セミナー副会長はとにかく巻き込まれたくない   作:ピンク髪大好きニキ

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思ったよりウケたんでゲヘナの話書いてみました

でももう続きは書かないと思う、カロリーが半端ない。 何で緩和で手抜きできないくらい文字数増えるんだよ


22話「実況が続いてしまうセミナー副会長」

 

 

「はい」

 

 

:はいじゃないが

:この流れ以前もやりましたね

:待ってたぜぇ!! この瞬間をよぉ!!!

:修正版ときアカですか、大したものですね

 

 

「皆さんも既に理解しているとは思いますが、今回もときめきアーカイブをやっていこうと思います」

 

 

今日も今日とてセミナー公式チャンネルにてゲーム配信を行う私。 予め言っておきたい、私は実況者ではなくセミナー副会長なんだ。 最近ミレニアムの生徒に「あ! 配信者の天海ランさんですか!? 握手してください!」って言われて握手したけど、その後セミナーで泣いたよ。 私は配信者ではないんだ。

 

哀れに思ったのかユウカちゃんは膝枕を勧めてくるし、ノアちゃんは臍を見せつけてくる。 キミたち随分この……何だ、アレに汚染されてきたね?

 

 

「前回は前バージョンのトリニティ編をやりましたが、今回はゲヘナ編を進めて行こうと思います」

 

 

:何だかんだ気になってたゲヘナか

:トリニティは魔境でしたからね、ゲヘナには期待です

:期待(カオス)

:前回からのバージョンアップに期待だな

 

 

「名前やら質問やらを即座に選択しつつ、いざゲヘナに行きましょう」

 

 

段々RTAみたいな挙動になって来たなとは思うけど、この画面を何度見て来たと思っているんだ。 見るたびに辛くなってくるよ……

 

 

【ここはゲヘナ。 日々蛮行が繰り返される秩序もクソもない世紀末な学園です】

 

 

:初っ端からかますじゃん

:キレたいけど事実だから何も言えねぇ……

:世紀末って言うんならキヴォトス自体世紀末では

:これも全てマコトって奴のせいなんだ

:おのれ羽沼マコトぉ!!!!

 

 

これには私も冷や汗ものである。 あまり過激な言い方するとゲヘナからクレームが……いや来ないな、マコトちゃんはこんなので怒るような人じゃなかったわ。

 

多分「キキッ、まあ私の偉大さを多くの人に知らしめることが出来るのならば何も言わん」とか言うと思う。 イブキちゃんに関しては「私ねーラン先輩と一緒なら良いよ!」って言ってくれるだろう。 イブキちゃんは癒しなんだ……

 

 

【桜が綺麗な道を、貴方は歩いていく。 今日はゲヘナ学園の入学式、転校生であり初登校になる貴方は期待に胸を高鳴らせている事でしょう】

 

【そんな貴方の目の前を一人の少女が走り抜けていく。 銀髪がたなびく綺麗な少女です】

 

 

:あぁ、イオリちゃん

:違うで工藤、イオナちゃんや

:伊107?

:誰だ、と言うか存在するのか?

 

 

【ふと、彼女のカバンから何かが落ちたみたいだ。 よく見るとそれは学生手帳らしい】

 

【ゲヘナ学園2年 銀鏡イオナ】

 

【彼女の名前らしい、貴方は手帳を手に取り……】

 

①「落としましたよ」

 

②「堕ちたよ、キミに」

 

③「そこの可愛いレディ、少し話を聞いてくれないかな?」

 

④(ここで急に脱ぎ始めたら面白いだろうなぁ)

 

 

:草

:何だよこの選択肢

:ゲーム開発部って何喰ったらこんなシナリオ書けるの?

:急に脱ぎ始めるのはトリニティのお家芸っすよね

:トリニティでもねぇよ

 

 

「これは簡単ですね、4番です」

 

 

:だからなんでだよ!!!!

:まさかまた徹夜明けか? 休めよセミナー副会長

:ゲーム開発部の無茶振りに付き合ってくれる先輩の鏡

全痴:きちんと水着は着用してくださいね、目を付けられますから

 

 

脳死で選択した私、画面では主人公が急に脱ぎ始め、上裸を桜並木を歩く新入生に見せつけ始める。 悲鳴が鳴り響く中、先程手帳を落としたイオナちゃんがものすごい勢いで戻って来た。

 

 

【な、何で急に脱ぎ始めているんだ!! この変態!!】

 

【彼女は顔を真っ赤にして此方を見つめてくる。 変態と言っている割には、視線が上半身から離れることはないです】

 

【イオナ の 好感度が 上昇しました】

 

 

:何でぇ??

