返却されたのは間違いない。 返却された際にユウカが「この程度で帰ってくるのなら最初から渡していたほうが……うぅ、修繕費が……書類が……」とお腹を押さえて呻いていたのは触れるべきではないだろう。 あまりにも申し訳なさ過ぎてランは胃薬を渡していた。

 

 ノアは何かわかんないが隔離されたエリアで一人涙を流していた。 「私がランさんの真意を測れなかったばかりに……ッ!!」と呟いていたらしいが、もとより敵対していたので真意を測ろうが分かり合うことは出来なかったと思うが。

 

 

「あ、それはそれとして。 G.Bibleを開いたときにこの〈Key〉ってフォルダを見つけたんだけど、こっちの方は解析出来なかったから良く分かんないや。 何か知ってたりする?」

「うーん、私は良く分かんないや」

「私もだね、その場にいなかったし」

「……心当たり、かは分かんないですけど一応?」

 

 

 モモイやランは知らない様子だったが、ミドリだけは候補くらいは知っているようなリアクションをする。

 

 ミドリの脳裏では一つの光景が思い出されていた。 G.Bible回収の際、モニターに表示された『あなたはAL-1Sですか?』と言う文字を。 候補はこれしかないが、これじゃなかったとしたら後は分からない。

 

 

「ま、そっちの方は時間があったら解析するよ。 今はG.Bibleの方が優先だったからね」

「私の要件はこれで済んだからもう行くね~!」

「マキちゃん、今回の件は助かったよ。 それじゃあね」

 

 

 マキが部室から去った後、ロッカーの中からユズも姿を現す。 モモイ達がソワソワする中、今しがた渡されたG.Bibleを起動することにした。

 

 暗かった画面が明るくなり、徐々に文字が浮かび上がっていく。 皆が唾を飲み込んで見守る中、遂に全貌が明らかになる。

 

 

『G.Bibleの世界へようこそ。

 

最高のゲームとは何か……この質問に対して、

 

世界中で様々な答えが模索され続けてきました

 

作品性、人気、売上、素晴らしいストーリーや爽快感、鳥肌の立つ演出など。

 

そう言ったものが最高のゲームの「条件」として挙げられることは多いですが、

 

それらは全て、あくまで「真理」の枝葉に過ぎません』

 

 

 

『最高のゲームを作る秘訣、それはたった一つです。

 

そしてこのG.Bibleには、その真理が秘められています。

 

最高のゲームを作るたった一つの真理、秘密の方法……

 

それを今こそお教えいたしましょう。』

 

 

「おぉ……おぉ!! これだよこれ! 遂に明らかになるんだね!」

「随分壮大だけど……煽りすぎな気もするんだけどなぁ」

「なんかドキドキしますね」

「期待大です……!」

 

 

 思っていたより壮大な謳い文句に、一同の期待は上がり続ける。 この先には一体何が書かれているのだろう、それを用いることが出来れば、必ずゲーム開発部はミレニアムプライスで受賞することが出来るであろう、そう信じてやまなかった。

 

 ……故に、だろう。

 

 

『ゲームを愛しなさい』

 

 

「「「……はい?」」」

 

 

『ゲームを愛しなさい』

 

 

「いや、そうじゃなくてもっと具体的な方法を……」

 

 

『ゲームを愛しなさい』

 

 

「もういいから! 早く方法を教えてよ!!」

 

 

 突如画面に表示されたその表記に、一同の感情は期待から困惑へと変わっていく。 まさか、いやでも等と口で言い続けるが……表情も徐々に良くない物に変わっていく。

 

 

『あなたがこのボタンを押したということは、

 

ファイルが壊れた、もしくは何か問題があったのでは、

 

何らかのエラーが生じたのでは……と疑っている状況なのでしょう。』

 

 

 

「あ、ほ、ほら! まだ続きがあったんだ! もー驚かさないでよ!」

「流石にあのままで終わるはずないよね。 ……ない、よね?」

 

 

『しかし、エラーではありません。

 

残念ですが、これが結論です。

 