:コイツまさか……筋肉フェチ!?

:筋肉フェチはミレニアムの特権では?

:別にミレニアムの特権でもないんだわ

 

 

「先生がイオリちゃんの足を舐めたって話を聞いたから変態的嗜好があるのかなって思って選択したけど、まさかこれで好感度が上がるなんて……」

 

 

褐色エルフ:違う! そんな趣味はない!

褐色エルフ:って言ってた!

:はいはい

:分かってる、私達は味方だよ

褐色エルフ:その反応絶対分かってない奴のすることだろ……!

 

 

ごめんだけど、何をどうしたら足を舐めるって方向に話が進むのか皆目見当もつかないせいでイオリちゃんがそういう趣味を持ってるって認識にしかならないんだ。 何で足を舐めたんだ先生……

 

 

【貴方のクラスも判明したところで、貴方は教室へと入ります。 既に道端での貴方の変態行為はクラスのみんなが把握しているらしく、貴方に興味津々な様子です】

 

【遠目で貴方の事を観察する中、一人の少女が貴方の下へとやってきます】

 

【アル:貴方が噂の? 私は陸八魔アル、今日からクラスメイトね】

 

【アル:唐突だけれど……貴方、アウトローに興味はないかしら?】

 

 

:ご本人そのまんまで草

:なおミスでも何でもなく本人がそのままでも良いって言ったとか

:肝が太すぎる

:それを言うなら懐では?

便利屋68公式:何も恥じらうことがないから当然ね!

:一生ネットのおもちゃにされそう

 

 

コメント欄に本人もいるけど、私は選択肢に迷うことはない。 アルちゃんの会話文の後に出て来た選択肢を私は一瞬だけ見据え……

 

 

【天海ラン:僕はアウトローについて何も知らないけど、キミには興味があるかな】

 

【アル:わ、私? 貴方も物好きなのね……】

 

【アル:でも丁度いいわ、アウトローを知らないなら私がアウトローについて色々と教えてあげるわ!】

 

【アル の 好感度が 上昇しました】

 

 

:アウトローって言ってれば勝手に好感度が上がるおもしれー女

:基準ガバガバの頭ゲヘナ

:肝心な時にしか役に立たない女

空崎:お前今度会った時覚えてろよ

便利屋68公式:何で……?

 

 

アルちゃんは扱いが楽で実にいい、一緒にいるだけで勝手に好感度が上がってくれるゲヘナルートなら一番最初に個別ルートに入れる初心者向けのヒロインと言えるだろう。

 

尚ストーリーでは高頻度で風紀委員会に潰されまくる存在でもある、悲しいかな。

 

 

「手がかからなくていいですね、適当に褒めてればコロッと落ちてくれますし」

 

 

:言葉に呪詛が籠ってる

:まあ便利屋に何度車を爆破させられたと思うと……

:前にブチギレたランさん見た時はヒエッ……ってなった

:便利屋68は真面目に謝罪したほうがいいと思うの

 

 

「大丈夫ですよ、ちゃんと和解は済んでますし」

 

 

:和解”は”済んでる

:怒って無いとは言わない

:流石セミナー副会長を一番キレさせた(非公式記録)女だ

便利屋68公式:あの時は本当に申し訳ないと思ってぇ……

:あの時もの間違いでは?

 

 

そうだぞ、両手の指どころか両足の指でも足りないくらい壊された身としては言いたいことなんて2、3……いや20くらいあるけど、立場的にそんな事言えないんだからな。

 

え? 盛大にキレまくって甚大な被害を出してるって? 私正論嫌いなんだよね。

 

 

【放課後、ゲヘナの自治区を歩いている貴方は……路地裏から猫の声がするのに気づいた】

 

【散策がてら路地裏に入ってみると、そこには野良猫にエサを与えている一人の少女がいる】

 

【カヨ:……何だ、誰かと思ったら噂の】

 

【カヨ:見て分からない? 猫にエサをあげてるの】

 

【見た所3年生の先輩のようだ。 目つきは鋭いが、猫を撫でるその手には確かな優しさを感じる】

 

①「先輩ですか、初めまして」

 

②「にゃーん」

 

③「僕、猫より犬が好きなんですよね」

 