ゲームを愛しなさい!』

 

 

 現実は非情である。 更に続けられた文字は、期待から困惑そして願望へと変わっていったゲーム開発部の心を絶望へ叩き落すには十分すぎる物であった。

 

 ヨロヨロと死体のような挙動でG.Bibleを起動しなおしたり一緒に渡された資料を確認したりと様々な行動を起こすモモイ達であったが、何をどう足搔いてもG.Bible自体に問題がないことが分かり……

 

 

「……お、終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

 

 

 モモイの悲痛な叫びが、ゲーム開発部の部室内に響き渡っていた。

 

 

 

────────────────

 

 

 

「アリスちゃん、みんなはどう?」

「あ、ラン先輩……それが……」

「あぁ、いいよ。 その反応で何となく察したから」

 

 

 G.Bibleの中身を覗いて、その中に隠されていた真実に気付いてしまったモモイちゃん達。 知った直後はみんな発狂して手が付けられなかったのでアリスちゃんを一旦連れ出して時間を置くことにした。 私は精神分析を持っていないんだ……すまない。

 

 一夜明けて部室に向かってみたが、アリスちゃんの反応を見る限りあまりいい状態ではないみたい、まあ気持ちは分からなくもないけど。

 

 

「う、うぅ……こんな、こんな事って」

「モモイ、今日はクエストをこなさないのですか?」

「ごめんね、アリス……私はもうダメみたい」

「希望は、希望はあったと思ったのに……やっぱり現実は、ゲームみたいに上手い話はないんだね」

「……」

 

 

 ああ、死屍累々って言葉がよく似合う。 頼みの綱にしていた物が夢もクソもない代物だったのなら私だって怒りのままに暴れていたのかもしれないし。

 

 

「何で、G.Bibleが無いとゲームが作れないのですか?」

「何で、って……それは、G.Bibleがあれば最高のゲームが作れるって」

「そんな事は、無いと思います」

「テイルズ・サガ・クロニクルをプレイするたびに思います。 あのゲームは面白いです」

 

 

 ごめんね、その感性だけは私一生共感出来そうに無いかも。

 

 

「あのゲームには、沢山の思いが感じられます」

「モモイが、ミドリが、ユズが……どれだけあのゲームを愛しているのかを」

「アリスちゃん……」

「あの世界で旅をすると、何時も心が躍ります」

「アリスは、夢を見ません。 ……でも、夢を見ると言うことがどういうことなのかを、あのゲームが教えてくれるんです」

 

 

 アリスちゃんが言葉を紡ぐたびに、モモイちゃん達の顔色が変わっていく。 勇気づけているんだ、無意識のうちに。

 

 でもごめんね、一々茶々を入れるみたいで申し訳ないんだけどその夢って悪夢じゃないよね?

 

 

「……作ろう、ゲームを」

「うわっ、ユズ!? 何時からいたの?」

「た、多分最初から……」

「ユズちゃんも、勇気づけられたんじゃないかな」

「そうかも、しれないです」

 

 

 普段からオドオドしているユズちゃんが、今は覚悟を決めたかのように私を真っ直ぐ見つめてくる。 ユズちゃんだけじゃない、モモイちゃん達だって先程までの雰囲気はどこへやらと言った感じだ。

 

 

「私、間違ってた。 G.Bibleがあれば最高のゲームが作れるって、何処か妄信してた」

「けどそうじゃなかった。 大事なものは最初からそこにあったのに、今まで見て見ぬふりしてただけだったんだ」

「……ゲームを愛する。 G.Bibleは本当に大切なことを教えてくれた」

「でも愛するだけじゃいけない、そうだよね……アリスちゃん」

「……ッ! はい! 仲間がいれば、きっと最高のゲームが作れます!」

 

 

 私には分からないけど、多分ゲームを作る者でないと分からない何かがあるんだろう。 ……あの表情なら、大丈夫そうだね。

 

 