④(ここで猫耳付けたら面白いだろうなぁ)

 

 

:だから何喰ったら4番の選択肢を思いつくんだよゲーム開発部は

:猫派に犬の話するとか戦争だろ

:相手が猫語を把握している前提で猫語を話すな

:出たよ便利屋68の良心

 

 

「カヨコちゃん良いですよね、便利屋68で唯一殺意が湧きませんし」

 

 

:良いの判断が殺意が湧くかどうかの時点でおかしいことを理解してよ

:でも実際便利屋68は鬼方カヨコのおかげで成り立っていると言っても過言じゃない

:あの人がいなければもう少し崩しやすいんだけど

 

 

カヨコ……いやカヨちゃんの選択肢を4番にしつつ、やっぱりと言った感じで好感度が上がる。 緩んだ頬を隠すことなく主人公に話しかけてくるカヨちゃんのスチルを眺めて、私は改めてボイスありの破壊力に気付かされた。

 

 

「ボイスあると凄く良いですね。 普段聞くことのないギャップを感じられて」

 

 

:分かる

:分かりみが深い

:普段クールな人がテンション上がって話してるのって凄い良いですよね

猫缶:恥ずかしいからあんまりそう言うこと言わないで

:ONIKATAーSANもよう見とる

 

 

「カヨコちゃんはもっと自分に自信を持っていいと思う」

 

 

そう、実際画面の中ではしゃいでいるカヨちゃんは可愛いのだ。 演じ分けが凄い……何故か緑の帽子が幻視されるけど、これは一体……?

 

そんな出会いを繰り返しつつ、私は色んな生徒と何度かデートをこなしていく。 アルちゃんやカヨちゃん、それにイオナちゃんとの好感度も順調に上がって行ってて特に問題はない。

 

……そう、問題”は”ないのだ。

 

 

:思ったんだけどさ

:どうした一体

:ゲヘナなのに何もアクシデントないのすっごい不穏

:確かに、トリニティの惨状を思い返すと何もないって怖いわ

 

 

体感的にゲヘナの方が問題ばっかりだと思っていたからこそ、何もないのが一番怖いのだ。 自治区を歩けば4回に3回は騒動に巻き込まれるのに……

 

そう考えていたのがいけなかったのだろうか? それまであった平穏な空気が一瞬で壊れるようなイベントが、私の身に降りかかる。

 

 

【自治区内にある公園にやってきた貴方は、ふとベンチに座る少女に気付いた】

 

【風紀委員の腕章をかけ、所なさげに虚空を見つめるその瞳には楽しいといった感情は見当たらず、ただその空虚さを際立たせるだけだ】

 

 

:あっ

:話してたら来たよ

:平穏が壊れる音ですね

:お前ら言いたい放題だな、気持ちは分からんでもないけど

 

 

コメント欄も散々な言いようだけど、言わんとすることは分かる。 先日会った時の様子は面倒な束縛系彼女ムーブだったんだから。

 

画面内の彼女が、此方を見据える。 画面越しで主人公を見ているはずなのに、何故か画面越しの私を見ているようにすら見えてしまうその瞳。

 

 

【ヒナコ:……見ない顔ね、貴方】

 

【ヒナコ:でもその制服を見る限りゲヘナの……】

 

【ヒナコ:私は風紀委員会の天崎ヒナコ、よろしく】

 

 

:ヒエッ……普段の声より低い

:声の仕事してる?

:キャラ作りとしては上手いとしか言いようがない

:こういう地雷みたいな女の子好きでしょ? の癖が詰まってる

 

 

「ヒナちゃんキレてる時以外でもこんな声出せるんですね、なんか意外です」

 

 

そこに映し出されたのはヒナちゃん……ではなくヒナコちゃん。 ゲヘナが誇る最強の、風紀委員長。 なお本人より地雷度が上がっている以外はビジュアルにそこまで差異はない。

 

でもミドリちゃんから「あの、胸を盛ってほしいってリクエストがあったんですけど……」と申し訳なさそうに話された時は何と言っていいか悩んでしまった。 ヒナちゃん、小さいのは小さいからこその価値があると思うんだ。 それで完成されている物に余計な物を足してしまうと良くないと思うんだ。

 

 

【ヒナコと名乗った少女は、特に興味もなさそうに貴方から視線を逸らす】

 

【ゲヘナ学園に入ってから色んな目を向けられてきたが、こういうパターンは初めてだったこともあり貴方は思わず目を開く】

 

①ヒナコさんだね、よろしく

 

②ヒナコちゃん! よろしくね!