「その様子なら問題なさそうだね、なら私はここらでお暇するよ」

「え、ラン先輩手伝ってくれないの!?」

「素人にゲーム開発をさせようとしないで……G.Bibleを探すとかならどうとでも出来るけど、プログラミングもイラストもシナリオも、私はやったことがないんだから出来ないよ」

「だからこそ、でしょ? みんなにはもうそれが出来る最高の仲間が集まっているんだから」

 

 

 私の言葉に、モモイちゃん達はお互いを見つめ合い……そして、大きく頷いた。

 

 

「……そっか、そうだね!」

「ミレニアムプライスまで、もう残りわずか。 締め切り時間を延ばすことは幾ら私でも出来ないよ?」

「大丈夫、私達ならきっと間に合わせられる!」

「期待してるよ。 ……今のみんななら、大丈夫」

 

 

 みんなやる気に満ち溢れた顔をしているんだ、これ以上私がここにいても邪魔にしかならないだろう。 ミレニアムプライスまで残りの日数は多くない、彼女達にはラストスパート……にはまだ少し早いかもしれないけど、兎に角集中してほしいからね。

 

 小さく手を振って、私はゲーム開発部の部室から立ち去る。 暫く道なりに歩いていると、前方から複数の人影が歩いてくるのが見えた。

 

 

「や、ネルちゃん。 調子はどう?」

「最高だぞ、今すぐお前をぶん殴りたいくらいにはな」

「それは困るから絶不調になってもらってもいい?」

「てめぇ……」

 

 

 あ、ネルちゃんがプルプルし始めた。 茶化すのはここまでにしておこう。

 

 やって来たのはC&Cのみんな。 立ち振る舞いを見る限り大怪我はしてないみたいだけど……アスナちゃんやアカネちゃんの顔には、未だに湿布やらガーゼやらが貼り付けられている。 思ったよりホシノちゃんが頑張ってくれたみたいだね。

 

 

「アカネちゃん達もごめんね? リオちゃんがこんな無茶ぶりをしたばかりに」

「いえ、そこに関しては何とも思っていないのですが……」

「ランさん、あの方は一体……正直、あそこまで完膚なきまでにやられるとは思ってもみなかったです」

「ホシノちゃんはなぁ……うん。 私の知る中でも一番強い生徒だからね」

「全くよぉ……あの邪魔さえなければ戦えたってのに」

「それに関してもごめんね? 必要だったのは鏡奪還までの時間稼ぎで、戦いに関しては二の次だったから」

 

 

 心底悔しそうに拳を握るネルちゃん。 戦いたいのは嫌と言うほどわかったけど、今回に限ってはそこまで求めてないんだ。

 

 

「機会があれば、ホシノちゃんに頼んで模擬戦くらいは取り付けるようにするから」

「絶対だぞ? お前との戦闘で消化不良なんだからな」

「あはは、善処はするけど期待はしないでね?」

「ちっ……で、どうなんだよ」

「何が、かな?」

「誤魔化すんじゃねぇよ……あのチビの事だ」

 

 

 さっきまでの表情から一変、真剣な眼差しで私を見てくるネルちゃん。 はぐらかしても良いんだけど……

 

 

「……正直、こればっかりは私にも何とも言えないかな」

「煮え切らねぇ答えだな」

「良くも悪くも、モモイちゃんたち次第だとは思う。 今のところは問題はないよ、優しい子だって思う」

「……そうかよ」

「楽観視、したくはあるんだけどね……リオちゃんの思考がうつっちゃったかな」

「まあ、なんだ。 あんま溜め込むんじゃねぇぞ、お前が倒れたらセミナーがやべぇことになるんだからな」

「リオちゃんがいるから大丈夫だと思うけどね」

「その肝心の会長が頼りねぇからこうして言ってんだろうが」

 

 

 うーん、リオちゃんの信用度が著しく低い。 やっぱり普段から顔を見せておかないとこういう時にマイナス方向に響くね。

 

 

「善性に期待することにするよ。 でも本当に何かあった時は頼るね? ミレニアム最強さん」

「あんな馬鹿みてぇな奥の手隠しといてそんなこと言うんじゃねぇよ」

「奥の手ってのは、使わないに越したことがないから奥の手なんだよ」

「良く回る口なこった……ほら、さっさと行けよ」

「あれ、良く分かったね」

「大体予想は付くんだよ。 それにお前らに必要なことは話し合いだろ」

 

 

 ネルちゃんの言うとおりだ、事前にしっかりと話し合いをしていれば……多分鏡だってあんなことしなくても手に入ったかもしれない。 まあ鏡に関してはユウカちゃんがモモイちゃんに対しての信用がクs……もとい、信用がマイナス値だったから素直に借りられたか怪しい所だけど。

 

 私も私情を挟んでいるからって何も言わずに実行に移したことは反省しないといけない。 リオちゃん経由で話をしていれば結末はもう少し変わったかもしれなかったんだ。 ……倒壊したビルの修繕費やら近隣住民からの苦情が書かれた書類の山を見て頭を抱えるユウカちゃんを見なくても良かったかもしれない。 いや本当にごめんねユウカちゃん……

 

 

「そうだね、じゃあ私はこれで。 リオちゃんたちと話をしてくるよ」

「一発……いや五発くらいは殴っても誰も文句言わないと思うぞ」

「物騒だね」

「お前に言われたくない台詞ナンバーワンになったわ」

「ネルちゃんの私に対するイメージがどんななのかよーくわかったよ」

 

 

 お互い軽口を言い合い、その場から離れる。

 

 目的地は特異現象捜査部、ヒマリちゃんがいる場所だ。

 

 

 

────────────────

 

 

 

「こんにちは、リオちゃんにヒマリちゃん」

「……こんにちは、ラン」

「ふふ、ランちゃんこんにちは」

「早速だけど殴るね」

「待って待って、待ちなさい!!」

「止まるのですランちゃん! まだ引き返せます!」

 

 

 会って早々拳を握った私に、二人は想像以上に慌てて制止を試みる。 でも私は止まらないよ、今回の非は二人の方にあるからね。

 

 宣言通り二人に拳を叩き込んだ後、改めて椅子に座って三人向かい合う形を取った。 リオちゃんもヒマリちゃんも……なんて顔をしているんだろうか? 実写版の電気ネズミみたいな顔になってしまっている。

 

 

「私が今何考えてるか、分かる?」

「その、はい」

「分かってます、はい」

「もっと私にも話してくれたら、ここまで拗れた話にはなってなかったかもしれないよね?」

「そうですね、はい」

「面目、ないです、はい」

「私も悪いところはあるけどさ、ユウカちゃんの仕事を増やした分は謝らないといけないよね?」

「はい……」

「はいぃ……」

 

 

 何かもうはいしか返さないbotみたいになってしまった。 殴りすぎたか? いやそこまで強く殴ってないからきっと反省してくれているんだろう。

 

 

「私の仕事だってもっと少なかったのかもしれないのにね」

「反省してます、はい」

「今後このようなことが無いよう精進します、はい」

「まだ何か隠してることとか無い?」

「あります、はい」

「あり……って、ちょっと待って頂戴!

「あるんだね、分かった」

「ヒマリ! 貴女口を滑らせたわね!」

「何を言っているんですか! 私は誠心誠意謝罪をしているだけです!」

「口喧嘩するのは今じゃなくていいから隠してること言えよ」

 

 

 また握り拳を握った私に震えながら隠し事を話し始める二人。 どうやらデカ……何とか? の件で二人もあまり目を離せなかったらしい。 でもそれミレニアムに関わる案件なら私も噛んだ方が良いと思うんだけど。

 

 二人が私に無茶してほしくないと言う思いも分からない訳ではない。 でもその結果書類作業で徹夜に徹夜に徹夜のデスマーチだったんだけど? 寧ろそっちの方が悲惨だったんだけどなぁ。

 

 