 

③中学生は眼中にないんだ、他を当たってくれ

 

④(ここでいきなりあすなろ抱きしたらウケるだろうなぁ)

 

 

:明らかな死亡フラグ

:小さいからって中学生呼びは死ゾ

:あすなろ抱きって正式名称なの?

:あるぞ、ソースは忘れたけど

 

 

「では4番を選択してみましょう」

 

 

:勇者か? いやただのバカか

:初対面の人に急にあすなろ抱きは通報案件だろ

:そうなの? ビジュアル的に悪くないと思うんだけど

:だからって名前も名乗ってない男にパーソナルスペース犯されるのは嫌だろ

 

 

コメント欄でも賛否両論な選択肢を選び、画面内ではヒナコちゃんを後ろから抱きしめる主人公のスチルが表示される。 てっきり怒り出すかと思ったヒナコちゃんだが、予想に反してその表情は驚きと羞恥、それと少しの興奮が含まれたものであり……

 

 

【ヒナコ:なっ、急に何をしてるのよ! 離し……】

 

【ヒナコ:……何で、こんなに温かいのよ。 振りほどこうとしたのに】

 

【ヒナコ:……とりあえず離して、貴方の名前も知らないなんて不公平よ】

 

【ヒナコ の 好感度が 上がった】

 

 

:何で上がるんだよ(困惑)

:孤独な少女には人の温もりと言うのは劇毒でな……

:だからと言ってちょろすぎでは?

空崎:私はランになら抱かれても嫌じゃないわ

:それって……百合、ってコト!?

 

 

ヒナちゃんもそう言うこと言っちゃダメでしょ、勘違いされるぞ?

 

 

「ゲヘナもちょろい女ばかりですね、変な男に引っかからないか心配です」

 

 

:せやな

:もう手遅れでは? 同性だけど

:もっと人たらしの自覚もって?

:でも言い方はもう少し考えたほうがいいと思うの

 

 

散々な言いようである、私は何も悪いことはしてないのに……何で私が悪いみたいな言い方をされなきゃいけないんだろうか?

 

その後無事にヒナコちゃんとも連絡先を交換し合った主人公。 新しいヒロインも増えて順調にストーリーが進んでいる、かに思われた。

 

 

「何か今日もヒナコちゃんがアビスに誘ってきますね。 アビスって実際何かあるんですか?」

 

 

:ゲヘナ生だけど良く分かんない

:いろんな噂があるけどどれも本当か分かっていない

:それ言うならトリニティのカタコンベもだよね

:あっちは分からなさ過ぎて閉鎖されてる

 

 

私はミレニアムだから他校の内情を全て知っている、と言う訳ではない。 リオちゃんやヒマリちゃんなら何か掴んでいてもおかしくはないけど、私に話さないってことは何かしらの理由があるか知っても意味がなさそうだから放置しているかのどちらかなのだろう。

 

分からないという結果にもやもやした感情を感じつつも、行ってみなければ分からないと言うことでヒナコちゃんとアビスに行ってみることにする。

 

 

【ゲヘナ自治区内にあるアビス。 そこは表向きには未開の地として情報が広がっているが……】

 

【不毛の地としか言いようがないその大地に、一つだけ不自然に聳え立つ樹があった。 草も生えないような荒れ地なのに、その木だけは青々と育っている】

 

 

「未開の地としか私も知らないですし、これはゲームオリジナルの設定なんでしょうね」

 

 

【ヒナコ:……やっと着いた。 ここに貴方を連れてきたかったの】

 

【ヒナコ:この木にはね、一つ噂があるのよ】

 

【ヒナコ:この木の下で告白をすれば、その二人は必ず一緒になることが出来るって】

 

 

:ギャルゲーでありそうな設定ですね

:某名作ギャルゲーでも見た展開

:必ずとか一番信用できないだろ

:でもあったら行くんでしょ?

:そら(可能性が微粒子レベルで存在するなら)そうよ

 

 

「あぁ、確かにありそう。 ……うん? でもここ、二人きりで来てるけど」

 

 

:お気付きになられましたか

:良かったな、もう逃げられないゾ♡

:何気に初めての個別ルートでは?

:個別(やや束縛気味)

 

 

何だろう、初めて個別ルートに入ったのに嬉しさが感じられない。 画面から向けられるヒナコちゃんの目はお世辞にも透き通ってるとは言えない濁ったものだし、服装だって最初に見たゲヘナの制服じゃなく……なんか、こう、ゲヘナでは見ないような服装になっている。

 

傾向的にトリニティなら見そうな服装だな? 俗にいう地雷系ファッションとでも言うべきか。 言動だけじゃなく見た目まで地雷系になっちゃったんだねヒナコちゃん。

 

 

【ヒナコ:ラン、私と付き合って。 私なら絶対貴方を一人にさせない】

 

【ヒナコ:ずっとそばで貴方の事を見てあげる】

 

【ヒナコ:ずっと貴方の事を守ってあげる】

 

【ヒナコ:貴方の事を困らせるものは全て私が壊してあげる】

 

【ヒナコ:私達の間に他の女なんていらない、愛を育むのに他の女なんていらないの】

 

【ヒナコ:だから一緒になりましょう? 私はそうしてくれるって信じてる】

 

 

:ヒエッ

:こーれはやっちゃってますねぇ

:こんなに(歪んだ愛が)大きくなりました♡

:お前が始めた物語だろ、ちゃんと答えてやれよ

 

 

「いや、これは……うん」

 

 

無茶を言わないでほしい。 私に爆弾処理をしろとでもいうのかな? ヒナちゃん、もといヒナコちゃんがこんな子になるなんて私は認めないぞ。

 

 

①うん、分かったよ

 

②うん、分かったよ

 

③うん、分かったよ

 

④うん、分かったよ

 

 

「何で選択肢がないのぉ????」

 

 

突如現れた選択肢の内容に、いやな汗が頬を伝う。 先程よりもドロリとした瞳が、私の事を見つめてくる。

 

だめだ、何かどれを選んだところで私の結末は変わらない気がする。 ここは……

 

 

「……げ、ゲーム開発部のミスですかね。 一回スタート画面に戻ってやり直してみましょう」

 

 

:逃げるなぁ!!!!

:女が覚悟して告白したんだ!! 受け止めてやれよ!!

:とか言ってるけど、同じ立場だったらどうする?

:そりゃゲーム閉じるわ

:草

 

 

まだシナリオ上のバグの可能性だってあるんだ、試してみてもいいじゃない。

 

そう考えてシステムからタイトルに戻る。 直前のデート相手の選択から始まるセーブデータを作っておいてよかっ……

 

 

 

【〇〇月〇〇日:ニガサナイ】

 

 

 

「ヒエッ……」

 

 

何でセーブデータにまで干渉してるんだよ、これってホラゲーだったかな?

 

 

空崎:ラン、始めなさい

:始めないのなら帰れ

:あれ、私達今までギャルゲーやってたよな……?

 

 

「……き」

 

「今日はここで終わりましょう! バグの確認をしてまた後日修正版を配信しますので!!」

 

 

私は逃げた。 情けない女だって笑いたい奴は笑えばいいよ。 でも仕方ないでしょ? こんなの誰が予想できたって言うんだ。

 

 

 

 

 

 

 

ゲーム開発部@ときアカ制作中!

@MOMOI_GAMES

 

【お知らせ】

 

先日セミナー公式チャンネルで実況していたときめきアーカイブ内にて多数の報告をいただきました現象について結論が出ましたので報告いたします。

 

ヒナコルートにて確認された「アビスでの告白イベントの際、選択肢が実質一つしか無く、更に選択した結果画面が真っ暗になる」「タイトルに戻った際、セーブデータが全て削除され告白直前のイベントから強制的に始められる」と言った現象ですが、此方では一切確認されていない未知の現象であり原因も不明です。

 

此方でもデバッグやバグの見落としなど確認いたしましたが、本来のイベントとは異なった内容でありゲーム開発部としても未知の現象に困惑しております。

 

しかし配信内で確認され、多数の方も見ていた現象であるためヒナコルートの大幅修正を行って対処をすると言った結論になりました。 ヒナコルートを楽しんでいた皆様には大変申し訳ありませんが、正式リリース後のストーリーを楽しみにしていただけると幸いです。

 




後書きでオトフロの話に付き合ってくださった皆さんには感謝です

村人や盗賊のお古な女共には涙を禁じ得ない、私は大人しくクルスタで我慢しようと思います

小説の書き方、どっちがいい?

  • これまでの書き方でいいよ
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