「そっちの件は先生も交えて本腰を入れて調査することにして……」

「……」

「……」

「心配、だったんだからね。 途中から連絡が返ってこなかったし、何かあったんじゃないかって」

「お願いだから、何かあるんならちゃんと話して。 私も、ちゃんと話をするから」

「ごめん、なさい」

「申し訳ありませんでした……」

「……これで、話は終わり! 色々言いたい思いは今度遊びに行くときに奢ることで許してあげるから」

「分かったわ、新居ね?」

「違いますよリオ、ここは研究棟の増設です」

「奢るって話から何でそっち方面に行くの???」

 

 

 ……あぁ、これだよ。 三人でバカみたいなことで盛り上がる、この感じ。 やっぱり私達はこうじゃないと。

 

 

「何処に行くとか何を買うとかはまた今度で良いよ。 今大事なのはミレニアムプライスとゲーム開発部の事」

「話はユウカやネルから聞いてるわ、今間に合わせるために必死でゲームを作っているそうね」

「と言うか、本当に受賞できるのですか? 審査員特別賞など用意したほうがいいのでは?」

「そんな八百長みたいなことしなくても良いよ。 ……結果は、彼女達がきっと出してくれるから」

 

 

 審査員は私達じゃない。 しっかりと審査をしたうえで受賞作品を決めてくれる、中立な人を選んでいる。 特別賞でも大賞でも、どれが相応しいか選ぶのは公平な判断の上で、だ。

 

 

「だから私達は何も手を加えないでおこう? 今何かをすればそれはこれまで頑張り続けた彼女達に対しての冒涜だよ」

「……それもそうね」

「ふふ、では期待しておくとしましょうか。 ランちゃんがそう言うのであれば問題はなさそうですし」

「そうだといいのだけれど。 流石に最初のあの作品は……品性を疑うと言うか」

「それに関しては心底同意なんだけどね。 でも今回はきっといい作品を作ってくれるよ」

 

 

 そう、きっとその筈だ。

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

 その後の顛末は、私が語るまでもないと思うけど一応語っておこう。

 

 まず最初にゲーム開発部が作ったテイルズ・サガ・クロニクル2は、ミレニアムプライス特別賞と言う結果で幕を閉じることになった。 評価も概ね好意的な物が多く、ユウカちゃんも満面の笑みでモモイちゃん達を褒めていたらしい。

 

 結果的にゲーム開発部の廃部も、私情を挟まずに判断しても保留と言う形でセミナーは結論を出した。 まあ臨時の猶予って形だし、この先何かしらの結果を出さなければ来学期にはまた廃部の危機に陥ることになるだろうけど……きっと彼女達なら大丈夫だろう、何か私を見て閃いたって話を聞いたしね。

 

 デカグラマトン……? とか言う案件に関しても、後日先生を呼んで改めて話をするってリオちゃんやヒマリちゃんが話していた。 放っておけばミレニアムだけじゃなくキヴォトス全域にも何かしらの影響もある可能性がある為、学区問わずに出動できるシャーレが介入したほうが話が早いだろう。 不安要素は早めに排除したほうがいい。

 

 C&Cに関しては……ネルちゃんがホシノちゃんに模擬戦を申し込んだとは聞いたけど、肝心の結果を聞いてないんだよね。 どうなったのか会うたびに聞くんだけど、ネルちゃんは何も語ってくれない。 負けたのかな? とは思ったが私が何言っても邪推にしかならないのでこれ以上は何も言うまい。

 

 

 

 ……まだ本命が何も解決してはいないけど、ミレニアムで巻き起こった一連の騒動は幕を閉じた、と考えていいかな? 叶うならばここから何もない平穏な日常を過ごさせてほしいけど……そう上手く行かないんだろうなぁ。

 




これでパヴァーヌ編1章は終わりです、付き合っていただいてありがとうございました

この後は閑話を挟んでデカグラマトン編を書く予定。 ストーリー見直してそこまで必要ねぇな…とか思ったらエデン条約編に入ると思います

閑話は今のところランのゲーム実況とリオヒマとのお泊り会とかは考えてる、他に何か見たいものがあったら書いといて、書けるかは知らんけど

小説の書き方、どっちがいい?

  • これまでの書き方でいいよ
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